ぐっどないとみゅうじっく
もくじきのうつぎの日社会の窓

林矢子ニューアルバム『唄箱』発売中!特集ページはこちら


2003年05月30日(金) 夜行性の生き物3匹〜ゆらゆら帝国@恵比寿ガーデンホール〜

 夜からゆらゆら帝国@恵比寿ガーデンホール。開演前、Iさんに7月の極東最前線のチケット譲ってもらう(ありがとう!)。ガーデンホールは初めてと思っていたけど、4、5年前にFatboy Slimを見た所だった。だだっ広い高級な体育館のよう。
 幕が開き、しばらく3人セッティング。いつも以上にもっさり爆発ヘアーの慎太郎。どうやったらあんな風にできるのだろう。『午前3時のファズギター』でスタート。恐竜の雄叫びのようなギターソロ。暴れまくる慎太郎の影がホールの左の壁に妖しく映し出される。右の壁にはうつむき加減の千代さんとイチローさんの姿。続く『ハラペコのガキの歌』『誰だっけ?』などはアルバムとまったく違う曲に聴こえた。次の『侵入』。アルバムにはライブでの張りつめた空気が録音されてなく少々がっかりしたけど、ライブでは聴く度に凄味を増す。バスドラが鼓動のようにホールに響き渡る中、エフェクトで増幅された残響音がホールのあちこちに飛び散る。慎太郎が「シャキーン」と色んな方向に手を上げてギターを弾く姿はまるで、仮面ライダーの変身ポーズのようだった。

 前半のハイライトのような『無い!!』。まばゆい光の中、浮遊感を持たせながら何かが終わってゆくように疾走して行く。『バンドをやってる友達』『恋がしたい』はやはりアルバムのイメージが強すぎて、散漫な印象。それが良さでもあるのだけど。でも、『恋〜』のギターソロはあまり話さない人が、少しずつ話し出したような素敵なソロだった。『ドア』は胸の中の切なさを鷲づかみされる。『貫通』ではノイズが1部、中盤にあるのだけど、1部というよりこのノイズの為の曲のようだ。向井秀徳がHPで「このままでは癲癇(てんかん)を起こしかねない」(4/11分)と感想を書いていたがまさにその通り。どうなるものかと光を見つめていたが、僕の身体には何も起こらず。それでもあの爆音は発光体から出て来た違う星の生き物3匹の会話を聞いているいるようだった。

 「さっき傷だらけのギターの歌詞間違えてすいませんでした」と律儀なMCを挟んで後半。『ボタンが一つ』は慎太郎の朴訥な歌い方が何とも印象的。その後は『わかってほしい』『発光体』など『3×3×3』のアルバムの曲を中心に盛り上がりは最高潮に。千代さんがいつも以上にブンブンとベースのヘッドを揺らしていた。中でもその『3×3×3』は何回も聴いているものの、初めて聴いた時のような衝撃が脳に再び起こる。大袈裟に言えば、この曲はゆらゆら帝国の決意表明みたいなもので、この3人でやって行くことを表しているものだと僕は解釈している。メンバーを想定して曲が書けると、圧倒的にバンドの音や結束力が高まる。それがアルバム『Are You ra?』と『3×3×3』の決定的な違いだと思う。
 「熱唱しますので聞いてください」とMCの後、ラストに『星になれた』。心からいい曲だなぁと思う。彼らの曲をこんな泣いてしまうような気持ちで観るとは以前は夢にも思わなかったが、それが当たり前のようにそこにある。それは曲調云々ではなく、彼らが最初から持っていたものなのだろう。
 童話のようなもの悲しさと漫画のような馬鹿馬鹿しさが、押し寄せてくるようなライブだった。

