妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2003年07月15日(火) |
『スノウ・グッピー』(小) |
最近の五條作品感想で「妄想ばっかりで内容がわからない」とアイタタなことを言われてしまったので、今更ですがお伺いします。 粗筋紹介はいりますか? するとしても、一部の小説だけですけど。漫画はいちいちしてられないし、シリーズ小説も面倒くさいです。
【五條瑛 光文社】
シリーズものではありません。 でも、続編を作れないことはない話です。つーか、三津谷さんのお返事は?
さて、内容紹介するとですね(まあ、物は試しです)
〜日本海に消えた“グッピー”を巡る諜報戦。そして動き始める「スノウ・グッピー作戦」の裏で進行する、涙ぼくろの薄幸美人を巡る、エリート自衛官とヒモの熾烈な争い。〜
私の紹介などこんなものです。 多くのことは期待しないでいただきたい。 一度期待を裏切ってしまえば後はこっちのもんさ、と言ったのは仲上所長(君の夢は、もう見ない)でしたか。素敵です。
最初に真面目な感想を言っておきましょうか。 日本に住む誰もがリアリティを持って読める話であり、考えてしまうネタです。 しかし、五條作品読むとどうして日本ってこうなのかしら?と思ってしまいます。 日本人、と言ってもいいです。 根が深そうなので、今ここではなんとも・・・。
今回の主役は五條キャラヒロイン筆頭・葉山を脅かす、涙ほくろの美人さん三津谷雪人。男の人ですよ。 三津谷さんは、葉山にはない素直さが可愛いです。でも、葉山は素直じゃないのが可愛いのですが。 (※葉山は出てませんよ。念のため) ヒロが部屋に転がり込んできた時からずっと、三津谷さんの貞操が心配でなりませんでした。 なんでそんなに簡単に受け入れちゃうかなぁ! 流され易いのか鈍いのか度胸が据わっているのか。 「ハニー」の呼称にも案外あっさり慣れている、そんな三津谷さんの順応能力の高さが逆に心配でした。 五條小説主人公の宿命なのか、殴られてました。どう見ても、武闘派じゃないのに。 あ、でも殴ってもいたな。強気なのも可愛い。
宴会での全員女装は間違いなく、三津谷さんを女装させたいだけだったんだと思います。 そしてその時の写真は、今現在宇佐美さんが持っているに違いありません。財布に入ってたりして。 宇佐美さんの三津谷さん好きっぷりが、激しく照れます。そんなに好きなのか!! 三津谷さんの前ではかなりいい顔してます。毒舌も発揮しません。最後の最後まで紳士を貫いちゃいました。 そんなに好きなのに、三津谷さんの方は、宇佐美さんに父性を見ちゃっています。
「スノー・グッピー作戦」それは、宇佐美さんが三津谷さんに送るエンゲージリング(重いな) この作戦を認めちゃうと、もう後に引けない三津谷さんは結局、このプロポーズを受けるんでしょうか。 「君を汚したくなかった」という宇佐美さんのセリフもいかがかと。想像はしたけど、本当に言うか。
宇佐美さんも三津谷さんもかなり夢見がちな方々です。
でも、宇佐美さんは五條キャラにしては珍しく正統にかっこいいと思うのですが。性格歪んでないし。あれ、三津谷さんにだけかも。
そして濃いのが出てきちゃいました。江崎洋。 天性のヒモですよ。三津谷さんをたぶらかさないでください。 相手が男でも女でも関係ないあたり、何か洪さんにも通ずるものがありますが・・・。 しかし憎めない人です。むしろ可愛くすら思えたり、思えなかったり。 三津谷さんのヒモとして、この後もカムバックする時があるのでしょうか。なんとも心配ですが、この二人の会話可愛いです。 三津谷さんの足首はきっと細いんでしょうな。私もひっつかみたい(どういう願望なんですが)
しかし、グッピーが実は沈んでいなかった、というのは予想外でした。 やられましたねー。さすが、宇佐美さんです。かっこいいなぁ。 ま、宇佐美さんは最初から胡散臭く思ってましたが。
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