4254.0516の日記

2004年10月31日(日) 運動不足解消。


 今日も昼過ぎに起床。


 “あの場所”へ行こうかと迷いに迷っていたけれど、結局やめる。
 お金のこともあり。
 連日連夜出かけていて疲労していることもあり。
 そういうcontrolがきくようになってきた。


 お天気もいいし、普段やるべき雑事がたまっていたので、ウォークマンを手に自転車で
 街を散策することにする。
 普段は車にしろ、原付にしろ、motor付きのものにしか縁がなかったため。
 運動不足解消と、音楽鑑賞を兼ねる。


 持参したCDは『LAVA』と『MAGLOCK』。
 結局『LAVA』しか聴かず。


 車だと、一方通行や、駐車場を気にして、こまめな用事が済ませられない。
 クリーニングだったり。
 ズボンの丈上げだったり。
 写真の現像だったり。
 それらをすべて自転車こいで済ます。
 快調快調。

 運の良いことに、地元で西武の優勝セールをやっていたので、数ヶ月ぶりの店を
 覗く。

 店のお姐さんが親切でかわいくて、大して買う気もない靴を4足も試着してしまった。
 結局ヒョウ柄のベルトが気に行って(前から欲しくて)、それを買うことに決める。
 長い試着だった…。
 納得する買い物ができてよかった。
 ちょっとあのまま売り場を離れるのは、あまりにも忍びなかった…。


 自転車に乗って風を切って、お気に入りの音楽を聴いていると、街が全然違って見える。
 あまり暗くなると防犯上危ないけれど、とっても気に入った。

 ヒマがあったら運動がてら自転車に乗ろう☆
 今日も正味1時間以上乗っていたので、汗ばむほどの運動になった。

 夜は休みの日だというのに夕飯を作る。

 明日は出張。
 早起きは緊張する。
 そして久々の仕事だ。


 ♪BGM/Natural High AL.『色彩カルテ』




2004年10月30日(土) 足元を見つめ直させてくれる存在。


 外はしとしとと寒い雨。

 ゆずのlive ticketをネットの掲示板でget。
 妹が毎日家にいるのに、速達は未だ届かず…。
 やり取りした感じも、全然おかしなところのない人だっただけに、騙されたかも
 しれないという疑惑は確信できずのまま。

 夢まで見て、目覚めの悪いまま起き上がり、もしやとばかり家のポストに向かうと。


 …届いてた。


 マンションのため、通常の郵便は階下のポストへ。
 速達や書留などは直接家まで運んでくれる。
 その時に反応がなかったままだったので、家のポストに突っ込んで帰ったよう。

 あぁ良かった。
 ほっとした。



 雨だし、距離も長いし、湘南新宿ラインの増発で電車の道のりも確保されていて、
 どうしようか迷ったけれど、結局車で向かうことにする。
 車の中でのんびり“One〜1〜”を聴いて、歌いながら向かうことに決める。

 そうは決めたものの、環八に入ったあたりから、道が全然動かない。
 視界も悪くて運転もし辛い。
 結局アルバムを5回ほどrepeatしたあたりでようやく横アリに到着。
 開演時間を10分ほど回ろうかという時で、幸い開演はしていなかった。


 彼らはつくづくlive artistだと思う。
 確かにCDも聴くけれど、生で聴いた時の伝わり方が全然違う。
 歌でも、音楽性でもなく、“届けー”と言わんばかりの感情を伝えている人たち
 なのだとつくづく思う。

 それが証拠に、どんなに遠くても、姿が見えづらくても、すぐ目の前にあるかのように
 わかる。
 おなかにぐっと力が入って、いつもいつも背筋を伸ばして帰れる。
 energyの交換会だと思う。

 帰りも工事で、道は動かず。
 おまけに相変わらず視界も悪い。
 でも、久し振りの長旅で、気持ちもrefleshする。
 身体は痛いけど…。


 ひとつのことを長く続けていると、自分がどこにいるのか、どうやって立っていた
 のかをすっかり忘れてしまう。
 すっかり忘れてしまった人の姿を見ていると、すごく怖くて、こうはなりたくない
 と思う。
 でも、なりたくない姿はわかっても、どうなりたかったのか、どうあればいいのかが
 わからなくなる。

 そんな時、ゆずは本当に足元を見つめ直させてくれる存在だ。
 砂浜に裸足で立った時のように、明らかに自分が立っている実感が持てるし、
 どうやって指先が踏ん張ろうとしてるのか、その姿がわかる。
 変わりながら、慣れていきながら、その場所を確認するためにはとても大切な人たち。

 きっと形は変われど、そうやって彼らを追い求めることは変わらないと思う。
 彼らはそういうことから目を逸らさない存在だと思う。
 何も知らなくとも、会って話したことはなくとも、そういうことが“信頼”に
 他ならないと思う。
 そういう目は、わたしは持っていると思う。


 変わらないことも、変わることも、内なる闘いは続く。
 自覚して、壁にぶつかって、思いっきり、精一杯生きる。


 ゆずのliveにはかわいいカップルがたくさんいて嬉しい。
 ひとりで来ている人も増えてきたような気がする。
 ますます自由度が増してきて、素晴らしいと思う。


 帰り道はふと思い立って椎名林檎を聴いて帰る。
 思いっきり熱唱していると、それまで見えなかったagressionが湧いてくるから
 不思議だ。
 あのウタたちは、人の闘争本能に油を注ぐ…。


 ♪BGM/Natural High AL.『色彩カルテ』




2004年10月29日(金) またやり直し。


 1日早い週末に興奮してしまい、目覚めるとお昼近く。
 待ち合わせの時間までぎりぎりだ。

 今日は友人たちとラフな飲み会。

 本当は“人体の不思議展”に行こうと思っていたのだけれど、友人のひとりが昼間の
 時間が空かなくなり、その時間までもうひとりの友人とふらふらと過ごす。
 昼間原宿あたりを散歩して、夜から飲みへというPLAN。

 昼間から会っていた友人は、2人で会うのは初めて。
 夏の旅行から心を近づけられるようになった友人だ。
 それまでは微妙な偏見めいたものがあって(それほど間違いでもなかったのだけれど、
 見る角度がズレていた)、遊ぼうなんて思わなかったのに。


 不思議。
 だけど、幸運。


 場所が場所だけに、死ぬほど買い物に狂うかと思いきや、彼女と話をする方が楽しく
 なってしまい、意外と買い物に集中できず。
 まぁ、今となっては良かった気がする。
 とりあえず、前々から知りたかった古着屋さんの場所がわかったことは収穫。

 彼女の買い物や、日常の中での立ち居振舞いが面白くて、いちいち反応してしまう。
 街の中で、普通に振舞っていると、その人となりがよくわかる。
 彼女が振りまくのは、心地良い空気感だ。

