妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2002年06月01日(土) |
『人魚の嘆き・魔術師』(小) |
【谷崎潤一郎 中公文庫】
文学強化月間はいきなりマイナーどころから入ってしまいました。 読もうかな、どうしようかな、と思いつつぱらりと目次を開くと、解説が中井英夫氏だったので、ならば読むかと。
私ごときが谷崎氏のご本をあれこれ言えたもんじゃないんで、発する言葉も見つからないので、ここらで終わりたいのですが(いや、まだ何も言ってないです)、そういうわけにもいきませんし。 そんなこと言ってたら今月なにも感想述べられません。
「人魚の嘆き」 美貌、身分、才智に恵まれた青年貴公子が、豪奢な遊びや享楽に飽き、美しい人魚を商人から買いとり虜になるという話。 と、書くととてもありきたりに聞こえる。 それは私の書き方が悪いだけなのです。 その上、いまいち理解していないので(どう解釈してよいのかわからない最後だ)端的な言葉が見つからないのですが、美しい日本語はよいですね(もっと何かいう事は…)。
「魔術師」 この雰囲気が好きですねぇ。 それ以外言いようもなく。 好きなんですよ。谷崎氏。でも感想を述べづらいんですよ! 美貌の魔術師と奴隷達や、ひれ伏す観客達とか。 まあ、とにかくよいのです。 (もっと頑張れ…)
挿画とあいまって全体的によい雰囲気です。
ああ、今月もう一冊くらいは谷崎さんの本読む予定なんだけど、次もこんな感想になりそうだ…。
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