また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)

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2003年06月19日(木) こころは自由

最近テレビで「妖しのセレス」と言う日本のアニメを見ている。結構面白い。何故か最近閉じこもりがちで、気がつけば最大の娯楽は日本のテレビ。しかもかなり真剣に集中してみている感じ。

「こころは自由だろ」って言葉をこのアニメの中で聞いた。自由って言うのも、何かしっかりしたものがあって初めて言える言葉なのかなぁとか、ちょっと考えてしまった。ま、いろいろい思ったことは、今の俺にはうまく言えないんだけどね。

あ、あと最近よく見るテレビはNHKの「徳川葵三代」。中国語のタイトルは「新幕府大将軍徳川家康」。あと市川団十郎主演の「水戸光圀」と「大岡越前」。市川団十郎の方は、久しぶりに聞く「正論」のオンパレード、おもしろいよねー。

あと、「汚宅訪問」。これ最初は嫌いだったんだけど、最近はなかなか勉強になるなぁと思ってる。あの福岡の自転車屋敷、次回「感動的なクライマックス」があるらしい。次回がすごく気になる。

俺の2週間の「夏休み」はこんな感じ。テレビ三昧!!


2003年06月13日(金) もし癌になったら、、、

今日読んだ本のなかで、もし癌になって、余命あと3年などと言われたらどうするかというのがあった。ある人は、今までやりたかったことをいろいろ書きだして、ひとつひとつ減らしていって、最後にひとつやりたいことを見つけて、それを実行に移したとか。

最近また発想がぱっとしないので、俺もそういうことをやってみようかな、、、。思いつくままに書いてみよう。

トロンボーンを演奏したい。
やっぱりピンクフロイドの「原子心母(Atom Heart Mother)」をやりたいですな。一人で出来ないところがまたいい。

やっぱりドラムを練習したい。
へなちょこバンドがサポートできるぐらいにはなってみたい。(笑)

台湾で泳いでいるプール、となりのレーンで何やら毎日夕方、番号付きの黄色い帽子をかぶって特訓。プール入口の張り紙によると、どうも「救生員」の訓練ということらしい。ライフセーバーってことなのだが、この訓練がかなりハード。土日も含めて毎日夕方6時から2時間みっちり訓練。プールに来ていない日は、どうも川や海に行って実習しているらしい。もう少し泳ぐことが習慣化して、もっと泳げるようになったらこういう資格を取るのも面白いかな、と思う。その前に水泳教室で基礎からやり直したほうが良いかな、、、。(笑)

あと、父親と二人で温泉旅行にでも行くか、、、。ははは.

今思いつくのはこれぐらい。思いつくことを実行に移していくことは、生きがい作りにつながって行くらしーぞ!


2003年06月11日(水) ひま

おととしの夏フランスにいた。何をしていたのだろうか、あまり記憶がない。授業は基本的には朝だけだったし、学校以外で勉強した記憶はほとんどないし、一体何していたんだろう?

実はフランスにいる間、あまりひまに感じたことがないような気がする。なんでだろう。ひまだと寂しいし、せつなくなるし、何もやる気がしなくなる。

昔の理屈っぽい俺に戻ってもいいのかな。その方が元気なのかな。楽観的なイメージをつかさどるのも、言語をつかさどるのも同じ左脳だって話だし。


失くしてしまったもの。


考えてみれば、じゃあ、もともとなにがあったんだろうと思うけど、やはり、何かなくなった。それは情熱だったり、希望だったり、勘違いだったり、逆恨みだったり。大ざっぱに言うと、信じる力がなくなった。

これからは観念して自分で選べということなのかな。


2003年06月10日(火) 【台湾映画】「藍色大門」

期末試験が終わったそのすぐあと、映画好きの先生と、学校の講演室の大きなプロジェクターを使って一緒に映画を見た。「藍色大門」という。この映画はもともとすごく見たかったのだけど、結局映画館で上映中には見ることが出来なかった。友達に「DVD」が発売されたよと聞くやいなや、すぐさまレコード店に駆け込んで手に入れた。

