ぐっどないとみゅうじっく
もくじきのうつぎの日社会の窓

林矢子ニューアルバム『唄箱』発売中!特集ページはこちら


2003年11月30日(日) ギターソロは終わっちゃいなかった!!

 前言撤回。ゆらゆら帝国のライブアルバム『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』をプレイヤーに入れてプレイボタンを押した瞬間、前回の日記で書いたことを消したくなった。ギターソロは死んでなんかいない。むしろ曲がその為だけにある、と言ってもいい「午前3時のファズギター」を聴きながらそう思った。このバランスをまったく無視した暴走するファズギターの音が、頭ん中を真っ白にさせる。他のことが手に付かない。
 ライブ盤って色々あるけれど、本当にその雰囲気を伝えるのってむしろ音質が悪い方が臨場感も出るものもある。小島麻由美の『Songs For Gentlemen』に入っている「おしゃべり!おしゃべり!」もこの曲だけまるで隠し録りされたようなノイズや音の悪さなのだけど、彼女の息が切れて卒倒していまそうなのを観客が心配する様子までがきっちりわかる。あとは観客の声とか。インディーズ時代のゆら帝の『Live』とかは曲が終わった後の拍手がまばらでまたそれもいい。ライブの出来がかなり評判悪いはっぴいえんど。元々、卓越した面々がそろっているのに何でなのかと思っていたけれど、シングル「あしたてんきになあれ」のカップリングの「あやか市の動物園」の演奏は鳥肌もの。大滝さんの「ひーふーみーよーいつ」が言葉とは裏腹にすごいロックしている。評判悪いのは結構間違ったりするからかね?細野さん。
 他にライブ盤と言えばEL&P『展覧会の絵』、ザ・バンド『ラスト・ワルツ』、フィッシュマンズ『男達の別れ』、早川義夫『言うものは知らず、知る者は言わず』かな。あとなんかある?前にも書いたけど、ビートルズのルーフトップコンサートのCDで出ねぇかな…でねぇか。


 僕の話すことなんて誰が聞くのだろう?とてもいいかげんで、意味なんてないもんだなぁと消沈。それとずっとお腹の調子が悪かった…。ぎゅるるぎゅるると鳴りっぱなし。まぁ、そんな日もあるわな。

購入CD

■ゆらゆら帝国『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』
■ハナレグミ『さらら』

 ゆら帝の60分入っていて\1000は安すぎ!!でも考えてみれば、ライブ盤作るのにそんなにコストは掛からないのかもしれない。レッチリのベストもDVD付いていたから買おうかなと思ったけど、冷静になってみるとそんなに観ないだろうなぁと断念。アルバム持ってるし、まっいいか。


林矢子コンサァト
12月5日(金)@池ノ上Bobtail
開場/開演 : 19:00/20:00
charge : ¥1,500
w : rivendell
僕はサポートベースとして参加します。
今回は25分ずつ、rivendellさんと交互に演奏します。2ステージを明と暗、「めざめ」「うつろい」とふたつに分けて演奏したいと考えてます。是非お越し下さいませ。


2003年11月28日(金) ギターソロの時代はもう終わりだ!

 仕事でヘマをしてお昼ご飯抜き。別に罰とかではないけど。Yくん、Aさんごめんよ。

 夜から中井さんが来訪。新曲の話やこれからのことなどビール片手に大いに盛り上がる。家にひとりでいる時は殆ど呑まないのだけど、やっぱりひとといるとビールは進む!ビートルズの『Let It Be Naked』については僕と同じ、今更…ってな想い。その繋がりでCCCDについて話してたりしてたんだけど、アニメなど映像の業界でも全体の怠惰が多く見られるらしい。もちろん全部が全部じゃないのだけど。僕らは誰へ向けてものを作っているのだろうか。
 お互いに最近の曲の作り方でいわゆるギターソロってのに厭きてしまった。今、こころを震わすようなソロを弾けるギタリストがいるのだろうか?いわゆるロックで間奏ではいギターソロってもう何十年も繰り返されてきて、廃れてるはずなのにまだやっている感じがする。もちろんそういう気持ちよさもあるんだけどさ。僕はもう要らない。それにしても今時のギターキッズたちはどんなバンドをコピーしているのかしら?
 話は尽きないけど、明日があるのでおひらき。しばらく忙しそうなので、早めなよいお年を!って意味を込めて手を振った。

