冒険記録日誌
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2008年12月28日(日) ライトノベル版ファイティングファンタジー発売

 前に話題にしました萌えファイティングファンタジーこと「デストラップ・ダンジョン」(旧、死の罠の地下迷宮)と「ハウス・オブ・ヘル」(旧、地獄の館)が、HJ文庫G(ホビージャパン)から発売されたようです。
 というわけで本屋に行ってみましたが、店頭になかったです。田舎ですし、創土社のゲームブックやクイーンズグレイドも、地元の本屋で見たことなかったですから予想通りなんですけどね。まあ、創土社から発売された「魔界の地下迷宮」と合わせてこれから注文するとして、入手できるのは来年になりそうです。
 とりあえず、ネット上にあるすでに入手した方々のコメントなんかを総合して見る限り、

1.ゲームバランスはあまりいじってないっぽい。主人公は女の子だが、ゲーム内の名称は「君」のまま。
2.イラストは漫画チック。文章はリメイク前のノリが残されているが、手を加えている箇所もある。例えば「地獄の館」で主人公に差し出される白ワインと赤ワインが、「ハウス・オブ・ヘル」ではミルクとトマトジュースになってたりする。(主人公の設定が未成年だから?)
3.クイーンズグレイドのようなエロさはなく、そういう意味ではソフト路線。ライトノベル風といった方がいいかも。

 といったところらしいです。ここまでの情報を聞いて、遊ぶのが非常に楽しみになってきました。ライトノベル風+しっかりしたゲーム性、ということであれば、もともと双葉文庫系のゲームブックも好きな自分にとっては、今回のリメイクによってまさに理想的なゲームブックが発売されたといえるかもしれません。
 まだ遊んでないのに気が早いですが、第二弾が出ることも期待したいです。新しい客層の開拓とか、ゲームブック業界への新たな刺激、とかそんなのじゃなく、ただ自分が楽しみたいだけですが。
 しかし他のゲームブックサイトの反応を見てみると、楽しみだと喜ぶ人、イメージが崩れると嘆く人、ゲームブックの活性化につながると歓迎する人、興味ないといいつつ怒ってる人、内心複雑な感じの人などなど、悲喜こもごもですねぇ。浅く広くがモットーで深い知識はなんにもない一ゲームブックファンの私ですが、今回ばかりは自分のストライクゾーンの広さに感謝ですw


<以下追加書き込み>
 注文しようと出かけた本屋で「デストラップ・ダンジョン」と「ハウス・オブ・ヘル」が売られていたので、あっさり入手できちゃいました。
 予約や取り寄せもせずに普通に本屋でゲームブックが買えるなんて、十何年ぶりだろうか。ちょっと感動。すごいぞ、ボビージャパン。
 どんな風にリメイクされたかなと、パラパラとチェックしました。
 ゲームシステムやパラグラフ構造などは社会思想社版とほぼ同じで、ストーリーなども大きくくずしている様子はなさそうですが、文章は完全に新たに書き起こされ、細かい変更は結構あったりしますね。

 例えば「デストラップ・ダンジョン」のオープニングでいうと地下迷宮に主人公が入る順番が5番から6番に変わっていたり、挑戦前に他のライバルと会話するシーンが追加されたりしているのが新鮮でいいです。
 挿絵は聞いていたとおり漫画風ですが、社会思想社版と同じ構図の絵もあれば、まったくオリジナルのものもあるようです。主人公の女戦士のイラストがビキニ姿同然というのがチト不満ですが、硬派な「スーパーブラックオニキス」のタラミスの衣装もこんなのだったし、この作品だけじゃない現象ですからしょうがないですね。ただ忍者までくノ一のイラストになっているのはちょっとやりすぎ。萌えな演出になるわけでなし、危険な探検競技なのに挑戦者の半分が女というのはどうなの?
 あと予想通り、蛮族のスロムがハンサムだ。

 「ハウス・オブ・ヘル」もリメイク具合は同じようなもんですが、私が予想していたボンテージ衣装でムチを振るお姉さまな拷問者はさすがにいなかったです。かわりに拷問部屋では縛り付けられている主人公の女子高生のイラストが拝めます。
 こっちの作品はゲーム部分の変更があるかどうかが気になりますね。果たして恐怖点7でもクリアできるのかとか、社会思想社版の誤訳とされている秘密の部屋の合言葉のヒントは改善されたのかとかね。これは、実際に遊んで確かめてみようと思います。

 全体の感想としてはファイティングファンタジーのラノベ化としては、上手く料理されているのではないかなと。心配していたセクシー路線に走らず、あっさりめのライトノベルといった仕上がりに安心しました。
 「デストラップ・ダンジョン」ではポートブラックサンドの弟のことを話すトロールの姉のセリフもきっちり再現されているので、もし第二弾、第三弾がでることがあれば、新生タイタンの世界を見ることができるかもしれません。
 ひとまず年末年始に格好の遊び道具ができたことを喜びつつ、遊んだ感想もしくはリプレイは年明けに書きたいと思います。
 それでは皆様、良い年越しをお過ごしください。


山口プリン |HomePage

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