土曜ワイド劇場春の特別企画・明智小五郎vs金田一耕助 「世紀の名探偵推理対決!炎の不可能密室殺人!?妖しい傷跡の美女」 ◇横溝正史が生んだ金田一耕助、江戸川乱歩が生んだ明智小五郎。日本を代表する名探偵2人が難事件に挑む。深沢正樹脚本、猪崎宣昭監督。
警察庁内の自室で、警視監の三枝(団時朗)が拳銃自殺をした。理事官の奈美子(財前直見)はすぐさま現場に駆けつけ室内を調べるが、窓には鍵が掛けられ他殺を示すようなものは何もなかった。翌日、三枝の密葬が行われ、奈美子はそこで探偵の明智(松岡昌宏)と出会う。そのころ、三枝と親密だった武藤(石倉三郎)は、雪の中を軽井沢の別荘に向かって車を走らせていた。そこに着物姿の探偵、金田一(長瀬智也)が飛び出してきた。道に迷ったという金田一は、強引に車に乗り込む。すると今度は、ストーカーに追われているという亮子(内山理名)が車の前に飛び出してくる。
全力投球でネタバレ。 あと、内容的にすばらしかった!と思ってる方は読まないでください。反論も受け付けませんので悪しからず。
なんていいつつ、基本的にストーリーはどうでもいいです。全然いいです。現代版が、原作のものと比べてどうか、とかそんなのも、もはやどうでもいいです。
つか、ラストで明智が金田一に「すぐに君の力を借りることになるかもしれないな…」あたりのことを言ったので、今、私の心は、果てしなく続編があるかも、という期待でいっぱいです。
や。見たい!続編見たい!ナンなら今すぐ見たい!!!
いやー、最近めっきり忘れていた。久しぶりに思い出した、この気持ち。
お宝は、どこに隠れているか分からない!
前半見ていた時のアタシのバカ!長瀬演じる金田一に「叫ぶ姿なんて、長瀬そのままやんー着物ーカワイイー!」なんて思っていたアタシのバカ!クールビューティ(?)なマボに、こりゃ、マボファンの友人は萌え萌えで大変やろうなぁ…と思っていたアタシのバカ。ギャー!露天風呂ー!二人でお風呂に入ってるー!なんて思っていたアタシのバカバカバカ!!
お宝は、もっともっと別のところにあったのだ。
いや、いくらTOKIOのツインタワー松岡長瀬が出ているといえども、コレが土ワイの枠のこだわり、ここだけは絶対に譲れない(勝手に言ってるだけです)の、お姉ちゃん方オッ○イポロリが出たときに、もっと疑問を持つべきだった。「萌え」という言葉に惑わされ、きっと色々うっかり見過ごしていたのだろう。土ワイの底力を。
つーことで、ラスト30分くらいの畳み掛けるような展開に、笑い死ぬかと思った。ドラマ見ながらこんな笑ったのどれくらいぶり?そんくらい笑った。
いや、そもそも、財前@直見が出ていた時点で、長瀬の頭よろしく(Byナカイくん)私の笑いのツボは、ゆるくなっていたのかもしれない。 だって、大河義経では、先々週時点くらい、財前の年齢設定が15、6歳でしたのよ。驚いたわー。てっきり小林@稔二の嫁だとばかり思っていたら、中井貴一に惚れたような感じを出してるので、何?!人の道に外れた恋!?(それすなわち不倫)とか思っていたら、あらビックリ、なんと稔二の娘役だったんですのよ…。 しかも、それが設定15,6と聞き「ありえねー」叫びましたわ。乳母役の田中美奈子の方が若く見えるって、一体どういうこと!? とかあったので、とにかく、笑いのハードルがゆるゆるになっていた。
残り時間があと30分くらいあるのに、あっさり事件が片付いちゃったから、「絶対犯人財前だってー最初から怪しかったやんー」なんて思っていた。 そして、隠された金を回収するために、どこぞの雪山に向かう財前。 その財前に気づき、松岡長瀬が現場に駆け付けるのを阻むように、がけの上から岩が落ちてくるくらいから、雲行きが怪しくなってきた。 そんな…今時有閑倶楽部でしか見たことの無いような古典的な方法を…という感じで行く手を阻まれ、挙句、ブルトーザーのようなもので、雪と一緒に押し流され、雪の土手を転げ落ちる二人。 そこでシーンは財前と内山が盗んだ金を持って線路の上を歩いている場面に変わった。
