どんなに短くとも・・・
pure mind



 理解者


もったいないから拾っておいたわ

誰かに頂いた愛のかけらを

どんどん落っことして歩いている人が

あまりにも多くって悲しくって。

誰もわかってくれないなんてそんなの被害妄想よ。

2003年02月16日(日)



 記念日


忘れよう忘れてしまおう。

あなたが好きだった食べ物も

あなたとよく歌った歌も

あなたが素敵だといってくれた服も

あなたと出会ったこの日に忘れよう。


2003年02月15日(土)



 最終回


聞こえないふりしてずっと後ろを向いていた。

「今度どこに行こうか?」そんな無意味な質問を

来週の予告のように当たり前に聞かないで。

もう、この企画はとっくに終わりなのよ。

あなたにとって私はただの時間つなぎだったでしょ?

2003年02月14日(金)



 いまさら。。


木枯らしの街の中で

暖かい光を感じたから

とっさに飛び出してしまったの

誰でもよかった。

あなたじゃなくても。

2003年02月13日(木)



 心変わり


君を一人きりにはしないと約束したのに

黙ってここを出る僕を許して。

強がってはいたけれど

怖くて毎日おびえていた現実。

僕が一人にされてしまうことを信じたくなくて。

2003年02月12日(水)



 ママのお話


温かいコンソメスープは具だくさん

星型にんじんアクセント

苦手なブロッコリーは極小で

大きな声じゃいえないけれど

お母さんの苦手はにんじんよ・・


2003年02月11日(火)



 オレンジの月の夜


夕べ2人だけで会ったことは誰にもないしょにしてね

留守番抜け出したことがばれちゃうと困るから

夕べの月がオレンジ色だったってことも

きっときっと内緒にしていてね

でも今朝になってもほんのり染まった頬はそのままだったわ


2003年02月10日(月)



 優柔不断


この日のために僕はたくさんの言葉を用意していた

出会ってからの年月と出来事と感情の変化を

事細かに一晩中でも話し続けて別れるつもりだった

姑息で嫌な男だと思われるのが本望で仕方なかった

久しぶりに会う君の潤んだ瞳を見るまでの決心だった

2003年02月09日(日)



 バイオリズム


その言葉。

昨日のあたしが

聞いていたのなら

そっと許して

寄り添えたのよ。

2003年02月08日(土)



 防犯


あの日確かに鍵をかけ忘れて

扉を開けっ放しにして出かけてしまった。

戻ってからすぐ変化に気がつけば

今のこんな状況はなくって

静かに日々は流れていたのに。


2003年02月07日(金)
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