「青いバラ」「絶対音感」で有名な著者が、精神医学の世界に迫ったノンフィクション。
箱庭療法で、解離性障害の人が、全く想像もつかないような箱庭を作るとか、 絵画療法では、普通の人より絵を描くのが速いとか(迷いがない)。
想像つかない向こう側の世界を、少しのぞき見するような感じです。 解離性障害が治る時って、「外に溶け出した自分が戻ってくるような感じ」って言うんですけど、それってどういう。
しかし臨床心理士って、大学で4年、大学院3年学んで、更に5年ごとの更新しなきゃいけないような難関資格なのに、食っていけないなんて!(非常勤の募集が多い)。 でも、大学で心理学科作ると、学生が殺到するんですね。
それだけ心理職の資格持った人が増えたら、患者はゆっくり診察受けられるんじゃ? と思うと、実際は流れ作業で10分くらいとか。 治らないよ!
昔は、精神病患者に対する扱いひどかったんだなとか、精神医学の歴史についても勉強になる。
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