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やすみ日記
梅子
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2016年10月18日(火)
「橋を渡る」吉田修一。

東京に住む、別々の3人の話。
3章読んでる時は「前の2章と繋がらないけど、これはどういう話?」と思ってたので、4章読んで「え!?」と思った。
<ネタバレ>



70年後、人造人間がいる世界。人権がなく、ずっと研究所に居るか、外に出て一般人と結婚しても奴隷みたいな扱い。寿命も短く背も低く生殖能力も無い。高圧的な婚約者から逃げた人造人間2人が、逃避行の途中で、70年前からタイムスリップしてきた人間と出会う。

3人が過去にタイムスリップして、殺人事件の前に戻るかと思いきや、自殺を食い止める方に行くのが、意外だけど良かった。

凛が「研究所の先生に似てる。マララさんみたいになるのが夢だったの」と言うところ、連れ戻しに来た婚約者に「私はあなたの物じゃない。私でも世界を変えられる」と言うところが好き。
しかし、佐山教授の研究はだいぶ罪作りや。



2016年10月17日(月)
ユーリ!!! on ICE

1話。
男子フュギュアスケートアニメ。面白かったー。
表情が生き生きして、ギャグ顔も可愛い。
才能あるがメンタル弱くて、それでも頑張ってる人、好きだ。
スケートの場面の滑らかな動き、凄いなぁ。
九州弁、暖かくて可愛いね。
女性陣も魅力的。
ヴィクトル良いからだ。

2話。
ヴィクトルのコーチが、顔怖いのに「言うこと聞いてた奴が言うことだよ!」とかツッこむ時のテンション高くて笑った。

ユーリは、虎柄の服好きだったり子供っぽくて可愛いな。

ヴィクトルのコーチ料って、とんでもなく高いんじゃ? と心配してたら、出世払いでいいのね。いい人。
ヴィクトルは「約束をすぐ忘れる」って言ってたけど、もし以前、恋人がいたのなら、さぞかし怒られてるだろう。
ヴィクトルが来ただけで、長谷津の経済効果過ごそう。
ヴィクトル、ロシアの宝だろうし、個人の一存で「日本人のコーチになる」って決めたら、国からどうのこうの文句言われそうやな。

勇利は今まで彼女がいなかったっぽいけど、スケート上手かったらモテるんじゃないのか?
勇利の「望みは?」に対する返事が「ヴィクトルとカツ丼食べたい」なのが、いいなー。「何度も勝って食べたい」ってことは、1シーズンだけじゃなく、ずっとコーチでいて欲しいってことなのか。



2016年10月15日(土)
「スパイのためのハンドブック」(ウォルフガング・ロッツ)

イスラエル諜報部員の書いた本。
タルカムパウダーを書類にかけとく、ドアの内側にアスピリン錠を置いておくとか。
「ジョーカー・ゲーム」で出てきた話もあって、面白い。
書類が灰色だったら、タバコの灰をかけておくって手もあるんですね。

スパイは薄給で、引退後生活に困るんだよ! 二重スパイになる理由のほとんどは金銭目当てって話とか。

薄給と言っても、任務のためにはジャブジャブ使えたそう(金持ちの身分を偽装するため&賄賂に必要)。
退職後はお金がなくなり、「公務員は退職後5年は守秘義務あり」という規則を「妻が執筆するからいいだろ!」と弁護士使って破り、自伝を出版してベストセラー、とか経歴が面白い人でした。

アメリカ人実業家に扮してる人が、偽物だとバレた話。
バレた理由は、名刺を持ってない(ナプキンに連絡先書いてよこした)、実際には一流ホテルに泊まってない(電話して確認)から。
本人は、葉巻の吸い方まで完璧だったのに、情報部が予算削ったせいで。
貧乏切ない。

オーストラリアに住んでたって偽経歴のために、「実際に1ヶ月住みたい」って言ったら、「予算がないから」と映画やガイドブックを寄越されたり。なかなか大変。

スパイは、情報受け渡しの待ち合わせの際、大抵、新聞で合図を送るため、
カフェで新聞を持ってる人をつい、疑ってしまうとか。
自分の偽名イニシャルの入ったハンカチで額を拭くと「接触OK」の合図。
ジョカゲ好きの友達と初めて会う機会があったら、スパイごっこしたら楽しそうですね。