 この前Nステやうたばんでショーケンの歌を聴いたんだけど、あれは如何なものか。全盛期を知らないんですごさがわからん。でも、テンプターズの『エメラルドの伝説』はカラオケでよく歌う。緑の瞳に口づけを♪


林矢子コンサァト
12月5日(金)@池ノ上Bobtail
開場/開演 : 19:00/20:00
charge : ¥1,500
w : rivendell
僕はサポートベースとして参加します。
今回は25分ずつ、rivendellさんと交互に演奏します。2ステージを明と暗、「めざめ」「うつろい」とふたつに分けて演奏したいと考えてます。是非お越し下さいませ。


2003年11月27日(木) あなたがここにいてほしい

 朝からピンクフロイドの『狂気』『炎〜あなたがここにいてほしい〜』を聴く。さすがに滅入るなぁ。でも、そういうの好きなのよ。ネクラだもの!ネクラと言えば、小学生の時、クラスの女の娘が引っ越す際の僕への言葉が「発言でもしてネクラを直せ!」だった。案外根に持つほう。ネクラだもの…。

 久々に手紙やメール出したりもらったり。なんかメールちゃんと書いたの久々な気がする。メールっていつでも出せると思っていると、却って返事が遅くなったりしてしまう場合がある。HP上で日記を書いている人とかは特に。その人の日常を知って安心してしまったり。

 矢野顕子の12月3日発売のシングル『あたしンち』がCCCDで発売。公式サイトでコメント。「次のアルバムが自動的にコピーコントロールになるということはありません」ってことはやっぱり気にしてると思うし、延期はしなくとももっとやりとりがあってもいいのに。前に何かで「タバコ吸う人はバカだ!」と言い切ってたりするくらいに。
 ちなみに僕はCCCDは買わないけど、そのアーティストファンであることをやめる!なんて全然思わない。CCCDが嫌なだけで、DVDとかはきちんと買ってる。コピーガードが掛かっていても弊害(プレイヤーがイカれたり、音質が悪い)がなければ普通に買う。ただ、CCCDについていくらでもコメントする場所があるのに、何も言及せずそのままリリースしするアーティストにはかなり疑問。


2003年11月26日(水) 文句があるならベルサイユにいらっしゃい!

 昼からリハ。僕は録音マニアだから必ずと言っていいほど録音している。終わってから聴くのも好きなんだけど、結構バカ話しているのも入ってたりするからそれはそれでまた別の楽しみ。この前は『いい日旅立ち』歌ったりしてたし。今回のライブは25分ずつ、対バンのrivendellさんと交互に演奏します。2ステージを「明」と「暗」ふたつに分けてのめずらしい試みなので、是非お越しくださいませ!
 帰ってから前一緒にやってたバンドSeaAnemoneの音源聴いてたんだけど、メンバー紹介で「23歳、やさしい青年です」とか言われてた。今はまずそんな紹介されない…。しかし、若かったあの頃、何も怖くなかった。

 「どうしたんだHey Hey Baby機嫌直してくれよ。いつものようにキメてブッ飛ばそうぜぇ〜♪」(忌野)と歌っていたらテレビが直ってくれたのでテレビ三昧。でも、また壊れるんだろうなぁ…。
 今宵のBSマンガ夜話は永島慎二の『漫画残酷物語』。ちゃんと読んだことないので読んでみたい。こないだの宮谷一彦もそうだけど、この辺のガロやCOMに書いていた人たちだと、いい歳したおっさん(大月隆寛やいしかわじゅん)が熱くなるので面白い。
 月曜は『ベルサイユのばら』。ゲストに石堂夏央が出てた。久々に観たなぁ。タモリクラブを見逃したことを後悔するほど、オタクらしい。最近出た完全復刻版にはなんと、カルタが付いている!例えば『も』なら「文句があるならベルサイユにいらっしゃい」(名言)『い』なら「いけメンぞろいの近衛隊」などなど。やりてぇ〜。でも、「予約受付は終了しました」とさ…。古本屋探すか。

 こんにちわわ。と、言うことでアイフルのおねえさん。寂しいあなたの質問に何でも答えてくれます。でも、笑福亭鶴光のようなことを聞いたらいけません。「別の表現でもう一度おっしゃっていただけますか?」と言われるから…っておまえ聞いたんかい!!


