「地球最後の日」という、児童文学のアンソロジーを読みました。 この中の「電話がなってる」(川島誠)って話が、トラウマになりそうな内容です。 15歳の時に受けるテストで、ランクが振り分けられる世界。上級者はエリートに、下級者は他の者の食料になる。主人公の好きな女の子が、事故にあって障害者になり、肉屋に売られるっていう…。ギャー!! これ子どもに読ませてどうしようって言うんじゃ! 多分、学歴や、役に立つ立たないだけで、人を差別するなんてよくない、とか言うメッセージをこめたかったのでしょうが、うなされます。 他にも、命が延びる宝くじの話とか、核戦争後、シェルターで一人生き延びた男の子が、同じく生き残りの女の子に会いに行く話が収録されています。赤川次郎の「悪夢の果て」はとても良かった。終戦間際の世界にタイムスリップする話。「子どもは親のものじゃない」という台詞に胸を打たれた。 児童書って、トラウマになりそうな話多いですね。子どもに現実の厳しさを教えようと言うのか。 「片足ダチョウのエルフ」は幼心に恐怖だった。仲間を庇って片足になったダチョウが、ただ死にゆくのを待つばかりって話。「赤いろうそくと人魚」も救いようがない。人魚が、強欲な老夫婦にこき使われて死んで、人魚の呪いで町が海に沈むんだったかな…。 どちらも「人の心は変わる」ってテーマですね。人間、可愛いのは自分だけ、っていう(鬱)。
ところで、着物の話ばかりで、感心のない方には申し訳ないのですが、 明日9:30〜のNHK「おしゃれ工房」は、「石田節子のキモノ遊び」です。再放送は明後日の2:30〜。 秋らしい着物のコーディネートを、紹介してくれはるそうです。楽しみですね。 http://www.nhk.or.jp/partner/oshare/
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