≪ ≫ 初日 最新 目次 MAIL HOME


やすみ日記
梅子
MAIL
HOME

2016年10月24日(月) ■
「映画を撮りながら考えたこと」(是枝裕和)

最初の映画、配給がつかなくて、制作費5000万足りないのに、撮り始めてしまったという話がビックリ。
これくらい自分に自信がないと、監督業はできないのか。
監督の絵コンテ、字と絵が可愛い。

テレビのドキュメンタリーを作るときに、取りたい内容に添って演出をすると、やらせっぽくなるし、
かと言ってそのまま撮ると「演出を放棄するのか」「そんな番組、誰が見る」と上から怒られるという。
難しいですね。

スポンサー事情とか、お金のこと結構書いてあるんで、興味深いです。

西洋と東洋では死者に対する考え方が違って、東洋では、死者は生者の内面に存在し続ける、という話が面白い。
「家族だから分からない、知られたくない」ということがある、というのも分かる。

日本と、海外の映画祭の違いも面白いですね。
フランスだと、国立の映画学校に入るのは司法試験より難しく、映画監督はエリートっていう話。へー。
トリノ映画祭では、滞在日数分の食券とレストランの地図をもらえるとか。楽しそう&美味しそう。

昭和初期の映画の撮影について知りたいなと思ってたら、ちょうど本の中に出てきた。
「戦ふ兵隊」(昭和14年)というドキュメンタリー映画。
内容が厭戦的ということでお蔵入り(が、映像が残ってて今ではDVD化されてる)。
参謀室に「何人負傷」って駆け込んでくるシーン。日誌を元にした再現映像なんですって。
撮影中に戦闘になったらまずいから、安全な時間に照明たいて実際の兵隊にやってもらった。
フィルムの感度も悪く40秒しか連続で回らないので、実際に起きてる事に対応して撮るのは、ほぼ不可能ということ。



2016年10月22日(土) ■
「CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる」J.C.カールソン

元CIAの人が書いた本。

CIAは、薄給なのに、なぜ優秀な人材が集まるのか?という話が面白い。
若くても自分の裁量で仕事ができるし、外国や危険地帯を飛び回ったり、滅多に無い体験ができる。
国を守ってる、世界を動かしてるという使命感。
短くて60日、長くて3年で別の任務へ異動なので、常に新しいことにチャレンジできる。
などが理由でした。

能力の高い人は管理が難しい(自信のある人は権力に従順でない)から一匹狼として活躍してもらう、とか。

スパイと、本部は仲が悪いそう。
スパイは、本部(総務・人事)のことを「官僚的・非効率的」と思ってるし、本部はスパイのことを「攻撃的・勝手に行動する」って思ってる。
横山秀夫の小説に出てくる、刑事と警務部みたい。

アメリカって感じがするのが「嘘はどうしてもという時以外、つかない。誠実が一番」ってところ
現地協力者を作るのは困難なので、自分を誠実な人間だと思ってもらうのが一番の近道だと。

著者がアフガニスタンでの長期任務中、スタバの豆の差し入れと、仕事を褒める手紙が入ってて、めっちゃやる気出たっていう話。なるほど。

事前に、話の練習するのよくない。本番で気持ちがこもらなくなるという話。
分かるけど、でも練習したくなるのよ〜。
「自分が話してる様子を録画して、自分のダメな部分を把握すべし」っていうのは、有効そうかも。
私、エキストラに参加した時、放送された映像を見ると、自分の歩き方が背中曲げてトボトボしていて、ギョッとしましたし。

翻訳すると、多くのニュアンスが失われてしまう。
話が通じにくい相手には、あまり話をしたがらない、というのもなるほどなー。
アメリカ人にとっては習得が難しい、アラビア語を話せる人は貴重なんですって。

現地協力者が、他国の諜報員に狙われていて、奪い合いになることも珍しくないそうです。
その国の重要情報を握ってる人は限られてるので。

「知りたいことは、直接尋ねず遠回りして訊くべし」その理由が、情報の信頼性チェックのためと、こちらの関心事を向こうに知らせない、っていうあたりスパイは大変。
だけど、これは実生活でも役たつかも?