2003年11月24日(月) ハートに火をつけて

 僕の部屋もずいぶんと底冷えするようになってきた。もうそろそろ暖房器具を出したいところ。とは言うもののもエアコンだけなんだよなぁ。さんちゃん寒い…(伸介)。
 今はほとんど見かけなくなったが、まだ幼稚園くらいの頃は石油ストーブだった。ある日、ストーブの前に腰掛け暖かさにぼおっとしていた。そしてふと「燃えたらどうなるんだろう?」と思ってしまった。思ってしまった子供はもう行動にうつすしかない。近くにあった和紙のようなメモ用紙をストーブの中に入れてみた。すると瞬く間に紙は燃え出し、持っていられなくなった。「うわぁぁ」」と紙を放った。声を上げた僕に驚き、台所に居た母がすっ飛んできた。「何やってんの!」と怒られ、スリッパか何かで火はすぐに消し止められた。
 思い出せば出すほど、バカなことをしたなぁと思う。一歩間違えれば火事になっていた。それでも試さないと納得しないみたい。僕はそういうことばっかりやってきた。本当のことだけが知りたい。

 ドアーズのDVDを観ていた。ジム・モリソンのあの色気って何だろうな。やっぱり火をつけるならハートにで、ストーブじゃかっこ悪いよな…。ジムもジャニスもジミヘンもみ〜んな年下になってしまった。次ははマーク・ボランか。越せるかな。

 テレビやっぱり壊れちゃった…。のび太のママのように叩いても何しても生き返らず。

林矢子コンサァト
12月5日(金)@池ノ上Bobtail
開場/開演 : 19:00/20:00
charge : ¥1,500
w : rivendell
僕はサポートベースとして参加します。


2003年11月23日(日) 無数の星のように〜ポラリス@新宿リキッドルーム〜

 5月の野音以来のポラリスのライブ。そしてワンマンは1年振り。去年は青山CAYだったが今年は新宿リキッドルーム。7階までの心臓破りの階段がきつい。確かにあれを昇りきったらドリンクは必要だわな。

 開演からまもなくメンバー登場。1曲目アルバムと同じ『星と願うなら』をどこまでも届くような澄んだ声で歌い出す。ドラムのフィルインが入り、全員の音が出た時「あぁ、ここにまた帰ってきたんだ」と、嬉しくて溢れてくるものがあった。逢いたかった音たち。「また、あえた。」。続いて『Slow Motion』。ガットギターの宮田誠が加わる。音数は少ないものの、あるとなしじゃ大違い。今回のツアーはレコーディングにも参加した原田郁子(クラムボン)もサポートで入っている。コーラス含め、今のポラリスになくてはならない音。メンバー紹介をはさんで『季節』。間奏のドラムのエフェクト効果と低音番長柏原の地殻変動の音のようなベースが見事にうねり合っていた。柏原のベースの低音は本当衝撃的で、笑ってしまうほど凄まじい。地響きでスピーカーや天井に付いているホコリがぱらぱらと落ちてくるよう。『ハニー・ムーン』『6:30 am』『甘い海と記憶』の3曲でゆったりと深みに入っていく。眠りでいうならノンレム睡眠。
 そのままレム睡眠までたどり着いて、マナブトロニクス(ドラムソロ)。前半は残響系のエフェクトを自在にあやつり、次々と浮遊した音を出してゆく。そしていつの間にかガムランの世界へ。その音を出したままのドラムソロ。機械よりも精密、それでいて心が熱くなるような原始の音。バスドラが心臓の鼓動みたいだった。オオヤが新曲『南風』を弾き語り。しっとりと響く。これがどういう唄になっていくのか、経過が聴けるのも面白い。メンバーが戻ってきてお互いのソロコーナーを褒め讃える。微笑ましい。

 後半戦。がらりと変わりスピードアップして『瞬間』。繰り返される同じ音が変わる瞬間にはっとさせられる。目でギターとキーボードの呼吸を合わせて『深呼吸』。このもどかしくなるほど切ないフレーズに鳥肌が立つ。歩く速度、呼吸、心拍数、眠りにつくまでの時間、それらすべてがこの曲にはある。続く『光と影』で、とてもゆっくりと加速する。この「光と影のおりなす世界〜♪」の部分の変わらないメロディーが2年前、最初に聴いた時から頭からはなれない。最後にサンバ調のリズムが気持ちいい『檸檬』。でもこのままでは終われない。

