妄言読書日記
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※ネタバレしています
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2003年07月06日(日) 『心洞 OpenSesame』(小)

【五條瑛 双葉社】

心抉るタイトルですが、内容もそのままで、今回もまともな感想を述べたくない心境です。

三作目、なんだかファンタジックになってきたような気がします。
特に某薔薇フェロモンの人が。浮世離れしていたのが、人間離れです。
巻を増すごとに登場シーンは減っているはずなのに。

革命シリーズって実はファンタジーなんじゃないかしら。

しかし今回、注目はサーシャではありません。
大川先生、あなたって人は・・・!!
怖いです。
己の儚さを武器に生きのびている先生。植村はどうしたのか。
先生の魔性っぷりに、ヤスフミともども落ちそうです。危ない危ない。
この人がサーシャの対抗馬になるとは思えないのですが、これからどうなっていくのか。

今回の主役はエナとヤスフミ。
初女の子主人公。可愛くて逞しくて悲しい。
全部読み終わって、プロローグに戻ると感慨ひとしおです。このシリーズはそういう趣向らしい。
彼というのは、亮ちゃんですね。
これからエナは、サーシャファミリーに入るんでしょうか。
せめて、亮ちゃんの近くにいて欲しい。革命キャラの中で唯一、安定があると思う。

そんな亮司。
大人になったな、と思っていたら、今回は詩神(ミューズ)です。成長と言うより昇華?
愛されてるなぁ。亮ちゃん。
がんばってサーシャを諌める亮ちゃんには、これからも諦めずがんばってもらいたいです。

前回主役の鳩は、とても逞しくなってました。
あまり出てきませんでしたが。

登場人物が増えたり減ったりが激しくて、そろそろわけがわからなくなってきました。
勢力図とか欲しいところ。
一巻から最後まで生き抜けるのが誰なのか不安になってきますよ。
エナちゃんにはがんばってもらいたい。
あのラストでの豪快さは凄いものがある。
それに女性キャラは短命で薄幸なんだもの。

次のタイトルは『恋刃』。次も心抉りそうですね・・・。どんな主人公なのでしょう。
ところで、プラチナのサーシャとこちらのサーシャだと微妙に違うような気がするのは気のせいでしょうか。
なんだかパラレルみたいだ。



蒼子 |MAILHomePage

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