「インテリジェンス(諜報)の目的の一つは、戦争にかかる費用を減らすこと」っていうのも、なるほどな。
アメリカは強すぎて、その点を重要視してないそう。

日本・米・ドイツなどは、諜報を技術と考えて、教育と訓練で誰でも習得可能と思ってるが、
英国・イスラエル・ロシアは、天賦の才が必要な芸術と考えてるって話も面白い。

「協力者が異常な水玉好きだったので、水玉嫌いなんだけど、仕方ないので水玉の服を大量買い」という話。
いつも水玉の服の人って、傍から見ると草間弥生みたいな(笑)

「CIA諜報員は金銭面とてもクリーン。でも諜報活動に必要なら、湯水のようにお金使えます。同僚は、ゲジゲジ眉毛の脱毛費用を本部から出してもらいました。そのままだと変装に支障が出るから」っていうのがちょっと可笑しかったです。

諜報員という刺激的な仕事に慣れてしまうと、普通の民間勤めでは満足できないらしいです。
かといって、CIAの本部勤めも、本部嫌いなんで嫌、となって、引退後は作家になる人がいるみたいです。



2016年10月20日(木) ■
「京菓子司ますね」

「京菓子司ますね」さんの干菓子。
めっちゃ綺麗、可愛い。美味しかった。
DSC06575



2016年10月19日(水) ■
河井寛次郎展

河井寛次郎展に行ってきました。
昭和初期の陶芸家。
器のシンプルなデザインや色使い、良かったです。
くすんだオレンジとモスグリーンと黒の組み合わせ。
芹沢�げ霤犬任盡�かけた、こういう色の組み合わせが素敵だ。

寛次郎の言葉も素敵でした。
「新しい自分に出会いたいのだ--仕事する」
「美しい物しかない 醜い物は迷い」
「全ての物は 自分の表現」
とかね。
書体も可愛いな! こういうフォント欲しい。

器が突拍子もない形だったりするのですが(宇宙人か土偶みたいな)
あのインスピレーションはどこから?
雷落ちたみたいに閃くのかしら。

愛用の鼈甲の眼鏡の細工が細かった! 特注かな。
ネクタイ入れの小箱も素敵だった。

東山の河井寛次郎記念館、まだ行ったことないんですよね。
そのうち行ってみたい。

言葉を書き留めてるお客さんがいらして、係員さんに「鉛筆ならいいのですが、ボールペンは使用禁止なのです」と言われてました。
鉛筆なら良いって初めて知りました。

帰りはポルタのマルモキッチンでまぐろカツ丼食べてきました。
ユーリオンアイス見たらカツ丼が食べたくなって。
ヘルシーで美味しかったです。
P1100267

P1100268



2016年10月18日(火) ■
「橋を渡る」吉田修一。

東京に住む、別々の3人の話。
3章読んでる時は「前の2章と繋がらないけど、これはどういう話?」と思ってたので、4章読んで「え!?」と思った。
<ネタバレ>
↓
↓
↓
70年後、人造人間がいる世界。人権がなく、ずっと研究所に居るか、外に出て一般人と結婚しても奴隷みたいな扱い。寿命も短く背も低く生殖能力も無い。高圧的な婚約者から逃げた人造人間2人が、逃避行の途中で、70年前からタイムスリップしてきた人間と出会う。

3人が過去にタイムスリップして、殺人事件の前に戻るかと思いきや、自殺を食い止める方に行くのが、意外だけど良かった。

凛が「研究所の先生に似てる。マララさんみたいになるのが夢だったの」と言うところ、連れ戻しに来た婚約者に「私はあなたの物じゃない。私でも世界を変えられる」と言うところが好き。
しかし、佐山教授の研究はだいぶ罪作りや。



2016年10月17日(月) ■
ユーリ!!! on ICE

1話。
男子フュギュアスケートアニメ。面白かったー。
表情が生き生きして、ギャグ顔も可愛い。
才能あるがメンタル弱くて、それでも頑張ってる人、好きだ。
スケートの場面の滑らかな動き、凄いなぁ。
九州弁、暖かくて可愛いね。
女性陣も魅力的。
ヴィクトル良いからだ。

