今日はいわゆる年度末。 社会人1年生だったわたしには初めての経験。 転勤してしまう部長と課長とは最後の仕事。
…とは言いつつも、今日は週1の会議の日なので、日常業務は粛々と進む。 忙しさも、慌ただしさもいつも通り。 ただ違うのは、山のようにうずたかく詰まれたファイルが、部長の机からどんどんと なくなっていること。 そして、課長の机も整理されていること。
帰ってみると、“席替えはなし”なはずだったうちのグループの席替え話が進んで いる。 わたしの隣にいて、いつもゆるゆると話していた、新採のSさんが席替えの対象に。 残念だしさびしいけれど、仕事だから仕方ない。 最後のお隣時間を満喫する。
次の仕事が入っていたので、早々に職場を出ようと思っていたのだけれど、机の 大移動などが始まってしまい、何となく帰るタイミングを逃す。 そうこうしている間に、退職者の挨拶など行なわれ、ますます出難い雰囲気に。 部長に最後の上司命令、「帰っていい、いい」と言われ、ひとまず退散する。
部長とは、年度明けて、一緒に入る面接があるし、まだ上司な感じ。 課長には、歓送迎会などで何度か会う予定があるのだけれど、一応「お世話になり ました」と伝える。 部長は、やりにくさを感じることもあったのだけれど、やっぱりわたしをこの職場に 引っ張ってくれた人だし、物寂しい気持ちになる。
明日は新年度。 このわたしも2年目に突入だー!!!
<イチモンイットウ> トイ:使っている化粧水。 コタエ:豆乳イソフラボン化粧水。
♪BGM/J-WAVE
長かった講習会生活も今日でおしまい。
青山は今日も気持ちがいい。
頭を使いすぎて、本当に知恵熱が出そうだし、朦朧としているけれど、やればやるほど 面白くなるのはなぜだろう…。 やっぱりオタク気質なのだなぁ、と思う。
先生もいい感じにゆるくて、適当にくたびれた感じで、何となく着ているものが 好きだった。
検査の技術や経験はもちろんのこと、結局一番大切なのは、注意深く人間を見る眼、 なのだなぁ。 きちんと見つめられるセンスを持った人にとっては、全てのことが腑に落ちて仕方ない。
同様に講習を受けている友人は、恋の真っ只中にいて嬉しい。 人の恋の話を聴くのが大好き☆ 本当にその人らしさが出るし、どんな恋であれ、その人はきらきらしているからだ。
友人は「疲れた、疲れた」と言い残し、あっさりと別れた。
そしてわたしは、2日連続であの場所へ。
到着すると既に始まっていて、もういい頃合だった。 何だか人が多い。 そして、具合の良くない人たちも多い。 講習で散々そんな話を聞いて来たわたしは、本当に気分が悪くなりそうだった。
緊張しているのが手にとるようにわかる。 でも、負けない気合も伝わる。 ぼろぼろになっても、立ち向かう、本当の強さが見える。 信じるに値する光が降りる。
苦しい道を選んだあの人は、息も絶え絶えだったけれど、勇気を見せてくれたなぁ、 と思う。 安心して、ついていける感じがする。
昨日から、しっくり行かない気分が鬱積しつつ、今日もその場を後にする。 何だかいやなムード。 困ったなぁ。 あの日の情けないわたしを思い出す。 そしてあの日のわたしに立ち戻る。
しばらくのんびりとしてみよう…。
ああ、疲れたなぁ。 やっぱり疲れてる。
<イチモンイットウ> トイ:好きなキャンドルの香り。 コタエ:バニラ・AQUA。
♪BGM/J-WAVE
2005年03月21日(月) |
Baliに置いてきた。 |
今日も、青山。 ちゃんと朝起きて、原宿駅から散歩をした。 いつものスタバで、いつもの“カフェミスト”。
Baliから帰ってきて、その夜見た夢。
高校時代の友人Mと話をしている。
場所は学校。 でも、それは自分の母校ではない。 渡り廊下があって、学校独特の喧騒があって、体育館も見える。
季節は春。 遠くに桜のピンク色が見える。 なぜか川も流れていて、川沿いに植えてある桜色が淡くきれい。
話している友人の肩越しに、“彼”が見えた。 はっきりと彼で、思わずわたしは「あーーーっ」と叫んだ。 それはかなり大きな声だったと思う。 彼もそれに気がついて、こちらを向いた。
ゆっくりとわたしの方に近づいて来て、行き過ぎようとしている彼。 その時、彼はわたしの眼をしっかり見て、「話し掛けないよ。だから、話し掛けないで」 という顔をした。 はっきりとそう言ったように、それ以外はありえないという鮮明さでメッセージを 感じた。
それは、そのままわたしと“彼”の今の状況を表しているようで、夢を見ながら びっくりした。 そして、はあと納得した。
私は彼をBaliに置いてきたんだ…。 はっきりとそう思った。
彼からメールが来たけれど、あまり心は動かなかった。 もう少し押されない限り、わたしの気持ちは揺らがないし、迷わない。 だって、彼はBaliにいるから。
知恵熱が出そうなくらい、頭を使っていて、体調がいいのか悪いのかもわからない。 疲れていないのかそうでないかもはっきりしない。
段々思考が狭く狭くなっているので、疲れてはいるけれど、友人と飲みに行く。
大好きなbeer barへ。 Italy帰りの友人と、Bali帰りのわたし達。 思い出に浸る会になる。
Italyの渋く暗い街並みも素敵だとは思うけれど、何となくだめなenergyの溢れている ようなBaliの方が魅力的に思える。 若いうちはEuropeは早い気がするから。 ぐんぐんと生きる瑞々しさを欲する。
講習を受けていた友人は早々にグロッキー。 入れ替わるように、(あまり来なくて良かったんだけど)友人・おとこがやってくる。 cafeに入ってきた彼は、弟のように自然な素振りでわたし達に馴染む。 あまりの自然さに、入ってきたことを意識できないくらい。 一瞬、「誰だ、こいつは…」と思ってしまうほど。
おもいおもいあまりにも好き勝手なことを話すので、どんどん社会に適応できない 人たちになっていく気がする。 この集団の心地良さは半端じゃないけれど、全然だめな気もする。 ま、いいや。
最後に「納豆、明日、OKOK!」と言って去っていった友人・おとこの奇行が面白すぎて、 山手線の車内でひとしきり笑った。 どう考えても、しばらく会えなくなるわたしへの言葉かけが先だろう。 そんな最後の言葉、いやだ…。