「スパイは、普通の人よりずっと、親友や恋人など心を許せる人を必要とする」という話。
「スパイは素の自分に戻れる時間が何より貴重。セックスは問題じゃない。ハニートラップより、自分を一途に愛してくれる人が命取りになることが多い」
「スパイは他の人より恋愛で傷つきやすい。熟練者でも盲目になる」
「一夜限りの遊びを繰り返すか、全く異性と接触しないことだ」って書いてありました。
「とらわれるな」が基本だけど、一度恋に落ちると、歯止めがきかないってことなんでしょうね。

著者が、旅先で出会って3週間の人に、正体打ち明けて、結婚してしまうのにビックリ。
情報部にはエースの自分が必要、って自信があってのことだそうですが。長官にはプリプリ怒られてる。

あなたはスパイに向いてる? というチェックリストをやりましたが、私は135点。
「普通なみ。慣習で身動きがとれない」になりました。



2016年10月14日(金)
「実戦スパイ技術ハンドブック」(バリー・デイヴィス)

元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の人が書いた本。
情報の受け渡し手段面白い。
メモを空洞のコインに入れるとか、植物に偽装したものに入れるとか。
現代だと画像データに文字データを隠すこともできるんだね。
変装方法は、靴下に石入れて足を引きずる、肩に新聞紙を畳んで入れて肩幅を出す。とか。

見えない文字を書く時、日本のぺんてる社の水性ボールペンが使えるという話が、へー!
書いた文字を、白い紙に押し当てると、一見白い紙なんだけど、現像液につけると文字が見えるんですって。
後、あぶり出し。レモン汁の他に牛乳でもできるんですね。アイロンかけると読める。
タバコの箱の裏に文字を書いて、歩いてる途中で捨てて、後から来た人が拾う、って方法で情報受け渡しをするそう。

テロリストを探すために、クリーニング店に扮する話も興味深い。
衣類に火薬が付いてないかチェックして探すんですって。
暗殺者は清掃チーム(痕跡を消してくれる)とセットで動く、ということなので、スパイには洗濯と掃除の技能も必要なのか。

護身術。靴下の中に硬貨を詰めるとこん棒替わり、櫛で顔を引っ掻くとか。
犯罪行為てんこ盛りの本なので、一般人が参考にできるのは護身術くらい。

あと「メロディ付きのバースデイカードは爆弾作るのにもってこい。スパイのために作られたようなものである」って書いてるけど、ほとんどの人はグリーティング用に使ってるよ(^^;
あと、ハニートラップはこういう風に使うって実例も載ってます。



2016年10月13日(木)
大山崎山荘美術館

大山崎山荘美術館に行ってきました。

大正〜昭和初期の建築でとても素敵です。
照明もドアノブも壁の装飾もとても凝ってる。
中は撮影禁止なので、パンフレットの写真をUPしてます。
浴室と洗面台も可愛いんですよ。

今はモネ展をやっています。
モネは常設と国内のほかの美術館のものを合わせて、20点くらい。
良かったです。

2階の喫茶室でケーキセット食べて帰ってきました。
テラス席はとても眺めがいいのですが、満席でした。

庭も広くて綺麗です。
天気良ければ、レジャーシート敷いて過ごせますね。
紅葉と桜の季節はもっと綺麗ですよ。

この日はなつのさんと一緒。
雀柄の帯が可愛いですね。

私は、はこにわフリマのKimonoシルミルキルさんのブースで買った着物。3千円。
アンティーク着物で、サイズ小さめ。対丈で着てます。

なつのさんに、帯地で作ったバッグを頂きました。
これも雀柄で可愛い。
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2016年10月06日(木)
「機龍警察 完全版」月村了衛

私、シリーズを順番に読んでなくて、最後に1作目のこの本を読みました。
3人の傭兵の内、姿さんの過去だけ謎だったので、これで分かるかも? と思っていたら、チラッとしか出てこなかった。

姿さん、強くて格好良いと思うのだが、女性にモテてる描写ないな。
傭兵時代も命を助けた同僚に好かれ、その兄に「弟が慕っていいのは俺だけ!」と嫉妬されて、殺されかけるという割に合わなさ。
他の元同僚も、姿さんの才能に嫉妬するあまり、誘拐してくるし。
傭兵してる人って皆、病む運命なんですかね。
誘拐された時の、連絡方法が、痛てててて! と思う。 