セットリスト

1.午前3時のファズギター
2.ハラペコのガキの歌
3.ハチとミツ
4.誰だっけ?
5.侵入
6.無い!!
7.バンドをやってる友達
8.ドア
9.恋がしたい
10.傷だらけのギター
11.夜行性の生き物3匹
12.貫通
13.ボタンが一つ
14.わかってほしい
15.昆虫ロック
16.ラメのパンタロン
17.発光体
18.つきぬけた
19.3×3×3
20.ゆらゆら帝国で考え中
21.星になれた


2003年05月29日(木) 恋人の部屋

 YMから手紙。この間、灯りをなくした部屋で蝋燭をともしながら、それについて考えていた。僕らは何も見つけることが出来なかったけど、そのおかげで僕は大切なものがわかったんだ。

 夕方のニュースで見たんだけど、ガスバーナーと水の霧吹きがあれば窓から簡単に侵入できてしまう。火で温めたガラスに水をひと吹きすると「ミシっ」と音がして、ガラスにひびが入る。かなづちで割るよりも音もせず、短時間でできる。最近、そんな犯行が増えているらしい。1階にお住まいの方はくれぐれもお気を付けくださいね。

 そんな部屋繋がりでか、サニーデイ・サービスの『恋人の部屋』が頭ん中を廻って出て行かない。こう言うのって実際にCD聴くと止まるんだよなぁ。そして朝のリズムは繰り返す。夜はやがて息吹き返す。
 でも、僕が恋人の部屋に忍び込んだのは窓が空いてたからぢゃないぜ。

 あしたはゆら帝@恵比寿ガーデンホール。


2003年05月28日(水) 生きてるって言ってみろ

 まぼぢゃ@新宿JAMのライブにお越し下さった皆さま、どうもありがとうございました。ライブタイトルはまたも後付けで『生きてるって言ってみろ』にしました。これは友川かずきの曲名。曲目は以下の通り。イカ好きはおだえいじ…。

1.てとてとめ
2.ガーベラの育て方
3.眩暈の季節
4.絶対性クレイジー
5.同じ月を見ていた
6.欠けてく月の向こう側

 ビデオを置いて撮ってたんだけど、バッテリー切れで1曲目の頭で切れてやんの…。あ〜あ。
 何年か振りに髪の毛の色を少し抜きました。分かったかしら?この間禿げる夢を見たし、いじるのも今の内だけになりそうなんだもの…。


2003年05月27日(火) 生きてるうちが花なのね

 昨日の夕方の地震、怖かったぁ…。職場に居たんだけど、かなり揺れました。岩手に住んでいるSにメールしたら、被害はなかったそうだけど地鳴りがしたそうです。大きくなかったのを安心していたら、一緒に居たYくんが「物が壊れたら保険入るじゃないですか」…って僕らは死んでしまえばそれまでよ党(党首)なのに、そんな悠長なことは言ってられないよ。生きてるうちが花なのです。

 地震と言えばCOMIC CUEの『兆 -Sign-』地下沢中也が面白い。ありとあらゆるデータを計算し、地震予知を行う人型ロボットのピッピの物語。地震は元より、人類の行く末、個人の死さえも預言してしまう。それに待ったをかけたのが、ピッピを造り出した地震予知研究所の瀬川博士。果たして人類が進むべき道は未知であるべきなのか…と、言うところで1部完結。
 地下沢は『パパと踊ろう』など、ギャグマンガのイメージが強かったのだけど、今回はかなり深い。それに絵が雑になって来ている気がする。気迫と言うより苦悩に満ちているような。しかし、如何せんCOMIC CUEが出るのが年に2回くらい、ペースが遅すぎ…。次号は来年の3月だって!ピッピ予測して、なんとか内容を教えて頂戴。

 Nちゃんから急に実家に帰るとのお知らせ。帰る前に逢えるかな。

購入マンガ
■COMIC CUE Vol.300『もしも、ドラえもんの“ひみつ道具”があったら?』(イースト・プレス)

まぼぢゃライブ、いよいよ明日!
5/28(水)新宿JAM
その他の出演:ファンキーベルボトム、イボース、テリーズ
出演時間 : 19:00頃(1バンド目)