この映画、俺的にはかなり好きな部類の映画で、たらたらと淡々とした美しい映像描写が続く。多分今まで見た台湾映画の中で一番好きな映画になったと思う。ある高校(師範大学付属中学)を舞台に、ふたりの女の子と一人の男の子が登場する。この女の子ふたりはクラスメートですごく仲良し。男の子は水泳部でギター部にも所属、カッコ良くて、結構人気がある。この男の子を女の子の一人が好きになって、、、。

どんな話なのか書いてしまうとつまらないので書かないことにする。と言うか、書けないな、、、。というか「こういう話ですよ」と言うふうには、あえて言いたくないような、俺にとってはそんな感じ。見る人によってすごく感想は違うんじゃないかなと思う。「リアリティー」というか、そういうものを感じる人もいるだろうし、なんというか。ま、実際これを見て退屈だと思う人は多いかもしれない。

「晴天娃娃」(「てるてる坊主」の意)と言う映画があった。藍色大門とは全く違う雰囲気の映画だけど、なんか台湾の青春ものはすごくいいなと思う。この映画はDVDの発売がされていない。ハリウッド映画のDVDを売るのも良いけど、自国の映画をもっともっとDVD化して売って欲しい。売ってくれるんであれば、俺的には違法のVCDでも良いんだけどね、、、。

台湾人的には一般的に、「台湾映画は海外で賞を取るが国内では売れない」と言うことになっているらしい。残念な話だ。頑張れ台湾映画!! あ、ついでに日本映画も頑張れ!!


2003年06月04日(水) 学期末試験

台湾大学に移り、早3ヶ月。ようやく今学期の期末試験。昨日は口頭試験があった。

上達はしているのだろうが、なかなかねぇ。

将来的には、英語と中国語がある程度仕事で使いこなせるようにしたいと思っている。もうだいぶ忘れてしまったけど、プラス「片言のフランス語」も、自信をもって使えれば、いいスパイスになると思う。

こんなことを書くと、「気負いすることなんてあったの??」と言われそうだけど、実は昔から知らない人と話すのはすごく緊張していた。日本語で話すかぎりにおいては、おかげで見知らぬ人と言葉を交わすにも、気負いすることもなく話せるようになった。ま、これはこれで、たいした成果だ。

しかし、
西洋人のことは、実は「まだ恐い」(笑えない)

同時に「許していない」と言う感覚がある。

が、多分そのうち、彼らに対する要求というか、期待と言うか、そういうスタンダードを思いっきり、彼らの「ありのままのレベル」まで「下げて」、彼らのことを笑い飛ばせるようになるだろう。それぐらいにならないとこれだけ苦労して留学したことの、「元」が取れない。(笑)


以下、ま、こんなことは、あまり言いたくないのだけど、
乗り越えるためにはしょうがない、、、『言語化の作業』とでも呼ぼうか、、、。

『それこそが敗戦の民族的トラウマから脱し、
国際社会で今でも居丈高にふるまう国々のコンテキストにこびない、
巻き込まれることのない自分の立場(まずは日本人としての立場)
を確立する基礎となるのだろう。』

もちろんその時には「中国人」に対してもものすごく寛容になっていることだろう。しつこく日本を責める韓国人にも「普通に」接することが出来るようになるだろう。ただでさえ親切な台湾人には、こっちも普通に親切に言葉を返すだろう。

ま、反対にいえば、例えば親日の韓国人とか、日本好きの西洋人のオタクとか、あまり以前の「歴史的コンテキスト」に縛られない友好的な人々と交流するときに、こちらも必要以上に警戒せず、より自由に関係をきずいていけるということにもなる。「反日の台湾人に出会ってもびっくりしない」ってことにもなるかな(笑)。

ふー。
明日試験。何を書いとんじゃ俺は、、、。
ま、それなりに重要な事だからな、俺にとっては。
のんびりと自分も他人も受け入れていこうって感じだよね。


倉田三平 |MAILHomePage

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