2007年1月7日(日) 世代間ギャップを考える。
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去年の年末、ちょっと考えさせられた言葉。 オレは見てないんだけど年末に「たけしの日本教育白書」って番組があったらしく、 そこでの太田光の発言を水道橋博士が自身のコラムで引用してるんだけど、 そのままだと長いんで、その発言をまとめた「てれびのスキマ」から勝手に引用。
太田は、漫才ブーム以前は青春ドラマに感動していた、と語り、しかしビ ートたけしが出現し、それは綺麗事だとつっこんだ。そして彼は「世の中 は綺麗事じゃなくて、熱血の青春ドラマの世界じゃないんだ、っていうこと を教えてくれて僕らは開眼した」という。しかし、今の子供はその綺麗事 を知らずに最初から本音しか知らない。だから危険なんだという。
なるほど、それこそが、オレが若い世代に感じる微妙なズレの正体かもしんない。 社会問題になってるいじめや自殺、殺人なんかに関しては、 オレはその現場を知らないんでなんとも言えないんだけど、 身近なところで、今の彼女や歳の離れた友達とかさ、 やっぱ話してて、微妙なズレを感じることがあるわけで。 それはもちろん話題上でのジェネレーション・ギャップなんてことじゃなく、 単に熱い、冷めてる、なんて一言で片付くものでもなく、 「理想的な形での脳天気なハッピーエンド」を知らない、 というか、想像すら出来ないからなのかも、と、 上記の水道橋博士のコラムを読みながら思った次第。 そりゃこの世知辛い世の中、そんなに上手く事が進むわきゃないし、 確かに綺麗事には違いないんだけど、それをいったん手放しで夢想して、 その上で現実(本音)と向き合う「勇気」とでも呼ぶべきもの。 それがオレより若い世代には欠落してんのかなあ、とか考えた次第。
かといって、昔は良かった、なんておっさん臭いことを言うつもりはないし、 今の価値観と一言でいってももちろん人それぞれ十人十色で、 その中での善や悪、ホットやクールがあるはずであって、 単に世代間の溝ってやっぱあんのね、と再確認したってだけの話なんだけどね。
ちなみにオレは芸人としての爆笑問題は嫌いなんだけど、 「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」は好き。 やっぱカメラを意識した発言や金儲けのための意見なんてものは空虚で、 立ち位置を無視してまでも「どうしても言いたい言葉」ってのは心に響くですよ。
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