妄言読書日記
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2003年07月20日(日) 『美少年鑑定団シリーズ 白鷺妖一郎の優雅な休日』(小)

【紫藤あかり マガジンマガジンJUNEノベルス】

手強かった・・・・
いやはや、なんとも厳しいものがありました。もう二度と変な好奇心は出しません。
そう誓いたくなりました。

タイトル見りゃ、わかると思いますがボーイズラブなので苦手な人は回避。感想もあまり上品にまとまりそうもありません。

美少年鑑定か。
美少年にはさっぱり興味がないからなぁ。美青年とか美中年とかだったら、ときめいたかもしれない。
いや、中年なら美じゃなくてもいい。味があれば。
だいたい、美少年なんて一時的なもので将来性がないじゃないかと(そこがいいんでしょうけれど)思うんですよ。
そのうちハゲるかもしれないじゃないですが。
私は美少年よりもいたって普通のクソガキとかの方がいいな。どうせなら。

「恋に落ちた修行僧」

修行に失敗してるよ、あんた。と言いたくなるが、もうええわ。
某鑑定番組と同じように進行して行く「今夜もドキドキ!美少年鑑定団」。
番組形式で進む話です。
はたして、この番組はゴールデンタイムなのか。全国ネットらしいが、きっと公共電波じゃなくてもっと特殊な電波だと思われます。
とりあえず、大人気番組らしいです。
要は美少年を鑑定してお値段を決めるだけなんですけどね・・・。鑑定方法が破廉恥ですが。まあ、そこらへんは一応衝立の陰で行われると言う、倫理観も見せてますが、それがどうした、と言いたい。

ああ、そういや、破廉恥さに気がつかなかったけれどエロはないな。この本。
どうせなら、やっててくれたほうがまだマシだったかもしれない。

しかしですね、このジャンルには必ずなにかしらの嗜好的こだわりによる萌えと呼ばれる偏執性があると思うんですが、というかないと成り立たないと思うのですが、この話のどのへんに萌えるんだろうか。
私が美少年好きだったとしても首をひねると思うんだけど。どうだろうか。
萌えどころは美少年を鑑定すること?つーか、ギャグ小説として読めばいいの?どうしたらいいいんだろうか。
作者の意図がわからない。
そして、これが出版ルートにのって出版されている事実をどう受け止めればいいのか。
自費で出しとけ。

「白鷺妖一郎の優雅な休日」

妖一郎、恋の予感

カリスマ鑑定士の某日。
普通に本業に励んでました。美少年画を鑑定す。
独り言の多さに、妖一郎、ボケ始まってるんじゃないか?といささか心配になりました。
嘘です。全然どうでもいいです。勝手にしてください。

「オペラ・ピンクの煩悩」

坊主というのは、ボーイズラブの一ジャンルというか一形式とも言える、わりとポピュラーな題材だと思うのですが、不敬な話です。
信仰厚くはないですけれど、こんな話書いた日にはもう寺院に足を踏み入れることは出来ないな、と私なら思います。
まあ、なんというか、破廉恥ですね。

あとがきで、毛糸のパンツを恥ずかしがってますが、そんなのどうでもいいから、もっと別のことを恥じた方がいいんじゃないかと、余計なことと思いつつ言わずにはおれません。
しかし、シリーズってなぁ。これ二作目らしいですよ。もう読みたくないです。



蒼子 |MAILHomePage

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