あと、機甲兵装で武装したプロ傭兵相手に、SATぶつけるって、兵力や戦闘能力に差が…。
自衛隊を出してはいけないのですか? SATは国に殺されたようなものなんじゃ?
SATが特捜部に八つ当たりしてくるのは、筋違いだよなぁ。
特捜部が無かったら、テロリストにやられ放題よ。

あと、解説で「持ち込み作だったので、続編を考えてなくて」みたいなことが書いてあったけど、2〜5巻読んだあとで、1作目読むと、登場人物のお披露目作という感じがする。傭兵の過去も、姿さん→ライザ→ユーリと、どんどん重くなるし。

自爆条項は、凄く面白いんだけど「ライザ! そんなに心配してくれる妹がいるのにどうしてIRAに入ったの!」と、首を掴んで揺さぶりたい気持ちで読んでたけど、未亡旅団のシーラの動機はまだしも分かる。私もシーラの立場なら全てをぶち壊したくなる。



2016年10月03日(月)
星野道夫展

星野道夫展に行ってきました。
シロクマが可愛くて、美しい展覧会でした。

星野さんに詳しくないもので、星野さん自身の格好良い写真(倒木に座ってるの、焚き火の前で本を読んでるの)は誰が撮ったんだ? お弟子さん? それともセルフタイマー? と疑問だった。
あと、星野さん、字が丸っこくて可愛い。

永楽屋 喫茶室でパフェ食べました。
おしゃれなカフェで、美味しかったです。
職業訓練校時代の友達・Kさんと1年ぶりに会いました。
無職で沈んでいたので、お話できてとても嬉しかったです。

Kさんが、A4のチラシを折らないように、ぴったしサイズのエコバッグをお持ちなのが、賢い! と思いました。
私は星野道夫展のチラシを、折って持って帰ってきました(^^;
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2016年10月02日(日)
91days 最終回

チェロットが「コルテオは真面目な奴だったのに、お前のせいでおかしくなった!」とアヴィリオを責めてるところと、
アヴィリオがネロに「なぜ7年前に殺さなかったんだ!」と言うところ。
今も思い出して泣いてる。
どうにもならない…。
皆、誰かのことを想っていて切ないな。

アヴィリオがネロに「殺したくなかったから、お前を殺さなかったんだ」と浜辺でいうシーン。
(コルテオは殺したのにか!?)と思った。
本心ではないのか?
そう言ったあとに、ネロに自分を殺させて、ネロの心に傷を作ってやろうとしたのかね…と深読み。
それとも、復讐果たして、半分彼岸に行ってる精神状態だから(ネロを好ましく思っている)という本音が出ただけか。



2016年10月01日(土)
光明寺

小倉山荘カフェと光明寺に行ってきました。
美味しいが、量が少ない。一瞬で食べ終わりました。
光明寺は、紅葉シーズン以外でも綺麗。
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2016年09月29日(木)
「陸王」池井戸潤 「九十歳。何がめでたい」佐藤愛子

「陸王」(池井戸潤)読みました。
老舗足袋屋がランニングシューズを作る話。
面白かった! ピンチ→乗り切る→またピンチの繰り返しで、ページをめくる手が止まらない。
悪役は分かりやすい小憎らしさ。
脇役が、味があって良かった。会社が変わるのを嫌がる古株経理とか、買収しようとしてくる外資系社長が苦い過去抱えてたり。人物が隅々まで、血が通ってる感じ。
特許取ったけど会社が倒産してしまって、疑心暗鬼・自暴自棄から復活する飯山の話も好き。
「和装業界死にかけ」みたいなワードが頻出するけど「着物を着る人まだ居るよ…」と普段着物を着てる私は言いたくなる(^^;

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「九十歳。何がめでたい」(佐藤愛子)読みました。
エッセイ。
元気やな! 90歳超えて、色々怒ってたり、色んなことに関心あるって凄い。
夜道で後をつけられたら、櫛を咥えて「イヒヒ」と言えとか、
「ゲーム機バキバキ事件」に対して、バカボンのパパ風に「それでいいのだ」とか、笑ってしまった。

佐藤愛子さんと言えば、昔「血脈」を読んで、面白かったです。
一族が、大成功するか行き倒れ寸前か、両極端の破滅型ばかり。激しすぎ。
ドラマ版も面白かったですね。再放送しないかな。