明日も仕事だ。 ぐいぐいと働く日々は、まだまだ続く。
<イチモンイットウ> トイ:今年のLIVE参加回数。 コタエ:4回。
♪BGM/コジオ AL.『冬のかさぶた』
休んだら休んだ分だけ、むしろそれ以上に、仕事は溜まるものだと痛切に思う今週…。 Bali帰りで猛然と働いている。
今日はロ・テストの講習会。
なんと偶然、愛すべき縁か、Baliに一緒に行った友人と同じ講習会を受講している ことが発覚。 驚くべき一致。 やはり、愛する人へはそうやって縁を紡いでくれるものなのだ。
たまたまbeach近くのbarで昼間っからポテトフライを喰らい、beerを飲みながら 恋の話をしている時にたまたま発覚。
ひとりで一日缶詰だと思っていたので、ほっとした。
会場は青山。 少し早めに到着し、原宿駅まで歩くことにする。 表参道から青山、骨董通り沿いの朝はお洒落ですきっとしている。 外国人や優雅な大人たちが犬を連れて散歩していたり、都会の忙しさを忘れさせて くれる。
スタバに寄ってコーヒーを買って会場へ。 こんな朝を3日間も始められるなんて、何だかhappyだなぁ☆
講習会は面白くて、どんどんわたしのオタク道に火をつけてくれる。 とどのつまり、わたしはオタクなのだ。 ああいう、手間のかかりそうで、系統だった理論が大好き。 決まり事を使って、パズルのように解いていくのが面白い。
講習会が終わり、友人はすぐに仕事に行ってしまう。 そのためわたしはひとり、原宿をぶらぶら。 裏原宿や竹下通りあたりのお気に入りのお店をくるくると歩く。
途中でやっていたin store live…“Be the voice”が素晴らしくて、最後まで 聴き入ってしまった。 CD買っちゃうかも。 こういう出会いがお散歩の醍醐味だ。
そして、CDを尋ねあの場所へ行ってみるも、販売はしていないよう。 完全に縁がない…。
<イチモンイットウ> トイ:今日の朝ごはん。 コタエ:フカヒレまん・春雨スープ。
♪BGM/J-WAVE
日本に帰ってきた瞬間に、携帯の電源を入れた。 メールが入ってくると、帰って来たなぁ、と思う。
昨日は、朝方空港に着いて、昼間はスーツケースを返したり、睡眠不足を解消すべく 居眠りをしたり、仕事に備えて疲れを癒したりした。
平日だったから、あそこに電話しなきゃ!とか。 あの人にメールしなきゃ!とか。 準備するものはあれとあれ!とか。 同時進行的にやらなくてはいけない細かい物事を、1度に思い出して笑った。
あぁ、時間の流れ方が違う…。
そして今日から仕事。
昨日の夜、PCをいじりながら、向こうで聴いていてたCDをかけていたら、あまりにも さびしくて涙が出そうになってしまった。 うぅ。 せつない。 恋だ、これは。
<イチモンイットウ> トイ:好きなモデル。 コタエ:JOSI。
♪BGM/J-WAVE
2005年03月14日(月) |
遠いBaliの日々(その5)。 |
Bali最後の日…。
目が覚めた瞬間、さびしい気持ちになる。 すでに。
今日は最後の買い物ひと仕事。 そして、帰国直前にスパに行って、疲れを癒して日本の地を踏む予定。 何せ明日(日本時間ではあさって)には仕事が待っている。
ああ、いやだいやだ。 Baliにいる間は、日本のことは考えるのはよそう…。
たっぷり寝て、朝食のビュッフェが終わる時間近くにレストランへ。
毎朝おいしすぎるオムレツを焼いてくれるお兄さんは、今日も私のオムレツを焼いて くれた。 御礼でも言いたくなるくらい、素晴らしい味だった。
直射日光の当たらない、テラス席に陣取って食事をする。 日本では見かけないかわいらしい鳥や、何だかトカゲのような大きな爬虫類系の 動物が顔を出し、南国であることを感じさせる。 日に日に濃くなっていくような気がしたcoffeeも名残惜しい。 そして、レストランの店員さん達は、何だかとてもshyな感じで、控えめで、適度に 働き者ですごく好きだった。
部屋に戻る前にbeachを散歩する。 Hotelのprivate beachはすいていて、遠浅で波も静か。 泳ぎたい…。 次はbeachでのんびりする時間を取る!と心に決める。
波打ち際でちゃぷんと水に浸かっていたら、靴を持っていかれるほどの大波に 襲われる。 スカートも靴もびちゃびちゃ。 海はいい。
今日は“スミニャック”に行って買い物をし、そこにあるスパに出かけ、その後 Hotelに戻ってチェックアウトを済ませ、一路日本へという予定。 スミニャックへは、メータータクシーを使って行くことにする。 ようやく経済的な手段を使えるようになってきたのに。 楽しくなってくると、いつもそこで旅は終わりだ。
スミニャックは、やはりクタともサヌールとも違う、ちょっと小洒落た街だった。 かわいい小物やお洒落なグッズがたくさんあって、一見ヨーロッパのような、もの すごくアジアンなような雑貨が並ぶ。
わたしは、というと、模様替えした部屋を徐々に作り上げようとするべく、インテリア 雑貨をこまこまと買った。 店員さんに恨み言を言われながら値切る。 いい買い物ができた☆
そして、Bali初、クーラーのきいたcafeでお茶をする。 もはやクーラーなんて要らない。 皮膚がBali式に呼吸を始めている。 汗だってしっかりかくし、姿勢も伸びやかだ。
スパを探すも見つからず、仕方なくタクシーに乗車。 ようやく到着したきれいなスパに期待も膨らんだけど、予約がいっぱいで入れなかった。 しょぼん…。 残念。
時間も迫ってきたので、再度タクシーを掴まえて、Hotelへ戻る。
やはり、翌日からの仕事に備え、軽くHotelのスパでマッサージを受けたくなり、 空き状況を確かめに行く。 何とかフットマッサージの45分コースがあいていて、友人とふたりそれを受ける ことにする。 空港に向かう前の時間に予約を入れて、最後はサヌールで買い物。
通りがかる度に買いたかったかごバックを物色。 結局、友人・妹とおそろいでバックを購入。 段々スパの時間が迫り、最後の買い物は、イマイチ値切りの切れ味が悪かった。 それだけが心残り。