2003年05月24日(土) 帰り道は知らない

 林矢子@池ノ上ボブテイルにお越し下すった皆様、ありがとうございました。はじめての場所と言うこともあって、最初の方は少し緊張したけれど楽しく出来ました。お店の方にも気に入ってもらえたようなので、またその内やらさせて頂くと思います。

 今日、林矢子と一緒にやって改めて思ったのは、この繋がりは、そしてこれから僕の出来ることは何だろうと。元々彼女は唄の原石というか光を持っているわけで、それを「こっちだよ」って暗闇の中から手を引いてあげるだけでいい。その道も彼女の唄が照らしているわけで、僕は本当に何もしていない。難しいことはしなくていい。何もしていないんだけど、するべきことは山ほどあるような、そんなことを帰り道思った。

購入本

■『ベスト・オブ・ニューミュージックマガジン1979年』(ニューミュージックマガジン社)
 細野さんの音楽についての文章が載っているのは、すごくめずらしいのでそれだけで購入。他にも『愛のコリーダ』(大島渚監督)の脚本もあったんだけど、断念…。あの映画はたまらない台詞ばっかりなんだよなぁ。でも、内容以上に映画を観た日が一生忘れられない1日。


まぼぢゃライブ
5/28(水)新宿JAM
その他の出演:ファンキーベルボトム、イボース、テリーズ
出演時間 : 19:00頃(1バンド目)


2003年05月23日(金) ゲレンデの恋

 お昼休みにCD屋で試聴。色々聴いていく中でアジアン・カンフー・ジェネレーション『崩壊アンプリファー』がカッコよくて、自分がやりたい方向と似てるなぁと思い購入を決める。その後にデキシード・ザ・エモンズの『BAKED AND QUESITON』を聴いてみたら、以前とずいぶん音が変わっていた。ギターの音も随分と軽くなったし、ベーシストが代わった所為なのかなぁとすぐに聴くのをやめる。HAKASE(元フィッシュマンズ、現リトルテンポ)がミックスだか、プロデュースに関わったバンド(名前忘れた)も、聴いてみたいんだけど何かが違う。「フィッシュマンズ、ポラリス好きにはお薦め!」って書いてあったんだけどなぁ…。結局、アジアン〜だけを買って帰り、実際職場で聴いてみた。

 「♪〜〜♪〜〜…?…??…!?」

 と、何か違う。「ゲレンデで輝いていたあの娘が帰ってから逢ってみると…」ってそんな感じなのだ。確かにあのジャケットだったしぃ…ん、まてよ!?と思い、再びCD屋に行って確認したら試聴機に入っていたCDが全て上下逆になっていたのだ!僕が聴いて良いと思ったのはデキシード・ザ・エモンズで、アジアン〜はすぐに聴くのをやめた方なのだった。店員に言ったら最初信じてもらえず、僕の買ったのを聴いてようやく理解してもらえた。交換してから「ダビング位しておけばよかったかな」とセコい思い。でも、それを吹き飛ばすくらい『BAKED AND QUESITON』はいい!
 この間も本屋で「あっ、『しあわせ団地』の新刊が出てる!」と思って買ったら既に持っているものだったし…(すぐ返品してもらいました)。そういう時期なのかな…。

 明日はいよいよ林矢子@池ノ上ボブテイルです。出演時間は9時頃。次の日お休みの方もそうでない方も是非お越しください。お待ちしています!

