泡のように消えていく
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傷んだあたしの髪を笑いながら撫でた手
さりげない仕草で図々しく絡めた指先
かけひきの途中で偶然となり合った頬
嘘みたいな言葉を(あるいは嘘を)いくつもつぶやく唇
すこしのびてやぼったい髪の毛
時々怖いくらいまっすぐみつめる瞳
あたしだけが知ってると思ってた あたしだけしか知らないと思ってた
嘘をついてたのはあなたで それに気付かなかったのはあたし
さみしいよーさみしいよー あいたいよーあいたいよー
あたしの気持ちを無視しないで
忘れることなんて出来ないし あの日に戻ることも出来ない
笑ってるだけではむなしくて だけどもうどうしようもなくて
楽しかった日々が泡のように消えていく
今想うのは あの日の笑い声
せつなくて泣いた日々が泡のように消えていく
今想うのは 隣にあったあなたの温度
さみしいならここにくればいいでしょ あたしだけだよ あなたをわかってあげられるのは
よそにいったりするからわからなくなるんでしょ あたしだけだよ 最後まであなたと一緒にいてあげられるのは
はやくこっちにおいで 長引けば長引くほど 傷つくのはあなたなんだよ
ほんとうのことなんかきけなかった きかなくてよかった? 利用されてるとわかっていても それでいいとおもえた?
なにがしたいの どうなりたいの なんでわからないの 自分のことなのに
1人になりたくないといえばそれでおしまい あたしである意味は あなたである意味は どこにもないなんてうそでしょう
ずっと一緒にいられればそれだけで意味があるのに
あなたは何度もくり返す あたしに悪いと思って言うのか あの子に悪いと思って言うのか
あなたは何度もくり返す 夜になるまで 朝がくるまで 月が出るまで 日が昇るまで
あたしの目を見て遠くを想う
あなたは何度もくり返す あたしの温度を感じるところで ごめん と何度もくり返す
何度も何度もくり返す
もうわからないんだ、とすがるあの人を どこまで近付いていいの、とささやくあの人を ごめんね、とくりかえすあの人を
拒みきれないであたしは 白い空を見て 溜め息をついてわらった
一日のうちのどこかで あたしのことを思いだしてくれればうれしい どんなに短い時間でも どんなに曖昧な記憶でも 一日のうちのどこかで あなたがあの日のように笑っていてくれればうれしい
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