 アンコールに3人とも中央に出てきて、アルフィースタイル!?で『雨とギター』『御空 〜ミソラ〜』。ここでは坂田はドラムからアコースティックギターへ。ドラムの人が遊びでやるような感じではなく、本格的(失礼)。それどころかオオヤと絡むコーラスとギターが本当に素晴らしい。他の曲でも叩きながらコーラスをしているけど、それがこういうアコースティックな形態で聴くと見事にはまっている。
 2度目のアンコールに答え『天気図』。イントロでめずらしく手拍子。インタビューでも答えていたが、彼らの曲は本当に時間軸がきちんとある。それの軸を螺旋状に昇ったり降りたりしている。オオヤいわく、5万人?の観客のコーラス隊と共にラスト『流星』で長い3時間の幕を閉じた。リキッドルームの長い階段を下りている時は放心状態だった。さほど動いてもないのにすべてを出し切ったような感覚。

 いわゆるポップスで人が厭きずに聴いていられる時間というのは1曲で4、5分らしいのだが、見事にそれを覆している。彼らの場合、それが5分であっても15分であっても、決してだれることはない。気持ちのいい連続した瞬間が、宇宙に広がる無数の星のように散りばめられていた。僕らはそれを月の裏側から眺めている。

セットリスト


1.星と願うなら
2.Slow Motion
3.季節
4.ハニー・ムーン
5.6:30 am
6.甘い海と記憶
7.マナブトロニクス
8.南風(新曲)
9.瞬間
10.深呼吸
11.光と影
12.檸檬

アンコール
13.雨とギター
14.御空 〜ミソラ〜

15.天気図
16.流星


↓クリックすると内容が変わります。



2003年11月22日(土) 人間ぎらい

 争いの耐えない1日だった。僕は自分が正しいと思うし、僕以外のひとたちも自分が正しいと思っている。それはそれで間違ってないかもしれないけど、少し言葉を待ってじっとしていると自分の相手への言葉が足りなかったのがちゃんと見えてくる。それとまっすぐな言葉でしか気持ちは伝わらない。海の向こうでは鳴り止まないテロ。今日僕に起こったことと比べて、大きい小さいとか次元とかじゃなく、そうかわらんよ。同じひとがやっていることだもの。

 今日僕が困らせたひと、ごめんね。

購入CD

■クラムボン『imagination』
■小島麻由美『面影』

 『id』以上にクラムボンは行き先がわからなくなった。またじっくり聴いてみるのがいいだろう。小島麻由美はうすくなったなぁと言う印象。関係ないけど小島麻由美はじめ、なんかフルネームで言いたくなる人っているよね?


2003年11月21日(金) はたかれた

 思いっきりはたかれた。こんな歳になってもそんなことされるのは、こころがないからだろうか。

 夜からポラリス@新宿リキッドルーム。なんとも濃密な3時間だった。これならリキッドの階段も苦じゃないぜ。さっそく来月のチケットも買っちまったよ!レポまた近いうち書きます。
 終わってから中井さんと近くのラーメン屋へ。チャーハン、餃子セットを食べてたら、注文を聞き間違えたみたいで、あとからもう半チャーハンと餃子5個追加してもらう。そしたら、2杯目のチャーハンの方があきらかに旨い!何じゃその差はってくらいに。同じ店でも当りとはずれを一気に体験したひと時でした。

 しかし、今日は暖かいというより、暑い一日だったね。本当に歩き回ったなぁ。小学生の時みたいな疲れが身体に残る。


2003年11月20日(木) 足帽子

 どっこいしょと電車の椅子に座り、目の前の人がかぶっていた帽子は「足」のマークの付いた帽子。HANG TENとかのマークじゃなくて、野球帽みたいな形のでちゃんと漢字で「足」。野球で言うなら巨人のYGマークのところ。しかもその後にもうひとり別の人で同じ帽子を見かけた。流行っているのか?

 これなんでしょ?火の鳥??


