* * * 
憐凪



 キモチ


心地いいお天気に誘われて 散歩に出る
風が アタシの頬を撫でながら 摺り抜けていく

河原まで 川面を見に やってきた
水響や 川面の凪が 涼やかな風を運んで
そっと アタシの髪を揺らす

気づけばこんな時期なのだ と
花々達を見かけて 季節を 感じる

植木鉢やPlanter に植えられた 
パンジーやマーガレットやポピーよりも
河原に咲く 雑草のつける 小さな花たちが スキ♪
アタシも きっと雑草の花なのだ と そんな気がする

ハルジオンが 満開に咲いている
レンゲの花も 咲いている
クロッカスは もう 枯れ始めている・・・
蒲公英は もう 花が種になって 綿帽子つけてた

アナタのアタシへの キモチも もう きっと枯れ始めているんだね。。。
蒲公英ミタイに 綿毛になって
何処かに 飛んでいってしまうんだね―――

風に運ばれて 何処かへ行ってしまう綿毛を見ているように
アナタのココロが 何処かへ行ってしまうのも
只々 見つめていることしか もう 出来ないんだネ・・・・・

空に くじらの形の雲が ポッカリと 浮かんでる

花が枯れていってしまうのを 止められないように
アナタのアタシへのキモチが 枯れていってしまうのも 止められないから

こうやって 両手いっぱい広げて 十字架の形になって
川面の涼しい風を 全身で 受け止めてる
I have caught the wind alone now here.
只々 こうして“受け止める”以外 何も もう出来ないから

風を受け止めて 空を仰ぎ見る

此処で こうして 唯一人

受け止めているから――――――――――















2006年05月15日(月)
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