妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2003年05月05日(月) |
『三国志13 極北の星』(小) |
【北方謙三 角川ハルキ文庫】
終わり?
思わず大きくなるような終わりでした。 ばちょーさんが、しめるのですか。ほう。 泣く間もなかったように思います。
孔明vs司馬懿は常に孔明が精神的に余裕を保っているのですが、結局は生き残ったものが勝ち、なのが乱世。 危惧していた例のシーンですが、やはり・・・
ここまで侮辱されれば、いっそ快いほどである。もっと侮辱せよ。もっと苛め。
ええと、ちなみにこの日記の太字部分は本文の引用を表しています。今更ですが。 時々太字にするの忘れたり、強調で使ったりしますけれど。
孔明に女みたいな奴だと言う意味を込めて、女物の服を送られたシーンです。 ここだけ引っ張ってくると、誤解されますけれど、司馬懿はさすがに孔明と対峙する畏怖が快感になるほど変態さんではありません。 五丈原での対陣も山場を迎えて、司馬懿もぎりぎりのところまできているんですね。 まあ、マゾなんですけど。それでも。
孔明先生の魏延嫌いが徹底していただけに、孔明死後の魏延を北方がどう書くのか興味があったのですが、書いてはくれませんでした。 北方、魏延には興味を持ってくれなかったようです。残念。 姜維もどうなるのか気になるのですが。司馬懿ももちろん気になりますし。
北方の孔明は馬で駆け回るところが好きです。 吉川では孔明先生を、どうしても好きになれなかったんですよ。 それに戦場でも常に車に乗っていて悠然と退却していく。南蛮でもやるんです。無理だろう、と。 南蛮の土地で、車、多分馬車みたいなものでしょう、で進軍するのは地形として無謀だろうと。 他にも車で華麗に退却していくんですが、追撃もものともしないわけです。騎馬の追撃ですよ。やっぱり無理だろう、と。
孔明の死が、たった一人だけだったのがとても切ない。 あのシーンの後に、ひょっとしたら遺言があったのかもしれませんけれど、書かれていない以上、一人で逝ってしまったという風に読む方が正しいように思う。 北方の孔明は凄く好きだったなーと思います。
北方三国志は呂布がことさら言われますけれど、私はどちらかというと馬超の方が驚きが多かった。 すっかりパパになった馬超なんて、本当にびっくりですよ。 爰京がオリジナルキャラとは思えない活躍でありました。 孔明にまで針をうってましたよ。 でも、彼好きでしたが。
大作を一つ読み終えると毎回、魂が抜けるような虚脱感を抱きます。 ちょっと三国志をお休みしようかと。吉川→北方の流れはかなりきついものがありましたよ。 とか言いつつ、手元にはまだ三国志が・・・。
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