スパに行くと、おいしいジンジャードリンクを飲みながら、水音の中、待つ。 わたしの担当は、一昨日のスパで友人を担当してくれたcuteなセラピストさん。 マッサージが始まる前、少しおしゃべりをしたら、あまりのcuteさに楽しくなって しまい、45分間ずっと喋って過ごした。 日本語を教えたり、バリについてのいろいろなことを話してくれた。 とても品のある素敵な女の人だった。
名残惜しくてたまらなくて。 「I don't want to go to Japan...」とふたりでハモって言った。 最後の最後に素晴らしい時間を過ごせた。
そうこうしている間に、お迎えまで30分ほどになる。 ロビーではガムランの音がころんころんと聞こえる。
Hotelは素晴らしくて、特に働いている人たちがとてもcuteで大好きだった。 room keepingをしているお兄さんにすれ違うと、みんなshyな笑顔で挨拶してくれて、 いつもいつも温かい気持ちになった。 何かの問い合わせをするためにどの窓口に行っても、みんながみんな professionalで、感じがよかった。 Hotelの誰ひとり、嫌な感じの人がいなかった。
数々のバリニーズに接したけれど、やはり外国人とはいっても個人の持つ力には 勝てない。 人種より、国籍より、やはり、個人だ。 その人自身に目を向け、耳をすませれば、だいたいのことは大丈夫。 ありもしないことに怯えたり、騙されることに疑心暗鬼にならなくてすむ。
Tour会社のガトレンさんが迎えに来て、空港へ向かう。 あまりにも重くなった荷物に、Baliの(買い物三昧の)日々を想う。
最後に友人がsuperに寄ってほしいと言ったら、またいやらしさ満点の店に連れて 行かれる。 バリcoffeeがおそろしい値段で売られていた…。 友人も購入を断念。 値切りにも応じない、横柄な店だった。
あっという間に空港に到着。 ガトレンさんとはあっという間に別れて、名残惜しさもない。 搭乗の手続きを済ませ、空港の中へ。 そして食べ損ねた夕飯を食べようと、レストランに入る。 最後の最後までインドネシア料理。 ミーゴレンとバリコーヒー。 友人とお金の計算をして、全てチャラにする。
Baliを発つのは悲しいけれど、疲労のため正しく感じられない。 でも、最後にマッサージを受けておいてよかった。 心なしかからだが軽い。
途中ジャカルタを経由して、10時間のFlight。 ぐっすりと寝てしまい、割とあっという間に到着。 帰りの客室乗務員の方々はおしゃべり好きで、たびたび同僚達と爆笑していた。 運悪く、乗務員の方々と向かい合う席になってしまい、ややきまずいので、ずっと 寝ていた。
友人Kとは、こんなに長い間一緒にいるのは初めてだったのだけれど、予想通り 素晴らしい同行者で、時折ひとりで旅をしているかのような錯覚に陥るくらい楽な人 だった。 でも、完全な一人旅は、誰とも口をきけなくてさびしい。 ぽつりぽつりと話題を分かち合える人がいて、尚且つ自分の楽しみ方を邪魔しない。 そして、時には相手のpaceに呑まれることで、新しいchallengeができる。 Kはそういう人だった。
Kの口から何度も「楽しいねぇ」、「また来たいねぇ」という言葉が聞けたことで、 わたしもほっとした。 いい旅だったね。
本当に感謝☆
<イチモンイットウ> トイ:起床時間。 コタエ:am8:00(働いているのにごめんなさい…)。
♪BGM/PARIS MATCH AL.『♭5』
2005年03月13日(日) |
遠いBaliの日々(その4)。 |
ウブドへ向かうためハヤオキ。
今日も朝はのんびりと食事。 毎日オムレツを焼いてくれるお兄さんの素晴らしい手つきとプロ意識に感動。 クリームがないと言ったら、本当にすぐに持ってくるよう他の人に指示してくれた。
バリなのに、このてきぱきさ。 さすが、Hotelのグレードを表しています。
バリなので、約束(あまりにも口約束)通りにDaretさんがやって来るか、そして 時間通りなんて…と思っていたのだけれど、向こうもそう思っていたのかほっとした 顔つきで再会。
まずは、『バロンダンス』を見るため、“バトゥブラン”という村へ。
行く道々、車が止まると一斉に新聞を持った人が窓の外に群がる。 Daretに聞くと、バリニーズではなく、ジャワからの出稼ぎの人のよう。
いつもとは違う北に向かう道。 おばあちゃんの家に行ったような、広大な田舎道が広がる。 子どもの頃の夏休み、といった風情。
朝だというのに、そこはもう人がいっぱいで、活気があった。 ここで始めて、物売りらしき人から“ニイハオ”と声を掛けられる。 中国人じゃないから…。
正味1時間のダンスだったけれど、ちゃんと日本語のあらすじをもらっていたので、 何がどうかというのがよくわかった。 レゴンダンスのような踊りを踊っていた向かって左の踊り子さん。 最初に登場した猿の演者。 最後に登場した味方役の演者。 何人か素晴らしい人がいて、踊りって素敵☆と思った。
バロンの顔がなんともまるまるしくてかわいかった。
本格的にウブドに向かって走り始める。
途中Daretの案内で、銀細工、絵画など何軒かのお店を回るが、どこに行っても日本語の 話せるいやらしい店員の店ばかりで、友人とふたりうんざりする。 最後に木彫りの店へ…と言うので、ご辞退申し上げた。 ただ、いく道々寺院の話やお祭りの様子、生活習慣や人々の様子などを話してくれて、 何だかバリの生活観が香った。
そして、英語に苦労を感じなくなってきて、色んなことを積極的に聞けるようになる。 お互い母国語じゃないせいで、難しい単語を使わなくてすむし。 なぜか、友人との間に挟まって、通訳のようにもなってしまった。
友人と協議の結果、ウブドではのびのびと動き回りたいので、しばらく自由時間を もらうことにする。 Daretも了承。
その前に、“テガララン”というライステラスを見学に行く。 あまりにも緑が壮大で、ふうーと息をつきたくなる場所だった。 のどかで静かで、緑しか見えないところだった。
子どもの物売りが、ものすごい勢いで売りに来て、何だか心苦しかった。 仕事で会っていた子どもにとてもよく似た顔をしていた。
ウブドで待ち合わせ時間を決め、いざ街へ。 うだるような暑さと、傾斜のきつい坂道。 そして、ものすごい勢いで犬に遭遇する街だった。