 彼女が一人っ子だったことと、彼女の同僚が私の倍以上の給料をもらっていることが
 衝撃だった。
 同じ勤務形態なのに、掛け持ちで死ぬ気で働くとそんなことになるのか。
 やってみようかな、でも無理だな私には、という気持ちになる。


 久し振りに『岡本太郎記念館』に行ったのだけれど、思ったよりアトリエに反応せず、
 あの頃過剰なまでに敏感になっていた自分の感性を思った。
 論文を書いていたし、恋もしていたしでものすごいenergyだったことだろう。
 恐る恐る入ったのに、全然感じ入ることがなくて、拍子抜けしてしまった。

 ちょっと惜しい気もした。
 そういう自分がなくなってしまって。

 相変わらずcafeはゆったりしていて、cafeの中のcafeという感じ。
 お姉さんもかわいくて、くつろげて、いっしょに行った人との話も弾むし、素晴らしい
 ところだ☆

 定期的に行こう、と決める。


 夕方からもうひとり友人が合流。
 最近行きつけの渋谷で飲む。

 彼女は採用試験帰りで、てきぱきしていて、ものすごいしゃんとした勢いを感じた。
 休みのおかげで骨抜き状態の私たちとは大違い。
 asian料理を目指して飲み屋さんに入る。

 久し振りのパクチーにすっかりご満悦な状態となり、何から何までパクチーをつけて
 食べる。
 しまいには葉っぱのみで食べる。
 やっぱり私は香草好きのようだ。
 一緒についてたレモングラスやハーブなども、友人から奪いながら食べる。


 ようやく自分の恋の顛末を話すことができる。
 楽しく、鮮やかに、目の前に起こった出来事として。
 聴き手のふたりはあまりにも人間としてのタイプが違って、まさに『陰』と『陽』で、
 話し手としては心地良かった。

 それまで、何となく誰にも話せなくて、人と場を待っていた感じだった。
 話そうと思ったことは何度もあったのだけれど、口をついて出ることはなかった。
 機がそぐわなかったのだと思う。

 聴いてもらっているうちに、自分でもとてもいい話のような気がして、自分として
 全然間違っていなかったような気がして、嬉しくなる。
 もう少しやってみる余地がある気がして、気が引き締まる。

 よし、またやり直し。


 …と気分よく飲み、話していたら、気持ちが悪くなる。
 最近、吐くわけでもないのに気持ちが悪くなるという性質の悪い酔い方が多い。
 109の前で座り込む。

 友人ひとりが付き合ってくれ、落ち着くまで座って話をする。
 だらしなくて、情けなくて、迷惑かけたけど、それもまた楽しかった。
 しばらく休むと元気になって帰る。


 嗚呼、明日もあさっても休みだなんて素晴らしくhappy☆
 休みって素敵。


 ♪BGM/Wyolica AL.『Forky Soul』



2004年10月28日(木) 想像以上に過酷なこと。


 やったー。
 仕事は終わった。
 今週はこれですべてすべて終わり。
 来週は祝日もあるし、また頑張れそうな気がしてきた。


 今日は、仕事を終えて、昨日のrevengeとばかり映画館へ。
 念願の“誰も知らない”を見る。

 仕事帰りに出かけるのも久し振り。
 仕事帰りに服を着替えずそのまま出かけるのも久し振り。

 本当は、昨日、lady’s dayで安くなっていたので、見ようと思っていたのだけれど、
 新しい映画館の場所がわからず、近くまで来てぐるぐると回りに回ってしまった
 おかげで時間に間に合わず…。
 大学近くのGafeで久し振りにごはんを食べていたのも良くなかった。
 のんびりしてしまい、時間に遅れる…。

 今日は、友人にプリントアウトしてもらったサービス券を持参したので、普通料金
 よりは割引で見られる。
 これからは、レイトショーかlady’s dayで見たい。


 友人たちは絶賛していたけれど、私はやはりだめだった…。
 だめだと思っていて、だめな理由もはっきりわかっていたけれど、やっぱりだめだった。

 映画の中では、子ども達の生命力を溢れんばかりに捕らえて、瑞々しい眼力で子どもの
 世界を見つめている。
 その世界観自体は美しい。
 映像も素晴らしいし。

 でも、子どもはずっと子どもではいられない。
 人に期待し、裏切られ、侘しく苦しい時代を生きたことを背負って大人になる。



 それは想像以上に過酷なことだ。



 私は“虐待”を仕事にするものの端くれとして、その過酷さを忘れたくない。
 自分ではどうしようも出来ないほどの圧力と矛盾を抱えて、大人を生きなければ
 ならないということこそが、虐待のもっとも大きな罪だ。

 人間は連続体だ。
 大人だけ、子どもだけ、その姿だけ切り取ることは、単なる部分でしかありえない。
 部分には部分の美しさ、素晴らしさがあるだろうけど、虐待に関して言うならば、
 その部分から何も語れないと思う。
 部分は単なる綺麗事であり、虚でしかない。

 映画の中の彼らが大人になっていく姿が目に浮かぶから、私にはあれを『善し』と
 する心を持てない。


 でも、柳楽くんは素晴らしかった。
 彼の姿は真実だと思う。


 お年玉のシーンから泣き出してしまい、涙腺を緩めるスタンバイができたと思ったら、
 ひたすらひたすら泣いてしまった。
 あまりにも哀しかった。
 自分が触れている日常にもリンクして、ものすごい哀しさだった。


 しかし、あの映画館は食べ物やさんもおいしそうだし、洋服屋さんもたくさん入って
 いて、またじっくり散策したい。
 仕事帰りの定番にしたいなぁ。
 車でふらっと行けるのも魅力。

 もう迷わないぞ!


 ああ、あと3日も休みが続くなんて夢のよう。
 たまにはちゃんと休もう。


 ♪BGM/オーサカ=モノレール AL.『THANKFUL』
    Wyolica AL.『Forky Soul』




2004年10月26日(火) 初めての遅刻。


 初めて遅刻をした。


 …とは言っても、“実働6時間”で、タイムカードなどもない私を咎める人など誰も
 いない。
 職員の人ですら5分・10分の遅刻は当たり前だし、台風など来ようものなら、午前中を
 半分潰したようなダイナミックな遅刻もある。

 でも、とりあえず、明日からもう少し早く出ることにしよう。
 年末にかけて工事が多くなるだろうし。
 今日みたいに片側がまるっきり動かなくなることもしばしばあるだろう。

 ちょっとショックだったなぁ…。


 “東京事変”が素晴らしい。
 やっぱり林檎は天才だと思う。
 あの一貫性と攻撃的な強さ。
 バンドの音も、ひとつひとつが丁寧でしっかりしていて、曲の素晴らしさもさること
 ながら、パートひとつひとつを取っても楽しめる。

 インタビューで“客席に金属探知機を置いてほしいくらいだった。客の顔して私を
 狙ってるだろうと思っていた”って記事を読んだ時、やっぱりこの人は…と思って
 しまった。
 ぎりぎりで鬩ぎ合ってるんだなぁと思った。

