妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2002年03月22日(金) |
『<銀河の荒鷲シーフォート>チャレンジャーの死闘・下』(小) |
【デイヴィッド・ファインタック 訳:野田昌宏 ハヤカワ文庫】
悲壮。 私のイメージでは、SFとはもっとわくわくするものだと思っていたのですが。 間違っても、乗員・乗客が餓死寸前に追い込まれるような悲劇的展開はしないものだと。 わくわくして読むには、あまりに状況が苛酷で辛いものがあります。
助かったは助かったけれど、あまり手離しに喜べる感じではなく、むしろシーフォート、シリーズ二作目にしてもう希望を喪失してますが。 アニーとそんな関係になっていいんですか。艦長。 なんだか次作を読むのが辛いです。
前作あとがき予告にて、 「凄絶ギリギリのピンチに<チャレンジャー>が直面した時、ひとり決然と艦載艇を駆り、・・・・して艦を救うのである。・・・・・したかはご想像にお任せする」 想像してみた。 再び魚の襲撃を受けた艦を救うために、タイア士官候補生はひとり身を呈して艦載艇に乗って魚に向かう。
…。まんまの展開でした。 もうちょっと予告は分らないようにした方がいいと思いますが。
しかし、タイア氏と艦長がようやくいい関係を築いてきたのに残念です。 ああ、美形キャラだったのに(そこを惜しむのか)
なんだか誤植が多いのが、一作目から気になりました。 文字が抜けている、カッコの位置がおかしい、あげく名前を間違っている。 今回一番笑った誤植は、シーフォートのセリフ、 「きみは変わったのよ」(p47) “のよ”!? 突然おねい言葉な艦長に、タイア士官候補生もびっくりしたことでしょう。 (おそらく「きみは変わったのだよ」が正しいと思われる)
しばらく、シーフォートシリーズはお休み。
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