購入CD

■デキシード・ザ・エモンズ『BAKED AND QUESITON』
■ハイポジ『写真にチュ〜』
■U2『THE BEST OF 1990-2000』
■ザ・バンド『LAST WALTZ完全盤』
 ↑検索してたら「ラストワルツを聴きながら」ほぼ日刊イトイ新聞から)を見つけた。ふ〜む、共感というか為になるなぁ。


まぼぢゃライブ
5/28(水)新宿JAM
その他の出演:ファンキーベルボトム、イボース、テリーズ
出演時間 : 19:00頃(1バンド目)


2003年05月22日(木) 静と動

 昨日は昼前からまぼぢゃ林矢子リハ。ぶっ通し6時間はきついと思いきや、そうでもない。どちらの音楽も好きだから全く苦にならない。ただ、鼻水が止まらなくて困った…。特に後半(矢ちゃん色々ごめん)。でも、外に出たら知らないうちに自然と治ってた。これってなんでしょう?林矢子ライブは今週土曜、池ノ上ボブテイルで。

 終わってから野坂塾。今回は永六輔の他に他言無用から石倉直樹とすわ親治。本来なら他言無用には松崎菊也も居るのだけど、今回は他の仕事で欠席。楽器を持ちながら替え歌を中心にコント形式で社会風刺をしていく。はじめて観る人が多い所為なのか、探り探りやっているのがこちらにも伝わり、それが「どっ!」とした笑いにつながり難い。後はやはり、間だろうか。せっかく盛り上がった笑いが持続しない。同じ社会風刺をするんでも松崎菊也の話には静と動がある。「くるぞ…くるぞぉ(笑いが)」と思ってもがばぁ〜っと持っていかれて、それが予測できないから面白い。
 コントが終わってから「ブッシュがバカと言えば笑いが取れるような風潮ある」と野坂が口にした。何でもないことでも「ブッシュが…」とつけると何となく、笑えてしまうことがある。でも、それは社会風刺でもなんでもない。自分らだって知らないところで、同じようなことをやっているのを誤魔化しているだけだ。社会風刺は難しい。それを笑いにするにはもっと難しい。勉強になるなぁ。


 僕の言っていることが理解できないのではなく、そもそも彼女が言っていることを理解できてないのだ。だから唄も聴こえない。そんな人にあれこれ言われても何も響かない。結局はそこにたどり着く。

まぼぢゃライブ
5/28(水)新宿JAM
その他の出演:ファンキーベルボトム、イボース、テリーズ
出演時間 : 19:00頃(1バンド目)


2003年05月20日(火) 家族の風景

 土曜のハナレグミ@日比谷野音。寒い、席が悪い(1番端)以外は本当、素晴らしかった。僕の席からは表情は分からないのだけど、ステージに立っている全員がニヤけているような、嬉しさを隠せない顔でいるのが分かる。サポートにギター:オオヤユウスケ(Polaris)キーボード:原田郁子(クラムボン)ベース:ミト(クラムボン)ドラム:坂田学(Polaris.)。あと曲によりゲストでBIKKE(Nathalie Wise)とブルースハープに曽我ダイホ(シネマダブモンクス)。大半が弾き語りメインとして、それに面々が音を付けていくのだけれど、決して大げさ過ぎず、最初からそこにあるような確かな音。他では聴くことの出来ない、心があらわれるような空間だった。
 ただ、本当に日常を唄う場所を見つけてしまった永積タカシはスーパー・バター・ドッグに戻って、唄う何かを見出せるのだろうか。

 日曜は午前中に父と母が来る。地元で買ったベッドを持ってきてくれた。何でか分かんないけど、僕の部屋はどうもじめじめするし(鉄コン筋クリだけど…)、その所為で布団が湿っちゃうのよねぇ。ベッドは折りたたみ出来るタイプなんだけど、結構思ったよりも大きいので色々場所移動。父とベッドを組み立て、母は部屋の掃除と冬物の整理。そして母の手際のよさに毎度ながら驚く。何でもテキパキと片付けてしまう母、すぐにやってしまうわないと気がすまない父。そのふたりから、のんびり屋の僕が産まれたルーツは何処にあるのだろう…。
 終わってから駅前の回転寿司でお昼ご飯。前にイカよりタコが好きだといったけど、撤回。やっぱイカが好きだ。これは父の遺伝かも。