 あちら側と、こちら側を彷徨って、ようやくこちら側に居ついていられる安定を
 手に入れた感じ。
 “お帰り。よくぞご無事で”と言いたいような気分。

 闘ってるなぁ、という感じ。


 ぎりぎりながら、ようやくゆずのticketをget!
 いつにも増して遅い上に、今回はひとり分。

 思えば、死にそうに憂鬱な面倒臭い日々を送っていたのは前回のゆずLIVEの時だった
 なぁ…。
 遠くて心細さが染みてくる。
 つい誘ってみようかと甘えた気持ちになる。
 我慢我慢。

 モラルでも優しさでもなく、結局自分の首を締めるのが面倒臭いだけ。


 今日はすこぶる調子がよかった。
 楽しかったし、元気だった。
 動悸も少しあったけれど、やっぱり疲れていたのかという感じ。
 仕事に差し障りがあるほどではなかった。


 仕事帰り、今日は彼のLIVEの日だったことに気付いてはっとした。

 先月までは、仕事場から飛ぶように帰ってきて、一目散にあの場所へ向かっていた
 ことを思い出す。
 あの日々がなかったような気持ちにすらなる。
 確かにそこにあったのに。

 私は彼の顔が大好きなので、きっと顔を見たらまた複雑な気持ちになるだろう。
 こんな状況のまま、でも彼の表情に癒されて、それもずるいような気がしてみたり。
 愛しい気持ちが溢れ出しそうで、どうすることも出来ない自分はちょっと怖い気も
 する。


 よくわからないけれど、彼の唄が恋しい…。
 彼が愛しい…。


 ♪BGM/GOING UNDER GROUND AL.『ハートビート』




2004年10月25日(月) 体温。


 相変わらず調子はよくない。

 いつものように通勤途中の車の中でパンを食べると、ものすごく気持ち悪くなる。
 胃腸も弱っている。
 動悸も続く。

 職場に着いて仕事をしていると、苦しくて仕方ない。
 呼吸ができない感じ。
 仕事が立て込んでいないのが幸いしているけれど。
 職場の人たちは朝からhighで、それが無性に気になる。
 全然調子が上がらない。

 ストレス性だったら嫌だなぁ。
 何となくパニック発作っぽい気がしてならない。


 みんな地震地震と口を揃えて言っていたけれど、私は全然ピンと来ていなかった。
 新幹線が傾いていたり、土砂崩れを起こしている映像を見ても、全然すごさが
 伝わってこない。

 柏崎に友人が住んでいることもあって、地震直後にすぐ連絡をした。
 まだ携帯なども混んでいない時で、すぐに通じた。
 彼は停電中とのことで、無事を祈った。

 でも、それだけだった。

 今日になって、大学時代の同期が集まる掲示板に行ってみたら、彼を心配する書き込み
 に始まり、大勢のゼミ生がレスをつけていた。
 それを見た柏崎在住の彼が、避難所の手伝いをした話などを交え無事を報告。
 またそれにたくさんのレスがついて、ここ最近ないほどの同期が掲示板に顔を揃えて
 いた。

 その時に初めて、事態のすごさを思い知った。

 悲惨なのは事態そのことではない。
 そんな事態になってもその人たちはその中で普通に生活しているという非現実がある。
 大変だと感じながらも、その中にいればその普通を生きる。
 被災地の映像とその生々しい“生”のギャップが本当の恐ろしさだなぁと思う。

 被災地の最中に入る彼は、周りの人があまりに心配してくれることに戸惑い、
 やっぱりピンと来ていなかった。
 かわいそうだと思うこと、大変だねと声をかけることが何だか場違いに感じた。
 無意味だなぁと思った。

 TVも同じような無味乾燥の対物映像ばかりでなくて、体温のある映像を取るべきだ
 と思う。
 そんな平板な映像は、人への無関心、想像力の欠如に拍車がかかるだけだ。
 体温の発生していないところに、本当の悲惨さはありえない。


 ここ1ヶ月の私は、ものすごいenergyを放出して生きていて、仕事もprivateも
 めいっぱいだった。

 だから、今のわたしは抜け殻のようだ。

 放出すべき力はまだまだここにあるのに、その栓を抜くきっかけを失った。
 膨大な燃えさかるenergyを目の前にして、それをどう扱えばいいのかわからない。

 久し振りに楽しい恋だったんだなぁ。

 片想いなんて無駄だと思うけれど、毎日が刺激的だった。
 感じる力も強くなって(これ以上強くならないでほしい)、色んなことが鮮やかに
 見えて、行動力も増した(これ以上増さないでほしい)。
 いつも何処かに向かっていた。

 今のわたしはそんな溢れんばかりの想いをどうすることもできなくて、ただ流しっぱなし
 にしているようで、どうにも心が痛い。
 もったいない。


 身体の調子も含めて、じっくり自分に向き合って、この事態を見極めたい。
 無理をせず、自分のenergyを効率よく消費したい。



 ♪BGM/J-WAVE



2004年10月24日(日) 久し振りの長距離drive。


 久し振りの勉強会(というか、ただの集い)。
 妹が駅まで送ってほしいとのことで、早めに出かける。

 久し振りの長距離driveで、お気に入りの曲をかけて、薄い光の中をがんがん走る。
 今日はひとりだけれど、楽しい。

 日曜日の午前中ということもあって、早めに到着。
 着くと家主はまだお休み中だった。


 車の中で、突然すごい動悸に襲われる。
 息苦しくなって、何だかどきどきする。
 心拍数事態は変化はなさそうだけれど、ものすごく苦しい。
 手に冷や汗をかく。

 慌てて近くにあったコンビニに停車。

 その後は猛烈な気持ち悪さに襲われる。
 相変わらず胃腸が弱い。

 何だろう…大丈夫かな。
 変な病気だったらどうしよう。


 ぽつりぽつりと人が集まり、今日の参加者は4人。
 今日は勉強会ではなく、今後の運営方法についてマイナーチェンジを図るべく話し合う。

 とは言いながら、なかなか本題に取りかかれないわたし達。

 家主が買ったというトランペットを吹奏楽出身の友人が好き勝手に吹き、わたしは
 一目で気に入ってしまったウクレレを爪弾く。
 ある木造アパートが、あっという間に音楽の館へ。

 その後はわたしが今後取り組んだらいいであろう趣味についてみんなが指摘をして
 くれる。
 わたしの中では“文章”・“唄”・“ウクレレなどの弦楽器”などが有力。
 ウクレレを買ったら、唄(曲)ができそうな気がしないでもない。


 結局友人が「そろそろ帰ろうかな」と、本題をすっかり忘れて立ち上がった時、
 何も話し合っていないことに気付き、話し合いstart。


 何となく気が重く、どうなることか暗雲が立ち込めていた(ようだった)けれど、
 新たな会の運営にこころがわくわくとする。
 新しいものが生まれて、素晴らしい会になりそうな予感。
 前向きな気持ちを持って、新しいことにchallengeすることはいつもどきどきする。

