妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2003年04月23日(水) |
『20世紀少年10〜12』(漫)『「正史」はいかに書かれてきたか 中国の歴史書を読み解く』(他) |
【浦沢直樹 小学館ビックコミックス】
いやーやっぱり(以下略) カンナの母親がようやくぼちぼちとどう関係していたかわかってまいりました。 生きているのかどうなのかはわかりませんが。 そして、ケンヂはやはり死んで・・・。信じないーと思っていたんですが、登場人物紹介にばっちりと「命を落す」と書かれてました。 悲しい。
それよりも、本の間に挟まっていたアレ!!本気で怖かったんですが。 借りた本なのでいたずらかと思ってまじまじ見たんですが、印刷物ですね。多分・・・。 そうじゃなかったら怖い。 なんと手の込んだ仕込を。そういうの好きですが。
全部の本に入っていますよね・・・?どうしようなかったら。
春波夫はいったい??
「ともだち」の正体がわかった、ということでいいんでしょうか。 なんとも気が抜けません。
++++++++++ 【竹内康浩 大修館書店】
三国志の参考文献を何か読みたいな、と思いつつ、三国志をテーマにしたものはあまたあるし、私としては三国志に的を絞ったものではなく、もっと広範囲にわたって論じられているものが読みたいと思ってました。 そこでこれ。 中国の歴史書の成立した背景を追った本。 だから三国志のみならず春秋から史記、そして正史について分りやすく読みやすく書かれていて、素人には丁度良かったです。
歴代皇帝の異常出生譚が面白かったです。 そんな馬鹿なというほどの誇張は必要あってのことなんだなーと。
正史と言うとどうも史実だったように思ってしまいますが、新王朝の皇帝の正当性を証明する為に前王朝の歴史を記したものが正史、ということだから内容の真偽は確かに疑わしいですね。 かといって全てを疑っては何も分らないですし、そこが難しい所であり面白いところであり、と思います。 歴史を探るのは探偵行為に似ているといったのは誰だったか。
明らかな余談なのにページを割かれた、呂后の話。 なんだかんだと一番インパクトがあって他の話を忘れそうです。 怖いー怖いよー・・・。中国の残酷物語って本当に残酷で嫌だ。 どういう内容か説明するのも嫌。
著者の経歴に少々不安を持ちつつ読んだんですが(失礼ですよ)、読みやすく分量もそれほどなく楽しめました。 他にもよい参考文献を探してみよう。
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