*不敗*
*もくじ**きのう**あした*


2005年02月03日(木) ・・・ペットショップにて〜 ダルちゃんのお話・・・

顔なじみのペットショップにある日 ダルメシアン(101匹わんちゃんの犬)がいた


「あは・・かわいい」


次にいったときは もういなかった

そのことさえ すっかり忘れていた



ある日 
裏で デンちゃんのとなりで 遊んでるワンコを見つけた


「あれー? ダルちゃん・・・? どしたん?」


「うん その子な 耳が聞こえへんねん」


「え?そうなん?」


「ダルはたまにあんねん・・・・」

「そうなんや」


「でも多少おおきならな わからへんしな」


「うん」


「ほんでな やっぱし難聴の犬育てるんは なかなか大変や
 戻ってきた」


「そっか〜」


「どないや? かわへんか?」


「え?あたし?」


「うん」


「・・・・・」

当時あたしは 犬の訓練の勉強をしていた


言葉でしつけるのが基本やけど


手の合図だけで訓練するやりかたもやっていた


(遠く離れた場所の犬に合図をおくるんは
 手の動作で覚えさせる)


勉強ちゅ〜いうても あたしも犬と一緒に勉強段階やし

プロになるとか そゆ目的じゃなく

趣味?の範囲なだけ


耳の聞こえへん犬かぁ・・・・・

飼えるやろか?あたしに・・・・


いや・・・・無理・・・・

いろんなことを想像してみたけど  やっぱし 無理


答えはそこしかいかへんかった


かわいそう・・・なんとかしてあげたい

そう思う気持ちと

実際 育てるんは 雲泥の差がある


同情だけで かえるはずない

そんな簡単なはずない



聞かんでええのに つい聞いてしまう


「そのダルちゃんどうなんの?」


「そやなあ・・・どうなるかなあ ブリーダーにかえすかな」


「うん・・・ちゃんと大切にしてくれるかな?」


「いっぱい犬おるから 1匹だけに愛情注げるとはかぎらへんからなあ」


なんとなく 憂鬱な話になる

またダルちゃんに逢いにいってみる


「おいで〜」 (聞こえるわけないのにな・・・) そう声をかける


「おすわり」 するわけない


しつけられてへんから あたりまえやねんけど


ぜんぜんゆうこときいてくれへん 


あー こんな状態でいちから育てるんなんて あたしには無理


しかも もう子犬じゃない


愛情はない

同情しかない

へこたれて 帰る



じぶんちの犬を見ながら ついつい比較(想像)してしまう


名前があっても それさえわからへんのや


名前よんでも こーへんのや


ほやけど・・・・その子は  誰かが必要なんや


あたしじゃなくてええねんけど

誰でもええんやろけど

誰かが必要なんや


いや・・・そんなふうに思うんは 人間のエゴかな


耳なんか聞こえんでも 生きていけるわ


人間の生活になじまそうとするから 人間の側の都合で 困るだけやん

もし 次いったとき

「おいで」いうて来たら  もっぺん考えてみよかな?


気持ちはまだかたまったわけでもないし

やっぱし「無理」「よう育てへん」 のほうが大きいねんけど

気になるんやもん

逢いにいってみよ



・・・・ダルちゃんはもういなかった・・・・


「どうなったん?」


「うん ブリーダーにかえした」


「そっか・・・」


たぶん それでよかったんや

どっかで ホッとするあたしがいた・・


ちゅーとはんぱな同情で育てるほうが あたしもダルちゃんも幸せにならんかったかもしれん


そう自分に都合よくおもいながら






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(●・・●)れお


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