最初に腹ごしらえをするべくcafeへ。 初めてのインドネシア料理。 わたしはナシゴレン。 そして、やはりバリコーヒー。 暑いのに。 友人はナシチャンプルー。 そして、“no ice”のスプライト。
適度に辛くて、ちょこちょことおかずがあって、楽しく食べた。 時折、ものすごく怖い顔で、「おいしい?」と店員さんが聞きに来るのがおかしかった…。
ウブドの街は、わたしたちの買い物欲を満たしてくれるのにぴったりの街で、 細々とかわいいものを売っている店がたくさんあった。 店に入ると、店員同士が爆笑しながら話をしている場面に何度も遭遇して、楽しそうに 仕事してるなぁと思った。 日本じゃ、きっと怒られるなぁ。
わたしは特別に欲しいものはあまりなかったけれど、友人はバロンのお面を猛然と 探していた。 友人の影響で、ガムランボールにはまってしまい、母へのお土産と自分の分を購入。 店頭で一目ぼれした絵も、値切りに値切って、おばちゃんに嫌な顔をされながら 買ってしまった。 友人の買い物まで、口を出して値切った。
おいしく小洒落たcafeでお茶をして、待ち合わせのモンキーフォレストへ戻る。 まだまだ買い物し足りないくらいだった。 結局、モンキーフォレストには入らず。 でも、外で何匹か猿が見れたから良かった。 いかにもこわそうだった。 奈良公園の鹿にも嚇され、えさを奪われている私は、これでよかった気がする…。
そして、ウブドを後にする。
そして、Daretの父がやっているという木彫りの店をどうしても見てくれ!と言うので、 見るだけだよ、と言って寄る。 きっと、これも提携なのだ!と思いつつも、Daretがかわいそうだったので。 歩き回ったことと暑さにやられてしまって、言葉少なに岐路につく。
木彫り店では、友人がちょうど買いたいものを見つけたようで、Daretの面目躍如。 インドネシア語と、日本語でものすごい裏のかき合いをした挙げ句、しぶしぶ値切りに 応じてくれる。 ごめんなさい…Daret。
思い切って犬のことを聞いてみると、全て飼い犬だとのこと。 Daretも3匹飼っているよう。 え、あの犬たちが…。 あいつら絶対人間と同じだと思ってる、自分たちのこと。
そして、電車のないBaliの主な交通手段はバイク。 子どもから大人まで、日本なら轢かれかねない運転でそこら中を走り回っている。 なんでも免許はいらないらしい…。 乗れるようになった時が乗り時みたい。
今日最後の予定は“ケチャックダンス”鑑賞。 Daret曰く、「100人もいるケチャは邪道」とのことで、バトゥブランに戻って本場の ものを鑑賞。 “20〜25人くらい”だと言っていたが、40人以上はいました。
先入観を持ちたくなかったので、説明書きは読まずに鑑賞したのだけれど、ひたすら 「ケチャ・ケチャ」と言っているあのサウンド自体がものすごく好きで、そのリズムに 魅了された。 細かいストーリーはあるのだけれど、それを差し引いても、わたしはあの独特の サウンドが好きだ。 最後の方のfireダンスの火の始末をしている男の子が素敵だった☆
最後は、Daretのお薦めのお店に(提携だとわかっていつつも)、夕飯を食べに行く。 客は旅行者のみ3組。 ま、予想通りかと思いつつ、インドネシア料理を堪能。 友人の頼んだ“ソトアヤム”がおいしかった。 そして、さすが旅行者向け、ステージでダンスも見せてもらって、写真まで撮った。 割と堪能。
そして、Hotelまで送ってもらって今日の旅は終了。
だいぶ色々なバリニーズに接してきたけれど、Daretは控えめで親切な上、どうしても 日本人に対していやらしい商売根性を出せない人のいいところがあったので、ちょっと 淋しかった。 いろいろ思惑があって、ごり押ししたいところもあっただろうが、やっぱりどこか 品があった。 最後に写真を撮ってDaretと別れる。
明日はいよいよBali最後の日。 思う存分買い物に狂って、最後にスパをやって帰る予定。
<イチモンイットウ> トイ:好きな街。 コタエ:原宿(表参道から青山にかけてを歩くのが最高)。
♪BGM/Jazztronik AL.『Horizon』・『七色』
2005年03月12日(土) |
遠いBaliの日々(その3)。 |
バリも3日目。
ニュピが明けて、午後に向けてだんだん街が活動し始める。 今日はマリンアクティビティとスパを楽しむ予定。
昨日より少しだけ早く起きて、またもテラスに出る。 友人は部屋にあったモンキーバナナを鳥たちにやっている。 見事食べたよう。 今日も素晴らしい天気だ。
おいしいおいしいオムレツとパクチーののったおかゆを食べる。 昨日よりは量を減らして、おなかがいっぱいになる寸前でやめる。 朝の風景としては最高だ。
水着に着替えて、海辺の支度をする。 今日はツアー会社に頼んであったパックを使う予定。 夜はHotelに戻って2時間のスパコースを受ける。
海辺、とはいってもどこに連れて行かれるのかわからないまま。 ガイドの人が日本語を話せるのかどうかわからないまま。 全てよくわからないままHotelのロビーへ。
一応日本語が話せるようで一安心。 そして連れて行かれるのは南部の“ヌサドゥア”という地区。
冷房が壊れているという車に乗り込み、風に吹かれながらバリの街を下る。
日中のバリを初体験した私たちは、とにかくその陽射しの強さに驚く。 強くてしっかりとした、まさに夏の陽射し。 本気で日焼け止めを塗る。 色んな風景を楽しみながら、大きなリゾートホテルを通り過ぎると、ヌサドゥアの 海岸に到着。
そこは日本人ばかりで驚いた…。
わたしたちは、バナナボート・パラセイリング・シュノーケリングを楽しむことに。
とにかく日本人を連れて来たとおぼしきバリニーズが、屋根のある海の家風の建物の ところにたむろっている。 わたしたちがあまりにもカモっぽく映る感じで笑えた。 日本人って、自分が海外に行くとよく思うけど、ばかっぽく見える。
バナナボートでは胸が全開になり。 パラセイリングでは、「引っ張ってくださーい」の指示に全力で引っ張るも、 「もっともっと」と無茶な注文をつけられる。 空から見るバリの景色は、怖がる暇もないほど素晴らしかった。 手が届かない感じが、本当に夢みたいだった。 シュノーケリングでは、同行のバリニーズに軽くナンパされながら、言葉がわからない 振りをしてかわしてみる。 そして、バリ史上もっとも現地人に近い食物を食す(手で食べるもの)。