2003年11月19日(水) 恋にのめり込む人の唄

 午後からリハ。雨降るっていうから傘持ってったら、電車の中で誰も持ってねぇの!直前の予報で変わったみたい。新曲『エロキューピー(仮)』を中心に何曲かベースを重ねるんだけど、どうも自分の理想とは程遠い。ベースってもっと際限なく表現できる楽器なのにな。練習しま〜す。それか栗コーダーの川口さんとか近藤研二みたいな何でもやさんになりたい。「ながら」が僕の性分だ。
 それにしても、スタジオで自分で弾きながらふと、つまらない顔をして弾いてるなぁと気付く。でも、細野さんも楽しいんだか楽しくないんだかわからない顔で弾いてんじゃん!!と自分を納得させる(0.01秒)。あとで矢ちゃんに聞いたら「前よりか楽しそう」だってさ。それでも本当、楽しいのよ。顔に出ないかもしれないけど。
 終わってから話していた中で「林矢子の音楽が好きな人は恋にのめり込む人」と彼女が言っていた。確かにそうだ!身近でも彼女の唄を好きな人、そうでもない人を分けると見事にはまる!!で、僕の唄は?と言うと何だろう。自分でもわからん。そんな彼女はTRICKの上田(阿部寛)の真似が上手いんだ、これが!そういう着眼点が唄につながる…わけがない。

 空気公団(第一期)を終了。「融解」っていうのが彼ららしい。『融』に入っている戸川くんの笑い声が僕の声とそっくりなんだよなぁ。体型も似てるし…。来年のライブ、観てみたいな。

 昨日のK-1いまいち。そして曙のトレーニング風景見たけど、やっぱりダメかなぁ…。動きが遅すぎる。これだけじゃ、ダメなのね…。


2003年11月18日(火) 裸のビートルズ

 14日にビートルズの『レット・イット・ビー…ネイキッド』が発売された。ビートルズのラストアルバム『レット・イット・ビー』のフィルスペクターが大幅にアレンジした部分を取り除き、ありのままの演奏をアルバムに納めたもの。売り上げも好調らしい。でも、僕は購入していないし、これからも聴かないつもりだ。今更?と言うことは以前にも書いた。でもそれだけでは終わらなかった。
 元々、この時期はメンバーがビートルズよりも、個々の活動に勤しんでいた。それをポールが「原点に戻ろう(GET BACK)」と呼び掛けて、セッションが始まった。結局、作品に至るまでまとまらず放置した状態になっていたものを、ジョンとジョージがフィルスペクターに頼んだのが『レット・イット・ビー』誕生までの経緯。ポール曰く、それは承諾してないし、アレンジする前の演奏が今回出せることになった、と。
 しかし、それはまやかしだった。例えばある曲で、2テイクある内の出来のいい箇所だけを選んでつぎはぎし、テンポや何かが異なったところは最新の技術で補正する…って全然ネイキッドじゃないじゃない。それが1,2箇所ではないと言う。同じ音源があったとしても、ルーフ・トップ・コンサート(ビートルズ最後のパフォーマンスとして、アップルの屋上でライブを行った)をそのまま出した方がまだ潔い。「うちは味に拘ってますからぁ、天然ものだよ!」と言いつつ、裏で養殖しているようなもんだ。音質がよくなったのはともかく、それをオリジナルアルバムとしてリリースすのはどうかと思う。しかも、ジョンとジョージとフィルは他界して、誰も文句を言うものは居ない。「わかったよ、君の言う通り弾けばいいんだろ!?」と映画の中でジョージがポールに対して、怒りを押さえながら言っていたのを思い出す。
 これは決して僕だけが特別抱いている想いじゃなくて、ビートルズ好きで今まで聴いてきた人ならごく当たり前だと思うんだけど、そうじゃないのだろうか。おまけにCCCDだ。もうこれに付いては何も言うべきことはない。厭きれるだけ。今、初めてビートルズに愕然としている。

 CCCDと言えば、ビクターが11月19日発売のトライセラトップス『TATTOO』とレミオロメン『朝顔』のCCCDでのリリースを発売前日に発表。18日の午後、店頭に商品が並んでから行われたということ。やり方が酷すぎ。