 また、頑張っていっぱい勉強したい。


 学生組で論文の追い込みを抱えている友人たちは早々に帰り、社会人ふたりは
 ファミレスで食事。
 その間も、わたしは猛烈な吐き気に襲われる。

 意識・無意識を超えて、日々感じていることをただひたすらに語る。
 しゃべってしゃべって清算する。
 友人は黙々と聞いてくれる。


 名残惜しくなりながら、我が家方面へ車を走らせる。
 明日は月曜日だというのに、帰宅は深夜。
 首も腰も痛いけれど、満足。
 元気になる。


 今、“GOING UNDER GROUND”が気に入っている。
 冬の冷たい空気がよく似合う音楽。
 男の子の素敵さが出ていて、きゅんとしてしまう。


 ♪BGM/J-WAVE




2004年10月21日(木) 出会えたことのほうがずっとよかった。


 落ち着いてきた。


 仕事中は考えないし。
 顔もぼんやりとしか思い出さない。
 会いたい友達のリストが増えて。
 出かけたい場所もはっきりしてきた。

 彼と出会う前の、彼を知らない私の毎日に戻ってきた。


 私は彼の才能を愛して、羨ましいほどに欲しくなったけれど。
 きっとその才能を根こそぎ無くした、“ただの”彼になったとしても、彼を愛した
 と思う。
 彼の言い分はもっともだけれど、わたしそのリスクすらお見通しだった。
 だから仕方ない。
 私はこうすることしかできなかった。

 わたしと彼を繋ぐ窓は、彼の才能ゆえだったかもしれない。
 きっと他の方法で、出会うことができたら、もっとするすると繋がってくれる縁
 だったのかもしれない。
 そう思うと、こういう出会い方しかできなかった私たちの縁が、切なく思えて仕方ない。

 結果はこういう風にしかならなかったけれど、『出会う』か『出会わないか』の
 二択式で人との繋がりがあるとしたら、『出会わなかった』ことを思うとぞっとする。
 こういう結果であったとしても、出会えたことのほうがずっとよかった。


 さすがに木曜日くらいになると疲れる。
 色んな物事に押しつぶされるように、疲弊する。


 最近、夜寝る前にはジンジャーシロップ入りのhot milkを毎日飲んでいる。
 冷え性のわたしには、ジンジャーは相性のいい食べ物だし、スタバの“ジンジャー
 ブレットラテ”の大FANだったわたしには、大好きな飲み物。
 付き合っていた彼が、私のジンジャーシロップ好きを知って、探し回ってくれた
 置き土産だ。

 去年の今頃には、(元の)彼に出会ったばかりで、付き合う予感の中、お互いを
 知ろうとし始めた頃だった。

 あれから1年…。

 今のわたしには大好きな人がいて、その恋は叶わなくて、うじうじと悩んでいるなんて。

 激動だ。


 車の調整にガソリンスタンドへ寄る。
 カバーが緩んでしまっていたようで、それを外すという単純な作業を行なってくれる。


 そういう時に、「おいくらですか?」って聞いて、「いや、いいですよ」とはにかむ
 ように答えてくれる男の人の感じって、何だかものすごく好きだ。
 若くても、年配の人でも、文系の感じでも、理系の感じでも、とにかく好き。

 そういうところって、男らしいって感じがする。
 たいしたことないよ、って感じと、優しくそっけない態度の感じが。


 私にとって、正直にいるということは重要なことだ。
 自分のことと、相手のことと、その他自分の周りにいる全ての人の角度から考えて、
 その中で自分がのびのびと素直にこころを伸ばせること。
 気持ちよく、心地良く、自分の人生を決断していくことは、何より大切にしたい。


 よし、今日もmilkを飲んで寝よう。


 ♪BGM/Bonnie Pink AL.『Present』




2004年10月18日(月) 待ちに待って、待ちくたびれた返事。

 そもそもついていなかった…。


 朝起きると、つまみもろくに食べず飲んでいたお蔭様か、猛烈な二日酔い。
 職場に行って、今にも吐こうかという勢い。
 最近のお酒は二日酔いがあるからツライ。
 いくら飲んでも、翌日に残さないのが自慢だったのに…。

 そんな中やった仕事は最悪で。
 自分の力のなさと、あまりの情けなさで口がきけなくなる。
 落ちこんだって仕方ない。
 わかってるけど、この悔しさは人をどんよりとさせる。


 うまくなりたい。
 臨床が。


 わたしが仕事を続けている理由はそれだけだ。
 人を救いたい、癒したいなんてとんでもない。
 世界のあらゆることに向けての表現方法でしかない。
 臨床という窓を通じて、表現が繋がる。


 こうやって、どうにもならない悔しさと情けなさに徹底的に向き合って、その中で
 見つけた光こそ本物だ。
 自分の臨床を1番厳しく、1番客観的に、1番シビアに見られるのは、いつも自分で
 ありたい。
 いつも満足しないで、でもたまには嬉しくなって、ぎりぎりの気持ちで続けていきたい。


 そうやって疲労しつつ、おなかをすかせつつ、家庭教師先へ移動している時、その
 メールはやってきた。
 1週間待ちに待って、待ちくたびれて、空虚で攻撃的な気持ちと闘い続けたその相手。
 携帯の液晶画面にすらすらと流れていく彼の名前を見た時、反射的に涙がぼろぼろ
 こぼれてきた。

 意識ですらない。
 反応。
 彼だ、というのを視覚で捉えた瞬間、既に泣いていた。

 嗚咽というのがふさわしい泣き方。
 顔がぐちゃぐちゃになりながら、溢れ出す声を押さえることもできず、ひたすら
 温かな涙を流した。

 仕事の悔しさ。
 憤り。
 そういうものも引き金になった。
 我慢に我慢を重ねて、慎重に、元通りの日々に戻してきたのに…。
 そういうものが一気に崩れて、押し流された。

 どうしてこんな時に…。

 誠意に溢れて、苦悩の跡が見えること。
 情熱を理性で見えなくしているように思えること。
 それが悔しかった。
 いっそ知りたくなかった、彼の『言葉』。


 こんな時は仕事を休もうという頭はあったけれど、動き出した私の状況は、急には
 止まれない。
 そして、こんな時に限って、お母さんから相談が入ってしまい、予定より1時間も多く
 時間を取って、将来について熱く語ってしまう。
 すごい集中力。


 そして、帰り道にひとりきりになると、またそのことが重く響く。

 先週のわたしは大変だった。
 誰にも気付かれないように、1日も早く仕事に集中(する密度を濃く)できるように、
 とにかくそのことだけに心を砕いた。
 欲しくてたまらなかった、普通に流れる日常。
 何気なく時間が過ぎて、当たり前に毎日が終わる日々。
 それだけを願って、ささやかに生きた。

