妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2003年07月26日(土) 『3wayWaltz』(小)

【五條瑛 祥伝社】

エディさん、待望のソロデビュー編。
今まで、鉱物シリーズにおいて葉山視点でしか登場しなかったエディがソロで登場。
そして、よやくエディの肩書きが判明。
「在日米軍情報部長」
部長・・・・!スーパー部長!!(最近見ませんなぁ)なんて似合わないんだ!!!
その他、素敵な呼称も判明。ミスター・パーフェクト横田のカサノヴァ
ついでに、詩人であることも判明。
花を愛でるエディに、腹を抱えさせていただきました。ステキです、部長!!
芙蓉にいったい、誰を重ねているのやら。

今回ですっかり、エディにまいってしまいました。さすが、カサノヴァです。
エディは予想にたがわず、風呂上りはバスローブでした。いったい、どんな自宅なのだろう。

こんなに語ってますが、主役はエディではありません。気持ちとしては、主役なのですが。
ええと、主役は恭祐?由沙?
多分、へたれ具合と殴られっぷりからして、恭祐くんだと思われます。
少々つっぱっているけれど、本当はいい子というあたりが、亮ちゃんを髣髴とさせますが、恭祐くんはまっとうに生きてもらいたい。
若いし。
ショーン君とは仲良くしていってもらいたいと思うのですが、ショーン君と仲良くするともれなくエディさんもついてくる辺り、良いのか悪いのか。

五條キャラ最強という噂の由沙さん、お目見え。
かーなーり、強かった。容赦ないです。
舟こそ沈めてませんが、坂下以上に暴れました。間違いないです。
今後もしたたかに強く容赦なく生き抜いて欲しいです。

五條小説の共通テーマは家族だと思います。
話しが進むにつれ、どんどん死んだ涼子という女性がいかに魅力的であったかわかっていくあたりは、『熱氷』の朱音に似てます。
また、浩太郎もよい父だったことが徐々にわかっていきますす。
この家族と由沙の関係がなんとも切ない。

私、とても俊之のことを疑っていたのですが何もなかったです。
じゃあ、恭祐が最後に父親に会った後に、俊之とすれ違ったのはなんだったんだろう・・・。

さて、エディさんが出ていると言うことはあの人この人も登場しています。
『スリーアゲーツ』でちょろりと出てきた、タキさん、スタック。そして、アナリストに韓国人記者。
どういうわけか、後半の二人は名前が出ません。アナリストなんて、かなり登場しているというか、エディのダンスのお相手なのに、地の文に名前が登場しませんでした。
一度「タカシ」と名前を呼ばれるくらいです。
鉱物を読まずに、これを読んだ人は「誰なんだ・・・」と思うこと間違い無しです。意図的に不親切な描写をしているような感じがします。
ここまで出てるなら、坂下も出るかと思ったんですが出ませんでしたね。ひょっとしたら見えないところで働いていたかもしれませんが。
やはり、五條キャラで最もギャラの安いのは葉山のようです。どこにでも出てくる。

そんなことはともかく、エディ視点のはやま・・・じゃなくってアナリストはやったら、可愛いんですけど!!
エディは葉山・・・じゃなくってアナリストを引っ張り出す時、非常に楽しそうでした。予想通りで嬉しい限りです。
そんな二人のデートコースがまた増えています。
東京タワーの見えるマンション。どこだ!!誰のマンションなんだ!!!
エディが「暑いならクーラーを入れろ」と言っていたから、葉山(もう面倒くさくなったらしい)のかなーと一瞬思いましたが、葉山は高田馬場がお住まい。
見えるか??
エディが葉山宅に来てたら大問題のような気がするので、どこかなんでしょうな。
そしてさらに、東京タワーに上ったことがない葉山を連れて、特別展望台に登るエディ。
行きたいなぁ。東京タワー。やにわに、東京タワーへの憧れを持ってしまいました。
展望台の上で、所在なげな葉山が可愛いよー。その上、「弾除け」とか言われてるし。あげくは「アクセサリー」だし。かーわいーなー。
エディの電話に聞き耳立てるために背伸びしている葉山も可愛いよー。
そういや、エディの身長は2メートル近くあるそうだから、それより頭一つ小さい葉山でも180前後だと推定されます。案外、高い。
こんな二人(見た目外国人)がカップルだらけの特別展望台にいたら、大分目立つと思いますが・・・エディさん。

エディさんは予想以上に葉山を可愛がっているようです。葉山には全く伝わっていませんが。

他に、テディベアのカップを出されて不本意そうな葉山とか、ダンヒルにパブロフの犬なみの反応をしてる葉山とか、由沙の話を聞き出すのはお前だと言われて硬直している葉山とか、由沙の前で墓穴を掘りまくる葉山とか・・・全部可愛いです。
可愛いと言えば、タキさんとのやりとりが可愛かった。
いつの間にそんなに仲良くなったの?

こんなに語っておいて言うのもなんですが、五條さんは主人公の視点にしぼって書いた物のほうが面白いと思います。
ちょっと、解せない部分があったもので。



蒼子 |MAILHomePage

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