ウチの会社の接遇の先生の持論は、
「こちらが出すもの(笑顔)を出さないと、返ってくるものも返って来ない」
というものだ。
要は、こちらが笑顔を見せなければ、お客様も笑顔は見せてくれないということで、お客様から笑顔を見せてくれることなど、基本的には皆無と考えろ、と。 こちらが笑顔を見せて初めて、お客様から笑顔が戻ってくることがある。 出すもの(笑顔)を出して、初めて、「笑顔が返ってくる可能性が出て来た」と考えろ、と。
確かに先生の言うことは一理あるとは思うが、実際の現場では、こっちがどんなに笑顔でも、笑わない人はちっとも笑わないし、笑う人は、こっちがどーこー関係無く最初から笑っている。 笑顔が戻ってきた瞬間、なんて体験したことがなかった。
それが。この間。私は初めて経験した。しかも握手会で。
健くんの前に立った時、私は、意識的ではなかったにしろ、自分の表情が、フツーの表情から、明らかに満面笑みの表情に変わったのを感知していた。 自分でも驚くくらい冷静に、あー、私今笑顔に変わったーって思っていた。
(くどいようだが、スタアの前に行くまで、ワタシは本当に結構冷静だったのだ。 准坊のお美しい顔を見ながら、うむむ…彫りの深さは、画面を通さないと、こう来るのか…コレは凄いな…とか思っていたし、井ノ原くんの目を、うわぁ、本当に奥二重なんだーと見ていた。 そして長野くんの前に立ち、なるほど、長野くんの身長ってこんな感じなのね…と同じ目線であることに萌え(本人目の前に萌えるな。や、私。自分と同じくらいの身長の人が好きなんですー。知るかよ。)、森田さんは、ナンだ、小さきかよわき生き物っぷりに驚きつつ、本当に黒子王子だわねぇ…とか思っていた。 ま。そんな冷静さも、スタアの茶色い瞳孔で全てぶっ飛んだ。スタアについての記憶「茶色」しか無い・笑)
なんて、話がズレたが、とにかく、健くんを前にして、ある瞬間に異常にテンションがあがり、自分の表情が明らかに笑顔に変わっているのがはっきり分かっていた。 (仕事上、自分が笑顔になった時の感覚が分かる。同時に、キモいよなーとかも思う・笑)
すると、次の瞬間。驚くべきことが起こった。 目の前の健くんが、まるで私の笑顔に合わせたかのように、やや微笑み気味の顔から、明らかに笑顔と分かる顔に変わったのだった。 目尻にシワ、そして、私の好きな頬のシワ(ノットほうれい線←くどい)がはっきり分かるくらいの。
そのとき、突然の天使の笑顔にクラクラしながら、同時に私は 「うわっっっ!笑顔が返ってきた!!」 と驚いていた。笑顔を出したらホントに戻って来た!と。
今思うに、あのとき、私が、緊張したまんまの顔だったら、恐らく健くんの表情も変わることなく、あの笑顔を拝むことはできなかったような気がする。 まぁ、運とかタイミングとかあったと思うけれど、それにしても、あの天使の笑顔を目の前で拝むことが出来たのだ、仕事だから必要とはいえ、笑顔を出す訓練はしておいてよかったよなぁーとしみじみとしている。(持って生まれた才能で、笑顔を出せる人もたくさん居るのだろうが、私のような凡人にとっては、笑顔は訓練だ。)
ということで、仕事上ではあんまり役に立たないと思っていた教えが、意外や意外、握手会で役立った。先生、ありがとう(笑)。 そしてやりすぎは良くないと思うけど、もう一度健くんの笑顔が見たいので、仙台でも笑顔が返ってくるように頑張ろう!なーんて思っている。実は(笑)。
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