 そんな努力も全て水の泡。
 また1からやり直し。


 めったにSOSを出さない私が、唯一出したSOSは、誠実に大切に受け取ってもらえて、
 心強い返事をもらう。
 大丈夫。
 わたしはきっと。
 やっと、少しだけほっとできる。


 キャンドルを捨てようと思ったら指を切った。
 温かい、人間の味そのものの血が流れた。
 バンソウコウを貼った。


 そして、極めつけはこの日記を更新しようと思ったら、何が何でもAirH”が繋がら
 なくなり、見事全部消える羽目に。
 きっと、生々しい私の気持ちは、記録に残さない方がいいって思ったのだろう。
 AirH”が。


 日記が更新できず、考えをひたすら言葉にする作業のみをやって、布団に入る。
 布団に入るとまた泣けてくる。
 BGMがマッキーなのも、不運。
 泣けるに決まってる。
 しばらく泣いて、泣き疲れて眠った…。


 執着はしないけど諦めないよ。
 ひとつだけ確かめて、やりきって、きちんと終わりにしようと思う。


 ♪BGM/ハナレグミ AL.『日々のあわ』
    古内東子 AL.『フツウノコト』




2004年10月17日(日) 他の人にはあてはまらない話。


 昨日・今日は地元の秋祭り。
 かなり大きなお祭りで、県外からも人が来る。
 1年で街が1番混み合う日。

 その昔、中学生の頃は、年に一度のお祭りがとても楽しみで、友達と待ち合わせて、
 露天の並ぶ街中へ行ったものだった。
 ここ数年は、地元で仕事をしていることも多くて、人に会いたくないこと。
 一緒に行くような余裕のある友人がいなくなったことを理由に行っていない。

 妹達は、夜通しお祭りを楽しんだよう。


 朝起きると、かわいいお誘い(催促?)メールが来ていた。
 寝ぼけまなこで携帯を見た時、ランプが点滅しているのを見るのは嫌なものだ。
 今はまだ、携帯は心臓に悪い。

 メールを開けても、かわいい内容だったので、申し訳ない想いを強くしながら返事を
 送る。
 何だか心強いメール。
 ごめんね。
 でも、嬉しかったなぁ…ほんとに。


 今日は3月に引越しをした妹のうちに始めて行く。

 妹が頻繁にうちに帰って来ていたし、4月から仕事を始めたわたしは週末しか休みが
 なくなったこともあって、いつも何処かへとふらふらしていてなかなか行けず。
 計画は事の成り行きで潰れてしまい、何度目かのchance到来でようやく行ける。

 私はまだまだ家を出れるような金銭的余裕はなく。
 妹より数年遅れて社会に出たばかり。
 人生や生活において、さほどこだわりがあるわけでもなく、追求したいことがある
 わけでもない“普通”の神経を持った妹は、そういう毎日が性に合っているようだった。

 珈琲とプリンでもてなしてもらって、しばらくいて家を出る。

 やはり家族というのは、独特の緊張感がある。
 わたしにとっては。


 今日の待ち合わせは新宿。
 前に会ったのはいつだったろう…。
 確かめてみたら6月だった。
 最近のことだ。

 彼は遠くにいて、そして人の夫となって、確実にわたしとは深く交わることのない
 毎日を送っている。
 でも、なぜかいつも近くにいるような気がする。
 いつもそばにいて、何も変わらない気がする。

 最近では行かなくなった安い居酒屋に入って、久し振りに話す。
 彼には、“まだ話せないかな”と思うような未整理のことも、何とか言葉にしてみよう
 と思える数少ない存在。
 拙い言葉で。
 まとまらない頭で。
 うまく明らかにできない想いを。
 challenge精神を持って語っていく。

 わたしは彼に対して守るべきものがない。
 彼もわたしに対して守るべきものがない。
 だからふたりは男でも女でもなく、人間の形をした存在になる。
 いつも相手に対してしかあてはまらない話をする。
 他の誰かとは、全く意味をなさない、わたし達だけの話。

 結局私たちは男と女だから、いつまでたっても平行線なままの部分を備えている。
 きっとそれがいいんだと思う。
 女の子のように、まるごと本能を理解できるような感じとは少し違う。
 ずーっと、ずーっとわからない部分を残したままだ。


 わたしの話をいつも以上に聴いてくれる彼。
 私は視野狭窄状態。
 余裕がなくて、どんどん見える世界が微細になる。
 男と女と、恋愛と仕事のことしか考えられないような極端な認知状況。

 そう思うけれど、それをわかって話を聴いてくれる彼に甘える。

 思っていたことも、思っていた気がすることも、ついでに思いついてしまったことも、
 全て全て吐き出す。
 口にすることでツラくなったり、自己嫌悪に陥るリスクは想像できたけれど、
 この際関係ない!

 とりあえず、この複雑な想いを構成する部分を全て捨てる。
 捨てて、なくしてから、改めて考え直す。
 そのためには、思う存分捨てられる相手が必要。
 つらいことはひとりじゃ処分できない。


 外に出たら猛烈に酔っ払って、久し振りに気持ち悪くなった。

 気持ち悪いまま別れる。


 あぁ、明日は仕事だ。
 休みたいなぁ。
 来週の週末に向けて頑張ろう。


 ♪BGM/ハナレグミ AL.『日々のあわ』




2004年10月15日(金) no freedom,no myself.

 古内東子を聴きながら、赤いハンカチにアイロンをかけていた。
 上からぎゅっぎゅっと力を込める。
 なぜだか涙がぽろぽろ流れた。
 前が見えなかった。


 今月は、女性ホルモンが大忙しなせいか、“やけに胸が張ってるなぁ”と思っていたら、
 予定よりも10日も早く生理がやってきた。
 いつも遅れることはあっても、早まることなんてないのに…。
 私の中の「おんな」が頑張ってるんだなぁ。


 昨日早速、TUTAYAに行ってきた。

 素晴らしい品揃え。
 素晴らしい充実振り。
 思わず大興奮して、10枚くらい借りて帰りたい衝動に駆られましたが、昨日も大量に
 CDを借りている私は、我慢我慢…言い聞かせる。


 自由がないな。
 自分の中に。
 自由のない私は、半分死んだようになっている。
 死にながら生きている私は、感覚だけは研ぎ澄まされ、いつもいつでも降って来る
 苦難と向き合い続けなくてはいけない。

 もう少し無茶をした方がいいのかもしれない。
 安定したわたしなんて。
 必死さのないわたしなんて。
 何だか耳を失ったうさぎのようだ。
 強みが何もない。
 心もとない。

 自分の居場所を見つけて、自分の自由を取り戻したい。

 私はもはや普通ではないことをよく自覚しているし。
 人と同じにどうしてもできない自分の認知を理解している。
 うまくやることはできる。
 でも、その場に留まることはできない。