2話。
ヴィクトルのコーチが、顔怖いのに「言うこと聞いてた奴が言うことだよ!」とかツッこむ時のテンション高くて笑った。

ユーリは、虎柄の服好きだったり子供っぽくて可愛いな。

ヴィクトルのコーチ料って、とんでもなく高いんじゃ? と心配してたら、出世払いでいいのね。いい人。
ヴィクトルは「約束をすぐ忘れる」って言ってたけど、もし以前、恋人がいたのなら、さぞかし怒られてるだろう。
ヴィクトルが来ただけで、長谷津の経済効果過ごそう。
ヴィクトル、ロシアの宝だろうし、個人の一存で「日本人のコーチになる」って決めたら、国からどうのこうの文句言われそうやな。

勇利は今まで彼女がいなかったっぽいけど、スケート上手かったらモテるんじゃないのか?
勇利の「望みは?」に対する返事が「ヴィクトルとカツ丼食べたい」なのが、いいなー。「何度も勝って食べたい」ってことは、1シーズンだけじゃなく、ずっとコーチでいて欲しいってことなのか。



2016年10月15日(土) ■
「スパイのためのハンドブック」(ウォルフガング・ロッツ)

イスラエル諜報部員の書いた本。
タルカムパウダーを書類にかけとく、ドアの内側にアスピリン錠を置いておくとか。
「ジョーカー・ゲーム」で出てきた話もあって、面白い。
書類が灰色だったら、タバコの灰をかけておくって手もあるんですね。

スパイは薄給で、引退後生活に困るんだよ! 二重スパイになる理由のほとんどは金銭目当てって話とか。

薄給と言っても、任務のためにはジャブジャブ使えたそう(金持ちの身分を偽装するため&賄賂に必要)。
退職後はお金がなくなり、「公務員は退職後5年は守秘義務あり」という規則を「妻が執筆するからいいだろ!」と弁護士使って破り、自伝を出版してベストセラー、とか経歴が面白い人でした。

アメリカ人実業家に扮してる人が、偽物だとバレた話。
バレた理由は、名刺を持ってない(ナプキンに連絡先書いてよこした)、実際には一流ホテルに泊まってない(電話して確認)から。
本人は、葉巻の吸い方まで完璧だったのに、情報部が予算削ったせいで。
貧乏切ない。

オーストラリアに住んでたって偽経歴のために、「実際に1ヶ月住みたい」って言ったら、「予算がないから」と映画やガイドブックを寄越されたり。なかなか大変。

スパイは、情報受け渡しの待ち合わせの際、大抵、新聞で合図を送るため、
カフェで新聞を持ってる人をつい、疑ってしまうとか。
自分の偽名イニシャルの入ったハンカチで額を拭くと「接触OK」の合図。
ジョカゲ好きの友達と初めて会う機会があったら、スパイごっこしたら楽しそうですね。

「スパイは、普通の人よりずっと、親友や恋人など心を許せる人を必要とする」という話。
「スパイは素の自分に戻れる時間が何より貴重。セックスは問題じゃない。ハニートラップより、自分を一途に愛してくれる人が命取りになることが多い」
「スパイは他の人より恋愛で傷つきやすい。熟練者でも盲目になる」
「一夜限りの遊びを繰り返すか、全く異性と接触しないことだ」って書いてありました。
「とらわれるな」が基本だけど、一度恋に落ちると、歯止めがきかないってことなんでしょうね。

著者が、旅先で出会って3週間の人に、正体打ち明けて、結婚してしまうのにビックリ。
情報部にはエースの自分が必要、って自信があってのことだそうですが。長官にはプリプリ怒られてる。

あなたはスパイに向いてる? というチェックリストをやりましたが、私は135点。
「普通なみ。慣習で身動きがとれない」になりました。



2016年10月14日(金) ■
「実戦スパイ技術ハンドブック」(バリー・デイヴィス)

元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の人が書いた本。
情報の受け渡し手段面白い。
メモを空洞のコインに入れるとか、植物に偽装したものに入れるとか。
現代だと画像データに文字データを隠すこともできるんだね。
変装方法は、靴下に石入れて足を引きずる、肩に新聞紙を畳んで入れて肩幅を出す。とか。

