鳩村衣杏「映画館で逢いましょう」1・2巻を読みました。 映画配給会社の仕事が詳しく描かれて、実に面白い! 一巻は特に、仕事ばっかりになってて、ラブ少なめです。でも、ちゃんと互いに惹かれる説得力がある。 大手印刷会社を退職した主人公が、転職数週間にして、着ぐるみに入って、試写会時間訂正のはがきを夜中に印刷会社に発注し、パーティでてんてこ舞い。いやー楽しいね! エンドロール見ると泣いてしまうってクセも、効果的に活かされてるし、個性的な社員さん達も、いい味出してます。 ただ、主人公が控えめすぎるところが、歯がゆい。一流私大を卒業して大手企業に入って、3000人の倍率くぐり抜けて転職、おまけに顔が良くて仕事もできるのに、これで自分に自信がないって…嫌みなんじゃー!とちゃぶ台ひっくり返しそうになりました。そしたら、キレ者上司が「能力あるのに自信のない奴、嫌い。はた迷惑だから」とバッサリ言ってくれて、スッキリ。全くだよ、島さん。 「邦題を明日までに50考えてこい!」って言われたり、配給に携わる人も大変ですねえ…。確かに、原題と邦題って全然違うものね。このお話を読んで、久々に映画館に行きたくなりました。単館上映系のやつ。なんか面白いの、ないかな〜。
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