妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2003年07月27日(日) |
『地を這う虫』(小)『ブラックジャックによろしく6』(漫) |
【高村薫 文春文庫】
初めて読む高村の短編。 一言で言うなら、渋い。 サラリーマンのおじさま方が読んで何かしら得るような渋さがありました。 いやぁ、沁みます。なんとなく。
ところで、高村「田の法則」は短編にも有効だったみたいです。
田岡 「愁訴の花」 岡田 「巡り合う人びと」 沢田 「地を這う虫」
「父の来た道」も○田だと思ったんだけど、どこに苗字の記述があったか分らなくなってしまいました。 「田岡」だけがイレギュラーですが、しかし、二話目が「岡田」というのも・・・高村女史、あまりネーミングにこだわりがないんでしょうか。 キャラが薄い作家ではないと思うのですが、どういうわけか名前にこだわりが見られません。 それとも、主人公に「田」はやはりマイルールなのか。
4話とも、元刑事が主人公。枯れているようで枯れていない男たち。 「愁訴の花」が好きでした。
あまり本に書いてある粗筋はあてにならないと思っているのですが、この本はなかなか上手いと思います。
+++++++++++++ 【佐藤秀峰 講談社モーニングコミックス】
扉裏に 「このがん編は長編にわたる物語です。衝撃的な情報が多々含まれていますが、どうか、がん編の最後までお読みになってご判断下さい。」 との注意書きがあって、少し驚きました。 今まででも充分衝撃的だったので、正直気が重いです。 読んでもやはり気が重いです。 がん編の最後まで読んでも判断できるかどうか。 がんばって読んでいこうとは思ってますが・・・。
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