 気晴らしに!と思ってこれをやり始めたけど、高いところ恐い…目が回る…。


2003年11月16日(日) なんとも形容しがたい気持ち

 西日暮里の焼き肉屋でYAとYBと逢う。いつでも逢うのは何でか焼き肉屋。
店名忘れちゃったけど、旨かったなぁ。いい肉使ってる。改札出てケンタッキー曲がってちょっと行ったところ。
 YAとは小学校から、YBとは中学校からの付き合い。かれこれもう15年くらいにもなるのか。全然楽に何でも話せるんだけど、歳をとると親に気を使うような気持ち…とでも言ったらいいのかな?(なんて言うかわからん!)
そんな気持ちが芽生えてきたような気がする。YAは以前のガツガツとした保険屋の表情はもうなかった。その方がいいよ、きっと。

 Gen Production。懐かし〜。すげぇ読みたい!!小学生の頃は2巻が恐くてなかなか読めなかったなぁ…。壁紙もダウンロードできるけど、スクリーンセーバーは恐すぎっ。せ…政二さぁ〜ん!


2003年11月14日(金) バナナの涙

男の子の気持ちハ・テ・ナ わからないの
男の子の気持ちハ・テ・ナ 不思議ね 変なの
うしろゆびさされ組『バナナの涙』(1986)

 秋元康の詞は決して沁みないが、たまに口ずさみたくなる。「男の子」の部分をを「女の娘」に変えて。


 名前も忘れてもぐる!もぐる!!もぐる!!!


2003年11月12日(水) しあわせってなんだっけ?

なんだっけ?と思っていたけど、見つけた気がする。僕はね。


少女の日記 内臓狂想曲


2003年11月11日(火) 10秒と持たない

 久々にCD屋へ。時間があったので、普段まず聴かないヒットチャートのシングルを試聴してみる。ポルノグラフィティ、ZONE、m-flo、w-inds、ゆず、鬼束ちひろ、氣志團、ORANGE RANGなど。でも、ほとんどが10秒と持たない。それ以上聴けない。唯一最後まで聴けたのは鬼束ちひろの『いい日旅立ち・西へ』。10年後、どれだけの曲が耳に残っているだろう。何気なくかかっていれば聴いてしまうけど、本当に曲1曲を飽きさせないで、じっくり聴かせるって難しいこと。最近それを痛感している。

 C-C-B復活!!最近は80年代ブームらしいねぇ。

購入CD

■Polaris『Family』…上記に書いたこととまったく異なるが、いとも簡単に聴き入ってしまう彼らの音楽。そして聴いていることすら忘れてしまう心地よさ。例えば聴きながら眠ってしまっても、それはそれでいい聴き方なのだろう。
■ハナレグミ『レター/ハンキーパンキー』…来年に2ndアルバム発売。バター犬復活はまだまだかな。


2003年11月10日(月) 捨て子、再び

 マンションの粗大ゴミ置き場でまたもや捨て子と目が合う。黒いなりをしたその身体はさして汚れてもなく、拭けばいい声を出してくれそうだ。でも、ごめんよ。家にはもう5匹も居るし、ただでさえ可愛がってない子も居るから、もうこれ以上僕の部屋には置いて置けそうにもないんだ。次の日になれば、君はゴミ収集車に乗って行ってしまうだろう。そんなことを思うとちょっと切ない。

そんな捨て子は映像は社会の窓


2003年11月09日(日) 学級委員選んでんじゃねぇんだっ!

 久々の選挙。近くの保育園では外にはみ出るほどの行列(おそらく50m位)が出来ていた。今まではそんなことないらしい。それだけ今回は投票率がいいのだろうか?10代の頃、選挙に対して「学級委員選んでんじゃねぇんだっ!」と思っていたけど、実はそう大して変わらないのかもしれない。ちなみに学級委員になったことも、なりたいと思ったこともない。
 候補者を党で選ぶのはいいとして、自分が関わっていない限り裁判官なんてまず知らない。僕が知っているのは「リサイクルも出来ない暴走族は産業廃棄物以下」発言の人くらい。水戸の人は裁判官にどんな審判を下したのだろうか。

 しかし、うちのマックたんは不細工だけど、本当に可愛くて仕方ない。もう、おっさんで変な顔してるけど、あきないんだなぁ〜これが。何よりも僕の臭さが好きらしい…。

 妹と話をしていたら「あの北野武の映画の漢字三文字の何だっけ?…義太夫?」…ってそれは軍団のメンバー!!


