妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
目次前のページ次のページ


2003年10月29日(水) 『老人と海』(小)

今週は読書週間なんだそうです。
万年読書週間で月間で年間な人間にはどうでもいいことですな。
読みたきゃいつだって読めばいいと思いますよ。
読みたくなきゃ読まないでいいし。
私は「読書推進」というのが好きじゃないです。
「本を読むといいことあるよ」とか「ためになるよ」とかそういうのが嫌いです。
何かのために読んでいるなんて、思ってもらいたくない。そんなのはちっとも高尚じゃないし、そもそも読書はそんなに高尚な行為でもない。
だから本を読まない人を蔑む読書家も嫌いです。
だってさ、本を読んでいたって私はこんな人間ですよ。
大した行為じゃないんですよ。好きなだけでやってることなんだから。

+++++++++
【ヘミングウェイ 新潮文庫】

前置きが久しぶりに長くなりました。つまらないことを失礼。
先日、「鉄腕DASH」でカジキマグロ釣を見ていたら、これを読みたくなりました。

面白かったですね。
久しぶりに小説の面白味ってものを味わった気がします。
とてもストイックで誇りに満ちたお話。
サンチャゴと少年のやり取りがとても好きでした。

上手い感想がないので、好きな文を

まあ、太陽や月や星を殺さなくてもいいというのは、なんといってもありがたいことさ。

「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」
「そりゃ、人間は殺されるかもしれない、けれど負けはしないんだぞ」


映画も有名だったと思うのですが、どうなんでしょうか。
観てみたいです。

解説もなかなか興味深く。



蒼子 |MAILHomePage

My追加