全てが終わり、よくわけがわからないまま車に乗り込み、色んなお土産屋さんを 回ってくれるというはずが、わけありの店に1件寄ったのみで昼食もつかずに終わる。 わけありの店は、バリの割にはあまりにも値段が高く、どう考えても日本人観光客向け。 わたしは途中で悟って、買う気を喪失。 友人は申し訳なさに負け、ランチョンマットを1枚だけ買っていた。 昼食がつかなかったことにはたまらずクレーム。
よくわけがわからないまま、日本の旅行会社の方と相談ということになる。
何となく消化不良のままHotelに返され、遊びたい気持ちがおさまらないわたしたちは、 自分たちでtaxiに乗って街へくりだしてみる。 Hotelでtaxiを呼んでもらう。 近場から散策ということで、“レギャン”へ。
taxiのdriver、Daretさんの感じが良くて、いろいろ話していると、突然英語が わかったような気持ちになる。 ぐいぐいと話せるようになる。
「明日はどうするのか?」と聞かれ、“ウブド”散策や舞踊見学に出かけたいと 話す。 すると、個人的にチャーターしてくれれば、Hotelよりも安い額で1日チャーターできる と話を持ちかけられる。 ウブドは遠いし、舞踊を見るところからも離れているので、その度にいちいち taxiを止めるのは面倒。
…というわけで、1日チャーターすることにする。
レギャンはバリ一番の繁華街で、店も色々と集まっているし、便利なところではある けれど、何となくはすっぱな感じで、くたびれた街だと思う。 そしてなぜか店という店がほとんどお休みで、街全体が死んだよう。
どこに行っても、「日本人?」とか、日本語で話し掛けられたりして、あっという間に 囲まれる。 その柄の悪さに引く…。
お昼を食べ損ねたわたしたちは、小洒落たcafeへ。 はじめてバリコーヒーを飲む。 おいしい! 香りが独特で、コーヒー好きのわたしにはたまらない♪
見て歩くお店もないので、外国人客相手のお店と、スーパーに寄って終わる。
スーパーは現地の生活観がわかって、とても面白かった。 貨幣価値とかが如実にわかる。 わたしと友人は、職場や数を要すると土産を大量に購入。 インスタントのラーメンは7円ほど、バリコーヒーも50円くらいで売っている。 袋を抱えるほど購入し、お金を間違われないように慎重にレジを凝視して、会計を 済ませると700円ほど…。 驚きの価格だったけれど、店員の人に満面の笑みで送り出される。 きっとたくさん買ったからだろう…。
スパの時間が迫っていたので、道端でtaxiを拾ってHotelへ向かう。 バリの街が、また夕暮れていく。
やっぱりメーターを使ったtaxiは安くて、明日のチャーターは失敗したかと不安に なる。 まぁ、とりあえず約束したからには、使い倒そう!と決意を新たにする。
スパの場所はHotelの離れのようなlocationで、水音が涼しく聴こえる。 ロビーで待っている間に出されたジンジャードリンクが絶品で、ジンジャー好きの わたしを唸らせた。 すでに、ものすごくご機嫌。
bodyとfaceのどちらもやってもらえるコースだったので、念のため眼鏡にしていく。 ほぼ丸裸状態でマッサージを受ける。 仰向けになった時、あまりの自分の胸のなさに、自分で笑ってしまう。 かなりきわどいところまでマッサージされて、何がなんだかよくわからない…。
何となくいろんなことが気になって、眠ったりする暇はなかった。
でも、起き上がったときの脱力感はものすごかった。 日本でのこころの膿とかよどみを全部吐き出して、人間そのものになったかのような 開放感があった。
友人をめぐって、施術をしてくれる人たちが、猛烈に論議をしていたのが面白かった。 あんな単語を、あんなに連呼される機会もないだろう…。
スパが終わると時間は21:30。 Hotelの周りをうろうろして、食事にありつこうとするも、店はみなorder stop。 仕方がないので、Hotelのroomサービスにする。
何となく脱力したまま、よくよく会話もなく食事をする。 途中で、音楽の話になって、俄然盛り上がる。 友人とは好きな音楽が重なるところがある。
そして、また友人が一足先に布団にもぐりこむ。 わたしがお風呂に入っている間に寝付く。 そして今日も本を読んでCDを聴く安らぎの時間…。
明日は、ウブド、だ。
<イチモンイットウ> トイ:携帯の待ち受け画面。 コタエ:犬の肉球(本を写メールで激写。これが待ち受け設定初体験)。
♪BGM/inner Resort AL.『jazz delicious』
2005年03月11日(金) |
遠いBaliの日々(その2)。 |
『ニュピ』の日。
今日はバリの暦で元日に当たるニュピの日。 この日はバリヒンズー教の教えに従い、現地の人は外出、火や電気の使用、音を 出すことが禁じられている。
なんと空港も閉鎖され、この日の飛行機の離発着はなし。 わたし達も、このために出発を一日早めた。
Hotelは政府から許可を得て運営しているという折り紙つきの静寂の日。
今日は1日Hotelから出られないので、到着翌日の一日をのんびりと過ごすことにする。
目を覚ますとam9:00。 昨日はライトアップされて、幻想的だったHotelの庭が緑で息づいている。
すごい…。 思わずテラスに出る。 表情が全然違う。
ゆっくりと支度をし、ビュッフェstyleのレストランへ。
朝からあまりにもたくさんの種類の食べ物がたんまりある。 そして、注文に応じて作ってくれるオムレツが絶品☆ フレッシュフルーツのジュースや、特製のパンなどおいしすぎて、にこにことしながら 食事をする。 天井も高くて、テラスから一続き、壁のないレストランはとても開放的。 coffeeまでしっかりと飲んで、お昼近くになって席を立つ。
終わってスパの予約をしに行くが、皆同じことを考えているのか今日はいっぱい。 別日でゆっくりと予約を取り直すことにする。 せっかくの時間をせかせかと過ごしたくない。