 あぁ、大好きな人たちに会いたい。
 自分をのびのびと広げて、帰れる場所が欲しい。

 そういう意味でも、恋をなくしたことは、本当に痛い…。


 今日は久し振りに青空だった。
 雲はひとつもなかった。
 朝、びっくりするほど寝坊をしたけれど、何だか焦ることを忘れた。

 夕方の空はピンク色で、遠くに富士山が青いグレーに佇んでいた。


 ♪BGM/古内東子 AL.『フツウノコト』




2004年10月13日(水) まだまだ生傷。


 何なんだーーー!!
 忙しくて、忙しくて、忙しい。

 ろくにお茶を飲むヒマもなく、立ち止まるヒマもなく、トイレに行くのも一苦労。
 残業に次ぐ、残業を行ない、ようやく会社を後にする。

 あぁ、明日もきっと残業だ。
 そして、今週溜まりに溜めている記録類も、来週怒涛のように押し寄せる。

 な、泣きたい…。
 というか、半ば半泣き。
 職場で。


 しかし、今日は全然だめだったなぁ。
 あまりにだめで、そのせいで落ち込んで疲れた。
 ただ単に調子の問題なのか、私を刺激する何かがあるのか。
 そこをしっかり考え直そう。

 くぅー…悔しい。


 もう躊躇がなくなった。
 明らかに時間は割かない。
 断ることに迷いがない。
 無駄な時間は作らない。
 自分を追い詰める関係は、どんどん縮小していこう。


 まだまだ生傷で。
 というか、傷にすらしてくれなかった生殺し状態なのが悔しい。
 こうやって普通に(しているように)暮らすだけで、精一杯。
 ふと気を緩めると、きっと爆発してしまう。
 自分だけは、優しく労わる。
 どの部分で自分を休めてあげればいいのか、どの部分からの無理がきかないのか…
 それがわかるのは今は私だけだから。

 うまく、遠い昔にあった大切な経験として話せるようになるのは、まだまだ先の
 ことになりそう。
 今誰かに話したら、きっと収拾がつかなくなるだろう。


 ひとりでも泣けてないほどだ。
 無理は本当に本当に禁物。


 勤務の時間はさほどでもないけれど、こんな仕事、今の限度を越えたら、人として
 破綻するだろう。
 気をつけすぎるほどに気をつけた方がいい。
 壊れてからでは、取り返しがつかない。


 明らかに彼の影響なのが悔しいが、ここの所、音楽欲が目覚しい。
 昔のいいバンド、いいartistのCDを借りたり、買ったりしている。

 今日借りたのは“サニーデイサービス”と“真心ブラザーズ”を数作ずつ。
 聴くのはこれから。
 楽しみ♪


 週末は絶対ご褒美に映画を見に行くぞ!
 今見たいものは、
 *Nobody Knows(何も休みに…)
 *恋の門
 *珈琲時光
 *華氏911
 *ヴィレッジ

 あぁ、これ全部見るだけで¥10000もかかるじゃないか…。


 仕事から帰って、夕飯の支度をしている時に、ふとベランダに出たら、すっかり
 空気がひやっとしていた。
 初冬だな、と思った。
 苦手だなあ、冬…。


 ♪BGM/槇原敬之 AL.『Completely Recorded Disc2』



2004年10月11日(月) お互いに“特別”。


 どうしようか考えて、行こうと決める。
 音楽を聴きながらの長距離driveも久し振りにしたくて。

 お昼近くまで寝ていて、ひとりのそのそと起き上がる。
 今日は真ん中の妹も遊びに来ていて、母と下の妹と3人で、近くの銭湯に行ったよう。
 にぎやかな声が、朝から聞こえていた。

 お天気はどんより。
 でも、雨は降ってない。
 少し肌寒い気温に合わせて、お休みの日仕様の服を選ぶ。

 いつものまわり道をやめて、わかりやすい、通り慣れた国道を走っていくとあっと
 いう間に到着。
 なんだ、近いじゃん…。

 早く着き過ぎたので、駅前を散策。
 久し振りにスタバでcoffeeを買う。


 TUTAYAってすごい!
 今まで私は地元のレンタルCD&ビデオ屋さんを使っていたために、TUTAYAなんて
 じっくり見たことはなかったのだけれど、品揃えがすごい。
 マニアック。
 私が「買うしかない…」とあきらめていたCDが続々とレンタルコーナーに並んでいる。

 これはTUTAYAを散策に行くしかない!
 うちの職場のすぐ近くにある。
 大丈夫かな…田舎のTUTAYAでも、あの程度の品揃えはあるかな…。


 そんな具合に油を売っていたら、車を停め終わった時には、「カーン」と例の音が
 鳴っている。
 ちょうどいいかな。


 私の横を通りすがる時。
 待っている私を見つけた時。
 「あ、手冷たいね」という言葉ひとつ。
 その瞬間は、今までのものとは全然違う空気が流れる。
 やっと安心できる。
 お互いに“特別”。

 去年の年末、「え?もしやそのまま乗っちゃうの…。まさか、帰るの?」という
 状態であったことを考えると、ありえないほどの進歩だ。
 ちゃんと教えてくれる。
 私がいることを前提にしている。
 それって、すごいことだ。


 ま、元手も20倍かかってますが…。


 正直誰にも会いたくなくて、外にも出たくなくて、どうしようかぎりぎりまで迷って
 いたけれど、見事にそんな気持ちは覆されて、明日から仕事をするのにふさわしい
 精神状態に戻してくれた。
 誰でもない、彼女が。

 素直に思う。
 ありがとう。
 そして、彼女がいてくれたことに、心から感謝した。


 ハナレグミ“家族の風景”は、まだずきずきとキズに染みる。


 やはり子どもをひきつけるオーラの減らない私。
 1歳過ぎあたりの子どもが、私の方を見て満面の笑み。
 どうやらお母さんと間違えている様子。
 「おいでー」と近づいていくと、「はぁっっっ、違う!お母さんじゃなーい」という
 あからさまなあかごの顔が面白い。

 ひとしきり遊んだ。


 ♪BGM/槇原敬之 AL.『Completely Recorded Disc2』





2004年10月10日(日) こんな同時性はいらない。

 金木犀は微笑みと寂しさを連れてくる。

 毎年、あの香りに秋を感じさせられる。
 ちょっと肌寒くなって、(いつもの通り)調子を崩し気味のわたしの精神は、毎年
 あの香りをナイーブに感じる。
 でも、いつもどんな時も大好きな香りで、思わず笑顔になってしまう季節だ。


 休日だというのに、AM8:30に目が覚める…。


 完全に、はっきりと、彼との接点がぷっつりと絶たれたことを受け入れなくては
 いけない。
 もう期待する余地はない。
 これは結論だ。

 結論が下った、そこからの作業が今のわたしには苦しくて苦しくて。
 到底越えられる気がしない。
 だめだとわかっているのに近づいて、余計につらくさせる自分。
 Mか、わたしは…。

