夢中夜
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***この間は夢***ほかは現実です、たぶん。
窓の外をゆっくりと飛行船が横切って行く。 久しぶりに飛行船を見た。
本の中には、黒くて小さい活字の虫が棲んでいる。 本が閉じられている間だけ、好きなところへ移動して、好きな文章を構成している。 本来の並びよりもよっぽど楽しい配列にして、幾通りもの文を作って過ごしている。 ノンブルの虫は、仲間はずれになっているので、ちょっとしか動かない。
本が開かれると、活字の虫は紙の上を滑って持ち場へ戻る。 ときどき場所を間違えた虫たちがすうっと移動する。 たいていの場合は、読み手が間違って同じ行を2回も読んでしまったと勘違いをするらしい。
夢を諦めるには勇気が要る。 新しい世界への入り口を鎖してしまうような気がして、 躊躇いがうまれる。 ただそこにある本を閉じるというだけの行為。
朝、ファンデに気合を入れ、 夜、×さんの職場へ走る。
気分はメロス。 だが今日に限って×さんは残業してなかった。 処刑だ…。
ネイルグッズを買って帰る。 別の日に賭けよう。
*** 「大」が上に、「月」下になっている漢字の夢を見た。 そのまま、「おおつき」という読みだった。 ***
*** 沈んだ古代遺跡みたいに、歩道や階段がある。 腰ぐらいの位置に、無意味な柵もある。 深い青の向こうから鯨の姿が見えた。 鯨は柵を越え、悠々と頭上を過ぎていった。 ***
*** 何か大事な荷物が来るのを、一日中待っていた。 チャイムが鳴った。 大声で返事をしているのに、配達の人が去っていく足音がする。 ドアを開けてはだしで追いかける。背中が遠い。 配達の人は車に乗り込んでしまう。 車を追って走る。それでも声は届かない。 ***
ドアポストに投げ込まれた紙切れ。 ありえないほどすれ違って、届かない。
2005年05月14日(土) |
遅刻しそうになった夢 |
*** 弟の提案で、バイクで送ってもらうことになった。 ありがたい。 弟の提案で、なぜか私が前に座ることになった。 なんでだ。 弟の提案で、スタントよろしく、高速道路から飛び降りて一般道へ移ることになった。 …こわい。
慌てていたので突っ込むヒマがなかった。 ***
*** A本さんと図書館へ行く。 フランシスなんとかという人の本を探しているらしい。 一緒に書庫へ入って探しにいく。 そのまま閉館時間になって、書庫に閉じ込められそうになる。 書庫の奥へ歩いていくと、花畑と青空があった。 ***
*** 弟の部屋へ入り、英語の教科書を漁った。 やたら難しくて一語も理解できなかった。 ***
母が携帯のカメラで自分自身を撮っていた。 祖母に送るのだという。 「何度撮っても、おばあちゃんの顔だわ」。 代わりに撮影を頼まれたので、しわが写らないように撮ってあげた。 「あなたも撮ってあげる。まあ…、中学校…、小学校の時と変わらないわ!」 いつか。いつかじゃなくて、私も母になる。
*** 猫の群と蝶の群が襲ってきた。 猫は速いし、蝶は鱗粉が落ちてくる。 住宅街の道いっぱいに広がって追いかけてきたので、自転車で逃げる。 気がつくといつの間にか振り切っていて、静かな沼のほとりに出ていた。 自転車にまたがったまま休む。 なんとなく水面に浮いている木の上を見たら、腕くらいの太さもある蛾がとまっていた。 もしかしてたくさんいるのかな、と思ったらこわくなった。 ***
N大に通っている人とすれ違った。これから名古屋に帰ると言っていた。 まだ学生なのかな、と思ったら院生だった。楽しそうだ。
真っ白い扉。 反対側の世界がうっすらと透けて見える。 ノブはない。どんなに押しても開かない。
扉の隙間に指をかけて軽く押すと、不思議な反動で自分の方へ開いた。 開いた扉は信じられないほど軽かった。
かすかな記憶を思い出しつつ、ギリシャ文字をなぞる。 チェコ語は、チェコ語かどうかも判別つかない。 画数が多い中国語。なぜかすべてが旧字体になっている。
世界のどこかで、日本語という異様な文字に苦労している誰かがいると思う。 それがどこの国の文字かもわからないで。
2005年05月01日(日) |
壁を破る言葉(岡本太郎) |
・きみはあなた自身を創造していると思いなさい。
・「私も描けたらいいな」と思ったら、描いてみるんだ、 いや描いてみなければならない。
・ものを創りだすことに自分を賭けてる人間は大勢いる。 なんのために? いいんだよ。ためではない。 ぶつけたいから、ぶつけるんだ。
・ぼくのコミュニケーションに対して 賛成でも反対でもいい、 応じてくれる人ぜんぶが、 ぼくの友達だ。
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きみの星はやみの夜に輝いている
(Carl Hilty)
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