2003年11月08日(土) 恋の病

 夢に出てきたあの娘が気になる。今まで意識したことなんてなかったのに、次逢った時みょ〜に意識しちゃったりなんかして!でも、そんな恋の病は僕らを助けてはくれないんだ。恋、病気、僕らを助ける…コイ、ウィルス、ヘルプアス→コイヘルペスウイルス…。ちと、きついか?

 久々に実家に帰る。家の鯉は元気に泳いでました。


2003年11月06日(木) 紅歌

 今朝、銀行で自民党の小泉と安部の政見放送をちょっと観る。あのちょっと向き合っている形が、つまらない漫才みたいで笑ってしまった。出来れば「なんでやねん!」とか左手で突っ込んでほしい。

 曙「もう一度戦いたい!」ゲームやマンガの世界で、散々格闘技で対戦してきたスモウレスラーが現実になるとは!現役ではないけど、横綱まで行った張り手がどのくらい強いのか楽しみ。並んでもボブ・サップよりもでけぇんだもんな〜。けど、何でプライドじゃなくてK-1?
 相撲から格闘技行ったのなんて初めてだもんなぁ〜なんて思ってたらこいつがいたんだった!忘れてた。華々しくプロレスデビュー飾ったのに。しかも何だよ!スポーツ冒険家って…。


くれないか君を
今度の僕の誕生日に

くれないか
くれないか
紅歌

いきたいんだ君と
今度の僕の休みの日に

いきたいんだ
いきたいんだ
生きたいんだ


 誕生日プレゼント、あげるのはとてつもなく選ぶのに迷うので嫌いだけど、欲しいものなんて最初から決まってんだ。曲はまだ出来てないけど、何となく変拍子が浮かぶ。


2003年11月05日(水) 林矢子と云う名のバンド

 今日は久々の林矢子とのリハ。彼女の体調が芳しくなかったものの、唄はいつものように順調。愛用のクラシックギター(その名もスミレヲ)が修理中なので、別のアコースティックのギターを使用。弦高も高く、少し弾きにくいのだけどクラシックギターとはまた違う音色もいいなぁと感じる。出来れば曲によって使い分けてみたい。 それより何より、彼女と音を出してて楽しかったなぁ。本人はどう思っているか知らないけど、僕はこれはバンドだと思ってやっている。もちろん林矢子ソロ名義だし、他の負担も彼女圧し掛かるのだけど、以前一緒にやっていたSeaAnemoneの時よりも、よりバンドらしいと僕は思っている。バンドとソロ(ユニットなど)で何が違うかって言うと、バンドは「こいつだ!」と思える人とやるもの。僕はそれだけ賭けた想いでやっている。こないだライブでメンバー紹介されなかったけど…ね。こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・かっ!(魔太郎)

 帰ってから昼間録っておいた『真実一路』を観ていたら、見覚えのある門が…。あれはB学院の入り口ぢゃないの、矢ちゃん!?

 ようやくDouble Famous@湯島聖堂のライブレポ書きました!よろしければご覧下さ〜い。


2003年11月03日(月) 憧れやまぬ

 昨日夕方から丸1日以上ずっと、Tさんととりとめのない、それでもすごく大切な話をしていた。そこには僕が気付かないもの、置き去りにしたこと、忘れてしまったこと、忘れたくないこと、今までとこれからすべてが確かにあった。死んでも「頑張れ」なんて言わない言葉に、どうしてこんなにも心を奮い立たせられるのだろう。
 すっげえ楽しかった!ありがとう。また逢いに行きます。しかし、僕らの身体にどれくらいのアルコールが流れたんでしょうね。吐息に火がつきそう…。

憧れやまぬ未知なるものよ
どうか この焦りの上に刃物のように鋭利な声を
嫌というほど浴びせかけてくれないか


 今日は手塚治虫の誕生日。お祝いに『ガラス城の記憶』を読む。おめでとう!


