夢袋。
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2011年10月17日(月) 夢の服

夢の服を着るのが趣味なひとがいて、

わたしはその人の部屋で横たわっている。

7、8人が周りで眠りはじめている。

じっと横たわって、眠りにおち、

夢を見始めると、その夢にあった、

ワンピースのような服が、自分を包み始める。

服ができると、脱がされて、

そのひとはどんどん試着してゆく。

何度脱がされても、

今日は赤と白のギンガムチェックの服しかできなくて、

不調だなあ、と思いながら、また眠りにおちた。


2011年10月16日(日) 動物写真家

北ヨーロッパのはずれの町に着く、30人乗りくらいの船。

ここから先は進めないので、海を歩いて陸に上ってくれないかとのこと。

船には世界的に有名な動物写真家が乗っており、

そんなことは苦にもならない、といった感じで、

畳一畳くらいの大きなトランクを両手にひとつずつもって、

腰まで海水につかって歩いて行く。

なんとなく、その大柄な写真家のあとをついてゆくと

陸についてすぐにトランクを開けた。

トランクの真ん中には長い木がいっぽんくくりつけられており

そこから8つの鎖がのびて、8匹の見たことのない動物がつながれていた。

トランクふたつ分で、16匹。

何となくテンにも似ているような動物。

船が揺れたせいか、半分ちかく、死んでいた。

じっと見ていると、写真家は、

「ぼくは最近写真家になったと思われているけど

この動物たちは、少年時代にずっと入院していたころ、

僕がつくった生き物たちなんだよ」と言った。

このひとの撮る写真に写る動物は、たしかに見たことのない、

知らない動物ばかりだったのを思いだした。


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