Dance日記帳
モクジ|キノウ|ヨクジツ
2006年11月28日(火) |
冬の靴下はソナタの響き |
今日は日記を執筆する傍らでPCでネットラジオを流している。 Smooth Jazzが一番のお気に入り。 現在流れているのはNorah Jones。彼女も大好きなアーティストのひとり。 徐々に肌寒くなり、ぬくもりが恋しくなるこの季節にはぴったりの歌声。 一緒に聴いてくれる殿方が居れば尚更とは想いつつ。無い物ねだりは辞めておこう。
<本日のリハーサル> 作品は順調に仕上がりつつあるけれど、細々とした事情が込み入り、思ったように完成に導くことができないのが一番のストレス。 リラックスして楽しくリハーサルをするのは好きなのだが、其れはそれ。いざ踊ろうという時にスイッチの切り替えが悪いと苛立つのはA型気性だからか。 カウントや音が入ったら、どんなにダラダラしていたとしてもピシッと踊る、そういうメリハリが欠かせない。 寝ずに考えた振りや構成を、曖昧に適当にやられるのも腹立たしい。 プロ意識で作品を更なる上質な仕上げにしていって欲しいとダンサーに望むのは間違いなのだろうか。所詮発表会とレベルは一緒、などと思いたくないのだが、そう思っているのは私だけなのかと問いたい気持ちで一杯だ。 自分が楽しむよりも前にオーディエンスにチケット代金分の楽しみを差し上げたいと、必死により良い作品を作ろうと試行錯誤しているというのに。 週末には気持ちを切り替えることができれば良いが。 総じて不快な思いのたっぷり残るリハーサル。平和が恋しい。孤独な作業にうんざり。 +---+---+
愚痴ばかり並べ立ててしまった。 しかし、綺麗事ばかりのオモテ面より、日記くらい本音で語っておきたいものなのだ。
Y子がレッスンに物凄いデザインの靴下を履いてきて、気絶するほど爆笑した。 ストレッチをしている間、「なんだか人の顔かなんかプリントしてあるのか?」と気になってはいたが、休憩時間にそれがアレだと知って仰天爆笑。 後から来たリハーサルメンバーに思わず自慢げに「Y子の靴下見て〜!」などと言ってしまう。 Y子曰く、「もらいものなんです〜」だそうだが、もし自分で購入しているとしたら、そのセンスは抜群すぎて驚異。或る意味自虐的か。友達からのおみやげということだが、その友達に惚れてしまいそうだった。 気になる方は次回レッスンに来た時にY子に「いつ、噂の靴下を拝見できる?」と聞いてみよう。
久しぶりにチャイコフスキーなどを流す。
余りにも週末は厳しい。 2日にかけて地下のスタジオに潜ったままの生活。 外の天気がどうだったかなど、一切知らないまま。
創作を手がける時期が精神的にも肉体的にも一番苦しい時だ。 この月を越え、師走にはいれば僅かな光が差してくるはず。
兎に角、この時期にリズムのきつい曲は耳に入れたくない。 幼少の頃より流し続けたクラシックが一番の良薬。 チャイコフスキーの振りは、ほぼ全て身体にはいっているからあたまを使うことはない。 「白鳥」の「情景」が矢張り一番好きだ。 この好みは、3歳児の頃から何十年経過しても変わらない。 新しいものが好きで、すぐに流行にとらわれる癖に、何故だろう。 この曲を聴いていると、自分のアイデンティティが再確認できるかのようだ。 たぶん私の基礎を作っているのはチャイコフスキーなのだろう。 単純だ、子供趣味だと笑われたとしても、私はこのドラマティックな作品を愛して止まない。
リハーサルのほうは着々と進んでいる。 しかし、怪我人が出てしまったりと思わぬアクシデントも起こっている。 沢山の峠や山を越えて、良い舞台はできあがる。 ひとつひとつの出来事も、全てが試練。 甘んじて受けて立つ。 受け入れ、乗り越えてゆくうちに、少しずつ強くなってゆくのだ。 順調で何事もなかった舞台など、過去にひとつもないのだから。
舞台は、人生の縮図だと、毎度のように思うのだ。