 昨日は天国から地獄へ、自分で堕ちたような1日。最近、日記が更新できてないのは呑んだくれてるか、滅入ってるか、知らぬ間に寝てしまうのいずれか。日々、嘆いて怒って謝って泣きたくなるだけ。


まぼぢゃライブ
5/28(水)新宿JAM
その他の出演:ファンキーベルボトム、イボース、テリーズ
出演時間 : 19:00頃(1バンド目)


2003年05月17日(土) 開口一番

 夕べは専門学校時代からの友達Sと久々に逢う。蒲田の餃子屋「ニイハオ」(うろ覚え)へ。餃子の専門店だけにいろんな種類の餃子があるのだけど、肝心の焼き餃子がいまいち。S曰く、当たりはずれがはっきり分かれているらしく、今回ははずれの日だそうだ。残念。多分、焦げがはずれの原因。でも、皮が美味しいので結局かなり食べてしまう。
 Sとは物事の基本的な考え方が全く違うし、話していても平行線になるような事は多いのだけど、何故か専門から唯一続いているのは彼くらい。何だかんだと話している内にイラク戦争の話に。「なるべく様にしてなった。アメリカに完全な勝利を。」と彼は言う。イラクのこれまでと国民性、反戦運動の無意味さ、第二次世界大戦時の日本との違いなど、はるかに僕より考えているし、詳しい。ただ、納得できるところがある反面、考え方と言うか、情勢を見据え過ぎているように感じた。僕は反対に気持ちが優先して冷静に見えていないのかもしれない。朝までコースを誘われたが次の日を考えてしまい、納得いかないまま終電で帰ることにした。
 それよりも納得いかなかったのが、逢って開口一番「お前、老けたなぁ」だってよ!最近、他の人にも「首がたるんできた」とか言われたので、ちょっと気にしてたのに…。久しく僕と逢ってない何方か、逢って「そんなことないよう!」と励ましの言葉を!それもみじめかぁ。

 今日はハナレグミ@日比谷野音。お眠なので、感想はまた明日。でも、寒かったなぁ。

 Tさん、メールありがとう。あなたの声が聴きたくて、みんなウズウズしていますよ。あなたの張り上げた声が、どうか明日へ届きますように!


2003年05月15日(木) めざせハント!

 昨日のリハ後、まるで妊婦のように矢ちゃんにお腹をさわられた。「最近ますます大きくなったんじゃない?」って。でも、何のご利益もない。自分の中では"サモアの怪人"マーク・ハント(ボウリング中)の身体を目指していたんだけど、すぐさま否定された。ハントも打たれてからじゃないと動かない受動的な方だし。でも、あのすばやさはすごいね!しかし、太っている人は「自称動けるデブ!」と思っている(勘違い)のが多いのはなんでだろう?

 今日は寂しいから唄を歌った。そうしたら、いつの間にかギターを抱えながら眠ってしまった。こう書くと何だかかっこいいけど、お腹をあらわにしてとても人様に見せられる状態ではなかったのです…。「へそ出しダイエット」(お腹を人に見せることによって、意識するようになり引っ込む「あたしンち」より)をしようと思ったけど、家ではひとりなので一向に痩せそうもない。嗚呼、ハントへの道のりは遠い…。


2003年05月13日(火) 本日最大のミス

 「FAX送ったんですけど、確認できましゅか?」

 「ええ、確認できまちゅよ」とでも返してくれりゃあいいのに、すました声で「はい」だってさ!…って普通か!?


