2/23(日) やっぱりライブ嫌い。
金曜、ダニエル・ジョンストンのライブに行ってきた。
ライブ嫌いのオレにとって、ライブ(しかも外タレ)に行くのってホントひさしぶり。
こりゃもう一大イベントだってことで、昼間から一人で数件呑み歩き(笑)、
酒の力でテンションを上げてからライブに挑んだわけ。バカですな。

それだけ盛り上がってたにもかかわらず(いや、期待しすぎてたからか?)、
結論から言わせてもらうと、いやー、オレはやっぱりライブって大嫌いだわ、ホント。
といってもダニエルだけに責任があるわけじゃないんだけども、
そもそもライブってのは不確定要素の連続にあるわけでしょ。
その場その場で何が起こるかまったくわからんわな。
それこそ、こっちでコントロール出来ることなんてのは限られてるわけで、
その場で起こる不確定要素に身を委ねるしかないわけだ。
例えば、どんな曲を演奏するのか、どういう曲順でするのか、
どんなアレンジをしてくれるのか、どんなミスをおかすのか、などなど。
もちろんその即興性や不確定要素こそがライブの魅力なわけで。
でも、ライブっていうのはさ、やっぱ「その場の空気すべて」なわけでしょ。
てことは、別にステージの上だけがライブじゃないっしょ。
いや、ステージ上以外もライブなんていうと語弊があるかもしれないけど、
ステージ上はもちろん、その他すべての要素も含めて「その空間」が成り立ってるわけでね。
例えば、鬱陶しい客や、やたらと座り心地の悪いイス、
常に誰かが入ってるトイレや、むやみに高いドリンク代、
妙に高飛車なスタッフ、タバコOKなのに空気清浄機がない、などなど、
それらもすべてひっくるめて「その空間」が出来上がってるわけじゃん。
(あ、別にダニエルのライブがそうだったってんじゃないんだけどね。)
で、それらを損得勘定で計算すると、
明らかにマイナス要素が多すぎやしないか?ってことなのよ、オレが言いたいのは。
その中でも「鬱陶しい客」! どんなライブに行っても必ずいるよね。
今回で言うと、前座のバンドの演奏中、みんなおとなしく聴いてんのに、
一人変なタイミングで「ヒューッ!」って何度も絶叫するバカがいるわけよ。
もう興ざめですよ、こちとら。
この時点でチケット代3300円のうち、そいつに1000円ぐらいの賠償を負わせたい気分だわな。
おまえのせいでシラけちまったじゃねぇかってな。
で、その後メインのダニエルが登場するんだけども、
初来日の緊張からか、何も喋らずにずっとうつむき加減で演奏してんのな。
そして何曲かを終えたとき、いきなりオレの後ろのバカ女が絶叫。
「ダニエルー、悲しいのー?」
・・・そりゃもう会場は水を打ったようにシーンですよ。
が、このバカ女はバカ女であるがゆえにその空気もわからない。
「どうしたのー! かっこいいよ、ダニエル! 素敵だよ、ダニエル!」
・・・再び長い静寂。今本当にライブ中なの?ってほどのシーン。
凍り付くとはまさにこのことかってなもんで、新人漫才師の気分をバーチャル体験よ。
「黙れ、不思議ちゃん!」って言葉をグッと飲み込んだ次第。
そもそもこのバカ女、日本語で叫んだって相手にわかるはずないだろっての。
こいつのせいでさ、オレのテンションは地底深くまで急降下よ。
もうその時点で完全に3300円以上のマイナス要因をくらってるわけでね。
要は「純粋にダニエルを見に来た」にもかかわらず、
他の要因によって「ダニエルを純粋に見れなくさせられてる」わけなのよな、これって。
これを飛行機にでも例えれば、チケトを買ったにもかかわらず、乗りたい飛行機に乗れない、
いわばテロみたいなもんですよ、まったく。
オレ、こいつを訴えたら勝てるかな?って本気で考えたもの、ライブ中に。

やっぱさ、ライブって計算したら、確実にマイナスになるのよ、オレ的には。
もちろんお金のことじゃなくて、メンタル面でのマイナスね。
どんなライブでも、いろいろプラスはあっても、最終的には必ずマイナスが勝ってる。
だからライブ(のステージ上)が持つ魅力ってのはわかるんだけど、
トータルで考えたら、オレはもう二度とライブには行きません。断言。
ていうか、ライブが好きな人ってのは、
こういうことも経験上計算した上でライブに行ってるわけよなあ、当たり前ながら。
それって心が広いっていうか、・・・バカじゃん?


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written by オレ 

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