どんなに短くとも・・・
pure mind



 優柔不断


今日の髪型はなんだか嫌いだから

あなたに逢うのはやだな

それでもどうしても

あなたが逢いたいというのなら

我慢して、逢ってもいいよ

2002年08月07日(水)



 焦げたにおい


そんなところで真っ黒になって

丸まっちゃってる物は何?

「あなたへの想い」って文字がかすかに見える

火をつけたのは?火なんかつけたっけ?

知らないよ 知らなかったんだよ あたしのせいじゃないよ



2002年08月06日(火)



 暗がり


傷付けられたと痛がり

雷の轟音に怖がり

恋なんてしたくないと強がり

でも一人は嫌と寂しがり

暗がりがあたしを引き込んでゆく

2002年08月05日(月)



 ぬけがら


ほら、こんなに上手に脱げちゃったよ

はじめてなのにすごいでしょう

あんまり芸術的だから

きっとあなたはワタシごと

ぬけがらまで食べちゃうんでしょ?

2002年08月04日(日)



 日焼


沖合いに出てあたしは動けなくて

岩の上でただひたすらに

太陽の光をジリっと浴びていて

「おいで」と呼ぶあなただけ見つめてた

飛び込む勇気があの時あったなら・・・


2002年08月03日(土)



 街の風景


非常に露出の多い服を来たお姉さま方が多くって

目をしばたいていると彼に置いていかれそうになった

「本当は、気になってるでしょ?見てるでしょ?」

わざとらしく設置されたベンチで缶紅茶を飲みながら

悪態をつくあたしに彼は夏の空を見上げて笑った

2002年08月02日(金)



 漂流


あの日流した涙で

溺れてしまったあたしたちは

全く別々の場所で

誰にも見つかることなく

流されて漂って どこまでも

2002年08月01日(木)



 15年目


真夏の真昼間に喪服を着てバスを待っていたあたしは

あまりにも空気に溶け込んでいなくて浮きまくってて

ドライバ−たちが好奇の目で自分を見ているのがわかった

何も云わずに去った人に会いに行くんだよ とそっとつぶやく

ただの他人だったけど 少ししか優しくしてくれなかったけど


2002年07月31日(水)



 あこがれ


こんなにも年齢だけを重ねてしまったのだけれど

今もしあなたに出会えることがあるとしたのなら

何十年もの空白を取り払って真っ白な気持で

あなたの全てを知りたかった少女の頃のように

少し遠目からあなたを見て あなたを感じたい


2002年07月30日(火)



 夕焼け


見上げた空があまりにも

赤いろで橙いろで紫いろで桃いろで

どこを見て感動すればいいのか

迷ってしまうほどの夕焼けがあることを

伝えたいのにあなたがいない

2002年07月29日(月)
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