人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2018年05月02日(水) まだ千の風にはなっていません

「お母さん、何で普通なの?」

昨夜、上の子に問いかけられた。

なんだじゃあ、あんたは泣いてわめいて悲壮なお母さんを見たいんか。
私には、守らなきゃいけないものはあるし、その為には先を予測して覚悟しなきゃいけないこともたくさんあって。泣いて、旦那の病気が治るんなら、とっくにずっと泣いているし。
吹き溢れて大粒の涙がぽろぽろ落ちるような泣き方、長くしてなかったよ。子どもは入れない病棟で、ナースの前で号泣したのはつい数時間前の話だよ。
私が普通にしてなかったら、あんたも下の子も困っちゃうでしょう。お父さんがいなくなっても、私の人生もあんたたちの人生も続くの。そこで終わりじゃないの。

答えに窮して黙っていたら、続きがあった。

「お母さんからのLINE見たときね、なんか、ちょっとほっとした。内容はよくないんだけど、写真にも文字が書いてあって」

「…そう? 初めて写真に文字入れたよ。指で書くのはむずかしかった」

昨日撮影した、病室のベッドに横たわる、たくさんのチューブと酸素マスク付けた旦那の写真に、さすがにこれでは子どもも嫌だろうと、ポップな書体を心がけてカラー文字で文章を入れた。

子どもに、見せない言わないと決めたものも、見せる伝えると決めたものも、あるのだ。

私だって相当動揺している。だけど、私よりも動揺して不安だろう子どもにだけでも、私が普通に見えて、どっしりしているように見えて、よかったと、心から思った。子どもが安定する場所がなくなっては、いけない。それが今、私が守るべき状況なのだ。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2018/04/17




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