部屋に戻って、その広い広い庭を探索しに行く。 プールも広くてきれいだし、(出られないものの)private beachは遠く遠く続く。 こんもりとした緑が深く深く息をして、密度の濃い空気が辺りを取り巻く。
日本では見たことのないような形状、色をした花がそこここにあって、花好きの わたしは夢中で写真を撮る。 陽射しはどんどん強くなるけれど、植物の息遣いと、海からやって来る風邪それほど 暑く感じない。
素晴らしい庭だ…。
部屋に戻って水着に着替え、プールに繰り出す。
バカンス気分満点の初老の男女(西洋人)がプールサイドを陣取り、場所がない。 友人が見つけてきてくれたベットに寝ていると、フランス人らしきご夫人に声を 掛けられる。
場所を横取りしてしまったよう…。
英語で話し掛けられるも、ほとんど言いたいことが言えず、「sorry」を連発させて その場を去る。
仕方がないので、beach近くのbarへ。 パラソルをさしただけの、野外bar。
Baliに到着して、興奮状態だったわたしと友人も、ようやくその場に慣れる。 最近の恋の顛末や仕事への熱い気持ち(具体的な話やグチなどではなく)、生き方や 考え方などつめたーい飲み物を飲みながら話す。 友人と深く深くつながっていく感じがする。 風とゆっくりした空気感が、どんどん気持ちを開かせる。
Hotel内は「ice OK!」だったことにほっとする…。
ひとしきり酔いも醒め(酒だった…)、プールサイドがあき始めた頃再びプールに移動。 それぞれ泳いだり、眠ったり、風に吹かれたりする。 友人は熱心に文章を書いていたようだった…。 私は友人に笑われるほど殺気立ちながら泳いだ。
海からやって来る風が肌寒くなった頃、部屋に戻る。
夕食を食べようとレストランに移動するも、さすがニュピ、Hotel内の照明が暗すぎる…。 必要最低限のところにしかついておらず、階段が見えない。 レストランのテラス席はキャンドルのみで、ほとんど食べ物が見えない。 なぜか隣同士に座り、外人の女の子を構いながら、気の済むまで食事をする。
部屋に戻る廊下から見たBaliの空は真っ暗で星だけしかないようだった。 暗い暗い静寂に包まれるようだった。 真摯な気持ちになる暗闇だった。
部屋に戻って待望のMTVを見たり、大量に持参してきたCDを聴いたり、ばなな“なんくる ない”を読んだりする。 そうこうしている間に友人は就寝。 つーんとした部屋の中で、ひとり起きていると不思議な気分になる。
到着翌日が今日のような日でよかった。 身もこころもBali時間に慣れていく…。
<イチモンイットウ> トイ:主催しているblog。 コタエ:3つ。
♪BGM/J-WAVE
2005年03月10日(木) |
遠いBaliの日々(その1)。 |
昨日までさくさく猛然と仕事を片付け、いよいよBaliへ。 昨夜は眠れなかった。 久しぶりの遠足気分、どきどきとした高揚感を味わう。
AM4:15に起床して、大荷物のスーツケースを抱えて、AM5:30に家を出発。 まだ始発のバスも出ていなかったので、母に送ってもらう。 暗い街は、人気も少なく、出勤前の人がまばらにいる。
スーツケースを抱えて出かけるといつも思うのだけれど、障害者や老人に意地悪な 街だなぁと思う。 エスカレーター・エレベーターを探すのに一苦労。 突然長い階段が聳え立ったりして驚く。
京急で成田へ。
友人と日暮里駅で待ち合わせ。 あまりにも荷物の大きさが違うので、驚く。 わたしはいつも荷物が多い。
京急の中では、仕事の話ばかりを主にする。 普段できないような、自分の個人的な想いを含めた仕事の話。 職場では意識が高すぎて浮いてしまうような、そんな仕事の話。 流れる千葉の田舎町を横目に、まだ厚着のふたりは語り合う。 普段はようやく起き出す時間に成田へ到着。
成田で手続きを済ませ、軽く食事をする。 まだまだ眠くて、ぼんやりと会話を交わす。 食事を終えると、私は書店でばななの“なんくるない”を購入。
今回の旅行では、CDと本だけはケチらずに持っていこうと決めていた。 NYの時も、聴いていた音というのはその旅行そのものになって、その曲を聴いた時 にしか思い出せない出来事が蘇る。 今回はそれを自分の好きな曲たちに託したい。 そう思って、TUTAYAで大量にレンタルし、よく聴くCDも持参した。
いよいよFlight。
前回のNYの時はJALだったせいか、考えもしなかったけれど、今回は外国の航空会社 ということもあって、あまりにもabout。 これからの旅を予感させる体験となった。
乗務員さんが無愛想。 機内のスクリーンや画面はじりじりと線が入って、イヤホンは聴けない…。 日本の“サービス”における水準は(多少過剰さはあっても)最高だと思う。
ぐんぐんと日本が遠くなって、日常から離れていく。 私が今いるところは日本じゃない…そのことにただほっとする。 空の上はとても寒くて、窓の外には氷の結晶が。 それなのに陽射しは刺すほどに強くて、ぴんとしていた。
友人と話したり、眠ったり、本を読んだり、食べたりしているとようやくBaliへ到着。 着陸した時の第一声が、ふたりとも「ついに来ちゃったね」だったのは、ほのぼのと して何だか良かった。 嘘みたいで夢みたいだった。
Baliは夕方だったけれど、日はまだ落ちていなくって、空気は生ぬるかった。 熱くて濃い空気が南国にいることを確認させてくれる。 入国審査を待つ間、空調が効いていなくて、来ていたセーターを脱いで半袖になった。 うれしかった。
あまりにも時間がかかり過ぎた入国審査を終えると、現地のガイドさんが迎えに 来てくれる。 日本語が話せるガトレンさん。
大まかな説明と共に、オプショナルツアーを異常に進められる。 到着して、まだ細かい計画を練るところまで到底至れないわたし達は、申し込みを 保留。
日が落ちかけているBaliの街並みを走る。 信号が少ない上、二車線ある道路のど真ん中を走る。 急に割り込んできたり、普通に走っている車を同じ車線で抜いていったりする。 日本ではdriverのわたしは、このどきどきこそ外国だ、と思う。