 結局、2ヶ月待ったけど、今朝確認しても何も変わらず。それに、こちらから連絡しないと一向に音沙汰なし。「〜までに必ず」を2回聞いた。けどそんなの口だけだった。分かっちゃあいたけど、どこかで信じていたから待った。ただ、信じたり待っていたりした自分が甘ちゃんだなぁと思う。もう信じられる余地は何処にもなくなった。まぁ、信じられなくなったから別れた訳だけど。「約束」と言う言葉が完全に彼の頭から欠落しているのだろう。可哀相に。


2003年05月11日(日) ふかづめ

 夕べは唄箱日記でお馴染みのわい子ちゃんと池袋でごはん。土曜だからどの店も込んでいるだろうとは覚悟していたけど、なんとか2軒目入れた。わい子ちゃんとは今まで何度かちょこちょこっと話したことはあるのだけど、こうしてふたりだけで逢うのははじめて。僕は積極的に自分の話をする方じゃないし、正直不安なところもあったのだけど、実際話してみると考え過ぎだったみたい。それ以上にわい子ちゃんが話し上手で聞き上手だったので、本当に話していて楽しかった。
 で、何を話していたかって言うとほとんどが恋話。何かこういうの、久々だったなぁ。中学生の時、放課後部活サボって教室に残って女子と話しているような…そんな感じ(わっかるかなぁ〜?)。でも、恋愛の話をするとその人自身が一番見えてくる。何が好きで、何を求めているのかを。
 矢ちゃんがよく「わい子は博学だ!」と誉めているのを「全然そんなことないよ、矢ちゃんの方が…」と言うのだけど、僕からしてみればふたりとも博学で僕がいかにものを知らないかを知る。比べてはいけないくらい。どれだけ数を多く、深く本を読んでいると言うのとは別なこと。人間的なものではないかと思う。よくおしゃべりし、よく呑んだ濃い時間でした。ただ、ひとつだけ大事なことを言えなかった。次、逢った時にはちゃんと言えるだろう。


ふかづめしちゃったの
あなたを考えてたら
少しだけ痛いけど
それだけでしあわせ

ふかづめしちゃったの
あなたを考えてたら
少しだけ痛いと
あなたが言わないように

時が言の葉刻む部屋の
白熱灯のうす明かりの隅で
瞼あけたまま息絶える
食指だけがうごいたまま

ふかづめしちゃったの
あなたを考えてたら
だって つめがあるなんて
それだけ遠くなるでしょ

時が言の葉刻む部屋の
白熱灯のうす明かりの隅で
瞼開けたまま息絶える
食指だけがうごいたまま


 今日はこんな詞を書いていました。実はもう曲もあるの。と、言うわけで久方ぶりの新曲。
 さっきの地震(12日0時57分)はかなり大きかったなぁ。怖い。でも、まだまだ死ねないよ!こんな気持ちのまま死んでたまるか。


2003年05月08日(木) くちずさむ歌はなんだい?

 紺やグレーのスーツを着た新入社員の女の娘がまだ化粧が慣れないのか、おてもやんみたいになっているのを時々見かける。「ああ、僕もそんな頃があったわねぇ〜」なんて思ったりする…わけねぇだろっ!っちゅうか新入社員になったこともありません。
 おてもやんになるのを防ぐには「自分の右手で左手の指のつけ根あたりをキュッと握って、左手の指の腹が赤っぽく変化したら、それがあなたの血色です。チークはその色を、口紅やマニキュアもその色を基準に選ぶと良いのです」だそうです。もう、おてもやんなんて呼ばせないっ!

 渋谷くんから手紙が来た。ラブレターではなく、ライブの時に撮ってもらった写真が引き伸ばされて入ってた。他にはこれもあった。随分前に行った富士急の帰りに寄った寺での写真。これ好きなんだよな。
それに手書きの手紙が付いてた。最近僕はパソコンで書いちゃうのが多いけど、そういうところ渋谷くんえらい!ありがとう。

