妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2003年08月12日(火) |
『試すな危険!冒険野郎ハンドブック』『この方法で生きのびろ!ゴルフ場サバイバル篇』『このダジャレで生きのびろ!』(他) |
今日は私がいかにネタ魂を持って読書に挑みそして、ここに公開しているのかがわかっていただけると思います。
【著:ハンター・S・フルガム 訳:林雅代 早川書房】
正式なフルタイトルは『試すな危険!冒険野郎ハンドブック 人喰いザメの生け捕りから時限爆弾の解除まで』です。 タイトル欄に入りきりませんでした。
帯がステキです。
俺達の魂を熱くする 24の究極任務 "不可能だ"とは決して言わせない!
特攻野郎ですね。見たことないですが。 冒険家魂がくすぶられます。あ、くすぐられます。燻ってはいけません。
どんな任務が載っているのかと言いますと、
・樽に入ってナイアガラの滝を下る ・バッキンガム宮殿の寝室に忍び込む ・大相撲で力士に勝つ ・独立国家を創設する ・時限爆弾を解除する etc・・
力士に勝つ、は弟子入りするところから始めてます。 それは冒険ではないのでは・・・。飛び入りで勝つ方法じゃないあたり、意外に堅実です。 独立国家にいたっては、冒険じゃないだろう。 必要なものの中に、カリスマ的な指導力。準備してできるものではありません。
だいたいの任務が準備段階で挫折します。 戦車、甲冑、大形遠洋船、原子力潜水艦・・・・無理です。ありません。 しかし元々無理は承知なのです。どう考えても無理なところをバカ正直に真面目に調べ上げて方法を細かに載せてくれています。 誰か一人くらいはこれを参考にして冒険に挑んであげればいいと思います。 かなり専門的で、私には読んでもさっぱり想像できないものが多いです。 サルベージの方法を事細かに書かれてもさっぱりです。
エリア51でエイリアンに会う、がお気に入りです。
各機関に不審人物扱いされながらも執筆した著者こそ冒険野郎だと思われます。
+++++++++++ 【著:ジョシュア・ペイピン デビッド・ホーゲニクト ジェームズ・グレース 訳:倉骨彰 草思社】
生きのびろシリーズも第4段であります。 前作は02年、3/26、4/3、4/25にそれぞれあります。
私はゴルフはさっぱりわかりません。 打ちっ放しに一度行ったことがあるくらいです。 ルールなんて皆目です。 なのでほとんどぴんときませんでした。 でも、ボールの近くにワニがいる時、なんてのは分ります。 「メキシコ湾沿岸諸州では、どのゴルフコースにもワニがいるのが普通である」そうです。 さすがです。そちらでゴルフをする際にはお気をつけを。
・誰かがクラブを振り回しはじめた時 大人気ないものです。紳士的にプレイしていただきたい。 クラブをもぎとる方法が載ってます。
・怒りのあまりキレそうになったとき そうですとも。自分がキレないとも限りません。 まったく、至れり尽せりの心配り。 けれど、キレそうになったときに本書を思い出せるかどうかは疑問です。
・ゴルフ中毒になってしまったとき いったいどういう症状なんでしょうか・・・。 それはひとりでコースに出たり、ゴルフ観戦したり、ゴルフが原因で警察にお世話になったり、
 道具に対して異常な愛着を持ったりする症状です。 図にする必要があるのか。 あるのです。なぜならこれは誰がどう見てもゴルフ中毒だからです。コイツはやばいや、と思われるからです。
やはりこのシリーズは素晴らしいと思うのでした。 しかし、なぜゴルフ。著者が好きだったから、だとしか思えません。 まだこのシリーズは続くのでしょうか。気になるところです。 もういい、という気もします。
++++++++++ 【多治家礼 ハルキブックス】
本屋で目が合ってしまったのです。 確かにダジャレは好きですが、こんなものに頼らなくても私はなんとかなります。 しかし、明らかにパロディ・・・あるいはパクリなのです。 前書きにでも少しでいいから、生きのびろシリーズに触れればパロディだったのに。 著者は『これをダジャレで言えますか?』なんて本でひとあたりしちゃった方です。 もううっかりです。私の目から見たらうっかり話題になっちゃった、としか思えません。
どれほどのパクリ・・・パロディ具合かと言いますと、
 本書の「蜂に襲われた時」。 そうです。生きのびろシリーズの最大の魅力、あの微妙に危機感のないイラストです。 それがまんまと使われています。もちろんイラストレーターは違います。 ちなみに、蜂に襲われた時は「ハッチに行け!」「ハチチチチ・・・・」など。 私は知りませんよ。私が言ったんじゃないですよ。
そしてこっちは、『この方法で生きのびろ!』の「キラービーに襲われたとき」
 さすがは本家です。 この決死の表情。躍動感。本気で走っているのか? マラソンのごとしです。短パンだし。
この本は生きのびろシリーズと並べてこそ、真価を発揮できることでしょう。 そんな奇特な奴が私以外に何人いるのか知りたくはないですが。 本書のみ持っていても無価値です。寒いというか不謹慎です。 ただちょっと笑ったのが、「人食い鮫が迫ってきたとき」に「目がサメたぜ」。 これを言ってサメに通じなかった場合、覚めたとたんにサメない眠りにつくことになるかと思います。 これを言う時にゴーグルをしている人は、素早く外して目が覚めたことを表現してくださいとのことです。
そして、実は全部読んでません。 ダジャレと言うのは羅列されてもさっぱりおもしろくなのです。 時と場合を見極めて発せられてこそ、価値があるのです。笑えるのです。
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