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| 2007年09月10日(月) ■ |
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| 大きな声 |
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もう読み終わってしまったのに 一頁だってめくった気がしない 夫婦という行為が 一冊の書物なわけはないけれど
息子は智子さん、智子さんと 横浜の主婦と恋をしている 日記帳にはその事しか書かれていない
ブレンドコーヒーをもう一杯注文する 小柄なウェイターが応えてくれる 彼にはわたしが見えている だったらこの 空いたカップをはやく下げに来なさいよ!
買ってもらったばかりの スカートを履いて嬉しそうに 女の子が古い玄関を出て行った あれは桜の雨の日で 駅までおとうさんを迎えに行ったの
神様、わたしはさびしかった こうしてひとりでいるよりずっと
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