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半年振りの約束
2008年09月27日(土)





8月はきっちりと

「約束」を果たして貰った


「心が狭いよなぁ」と思わせられる程


カレのスケジュールは

いっぱいいっぱいで

移動中にも仕事をしていた というのに

かなりの無理をさせてしまい


「申し訳ない事したよなぁ」と


後になっていつも思う



3月の約束から

ちょうど半年が過ぎ

同じ場所へ「行こう」と約束をしていたのだけど

偶然にも同じ日に


出向くのには調子が悪い

というより

「気が乗らない」というのか


実は先に予定を立てて置くのは

「余り好きではない」というのが本音で


人生の上では計画的に事を進めている

というのに

日常生活では

美容院すら予約した事がない程

予定を立てるのが苦手だったり で

見事半年振り・・・・・と言っても


そんな長い時間空いたっけな ?

ってくらいな感覚


十一時出発の筈が

一キロ太ったお陰で

ワンピのラインが・・・・

このワンピはベスト体重より

随分スッキリしていないと

ラインが綺麗に出ないんだった・・・・


仕方なく一時に変更して貰い

カジュアルで


少しのドライブを楽しんだと思ったら

既に現地に着く

半年振りに思えなかったのは

空の色と天候が似ていたせい ?


あの頃は春風が通り抜け

今では秋風が吹き抜けてゆくのに


心地良さに

変わりはないけど



朝食は何も摂っていなかったので

スウィーツが朝御飯

と言っても

時計はぴったり三時を指し

おやつには最適なプレートパフェ


カレは焼き立てのパンを注文し

機嫌良さげに

ちょこちょことくれた


今回の約束は

スウィーツを食べる事ではなくて

欲しいポットを「買おう」と向かった


半年前の旅行の時に

一緒に見て

その時に「欲しい」と言ったポットが

その頃は店の都合で買えず

それをカレは覚えてくれていて

やっとこさゲット

お店で飲んだ「ブレンドティー」他

多種類の紅茶と共に



早々と次に向かったのは

ペットショップ


本当は「 次のお出掛けの時

 にゃんことラブホ行きたい 」と言われて


どうもカレは

一度も行った事が無いらしく

この歳ながら「それなら」と言ったけど

体調が本調子じゃないのと

用事があり時間的に無理があるので

急遽変更


しかしラブホに行った事が無い なんて

誠実人間というのか なんちゅうか

今までの彼女の

誰か一人には「行きたい」って言われたり

思ったりされたんだろうに・・・・

誠実というか

カレは「恥じらい」というものがない女性には

興奮せずに

逆に興冷めしてしまうようだから


そんなカレから


「 まったりえっちにお風呂に入って

 いっぱい可愛がりたい 」


なんて言われたから

「たまにはまあいいか」と思ったけど

実際行くとなると抵抗がある

二十歳そこそこならまだしも

監視カメラついてるし

あんな所じゃ落ち着いて

するコトもできないんだろうし



ショップに入ると

まずは文鳥を見た

まだヒナだったから

何の鳥なんだかよく分からず

初めて見た「ジュウシマツ」に

トキメキを感じて


「来年 ジュウシマツをペアで飼おうよ」と


とりあえず来年の「新しい約束」を

指きりげんまんで交わす


用事があったので早々と帰ろうとすると

用事は済んでしまっていて

また同じ道へと戻ってもらうと

約一時間と余計な時間を

掛けさせてしまい


昨日は仕事が忙しく

そんな中「休日」をとって貰ったので

カレの睡眠時間は3時間

肩がパンパンに張り

こちらに気付かれないように

途中だるそうに

小さく肩を回していたから


「二度手間させちゃってゴメンネ」って言うと


「 そんな事ないよ にゃんことのドライブだもん

  楽しい〜 ! 」って隣ではしゃぐカレ


こうゆう時に

嫌な顔ひとつせず

ひたすら嬉しそうなしてくれる横顔が

本当に好き


それと


デブ時の一キロ増量なんて

なんてことなかったのに

この体重での一キロは

少し堪えるのか

腰の痛みがやや強め


そんな私を気遣って

店の前まで車をつけてくれたり

ぴったりと寄り添う様に

自然に歩いてくれたり

こうゆう紳士的な態度も



すっかり遅くなった晩御飯は

個人経営らしき「ハンバーグステーキ」のお店で

店の外観が汚なめで

入るのを躊躇ったけど

以外に小綺麗で

味も美味しいし

ここの店も「これからの二人のお気に入りにしよう」って

店を出る時

カレと自然に「キス」



最近

キスがごく普通になってしまって

慎まないといけないな と思いつつ

ごくごく自然過ぎて ついつい


これが半年前は

見詰め合うけど

多分心の中で


「 あっ ここじゃちょっとマズイよね 」なんて


お互い「ドキマギ」した顔になって

決まって私が先に顔を逸らして

普通に戻ったりしてたんだけども



ポットを運ぶのに

部屋まで送ってくれて


「 今日はすっごく楽しかった 」って


カレが満足そうに言って

「ぎゅぅっ」と頭からまるごと

抱きつくもんだから

来月も「またどこかお出掛けしよっか」って

約束したけど


近頃は土日休みが

安定してきたと言うのに

お出掛けは平日しか「行く気にならない」と言うし

気まぐれだけど

今度は体調の良さげな

紅葉の始まる頃に行ける事を願って



夏の終わりに
2008年09月07日(日)