見えない文字を書く時、日本のぺんてる社の水性ボールペンが使えるという話が、へー!
書いた文字を、白い紙に押し当てると、一見白い紙なんだけど、現像液につけると文字が見えるんですって。
後、あぶり出し。レモン汁の他に牛乳でもできるんですね。アイロンかけると読める。
タバコの箱の裏に文字を書いて、歩いてる途中で捨てて、後から来た人が拾う、って方法で情報受け渡しをするそう。

テロリストを探すために、クリーニング店に扮する話も興味深い。
衣類に火薬が付いてないかチェックして探すんですって。
暗殺者は清掃チーム(痕跡を消してくれる)とセットで動く、ということなので、スパイには洗濯と掃除の技能も必要なのか。

護身術。靴下の中に硬貨を詰めるとこん棒替わり、櫛で顔を引っ掻くとか。
犯罪行為てんこ盛りの本なので、一般人が参考にできるのは護身術くらい。

あと「メロディ付きのバースデイカードは爆弾作るのにもってこい。スパイのために作られたようなものである」って書いてるけど、ほとんどの人はグリーティング用に使ってるよ(^^;
あと、ハニートラップはこういう風に使うって実例も載ってます。



2016年10月13日(木) ■
大山崎山荘美術館

大山崎山荘美術館に行ってきました。

大正〜昭和初期の建築でとても素敵です。
照明もドアノブも壁の装飾もとても凝ってる。
中は撮影禁止なので、パンフレットの写真をUPしてます。
浴室と洗面台も可愛いんですよ。

今はモネ展をやっています。
モネは常設と国内のほかの美術館のものを合わせて、20点くらい。
良かったです。

2階の喫茶室でケーキセット食べて帰ってきました。
テラス席はとても眺めがいいのですが、満席でした。

庭も広くて綺麗です。
天気良ければ、レジャーシート敷いて過ごせますね。
紅葉と桜の季節はもっと綺麗ですよ。

この日はなつのさんと一緒。
雀柄の帯が可愛いですね。

私は、はこにわフリマのKimonoシルミルキルさんのブースで買った着物。3千円。
アンティーク着物で、サイズ小さめ。対丈で着てます。

なつのさんに、帯地で作ったバッグを頂きました。
これも雀柄で可愛い。
DSC06511

DSC06514

DSC06533

DSC06558

DSC06557



2016年10月06日(木) ■
「機龍警察 完全版」月村了衛

私、シリーズを順番に読んでなくて、最後に1作目のこの本を読みました。
3人の傭兵の内、姿さんの過去だけ謎だったので、これで分かるかも? と思っていたら、チラッとしか出てこなかった。

姿さん、強くて格好良いと思うのだが、女性にモテてる描写ないな。
傭兵時代も命を助けた同僚に好かれ、その兄に「弟が慕っていいのは俺だけ!」と嫉妬されて、殺されかけるという割に合わなさ。
他の元同僚も、姿さんの才能に嫉妬するあまり、誘拐してくるし。
傭兵してる人って皆、病む運命なんですかね。
誘拐された時の、連絡方法が、痛てててて! と思う。 

あと、機甲兵装で武装したプロ傭兵相手に、SATぶつけるって、兵力や戦闘能力に差が…。
自衛隊を出してはいけないのですか? SATは国に殺されたようなものなんじゃ?
SATが特捜部に八つ当たりしてくるのは、筋違いだよなぁ。
特捜部が無かったら、テロリストにやられ放題よ。

あと、解説で「持ち込み作だったので、続編を考えてなくて」みたいなことが書いてあったけど、2〜5巻読んだあとで、1作目読むと、登場人物のお披露目作という感じがする。傭兵の過去も、姿さん→ライザ→ユーリと、どんどん重くなるし。

自爆条項は、凄く面白いんだけど「ライザ! そんなに心配してくれる妹がいるのにどうしてIRAに入ったの!」と、首を掴んで揺さぶりたい気持ちで読んでたけど、未亡旅団のシーラの動機はまだしも分かる。私もシーラの立場なら全てをぶち壊したくなる。