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カレの目の前に 女性が座っていて カレの右手には携帯が 指先は 私へのメールを打つのに夢中 彼女や周りの話や雰囲気に 笑顔で混じりながら 私へのメールを打つ 「ほっそり」と痩せて 少しやつれたようにも見える彼女は カレの事が気になっている 私への返信メールに 嬉しそうになっている 私のカレに 「 凄 ! 確かに結婚してる人で 確かにちょっとやつれ気味で 細いね 隣の席だけど 何も心配しなくていいからね♪ 」 って 恋愛感情の湧かない相手だろうが 年増だろーが 何だろうが 女性と関わる時は言っておいてね と言ってあるので ご報告を受けたけど 受ける前に視えた映像 あの様子じゃ「全く」と言って 心配する必要もない それほどに カレは私に夢中 もう何年も経つのに 相変わらず「私に夢中」 気温が落ち着いた午後 カレが仕事先から抜け出し 私の好きな「ミルフィーユ」を 三時のおやつにと わざわざ届けてくれたけど 一緒に食べたくって 一緒に噛り付いた 「 やっぱりココのが一番おいしいよねぇ 」 って同じ事言ってるけど ココより美味しい ミルフィーユなんて そうないと思うし また二人の 思い出のミルフィーユ と言っても「過言」じゃない 甘酸っぱくなった 口をひっつけて 同じ味がするネ って 微笑みながら さすがに時間が無いから なんて言って ちゃっかり二時間は 愛し合ってる こうして 繋がっている時間が とても好き 「 にゃんたんが 魅力的過ぎて求めちゃう 凄い興奮するし これは 凄い 事なんだよ 俺の中では 」 少しの間 二人「ぼけっ」としながら セックスの話をすると 前々から聞いていた事だけど カレがセックスに没頭する事なんて 今までに 一度だって無く 仕事の方が楽しくて 女性からの誘いも断る程 余り興味がなかったようで 元妻との セックスレスの期間も ほぼ「新婚当初から」と 相当長かったようだ 「してる姿」を もう一人の自分が見ていて 冷静っていうのか 興奮しなかったんだ だから「イケない時」の方が 多かったし イケたとしても 凄く時間が掛かって 疲れるだけだった と言った 先月から また深夜に 帰宅するようになる程 仕事が忙しいのに 毎日のように会い 愛し合っているのに この日のカレは 続けて二回も果てた じゃあ私とは何でなの ? って聞いたら 「 にゃんこは凄く可愛いし 色気もあるし 一番は大好きで仕方なくって 可愛いしかわいくって可愛くって もうにゃんこに夢中〜 もう 頭をこうして撫でたくなるくらい ! 」 って 頭を「くしゃくしゃ」っと 撫でられて おでこにそっとキス 私もカレの事が 大好きだよ 自分に言い聞かせる事も無く こんな風に言えるように なったなんてね カレのいない間 とてつもなく 「長い時間」な筈なのに 誰とも話さない メールは来ても 返さない 電話が着ても 繋げているのは 留守録で 不思議と「寂しい」だなんても 思わない 周りを見渡し いつもと同じ向きの 椅子を見ていたり 全体的の 部屋像とその空間を 感じて見たり メゴを始め 他の子の様子を眺めていたり 時には映画を 流し見していたり と 稀に「寂しいから」と言って 誰かを利用するのは 得意じゃないし それだけの 薄っぺらい会話や 付き合いというのも避けたい だから 「車買い替えたよ」って 赤いスポーツカーの画像を 元彼君が添付してきても 「あの時のにゃんこさんの姿が 未だ忘れられないんだ 」って ずっとずっと「待ってるよ」って そう言ってくれている バスケマンからのメールにも 最近お友達になれたと 思っているので 全てを暴露してみたけど 特に何も思われず 逆にそれ以上に 異常に好いてくれた 弟君の丁寧なメールに対しても もうずっとずっと 返してないや 何故か他にも 気に掛けてくれている 男性達にも 私には まず旦が基本で 次にカレに大事にされ 自分自身も「大事」に思え この暇な時間こそも 省くことの出来ない 空間で この空間は一日にして 「7時間」は 確保していたい 勿論「睡眠時間」は除いて 好きな時間に寝て 好きな事して 好きな物を食べて 愛している人と笑い合い 抱き合って 話したくない人とは話さない メールもしない 関わる事すら拒否して 拒否しているのに 気に掛けて貰っているのに 完全無視して だけど 嫌われる事も無く 愛して欲しい人だけの 「愛」を貰って 不自由にしているようで 実は自由過ぎて トータル的に考えたら 考え無くとも やっぱり この身は「自由」で よく考えたら 色々な意味で 「根本的なもの」って 余り変わらないものなのかもね 「変えられない」とも言うのか いい意味でも 悪い意味でも |
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