あの雪の斜面を転げ落ちるアイドル二人は、スタントなのかなぁ…や、でも、こういう所で無意味にスタント無しで体張ってるかもしれんなぁ…と思っていたところに、さっそうと登場するは、名探偵二人。 しかもその登場の仕方が、さすがアイドル探偵(違)。遠くの点だったのが、段々と大きく見えてくる(いわゆる、東を助けるために、コスミックラテンメドレー号に乗った南條さんが大きくなってくるあの手法)。 で、そのアイドル探偵二人なんですが。
あろうことか、バタバタと動くトロッコに乗って登場しやがった(大笑)。
しかも、二人とも決めポーズ。雪山の中、ハンドルがバタバタと動くトロッコの上で、無意味に決め顔、決めポーズ。 もう最高★爆笑した。このばかばかしさは、エレクトリカル・バカ王子以来。トロッコのなのに、どう考えても、擬音が「ゴトゴト」というより「バタバタ」という方がしっくりくるところも最高。
そして、素人内山が一発で、自分を狙っていた刺客に対し拳銃を命中させるところに「ありえねー」と思っていたら、さらにありえない展開が。 「どうしてみんなついて来れないのかしら…私の崇高な志に…」あたりのことをキメキメに言いながら、去っていく財前。 去っていく財前の去っていく方法。それは、アイドル探偵二人が乗っていたトロッコに乗っていく、というものだった。 しかし、アイドル探偵は山の上から降りてきたので、慣性の法則により、何もせずともその場にたどり着いた。むしろ、勢いつきすぎて、ハンドルがバタバタして、大笑いさせていただいた。 が。 財前、その後の爆破の都合等あったんだろう。ナゼか、山の上へと逃げ始める。 ということは。
財前、キメキメで「あ〜はっはっ!」高笑いしながら、片手では、自分でハンドルを動かしている。上下に。
それ、絶対おかしいぞ(大爆笑)。 やー、その姿がおもしろくておもしろくて、最初見ただけでは、内山がそのまま死んだことすら気付かんかった…。そんくらい笑い続けたわー。やー。財前の髪型@夜会巻きも目にしみるってモンですわ。
そして、財前の暴走は続く。 そもそも、金を奪ったのは、腐敗した警察に見切りをつけ、自分が特殊警察を作るための資金とか言い始めるところで爆笑してたら、それだけじゃ許してもらえんかった…。 なんと、手袋を口でくわえてはずしたその左手の中指には、指輪爆弾が光っていたんですねぇ〜〜〜。指輪爆弾よ、指輪爆弾。すごいアイテムできやがった。もう白旗、降伏です。
しかもさー、アイドル探偵二人は何とか逃げ延びたものの、爆風に巻き込まれ死んだと思しき財前なのに(一応、それらしい、手のみという映像があった)、東京に戻ったアイドル探偵二人が死体が上がっていないという会話をしている後ろで、全身白づくめの明らかに財前が、にっこり笑ってんのさ。もう、意味分からんでそこでも大笑いした。
やー、しかし。こんな展開になるとは(自分の中で)。智カワイイー!くらいで終わってんのかなーとか思ってたら、こんな仕掛けが隠されてたなんて。ビックリです。
あー、でも、今更こんなことを書くのもナンですが、松岡長瀬のビジュアルはそれはそれはよかったですよ(特に、松岡ファンはたまらんと思う)。でも、関係ないワタシまで、こんなに楽しめるなんて、あぁシアワセ。 だって、ビデオ録っても見返すことは無いと思ってたのに、もう、5回くらい見返したもん(一部シーンのみ)。あぁ、録っててよかった…(うっとり)。
ということで、面白かった!続編希望!絶対希望!そして、失礼極まりないので、コレにてドロン!
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