20分ほど走ってホテルへ到着。 照明もお洒落で、広々と吹き抜けている、素晴らしいホテル。 ロビーでは、ガムラン奏者がコロコロと演奏している。 おしぼりとウェルカムドリンクのサービスを受けて、無事チェックイン終了。
最後の最後まで異常にツアーを勧めてくるガトレンさんを振り切って、ツアーは 保留にする。 ホテルのフロントの人やポーターさんに対する態度が横柄で、何だかこの人は信用 できない、と直感的に思った。 何だか嫌な感じが残った。
ホテルは広くて、幻想的で、本当に素晴らしいところだった。 あまりに広すぎて、フロントから遠いのが玉にキズ。 でも、それぞれの場所をたっぷり堪能しながら部屋へ移動する。 ポーターさんもSHYで何だかいい人だった。 英語ができなくてごめんなさい、という感じ。
明日はバリヒンズー教の新年に当たる“ニュピ”の日。 この日は空港も閉鎖されるというほどの、島中を上げた行事。 私たちは明日一日ホテルから出られない。 何とかプールは使えるようだけど、private beachにも出られないらしい。
今日はニュピを控えて、お祭りをやっている。 街中で大きな人形を担ぐ姿が見られて、地元の人たちと観光客が入り混じって大盛り 上がり。 わたし達も熱い空気と人の熱気で一気に高揚する。 1年に1度の貴重な日に来られたLuckyに感謝する。 近くのレストランで食事をして、無事に到着したことを喜ぶ。
しかし、レストランは客がいるにも関わらず、閉店近くになるとウインドファンを 消すし、電気も真っ暗。 伝票が見えない…。 さすが、という感じで洗礼を受けた。
Hotelへ帰って、明日一日の暇を潰そうと、Hotelのスパを予約する。 部屋から電話で問い合わせるものの、全く通じず。 向こうもJapaneseだ!と慌てている様子が手に取るようにわかる。 仕方がないのでフロントに直接出向くと、嘘みたいに話がわかった。 会話が通じたわけでもないのに。
疲れていたのか、ふたりともぱたっと眠る。 友人はあっという間に。 わたしはしばらく音楽を聴きながら本を読んで。 隣で友人がしあわせに眠る姿を見ながら、到着したわくわく感に静かに浸った。
♪BGM/Jazztronik AL.『Horizon』
バリを控え、いよいよ仕事もラストスパート。
今日は朝から起き抜けに夢を見る。 仕事用の服が入っているタンスを開けるが、なぜかズボンだけがない。 上半身だけ服を着替え、「ズボンがない、ズボンがない!」と慌てているわたし。 猛烈に焦って目が醒める。
嫌な目覚めだ…。
数日前に買いに行ったハロゲンヒーターの熱量があまりにも足りず、お店に問い合わせる と返品OKとのことだったので、交換してもらいに行く。 もう春も間近で、あまり種類も数も置かれていない。
返品と交換を待つ間、店を見渡してみた。
わたしと同じくらいの年の男の人たちが、お客さんを相手に立派に接客している。 もちろん全然だめな人もいるけれど、親切できちんとした人たちがちゃんといる。
ああいう風に、きちんとささやかに働いている人たちを見ていると涙が出そうに なってしまう。 ちゃんと社会の一員として、こつこつとした営みを誰に評価されることも少ない だろうに、手を抜かないで立派だと思う。 わたしにはああいう仕事はできない。 だから、本当に尊敬する。
『1日が48時間あったら…。』 院生時代はよく思っていた。
だけど、最近思う。 きっと1日が30時間あったら、今の忙しさや目まぐるしさが30時間続くだけの話だし、 48時間あっても48時間忙しいままだろう、と。 結局限られた時間(24時間)で、自分の生活をどうまとめ上げていくかにかかっている のだろうと思う。 限られた条件の中で、最大限に安らいでいきいきとすることが大切だ。
バリ出発前、after5で時間があるのは今日が最後。
どうしても連れて行きたくて、何かを念じるような気持ちにすらなって、都内へ出る。 池袋・渋谷、何軒も何軒も回る。 これでは、見つけ出すまで帰れないのではないか…と思うほど。
せっかくのHMV渋谷も、数分前に“Groove Line”は終わってしまっていた。 あの番組とも、どうも縁がない。
結局最後にしようと決めて訪れたTSUTAYAにもない。 ムキになる気持ちをどうにか修めて、岐路につく。
共に旅はできないようだ。 しかたない。 これも運命だ。
<イチモンイットウ> トイ:好きな高速道路。 コタエ:東名高速道路。
♪BGM/inner Resort AL.『jazz delicious』
土・日とも何も約束を入れなかった週末…。
昨日は夕方まで寝てしまったし、今日は地元を散策する予定で午前中に起きる。 旅行に備えた買い物もしたかったし。 週末恒例の自転車運動もしたかったし。
地元散策の目的地は、映画館。 本当に古ぼけていて、流行作を見逃したー!というタイミングで、上映されるプログラム。 今日は“約三十の嘘”という作品を午前中の1回のみ上映していると聞き、自転車で 出かける。
車で数十分行けば、きれいで音響も良く、大型のCinema Parkがたくさんあって、 最後にその映画館へ出かけたのは、“タイタニック”の時。 でも、その前に行ったのは覚えていないほど。
場所もうろ覚えながらとりあえず自転車を漕いで、大体見当をつけたあたりを走る。 観光地の真っ只中で、よそからやってきた感じの人たちがたくさんいる。 でも、区画的には変わっていなかったからか、ちゃんときちんと辿り着く。 子どもの頃の記憶って、意外と強い。
行けば必ずもらえる割引券。 場内アナウンスも受付のおばちゃんがやっていて。 館内の明かりは蛍光灯。 だけど、みんな街を散策するついでにふらっと寄った感じだったり、わたしのように ちょいと暇ができたから風のひとりでやって来る人たちだったり(しかも自転車の人 多し)、とても居心地がいい。
外に出るとすっかり晴れ渡っていて、眩しく目を細めながら自転車を漕ぎ出す。
近くにできたらしいcafeに入って、パンとスープのlunchを食べる。 そういえば朝ごはんもパンとスープだったなぁと思いながら。 スープの中に浮かんだドライレンコンと、微妙に香るセロリの味が絶品。 日曜だというのに、それほど混んでいなくて、これからも通いたい。 ゆったりとしたcafeだった。