 今は苦しい気持ちをこらえて、連絡を絶とうと思う。
 ただの執着や意地になってしまうだけだから。
 もう少し時間が経てば、程よいところへ行けるだろう。
 そしたら、1度忘れた振りをして、いつも通りの話をしよう。


 これは恋愛に限ったことではないのだけれど、深いところで人間と関わることしか
 できない(本当に信頼する人とは)ために、人付き合いで疲労困憊することが
 しばしば。
 相手のenergyや思惑を力いっぱい吸収しすぎて、へとへとになる。

 今回も、そう。
 あまりの力の往来に、ただただ身を任せるしかない。


 だって、彼のHPへの書き込みのtitleとわたしの日記のtitleが同じ…。
 いくらなんでもひどい。
 こんな同時性はいらない。
 画面を見て固まった。
 あまりの感性の一致に。


 仕事を始めてから、どうでもいいことに関わりすぎて、本職の研究や勉強をしよう
 という気持ちがどんどん失われていく。
 所詮自分がそれまでだったということもあるかもしれないけれど、仕事の領域に
 よるところも大きい気がする。
 何だかんだいって、虐待がらみの本は、今年に入ってから1冊も読んでいないし。

 自由が失われている。
 表現しようとする意欲が捻じ曲げられていく。

 どうすれば自分の自由を取り戻せて、表現という媒体に繋げられるか…。
 しばらく考えて、近々ブログを作ろうと思う。
 webがらみの日記はふたつやっているけれど、今度は完全に創作。
 短編みたいな文章を書こうと思う。

 今それに向けて、準備中。


 迷った時は動くに限る。
 人との出会いも。
 恋愛も。
 chanceも。
 縁も。
 結局みなそこへ繋がってくる。




2004年10月09日(土) ありがとう。


 朝起きると、風も吹いていないし、雨もそう強くない。

 嵐の予感を引っさげて、私は向かう。


 洗濯物を干したり、遅いお昼を食べたり、細かく色々とやっていると、あっという間に
 時間がくる。
 その頃には雨がななめに降り出して、仕方ないのでバスで駅へ行く。

 外に出ると人っ子ひとりいない…。
 そりゃあそうだ。
 今回来ている台風は、観測史上最大らしい。
 通過も上陸もしていないのに、家の前の川がもう氾濫寸前。
 こんな日に外に出るなんてばかげてる。

 わかってる。


 バスもすいていて、道もすいている。
 まるで道をあけてくれているかのよう。


 渋谷に着くと、雨が本格的になる。
 ハチ公前の交差点は人もまばら。
 傘をさしても、足元に水が吹き付けて、意味がない。
 会場前の坂道は、川のように水を流していた。

 会場に入ると、私の名前は控えられていない。
 当たり前か。
 でも、その事実に淋しくなる。
 ちゃんと言ってから来ればよかったのかな…。

 ひとりきりの沈黙に耐えようと、お酒を飲む。
 対バンも好きな感じの人たちが多くて、おまけに友人からのメールが何度か入り、
 それに時間を費やしていると、うまく流れて行ってくれる。


 人並みの中に彼の笑顔を見つけて、慌てて隠れるようにしゃがみこむ。
 やっぱり好きだなぁ、と思う。
 姿を視界に入れただけで、もう世界が変わってしまう。
 だめだ、これは。


 どちらも間に合ってしまい、しっかり目に焼き付ける。
 イントロの切なさに、唇を噛み締めて涙をこらえる。
 何度も、何度も。

 そうやっていたら、あまりの才能の素晴らしさに撃たれてしまい、逆に楽しい気持ちに
 なってしまった。
 泣きたい気持ちは、もう少し整理されてから発揮されるものかもしれない。
 まだ、泣けないのかもしれない。


 「ありがとう」。


 彼は、何度も何度も言った。
 その度に気持ちをきゅっとつかまれるような想いになる。
 こんなに素晴らしい言葉があるだろうか…と思う。

 きっと、彼はその言葉に本当に想いを込めて、それ以外の意味を一切排除していたから、
 こんなに伝わる言葉になったのだろう。
 ありがとうにはありがとう以外の意味を込めない。
 こんなこと、意外とできそうでできる人は少ない。
 伝わりすぎて、震えた。

 笑顔になった横顔が素晴らしくて、何だか自分の想いにすら感動してしまった。
 混じりけがなくて、柔らかくて、葛藤を全て削ぎ落とした温かい顔つきだった。


 彼を好きになってよかった。
 そして、これからも当分好きだろうと思う。
 彼の進むこれからの道に、しあわせな光が降り注いでほしいと願う。



 基本的に、“絶対”という言葉が嫌いだし、信じない。
 変わらないものなどありはしない。
 物事は変わる。
 人も、社会も、時代も、全て。

 だけど、彼にまつわる事柄の中でひとつだけ永遠を願う気持ちがある。
 変わらないで。
 なくならないで。
 そのままでいて。
 永遠に。

 そんな気持ちになったのは初めて。

 心の底から願ったそのことも叶わず、決まった方向へ決まったように進む。
 仕方ないけれど、諦めきれずにかなしくなる。
 そういう想いをこころに抱えつつ、またひとつわたしが変わっていくのだと思う。


 最後にぐるりと会場を見渡した彼。
 端から端まで丁寧に、視線を動かす。
 きっとその中にわたしの姿も入ったことだろう。
 真っ直ぐにヒトミを向けた。

 もう、感想を気楽に話したり、バカな話を延々と続けることはできないかもしれないけれど。
 私はその時、『いつもここにいる』、そういう顔をしていたと思う。
 落ち着いた気持ちで視線を返した。

 いつか何処かでまた縁が繋がる日を願う。


 帰り道は雨も止んで、空がくっきりしているような空気を感じる。
 台風一過の直後とあって、渋谷の町は人気もまばら。
 鼻歌を謳いながら帰る。
 ついでに山手線のホームも車内も驚くほどすいていた。
 いつもこうならいいのに…。


 最近妙に身体つきが女っぽくなってきた。
 また、太った?
 今まで凹凸もなく、ぺったりとしていたので新鮮と言えばそう言えなくもない。
 来週体重計に乗るの、こわいなぁ…。


 ♪BGM/MAGLOCK AL.『個性の時代』
    MAGLOCKコジオ AL.『冬のかさぶた』




2004年10月08日(金) 素直な気持ち。


 明け方まで布団も敷かず、カーペットの上に毛布をかけたままで寝入っていたせいか、
 身体が痛いし、冷えている。

 風呂に入って出勤しようと思ったけれど、髪が乾ききる前に出勤したりすると、
 またまた風邪が悪化しそうだなぁ、と思う。
 おまけに布団から出ることができず。
 仕方がないのでそのまま出勤。