本格的に寒くなってきた最近。 皆様、如何お過ごしでしょうか。
日記が滞っておりますが、其れは、単に、多忙によるもの。
リハーサルも始まり、創作活動に四苦八苦。 今回は、今までやっていた@homeというユニットに比べると、ひっぱってゆく人数も多く、あらゆる面で困惑している。 まだスタートしたばかりの現在は、慣れないせいもあるだろうし、仕方ないとは想いながらも。
今後、ネタバレしない程度に公演準備の裏側を皆様にチラチラとお伝えすることが出来ればと思う。
<本日のリハーサル模様> 今日のリハーサルでは、少々複雑なユニゾンの練習となったが、センターに立つスズヨの挙動不審ぶりに爆笑。久々に脇腹がつってしまうかと思うほど笑ってしまった。 しかも、その隣に立って踊るレイコの無表情ぶりが笑いを増量させる。
歩く、走る、立つ、手を叩く。其のような、踊りとも云えない、人間としての基礎動作が難しいのだ。 例えば食べ物であっても、洋服のコーディネイトであってもそう。 シンプルにすればするほど、質の良さが問われる。
今回は、複雑なフォーメーションやばらついた振りでいくよりも、シンプルなスタイルで迫力やスピード感を出すことがテーマだったりする。 踊り手は誤魔化しが効かない分、きっちり踊ってスキルの高さを披露して欲しい。
<脱線> 私の愛して止まない「クリスピークリーム」が来月新宿に開店するとの情報。 舞台を前にして、躯を絞り込んでいかないとならないこの時期、果たして私はこの誘惑に負けずにいられるのだろうか。 (「クリスピークリーム」はアメリカのドーナツ屋さん。作りたてのやわらかな触感がやみつきになるほど美味しいのです!)
すっかり舞台一色になりつつある毎日。 昨日はキミちゃんとプロフィール用のバストアップショットを撮影しに新宿へ行った。 ホストやらキャバクラ嬢やらが入れ替わり立ち替わりやってくる中で、違和感を感じながらもスタジオ撮影。 きちんとプロにヘアメイクしてもらって撮影してもらうと、矢張り素晴らしい。 写真の出来が知りたいという方は、公演当日に配布されるプログラムをお楽しみに。
撮影後にいろいろと話し込む。 考えてみれば、彼女とも長い付き合い。いろいろな出来事があって、様々な思いがある。 根底に流れるは、血よりも濃い、舞踊という繋がり。 最終的には踊っている時に分かち合うことが出来る何かが特別だと互いに認識。 今回の公演では久しぶりに一緒に新しい作品を踊るということもあって、多少なりとも興奮はかくせない。
振り作り、リハーサルスケジュールのこと、衣装、印刷物について、あれも此もと怒濤の如く。 こういうのを頭脳ショートすることなく捌くことができるカナコって凄い。
さて、笑っても泣いても、残るは3ヶ月、いや2ヶ月半。 足の裏の皮が擦り剥けたとしても、腰痛が激化しても、睡眠時間がなくなろうと、この決められたたった2ヶ月半を思う存分、思い残すことないよう、準備を進め、自分を高めてゆくしかない。 今の私が出来る、最高のところを目指すのみ。 仲間たちや、応援しに来場くださる観客の皆様の期待に添えるよう。 いちにち、いちにちを確かに遣っていく。 終わったあとの「あれもやっておけば良かった」という反省は繰り返すものではないから。
何より怖いは、自分の自分に対する期待なのかも知れない。
遂に舞台が動き出した。 初顔会わせに香盤発表。
悲喜交々。
約3ヶ月の短い時をかけて、善きものを皆様にお届けできればと思う。 今週末よりリハーサルも本格的に始まる。
私の作品は合計3曲。 どれも全くもって雰囲気の違う作品になる。
舞台の本番は来る年、2007年2月3日と4日の2日。 場所は銀座。 今から楽しみにしていてください。
詳細については決まり次第、あちこちでお知らせしてゆく予定です。
