妄言読書日記
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2003年08月07日(木) 『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(映)

【監督:本広克之 日本】

ドラマの踊る〜が好きな人なら、とりあえず見とけ。
損はしないが、テレビで観てもまあいいか、という感じではある。
私はドラマ大好きでした。

最近観た映画で一番混んでいたな。一本見送りましたもの。
それでも、前から四列目。首は痛いは、腰は痛いは、頭も痛くなってきて後半は室井さん並に眉間に皺が寄ってました。
室井さんを演じる時の柳葉さんはとても疲れるんじゃないかと、どうしても思ってしまいます。
観ているこっちも眉間に皺が寄る感じ。

初の女性管理官はどうしてあんな、嫌われる以外にどうしようもないキャラになっているんだろうか。
踊る〜のキャラってどうしようもない嫌な上の連中も、どこかいいところがあったり魅力的だったりするところが好きなんだけど、彼女は全くそういうものがなかった。
室井さんの引き立て役?
もう少し可愛げがあったり、フォローがあったらいいキャラなのに。
ところで、最後に本庁に呼び戻される時に、室井さんとすれ違うシーン。
あそこでなぜああも、自信ありげに帰って行くの?演技指導に間違いがあったんじゃないかと疑いたくなります。

筧さん演じる、補佐官・新城が微妙に室井さんとの距離が近づいている感じが嬉しかったです。
筧利夫も好きですし、このキャラも好きです。

あ、今パンフレットを見ていたら「エンドロールに凄い仕掛けが」とか書いてある。
・・・・なんだったんだろう。すいません。わからなかった。
和久さんの娘がついに嫁いだことだろうか。
でもオープニングは面白かった。
ドラマの「ショムニ」にも似たようなのあったけど。訓練の犯人側が勝っちゃった、と。
SATの隊長さんが、相変わらず渋くて素敵です。
エンドロールに小泉孝太郎ってあって驚きました。一体どこにいたんだ!?
と思ってパンフレットで確認してみてまた驚き。あの室井さんに熱い視線を送っていた、オタクめいたオペレーターですか!
全然イメージが違いますね。

邦画がいまいちな理由の一つに役者が身近過ぎるというのがあると思います。
どんな役を演じていても、「あの人、この間テレビで〜してたよなぁ」とか、「普段バラエティに出てるくせにな」、とか思ってしまう。
今回の岡村がまさにそれ。
なにをどう演じようと、岡村はナイナイの岡村。そこだけ急に現実に引き戻されてしまう感じ。
岡村に罪は無いのかもしれないが(相変わらず過剰演技だけど)、ミスキャストだ。もっとちょい役で出るんだとばかり思ってた。
そもそも、あの役自体あまり必要性が無い。

余談ですが「踊る〜に岡村出演」というYahooの見出しを見た時、「マハラジャ??」と素で思いました。
なぜマハラジャを真っ先に思い浮かべたのだろう…。観た事無いのに。

ユースケ・サンタマリアにも同じようなことが言えるのだけれど、真下というキャラと普段のユースケにはあまり大きな差がないから、そこでバランスが取れている。
今回の真下は優秀だったけど。
青島とすみれさんに、こづかれているシーンが好きだ。やっぱり真下はそうでなきゃ。

ところで「そんな仕事しなければいいじゃない」というセリフは、働く者にとってとても痛く胸に刺さります。
そんなことを上に言われたら、憤りと空しさとやるせなさでどうしていいか分らなくなってしまいそう。
必要以上に親身に聞いてしまって、胸が痛かったです。

ここを言ってはいけないかもしれないが、お台場を封鎖しなければならないほどの大事件だったのだろうか。
テロでは、今回の映画のテーマに合わなかったのだろうけれど。
事件そのものの設定は甘いが、組織のあり方というテーマは分り易いからいいんじゃないかな。

またドラマを一から見直してみたくなりました。
もしこのシリーズがこの後完結することがあるのなら、その時はドラマにしてもらいたい。
映画が駄目というより、ドラマが向いているんだと思います。



蒼子 |MAILHomePage

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