2003年11月02日(日) ラッキーアイテム

 「これを見ているあなたの今日のラッキーアイテムはマルちゃん「麺づくり」。うそだと思ったら食べてみて!」

 新橋の電光掲示板に↑こんなことが書いてあった。最初のだけだったら笑えたのに、「うそだと〜」ってのがなんかいやらしくて嫌い。もちろん提供はマルちゃん。そんなことを思いながら、半日流れる人並みを見ていた。

 夕べのDouble Famous@湯島聖堂はすばらしかった!最近観たライブの中でいちばんよかったな。音を楽しむってまさにこういうの言うんだね。これからレポ書きます、いや今日中に書けるかな…。

 今日はこれからTさんと久々に逢う。さて、何から話そうか。


2003年11月01日(土) 無国籍な音と場所〜Double Famous@湯島聖堂〜

 Double Famous@湯島聖堂。御茶ノ水を降り、人の波にゆられながら会場に着いて、まぁびっくり!湯島聖堂をまったく知らなかったので、勝手に聖堂どいう名から教会だと思い込んでいたら、孔子廟(こうしびょう)と言われる孔子の霊を祀った建物だった(こんな所)。
 開演からまもなく、幻想的にライトアップされた中、青柳と栗林がギターを持って登場。このバンドは元々、Famousと言うブランド名のウクレレを持っていたこのフロントの2人が組んだことが由来だそうだ。その2人の伴奏に合わせてメンバーが次々と登場し、9人編成に。ライブは初観戦。音自体も、アルバム『Live in Japan』を最近購入し聴いただけだったけど、演奏が始まった途端そんな思いはぶっ飛んだ。曲を知ってる知らないに限らず、自然と身体が揺れる。僕は気持ちがいいと首を横に振る癖があるらしい(自分では知らなかった)のだけど、気付くと自分でも解るくらいに揺れている。手や足が自然にリズムを取りたがる。これだけ音数があるのにしつこくない。たまに上空から聴こえる飛行機の音や虫の音さえも、隠れたメンバーのよう。そして曲が終わると誰もが拍手喝采せずにはいられない。管楽器のユニゾンや時にはパーカッションがイニシアチブを散りながら、中盤まで無国籍な音のインストが続く。

 今回は特別に3人のゲストヴォーカルを迎える。1番手にLeyona。青いジャンプスーツみたいな衣装に、日本人離れしたようなスラリと伸びた長い足。マイクのコードを首にかけたりしながら、ステージを軽いステップで動き回る。ホーンの音に絡まりながら歌った『Jump Up』では少しだけハスキーで甘い声に耳をくすぐられる。『Fire, Fire』ではドラムとの掛け合いも見事に決まっていた。
 続いてEGO-WRAPPIN'の中納良恵。となりの兄ちゃんが「白っ!」とか「ちっちゃ!」とか言ってたがまさにその通り。『Brazi』と『lCalypso Cha Cha Cha』を歌う。以前にEGO-WRAPPINで観た時よりも、声がたまらなく脳に響く。この声質は圧倒的で、歌以外の掛け声も耳について離れない。ただちょっと音量が小さめだったのが勿体なかった。
 最後に最近はDouble Famousの参加を休止中の畠山美由紀。先ほどの兄ちゃんは逆に「でっか!」とのこと。紫のアオザイのような衣装が一層グラマーに見える。『Two Ladies in de Shade of de Banana Tree』を歌い出した途端、このバンドは彼女のためにあるのが解る。他の2人と比べてどうとか言うのではなく、もう声の密着度が違う。ゲストに二胡と琵琶と筝が加わり、最後に『Ya Lai Xiang(夜来香)』。この曲で彼らを知ったのだけど、やはりこの曲が一番好き。若干、テンポが速く感じたが、のっけから最後まで終始鳥肌が立ちっぱなしだった。

 アンコールではパーカッションの広河がフラメンコのようなギターを伴奏にタップを披露する。足元は見えないものの、音とその真剣な眼差しから気迫が充分伝わる。最後の最後に『オーパパ』。シャンソンの名曲で越路吹雪も歌っていたらしいのだけど、内容が息子が父親に彼女を紹介したら「その娘はお前の妹だから結婚できないよ」と言われ、終いには「お前はパパの子じゃない」とまで言われる面白く、ひどいオチの歌。人類皆兄弟ってことみたい。これを3人がそれぞれ歌い、最後にはアドリブでコーラスの掛け合い。そしてサビはお客も大合唱で、最高潮の盛り上がりで幕を閉じた。

 大成殿に鳴り響いた、無国籍な音。此処はアジアの極東、日本のど真ん中。そして都会の中の聖堂。またしても此処が何処だか忘れた夜だった。

 帰り際、サザンのベースの関口さんが来ていたのが見えた。きっと、こういうの好きなんだろうなぁ〜。


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