君は片方の翼だった 僕が飛ぶために 飛んで生きていくために 翼を羽ばたかせるための ひとつの力だった
その君が僕の前から消えてしまう 僕は翼を失うんだ
二度と戻らない大事な翼を
でも心配しないで 君なしでも飛べるようになるから
だから
空の向こうから 海の向こうから
そっと笑顔で見守っていて
…ひそかに愛してたよ
別離(わかれ)はいつも
悲しい速度で駆けてくる
追いかける事もできず
ただ立ち尽くす僕
ずっと辛かったからかな 最近少しほっとできる時間が出来たけど 小さな幸せを感じる度怖いの 不安になるの また元に戻るんじゃないかって
真夜中 三時半
独りで帰る私を心配してくれた君
大丈夫だよ、 と急いでタクシーを拾った
タクシーに乗り込んで 出発するまで ずっと見守ってくれてたね そして 大きく大きく手を振ってくれたから 私も 大きく大きく降り返したんだ
君の優しさが暖かかった けれど同時に痛かった 切なかった
どうしてそんなに優しいの どうして…
明け方、眠りについた頃 君の夢を見たよ 夢にまで想いを引きずって 立ち止まりたくなった
消そうとしてる この淡い気持ち
それでも消えない 淡いけど芯が強く残ってる
もうやめよう そう思うのに ブレーキを踏めない いつも足はブレーキの上なのに でもアクセルも踏めない アクセルは私の中に存在しない
ここまで来てしまった どうやって戻ろうか どうやって
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