既に裏側では舞台の胎動が始まった。 来年2月はじめとは言っても、3ヶ月程度しか猶予はないのだ。 エンジンスタートとともにフルスロットルせねばならぬ。
一気にリハーサルの話、楽曲構成などについて、プログラムなどの広報関係についてなどなど、津波のように押し寄せてきている。
本来休みの月曜は、ゆっくりと洗濯に掃除にDVD鑑賞とゆきたいところだが、そうも言ってられる状況ではあるまい。 体力をつけて、舞台向きの躯を創るためにトレーニングへ。 久々に長時間ジムに居座り、マシーンだけではなくダンベルとトレッドミルにも食らいつく。 来年の2月まで風邪ひとつ、ウオノメひとつ、跳ね返す躯でいなければならない。毎度ながら、重責。しかし、この緊張感が好きなのだと思う。変態だ。
皮膚科でビタミン剤をもらったり、銀行へ行ったりしているうちに休日は終わってしまった。 カナコもキミちゃんも、舞台に向けてアルコールを断ったり、炭水化物を減らしたりして調整をしてゆく模様。私ひとりが甘えているわけにはいかないのだ。 夕食後に頂きもののチーズケーキを一口食べてしまったことは忘れることにしよう…。
金曜日、某所に集まる。 この10年近く同じ顔ぶれだ。 カナコ、キミコ、そして私。
2月初旬、久しぶりの舞台が決まった。 そして、このように集まって、決意表明とまではいかないが、互いの意気込みを探る。
多少の脱線を繰り返しながらも、結局は舞台の話をあれこれ相談してゆく。 言うならば、私にとってはこの10年ほど欠かすことのできないスーパーブレーン。 私ひとりだったらば、ひとつしか出ないアイディアも、3人寄れば3倍に膨れる。
「Monieさんの踊りは丁寧だ」 二人から漏れた言葉に照れながらも、嬉しく思った。本心は驚き、否定する。
意識はない。それどころか、私は自分の踊りを決して良いと思ったことが過去に一度もない。 それこそ自分の踊りのダメだしを初めてしまったら、一晩かかっても終わらない。 毎度、舞台のあとの記録ビデオなどを観ては死にたい気分になるのだ。 だというのに、この長い付き合いの二人は否定する私を真面目な顔で言う。 「丁寧だよ」と。 丁寧かは知らない。ただ、いつも、観客を前に踊る時、ありったけの気持ちを込めているのは確かだ。想いが伝わるように、ひとつひとつの動きに心を添わせている。
観客に何かが伝わっているのかどうかは、いつだって疑問詞の侭。 このような賛辞を一緒に踊る仲間から貰えることは、もしかしたら観客から頂く感想以上のものなのかもしれない。 どれほど強力に励まされたことか。 この言葉をずっとこの先、心に刻んでおきたい。
今、また、この仲間たちとともに、舞台を創れることを心から仕合わせに思う。 舞台は刹那。 二度と同じものはない。 此処から、本番までの数ヶ月、厳しい峠を幾つも越えてゆかなければならないだろうが、この仲間たちとなら、暗闇の中も怖じ気づかずに進んで行くことができよう。 今日が正式なスタートの日となるのならば、此処から先、振り向くこともなく真っ直ぐに進んでいくだけだ。
感激。 http://www.sanspo.com/geino/top/gt200610/gt2006103113.html
3年ぶりの椎名林檎ソロ活動復活。 期待で胸が高鳴る。
そもそも、「さくらん」の原作が気に入って(遊郭ものとか、花魁だとか、芸者だとかのモノは昔っから好き!)何度となく繰り返し読んでた。此が実写映画作品になると聞いて楽しみに思っていたところだ。 其れだけでも十分嬉しいところに、音楽監督に椎名林檎とは。 余りにもゴージャスすぎて、想像もできないほど。 「さくらんHP」 http://www.sakuran-themovie.com/ 「カリソメ乙女」試聴 http://www.toshiba-emi.co.jp/vmc/artist/domestic/ringo/
心躍るニュウス。しかしながら、己の創作意欲の低さには幻滅するばかり。
|