 フィッシュマンズの『記憶の増大』を久々に観る。佐藤伸治、この人もステージにしか生きる場所がないような目をしていた。


2003年05月07日(水) 納豆うどん

 先日、テレビで平井堅が「納豆うどん」なるものを作っていたので僕もそれに挑戦。作るのは簡単。うどんを茹でたものに納豆と麺つゆを入れて、かき混ぜるだけ。僕はうどんがなかったので焼きそばの麺を使用。それに納豆、生たまご、あげ玉、ついでに豚肉(入れすぎ)を入れて完成。お味は想像してよりも美味かった!でも、とてもお客様にお出し出来るものではありません…。個人でお楽しみください。平井堅は毎朝食べているそうです。ちなみにこぶ平は週に5食はカレーうどんだそうです(テレビネタばっかり…)。
 何か最近妙に生たまごの魅力を感じます。あのぬるぬるは子供の時、大嫌いだったんだけどね。大人になると厭だったりしたものが、気にならなくなったり、許せたりしてくる。
 ある時、僕がしょう油を入れすぎた生たまごを見て、自分のと何も言わずに取り替えてくれた祖母。そんなことをふと思い出した。


 昼間の僕の身勝手さを許してくれた君にありがとう。いつでもおいで。


2003年05月05日(月) 焼きそばの時間は終わりだぜ!〜 『MUSIC DAY 2003』@日比谷野外音楽堂〜

 昨日は『MUSIC DAY 2003』@日比谷野音。出演はPolaris / ACIDMAN / COOL DRIVE / スクービードゥー。招待ライブに応募したら見事当選!めずらしい。でも、今年に入ってから沢田研二のにも応募しているのだけど、なかなか当たらない…。やっぱり人気なのね。老いてもジュリーか。
 Nさんを誘って野音へ。この時期の野外ライブって本当に気持ちいい。入場に並んでいるとオープニングアクトのローザ・パークスの演奏が聴こえて来る。姿を観なくとも、音に若さが溢れている。でもそれ以外の印象がない。
 最初にPolaris。まだ明るい時間に彼らの音はちょっと不似合いだと思ったが、次第に音が会場全体に浸透していく。40分弱で4曲という時間の使い方も彼ららしい。僕の曲も長いとか言われるけれど、それは長く感じさせてしまっているだけであって、実際に曲の長さが問題ではないと思う。はじめて観た人でも充分虜になるようなライブだったと思う。僕はますます好きになった。
 続いてCOOL DRIVE。ライブを観るのははじめて。いい曲をかくなぁとは思うのだけど、音源を買ったりライブに足を運んだりするまでには至らなかった。観て感じたのはリズム隊の軽さ。曲中にファンクなリフがあっても響いてこない。ただでさえPolarisのお腹まで響くベースが残っているというのに。それと内輪受け、場つなぎのようなMCも要らない。陽も暮れて照明も映えるようになって来てACIDMAN。会場はかなり盛り上がっているのだけど、何がいいのか僕にはさっぱりわからない。リッケンバッカーのギターも歪ませるとせっかくの音が台無しだ。
 トリにスクービードゥー。メジャーになってから随分ポップな音になったとけど、根はそんなに変わっていない。ヴォーカル、コヤマシュウの客席の煽り方も気持ちがいい。「焼きそば(食ってる)の時間は終わりだぜ〜!」「音楽の最高地点に行きたいんだろ?」など。最高地点って…。中でもベースのナガイケジョーが僕のお気に入り。華麗なステップを踏みながら動きまくる指に惚れてしまった!あんまりベーシストを好きになることってない。音源を買いたいとは思わないけれど、ライブはまた観てみたいと思う。

 日比谷公園を出てビル街へ向かう時に「ビルを見ながら草の匂いがするのも変だね」とNさん。確かに公園がなかったら、ここら辺はもっとギスギスした街になっていたことだろう。
 庄やで呑む。ひたすら音楽とヨコハマ買出し紀行の話。Nさんは僕がはじめて音楽や表現することの話を出来た人で、言うなれば処女をあげたような人。しばらく音楽から遠ざかっていたが、最近また創作意欲が出てきたと言う。
 僕は林矢子と言いNさんと言い、偶然ながら表現をする人といい出逢いをしたと思う。恋人を見付けるよりも難しいかもしれない。あとはそれに僕がどう答えるかだ。

 今日は足がつって目が覚めた。もうちょっとやさしく起こしてくれてもいいのに…。



2003年05月03日(土) 賞味期限切れ?