やっぱり思い出せば思い出すほど意地悪な言い草だったなぁ、と思う。 そんなにうそ臭いことばかりの人であったなら、最初から好きになったりしなかった。 それは要素であって、全体じゃない。
どうしてそんなことを今さら思うのだろう。 どうして反論できなかったのだろう。 悔しい…。
CDは我が地元には売っていませんでした…。 バリに連れて行きたいのだけれど、このスケジュールで買いにいけるのだろうか…。
ようやくおさまってきたが、今日も迷惑メールの嵐。 30通は軽く来ただろう。 少しずつおさまってくれるなら、まぁいいや、という感じ。
アドレスの変更は、最後の切り札だ。
<イチモンイットウ> トイ:今日の戦利品。 コタエ:下着3着(上下)と古着2着。
♪BGM/J-WAVE
大雪…。
さすが彼の絡んだ日だけある。 いつも意味ありげな試練が訪れる。
帰りの予定に備えて、職場へはバスで向かうが、待てども待てども来ない。 おまけに満員できゅうきゅう。 着替えを持ったわたしは、迷惑千万な大荷物。 “お持ちしますよ”と言って、傘を持ってくれた女性の親切に、心底感謝する。
そして、駅へ着き、職場に向かうバスに乗り換えるが、これまた満員。 数台乗り過ごして、ようやく乗車。 いつも20分の道のりを、1時間以上かけて到着。 荷物も重いし、靴はびちゃびちゃ、足先は冷えきっているときて、職場に着いた瞬間 帰りたい気持ちになる。
この大雪の中、約束の人たちはみんなやって来て、びっくりする。 特に、わたしが熱を注いできた子どもとの面接は次回で最後。 さびしいけれど、彼の変化を目の当たりにしてきたから、別れることは彼の成長だと 納得する。 次回は、きちんと体調を整えて、力むことなく彼を見送りたいと思う。
そんな充実した仕事を終え、急ぎ足で職場を出る。 幸い、最後の面接が早めに切り上げられたので、予想以上に早く職場を出られた。 着替えを大々的に済ませ、電車に乗り込む。
…と、電車が人身事故で止まる。 NYに旅行する時といい、本当に向かいたい場所を阻まれることが多い。 めげずに振替え輸送をしている地下鉄に乗り換えて、何とか到着する。
到着したその場所は、いつもわたしが訪れていた場所とはほんの少し違っていて、 活気があって華やかだった。 お気に入りのマンゴヤン☆を飲んでも、いつもの調子は出ない。 にぎやかな声と、うきうきした女の子達がたくさんいて、わたしは萎縮してしまった。 友人がいてくれてよかったと思う。
久しぶりに聴くその唄は、あまりにも揺らいでいて、素晴らしくて、やっぱりこころが 染まった。 『オリコン』が変わってしまったことに気がついて、はっとした。 売れていくことはそういうことなんだと、ものすごく実感した瞬間だった。
ダークな色のパーカーを着て、チューニングをぼろんぼろんとしていたその人は そこにはいなくて、ぱっきりと存在感を示し始めようとする姿で立っていた。 どちらがいいとかではない。 ただ違ってしまっているし、今は今でそこにいる。 それだけのことだ。
逃げるようにその場を立ち去り、はしゃぎすぎるくらいに話して、飲み屋を探す。
表現したいことを表現すること。 その規模が大きくなるにつれて、誰かが自分に“表現させたいこと”との間で葛藤 する。 表現させたいという要求を少しずつ飲み込んでいかなければ、その場は与えられない。 どこまで誰かの色に染まっていくのか。 誰かの色に染まらず、その人の色をも飲み込んだ自分の色を、急速に作り出していくか。 才能と努力、そして創造性が問われる仕事だ。
わたしが彼に話をしたという判断は間違っていたのかもしれない。 彼は複雑な表情で話を聞いていた。 正しいこともあったし、わたしにない考えであることは事実だった。 だけど、やはり悪意に満ちた口ぶりであったことは事実だと思う。
普段相談はしないし、愚痴もあまり言わない方だ。 だけど、彼だから話した。 彼の意見だから聴き入れたいと思った。 でも、わたしと“彼”の間にあるものを全く取り入れず、感情的な意見であったように 思う。
結局決めるのは自分だ。 決めたことをどうしていくかも自分次第。 そして、わたしと“彼”の間にあったことを知っているのも、わたししかいないのだ。 助けてもらいたい気持ちはあるけれど、そこで答えを乞うのは違ってる。
今日一日迷惑メールが止まらない。 今までもあったけれど、今日だけで50通近く来たと思う。 これを機にアドレスを変えようかな。 そして、“彼”に知らせなければ、それこそいい区切りができる。 …なんてね。
友人KとRが対面。 別fieldの友人同士を合わせることは苦手。 間に入ったり、取り持つことも面倒臭い。 でも今日はあまりにも酔っ払っていて、全然平気だった。 わたしは。
KとRにはごめんなさい。
<イチモンイットウ> トイ:今読んでいる本。 コタエ:羊をめぐる冒険(村上春樹)。
♪BGM/嶋野百恵AL.『MOET Meets Bluey』
体調もすっかり回復。 風邪引きの多い職場の中、元気すぎるわたし。
些細なことが気になって仕方がない。 ちょっとしたひと言で、こころがささくれ立つ。 「どうせわたしは…」と言いたくなる。 いかんいかん。 妄想が過ぎる。
少し前までは、きっと頼っていたはずだ。 役職ではなく、わたしという人間に。 それを忘れてしまったのか、方向転換をしようと思ったのかわからないが。 どうでもいいなら、わたしはあなたのためには動きたくない。 善意を捨てて、ビジネスライクにするだけだ。
でもそれって寂し過ぎると思うのだけれど。
そうやって自分のlevelを下げることはしたくない。 私が闘うべきは、周りにいる人ではなくていつも自分自身だ。 評価者は他の誰でもなく、自分だ。 それが1番間違いない。 確実に1番手強い相手だからだ。
家に帰るとストーブが壊れる。 ニクロム線の電気ストーブを使っていたのだけれど、2段あるうちの上がつかなくなった。 寒いよぉ。 買い換えなきゃ。
<イチモンイットウ> コタエ:いつもしている指輪の位置。 コタエ:右手の人差し指と左手の中指。
♪BGM/東京事変 AL.『教育』
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