来歴補助簿
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2002年06月18日(火) 遠洋航海出航

今日から74日間の世界一周航海が始まる・・・・・・

なんて、ことを書こうと考えていたんだけど、出航前はあまりに忙しく来歴補助簿を書けませんでした。

ということで、実を言うと今日は8月27日。もう、世界一周をしてしまったのです。現在のポジションは浦賀水道入り口です・・・・・・

まもなく、羽田空港沖に仮泊します。走りに走り続けた世界一周航海、ちょっと疲れたけど、いい航海をしてきました。ただ、ひどい時化に一週間近く遇い結構厳しい日もありました。

これから、ぼちぼち思い出話でも書こうと思います。こうご期待!!

とりあえず、「ただいま日本」です


2002年06月16日(日) 新たな出会い

世界一周航海に行く実習生が明日乗船してきます。

この3日間は新しい実習生を受け入れる準備で大忙し!!名札を作ったり、実習生に貸し出す作業服を配布したり、寝具を用意したり、気持ちよく乗船してもらうために船内を掃除したりとだいぶ疲たぁー。

でも、受け入れ作業をしている時はどんな実習生が来るのかなぁ?と考えながら作業していると、自然と楽しく作業している自分に気づきます。

練習船は出会いと別れが多い職場です。実習生は長くて3ヶ月、短いと1ヶ月でお別れになってしまいます。年齢は18歳〜23歳ぐらいの若者(おいらもまだまだ若者)と出会いと、別れを繰り返しています。

次に乗ってくる、実習生は大学を卒業し、まもなく船員として独り立ちしていく学生です。びしばし鍛え、おいらも鍛えられそうな感じ・・・

明日の乗船式に期待をふくらまして、ボンクインしよーっと。
(*ボンク=ベット)


2002年06月13日(木) 絶縁抵抗低下&弁慶の泣き所

今日から当直3日間、要するに6/13〜6/16日の朝まで船で缶詰!

いったい停泊当直中の船の機関士は何をしているのでしょう?
昼間は普通の整備作業やデスクワーク
夜に巡検(船内見回り)
だけですめば、ラッキーな当直です。

でも、機関室ではボイラー(蒸気を作る装置)・発電機が一生懸命動いています。航海訓練所の船は停泊中でも24時間体制で停泊をしています。
それだけの機械が動いていると、いろいろ警報が鳴ったりします。
この前はボイラーの制御電源が喪失!にはびっくりしました。ヒューズ一本切れただけでしたが・・・

よくある警報としては
今日の題目の絶縁抵抗低下→別名デットアース、わかり易くいうと電気機器のショートです。
いつも発生する絶縁抵抗低下は船のトイレはたまに逆流することがあって、ウオッシュレットに水がかかり、デットアースというのが定説なのですが、今日はひと味違いました。

いつもと違う電気系統の非常用系統でデットアースが発生!!
非常用の配電盤まで走って向かったところ、外は雨、船の甲板はよく滑るということで、階段直前ですねを強打、悲痛のあまりその場で泣いていました。
実際にどこで絶縁抵抗が低下しているか調べていると、機関室の制御系統で起きているようで、これは一大事!
原因は、電路上の結線部だったことを突き止め、大事に至らず。めでたし・めでたしでした。

でも、かなりすねは痛い・・・・・・・・


2002年06月06日(木) 門前仲町

今日はお仕事は休み、ということで夕方から一杯のみたいなぁと門前仲町をふらふら歩いていると、「魚三」という居酒屋が目に入り・・・・・

早い時間だから長蛇の列もなくすんなり入れそう(いつもは長蛇の列)だったので、入ってみると空席が!これはチャンスと思い、学生以来行ってみたいと思っていたが行けなかったお店に入店。

まずは大ジョッキを一杯

おつまみは
関あじ
ヒラメ刺し
鯨刺し
たこブツ・つぶやき  などなど

お魚づくし、最高の味でした。至福の一時を過ごし、次のお店へ。結局今日は三軒飲み屋をハシゴして、最後に「弁慶」でラーメンをすすり、帰船。

門前仲町を楽しんだ一日でした。


2002年06月05日(水) 主機トリップ

今日は東京入港、補油(燃料油・潤滑油)と忙しい日でした。

晴海埠頭(H−2)に入港の際にバースの300メータ手前で本船のメインエンジンがトリップ(危急停止)してしまいました。メインエンジンが止まる=操船不能状態

おいらは、出入港部署の際は制御室配置でちょうどアラームログプリンター(機関室警報を印字するプリンター)の近くにいて、「ピーポーピーポー」と警報が鳴り、印字されていたものを見ると

メインLO(潤滑油)圧力低下
主機危急減速
カム軸LO圧力低下
主機危急停止

状況把握をするとともに、一等機関士の指示で主機を再始動。
無事再始動でき、無事着岸しました。

滅多に体験出来ない状況に巡り会い、一瞬の判断が重要だということを深く痛感した1日でした。

着岸後はじりじり照りつける太陽のもと、補油作業。油を運んできた船の上で(船の燃料補給は船に船を横付けして行います)危うくローストポークになる寸前。本当に暑かったです。
C重油は約55度まで加熱して運んでくるので、油を運んできた船の上は床暖房状態!+空からは厳しい日差し、こんがり日焼けをしてしまいました。

今日は長く・疲れた一日でした。


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