夕方に「いってらっしゃい」をして

送出す


近頃この「いってらっしゃい」が

ごく普通にできるようになった

今ではごく普通だと思える

こんな事ですら「寂しくて淋しくて」

しようがない程

枕カバーを大量の涙で濡らし


何が原因だったのかなんて

判らないけど

とにかく弱々しかった




今年の夏も

もう終わり


ヴィシュの夢を見た


亡くなる前も無くしてからも

一度も現れてくれなかったのに

ちょうど四十五日目に


あの頃のように苦しそうに

息切れをしたヴィシュが

どんどんと普通の状態に戻り

最後は手を繋いで

「もういきなさい」と送出す夢


ヴィシュはこちらを「ジッ」と見て

「まだ一緒にいたかったんだよ」とでも

言いだけな顔をしたけど


顔をそむけ「ふっ」と静かに息をつき

何かを納得したように

そこで途切れた



そういえば

ヴィシュがいなくなった後でも

ヴィシュの気配は続いたままで

誰もいないのに

鼻を鳴らす音や

ソファを歩く感覚がした

それはただの「錯覚」でも何事でもなく

まだ「上に逝けてないんだな」と


無理もないか

余りに突然の事だったもんね


ヴィシュが居たいと思うのなら

ずっとここに居てくれても構わない


だけど

ヴィシュが「困らないように」と

気まぐれも兼ね

お墓参りでお願いしてきた

「お願い」なんてそうするものじゃない って

どこかで言い聞かせてきたけど

ヴィシュが一人淋しくないように

どこかで一人迷わないように

きちんと浄化が出来る道へ行ける様に と

ヴィシュに対して

精一杯の愛情を込め

お願いしてみたけれど

それが「伝わったんだなあ」って

正しく言えば

伝え導いてくれたのだと思う


隠れる程に大きな

贈答用の蘭の花束を立てた

鮮やかでとても綺麗に映った


こうゆう夢をよく見るから

よく羨ましがられるけど

ヴィシュのあの寂しげな表情には

かなり複雑な気分・・・・

だけど

これがヴィシュの想いであり

ヴィシュからの

最後のメッセージ


もう鼻を鳴らすヴィシュ特有の音も

「すたすた」と歩く音も 今は無い




この夏はよく寝た

気がつけば

ずっとずっとベッドの上で寝ていた


愛し合う事も兼ねたら

「ベッドの上で過ごした」と言っても

過言ではない程

よくよく考えれば

ベッドとは縁がある

今までは嫌な意味での「縁」だったけど

きっとこの先も

余り変わらないのだと思う


昨夜は夜中に一度

朝方にもう一度

そして夜が明け

カレはいつのように買出しに行き

昼頃にもう一度


カレは一日に三度も果てた


ダイエットしてない頃

三食きちんと摂っていた

自分のように

食欲ではなく

性欲で満たされ過ぎたのか


「 ちょっと痛くなっちゃったけど

  にゃんこと愛し合うと幸せな気分になる〜 」って


何とも幸せそう


少しだけ睡眠を共にした後

元気に「いってらっしゃい」をして

一息落ち着かせてから

カレの買ってきた

私のお勧めであるお店の「スイートポテト」と

お気に入りの「キッシュ」を頬張る

甘くペーストされた

玉葱のごっそりと入ったキッシュは

今日もうまい


今週は

一年振りにハマりつつある

大きな袋に大量に詰められた

ありとあらゆる「えびせん」を

デパ地下巡りしてゲットしてもらい


少し口にしてから

ずっとずっと眠った


途中

午後11時にカレからの

「帰るコール」に起こされ


「 後で明日の予定を決めようね

  眠かったら寝てて 朝方でもいいから連絡してね 」


と言われ


 いや 多分2時頃には起きれそう


と言ったけど

目を覚ませば4時27分

何と11時間も爆睡


お互いがひとつになれるように

何度も愛し合った日は

よく眠れる

「愛し合う」という行為は

相手によるけど

いやらしくも汚らしくも無く

精神安定剤代わりになる

呑んだ事は無いけれど



ゆっくりとカーテンを開けると

夜は明けずに

どす暗い空

蒸し暑いだの

気温が高いだの言っても

もう夏は過ぎたんだ



いつの間にか隣に居て

ぴったりと寄り添っていた

アルーアも目を覚まし

こちらの顔を除きこむように

ごろんちょして

「手を握って頂戴」とやや強引に

摑まれ握られ


メゴは久しく私の首に顔を埋め

「すぅすう」と甘えてる


あぁ幸せ♪



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