箱の日記
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2013年04月30日(火) 午後の陽ざし




きらめき

地図には載っているのに

空から探しても見つからない境界線の上

仰向けで

ためいきをついたかと思えば

鼻歌を歌ったりする草むら

そこら辺で線路は終わっているから

大丈夫

轢かれたりしない

誰も境界線を越えにここまで来たりしない

はっきりとした青い空を背景に

ちぎり絵のような雲が流れていく

風は透明なまま通っていく

黄色い足を隠した鷹も

陽を浴びてあたたかいミツバチも

好きなように飛んでいく

行き来するものたちのささいな音が

この場所から時間という“うすのろ”を消してしまうと

自由になった胸がふいごのように

ふくらんだりしぼんだりするのがわかる

じっさいのところ

人だけが通らない境界はきらめき

しるしのように輝いている



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