夢袋。
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20畳くらいの旅館の部屋で
あの永吉さんのステージが行われる。
ステージといっても
永吉さんスペースは部屋の庭に面した側の
畳み3枚分くらいしかなく、
高さもなくてただの畳。
その畳のヘリからこっちが客席となっている。
オールスタンディング。
何回かはさまれる休憩時間には
仲居さんがやってきて布団を敷き、
客はそこで雑魚寝をしてすごす。
永吉さんの歌とアクションは熱く、
畳のヘリを簡単に越してきて
その度客席は大変なことになる。
何度目かの休憩がものすごく長く
ステージは終わったんだと知ることになる。
ひつじが、円錐形のヘッドホンをして逃げてゆく。
6-7人の男女が合宿をしている。
それはどうやら1ヶ月の間、決められた金額で
どう生活するか。みたいなもので
ときどきはいろいろな実験をするようだった。
合宿の1Fにはコンビニが入っていて
飲料のガラス棚みたいなものが四方を取り囲んでいる。
ガラス棚の中にはウィダーinゼリーみたいな
銀のチューブ状の食べ物がずらりと並んでいる。
(その他の、飲みものだとか、食べ物は置いてない)
ひとつ手にとってみると
『合唱部の力の素』と書いてある。
すぐ下の商品を手にとると
『合唱部の力の素 女子部』と書いてある。
ある一人の被験者はそれを10倍にうすくして飲み、倹約していた。
*
ラグビーグラウンドの土のまん中に
2畳分の芝生がひいてあり、
そこで被験者全員が一斉に凧あげをしていた。
走るスペースもなく、互いの糸がからみあって
ものすごく大変そうだった。
いくつかの襖を開け放たれてできた
長い、20畳くらいの和室に
これまた長いちゃぶ台が置かれ
大勢のひとが取り囲んで座っている。
ほとんどのひとはおじいさんで、
和服を着ている。
志賀直哉の顔が見え、芥川龍之介も見える。
芥川さんがちいさな本を見せてくれる。
夢の中では友だちらしく、
「芥川さん、自分で本作ったの?
活字組むの大変だったでしょう?」と言うと
芥川さんはその原本を見せてくれた。
膨大な著書からいろんなフレーズを切り貼りして
それをコピーしていたのだった。
芥川リミックス本。
わたしは部屋を借りて住んでいる。
大家さんの二階建ての住居の屋上にある、
ペントハウスみたいな部分に。
離れてみると、そこは高級住宅街で
坂道に建っており、ちょうど3階部分にあたる
わたしの部屋も、6階建てくらいの高さになるのがわかる。
その部屋は長めの長方形で、四方は完全なガラスで、
天井は普通にあるものの、外から丸見えの、
ちょっと住みづらい部屋。
さらに住みづらくしているのが
部屋を縦半分に切ったスペースがケーキ屋さんであること。
ガラスのショーケースが部屋の縦長と平行に
端から端まであって、おしゃれなケーキが並び
その後ろにコックコートの店員が
3人立っている。キッチンはないので
どこかで作って搬入しているのかもしれない。
当然のことながらわたし個人の住居の中にあるので
普通のお客さんがくることはなく
わたしもあまりケーキは買わないので
そのお店は閉店するという。
最後に閉店記念セールをやりたいというので
もうちょっと買ってあげればよかったな。
とか思っているとどやどやと近所のひとたちが
もうセールに来ていた。せまい部屋なのに大混雑。
勝手に机に座っているひともいて
ちょっと腹立たしい。
おしゃれなケーキの隣で
閉店記念に売られていたのは「ゆべし」だった。
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