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| 2006年06月12日(月) ■ |
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| 待つ旅 |
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あなたがパリに行っている ほんの2ヶ月 まるで私が旅にでているようでした 帰りを待っているほうの旅というものがあって その、よりによって随分と始めのほうで 生活も時間もまるで体までが 半分しか持たされていないことに気づくのです いつも寝息をたてるまで 旅の本を読んであげているときは あんなに得意気だったのに
あなたがパリに行っている ほんの2ヶ月 私はまるで一生分の旅にでているようでした ひとりで目覚めて食事を摂り 趣味に興じ 仕事には常に几帳面に 正しさと、やわらかさをこころがけて 私たちが出会うまえから いつかどちらかが先に別れてしまうあとまで そのながいながいひとり旅に あなたはなにか意味のありそうな 題名をつけてくれますか
帰りを待っているほうの旅というのもあって またあの、照れた顔で 私の名前を呼ぶまでの
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