 『K-1GP in ラスベガス』はしょぼかったなぁ。マーク・ハントは相変わらずガードは強いものの、一昨年見せたような圧倒的な強さがなくなってしまった。確かにグッドリッジは確かにいつもの動きじゃなかったけど、打たれてからじゃないと燃えないのか!?
 角田の引退試合も角田自身はよかったものの、武蔵には煮えたぎるものを感じない。やはりどこか余裕で試合をしていて、相手を本当にぶちのめそうと言う殺気がまるでない。1発を狙っているのだけど、それだけで倒そうと固執していている。角田の言う通り本当に賞味期限切れなのか?



 今日はその後もテレビ三昧。BS2「阿久悠・時代を超えた歌たちよ!」〜NHK教育「仁義なき戦いを作った男たち」〜NHK教育「三輪明宏特集」〜テレ朝「ワールド・プロレスリング」〜TBS「タクシー・ドライバー」と。う〜ん、観すぎ。そして他動的なマーク・ハントのよう(お腹の辺りも)。

 あしたは急遽、MUSICDAY2003@日比谷野外音楽堂。応募したら当たっちゃった!ACIDMAN/COOL DRIVE/Scoobie Do/Polaris。この時期の野音って気持ちいいだろうなぁ。


2003年05月02日(金) びっくりラーメン

 夕べBSマンガ夜話の再放送で山岸涼子の『日出処の天子』を取り上げていた。この作品は読んだことがなく、他の短編集を借りて読んだくらいなんだけど、この人のものや人を見る眼力が尋常でないことが解る。あちら側に居ながらも正気で、こちら側の世界を描いてさえいるような気がしてならない。

 それとは別に女優の萩尾みどりが出ていたんだけど、そっちの方が気になった。「山岸涼子さんの絵はぁ↑目が切れ長でぇ↑好きなんですよ。主人公がぁ↑特別の才能を持ってるぅ↑って言うのがものすごく面白いぃ↑」と、文字にすると難しいのだけど、語尾を全部上げて話す。「↑」を「?」にした方が解りやすいかな。
 最初は気にならなかったのだけど、気付いてから話の内容云々よりそれだけが気になりだして、もう聞いているのが苦痛だった。苦痛を通り越して笑ってしまうのだけど、やっぱり最後は厭になる。他にもこういう話からをする人は居たと思うのだけど、ここまで来ると例えば好きな人でも逢って話したいとは思えなくなる。そう思ったのは僕だけだろうか。誰かぁ↑身近にぃ↑居たかしら?

 先日、びっくりラーメンを食べた!まさにこんな感じ


2003年05月01日(木) ふたつの祈り

 先月放送していた『永六輔:人間講座 人はなぜ歌うか』でこんな話があった。
 三木鶏郎が生前、自分の葬式の時には黒人霊歌を歌って欲しいと頼んであった。しかし、実際はその時になってみると坊さんの読経で式は進んでいく。事前に言ってあった訳でもないので、いざ実行するとなると難しい。そんな中で周りに急かされながらも中島啓江がアメージング・グレイスを歌い出す。リズムもキーも違う音が混ざり合い、何とも言えない音楽がそこに生まれた。その声がハモるハモらないじゃなく、ふたつの祈りがそこにはあるとその時、永は感じた。それが音楽。まさしく唄だと。
 今日は一定のリズムを聞きながらそんなことをふと思い出した。駄目ね、ぼうっとしていて。そんなんだから小さい頃よく公文の先生に「えいじくんは集中力がない」と怒られていたんだわ…。



臨月 エイジ |お便り気付かない細道へ向かえ旧ぐっどないみゅうじっく

日記圏 日記リンク


My追加