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2014年11月16日(日) ルイサダ先生のマスタークラスを終えて

お陰様で、『lesson de ラ・パレット スペシャルマスタークラス ジャン=マルク・ルイサダ先生とイザベル・カンピオン女史を迎えて』を無事に終える事ができました。
お越しいただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

レッスンは今まで聴講した中でも特に情熱的で、受講された生徒さんにルイサダ先生が本当に大切なことを伝えようとしているのを感じて感激いたしました。
カンピオンさんとのご指導も相まって、生徒さんの奏でる音楽がみるみる変わっていくのがわかり、感動的でした。

ルイサダ先生とカンピオン先生には、会場の雰囲気、弾いてくれたお二人の生徒さんなど、全てを気に入っていただけました。
東京ではもうしばらくない…とされていたルイサダ先生のマスタークラス、もしかしたらラ・パレット限定で継続して実現できるかもしれません!

当日、バタバタと飛び回っていた私にかわり、ご参加くださったピアニストの影山香苗さんがレポートを書いてくださいました。

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lesson de ラ・パレット スペシャルマスタークラス / ルイサダ氏とカンピオン女史を迎えて        影山香苗


 「巨匠ルイサダがどのように楽譜を読み、それをどのように音にしているのか?」
この秘密のにひとかけらでも発見できたら、と今回のアトリエ、そしてマスタークラスへ参加しました。
 
 先ずカンピオン女史のアトリエでは、①体が本当にリラックスした状態とはどんなものか、を体験しました。床に横になって試し、個別にご指導をいただきました。そして、そのリラックスした状態を椅子に座った状態でも試しました。足の置き方、坐骨を感じた椅子の座り方、体幹を感じながら首や頭がどこにあると一番「よい姿勢」なのかを学びました。②ピアノを実際に弾く際には、完全にリラックスした状態では弾けません。腕の支点となる肩だけでなく肩甲骨を意識すること、手首の固定の必要性、そして第3関節の形の必要性について学びました。肩甲骨が開いた状態にするためのエクササイズ、肩甲骨が開いた状態での様々な腕の動きのエクササイズ、第3関節から先の指を脱力させるエクササイズ、親指付け根のエクササイズ、等を試しました。リラックスをして重力を感じることと、それを支えている感覚、この二つをよく意識しました。 
 今まで「よい姿勢」を知っているつもりでしたが、より具体的な「よい姿勢」について知ることができ、体の声(状態)をきく(感じる)ことを体験できました。
ピアノを弾く人によく見られる、頭や体、腕の無駄な動きが「音を聴く」→「演奏する」ことの弊害となっていることを再確認しました。
 
 ルイサダ氏のマスタークラスでは、ラヴェル作曲 「オンディーヌ」、「ソナチネ」が取り上げられました。作品の要求する音楽が何か、そのために必要な音色をピアノから引き出すため、どのような動きが必要かをルイサダ氏が示してくれました。頭にイメージはするものの、実際にそれがピアノの音とならないこともあることが多いものですが、彼の様々なアイデアはとても分かりやすかったです。彼の奏法には勿論、カンピオン女史のおっしゃっていた体の状態が常にありました。メロディの響きを保つ際の第3関節の状態、鐘の音のような音色を出す際の手首の状態、上体が前のめりになると響きに影響がでること、、、。パレットの中から、何色を使いどんな質感なのか考え、をれをどのように指先、第3関節、手首、上体の必要な動きにするかということ、が大切でした。
 彼の表現のひとかけらの秘密でしたが、非常に素晴らしい時間でした。




2014年11月06日(木) ジャン=マルク・ルイサダ氏とイザベル・カンピオン女史を迎えたマスタークラスを通して私が伝えたいこと(6)

『ピアノを弾く身体』

ダラダラ書いていたら、三日後にはマスタークラスとなってしまいました。 (汗)

私が今まで聴講したルイサダ先生のレッスンでは、取り上げられる曲が何であっても、楽譜に記されている全てを音にする事を要求されていました。
それがどれほど大切なことか、そして、それを音楽にするのがどれほど大変なことか、レッスンを受けている生徒さんを見ているだけでわかりました。

一方、人間の身体の動きというのは思っているよりも制限されています。
身体にとって動きやすく身体に負担がかからない動きをするためには、正しい知識と感覚が必要なのです。
しかし、知識は書物で学べても感覚は学べません。イザベルさんのメソッドは、感覚を学ぶ糸口をつかむことができるように思います。

頭で音楽を理解し、そのように演奏しているつもりでも、実際、音になっているかどうかというのはまた別の問題です。
さらに表現というのは終わりがありません。

マスタークラスでは、優秀なお二人の生徒さんを通して、身体の使い方の変化がどのように演奏に反映されるかを学ぶことができます。

書かれている楽譜から音楽を読み取り、それを確実に音にしていくために何をすれば良いか理解することは、自分が演奏する場合でも、指導する場合でも、様々な可能性が得られます。

このマスタークラスは、その糸口となる筈です。



『lesson de ラ・パレット スペシャルマスタークラス
ジャン=マルク・ルイサダ氏とイザベル・カンピオン女史を迎えて』
聴講募集中です

Href="http://home.att.ne.jp/moon/lesson_note/JMLmasterclass2014.htm">http://home.att.ne.jp/moon/lesson_note/JMLmasterclass2

014.htm


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