 汗をびっしょりかいていた。


 どうしてああ、言うことが瑣末なことばかりなのだろう。
 もはや研修になんてなるわけない。
 自分と同じやり方の人なんかいるわけないのだから、人の粗捜しなんていくらでも
 出来る。
 ああいう発言を繰り返してしまうということは、誰も研修を糧にして伸びていこう
 という気持ちがないに違いない。

 そういう精神に辟易する。

 …と思っていたら、前回の研修の時も、友人を目の前にしてグチを吐きまくった
 ことを思い出し、「あぁ、研修はいつもわたしのストレス源だった」と思い直す。
 それを思い出したら、嫌な発言をすべて排除して、自分から切り離してしまえばいい
 と対処する方法を思いつけた。
 発言を終えた直後に、「あ、終わってた」と、はっと気付くことが多くなった。
 楽になった。

 くだらないことは聞かないに限る。
 くだらない人の考えは取り入れないに限る。
 くだらない人のために、正当な怒りを持つことはもううんざり。

 やっぱり、ああいう場を発展的に使えない人とは同じ気持ちで仕事はできないなぁ
 と思う。

 「今日は珍しくスカートだね」と言ってくれた、先輩。
 その普通な感覚にほっとする。
 今日は不機嫌で、疲れていて、ごめんなさい。


 今日も待たされ続けた1日。

 もはや待っているという気分でもない。
 でも、明日は“いよいよ”の日。
 誰もいないことが運命と思って、どんなことがあっても行くしかないなぁと思う。
 ひとりでさっと出かけて、さっと帰ってこよう。
 ひとりで泣くことも、それはそれで受け入れよう。

 今までの私なら、小難しいことを色々考えて、結局「行かない!」とか言い出したに
 違いない。
 そんなことは“彼女”のときに死ぬほど経験した。
 溢れんばかりの私の情動は、そうでもしないとcontrolできるようにならなかった。
 でも、そんなひねくれた想いの表現はもうたくさん。

 彼を求めて。
 彼に会いたくて。
 最後の彼を見ていたい。
 それが素直な気持ち。

 いつか何処かで後悔したくなるなら、顔を合わせて気まずくなるほうがマシだと思う。
 どうせ、これからは望まなければ会わなくなるわけだし。


 何だか咳が止まらない。
 職場の人の咳き込みぶりを笑えなくなってきている。
 しゃべるとむせるので(しゃべらなくてもむせる)、極力しゃべらないで過ごした。

 風邪を引いたという人みんなが言っている症状なので、この風邪はそういうもの
 なのだと思う。


 久し振りに家庭教師に行った。
 ツラくて、うまく行かなくて、自分の力のなさにどうしようもない無力感を感じる
 ことも多いけれど、今日のような日はやっぱり力を与えてくれる。
 私の一番の先生は、子ども以外にはありえない。
 どんな偉い先生、もっともらしいことを言う先生でも、子どもと接して感じる衝撃に
 勝る人はいない。

 もっと頑張って、子どもに返していかなくては、と思う。


 ここ数日、仕事から帰ると、真っ先に着替えるようにしている。
 Tシャツにジーンズ。
 たったそれだけのことで、気持ちがほどけてくる。
 服装が持つ職業意識ってすごいなぁと思う。
 仕事の服は、offの時間には着られない。


 明日は、今シーズン最大の台風が直撃するらしい。
 色んな意味で、わたしの“その日”を掻き乱す。
 運命の日にふさわしい1日になりそうだ。


 ♪BGM/MAGLOCK AL.『個性の時代』




2004年10月07日(木) 待たされ続けている1日。


 朝、猛烈にトイレに行きたくなって、飛び起きる。
 きっと寒さのせいだ…。

 トイレのドアを開けると、新聞を広げた父の姿が。
 慌てて扉を閉める。
 寝ぼけていた&視力が両眼とも0.02程度なので、何も見えず。

 ドア閉めろよ!!!


 再び寝入って、あまりの苦しさに目が覚めると、号泣して涙がぼたぼたたれていた。
 泣こうとして苦しかったのかぁ、と妙に納得する。
 夢を見ていたはずだけど、どんな夢を見ていたかはもう忘れた。


 相変わらず待たされ続けている1日。

 本当に日々慣れていく。
 携帯の点滅に反応してしまうことは仕方がないとしても、もう彼からのものではないと
 諦められている。

 今日は会議の日で、久し振りの激論が飛び交う。
 そんな仕事の中に埋没していると、集中してしまい、色んなことを忘れる。
 忘れていることすら忘れて、後で置き忘れた自分を思い出す。
 そうなると、少し淋しい気持ちになる。


 ここ1週間ほど、毎日夕飯を作っている。
 今日という今日は本当に疲れて、食事をするとすぐに横になる。


 寒いなぁ、と思って目覚めたらAM5:00だった…。
 あと2時間、と思って寝直した。


 きっとわたしは自分が思う以上に疲労して、傷ついている。
 しっかり守って、見つめてあげないと、わたしはきっと頑張りすぎる。
 今回ばかりは、誰がなんと言おうと頑張らない。
 ショックを受けたし、傷ついた。
 それが癒えるまで、自分を充分守りたい。


 ♪BGM/MAGLOCK AL.『個性の時代』




2004年10月06日(水) 才能だけを愛そう。


 目覚めると、布団の中が夢のような気持ち良さだった。
 温かくて、柔らかくて、このまま眠り続けられたらどんなにしあわせだろうかと
 思った。

 …が、そういうわけにもいかず、低血圧ばりばりの中を目覚める。


 私は、人が人の存在を意識していない時の姿をものすごく信用する性質だ。

 どんなに愛想よく振舞っていても。
 受け入れているかのように笑顔を見せても。
 そこに一貫性がなければ、取り繕っていることはすぐわかる。

 ふと人の存在を忘れた瞬間。
 どういうわけか、私はそういう場面に遭遇する。
 見逃したいけれど、目に飛び込んでくる。
 普段割を食っている人の、素晴らしい面に出会える。

 だから、私は躊躇をしない行動をする人に惹かれる。

 目の前の人がハンカチを落としたら、さっと拾える人。
 電車の中で妊婦さんやお年寄りが現われたら、いつの間にか席を立てる人。
 そこに躊躇がない人。
 目に入った瞬間に、行動できる人。

 育ちのよさ。
 心持ちの率直さ。
 そういう人に憧れる。


 宙ぶらりんのまま2日が過ぎた…。

 きっとそういうことだろう。
 確信は深まる。
 きっとびっくりして、慌てて、まずいなと思っていることだろう。
 嫌な気持ちにもなっているかもしれない。

 でも仕方ない。
 私だってこうするしかなかった…。


 時間というのはつくづく便利なもので、答えを出されたわけでもないのに、空白が
 できればできるほど、諦める準備ができる。
 だんだんこころの殻ができていく。

 でもちょっとがっかり。
 返事くらいくれてもいい。
 そういう人だったことが。

 私が彼に与えた混乱の余波は、所詮私には理解できないだろうし、当事者である
 私には、言えることと言えないことがある。
 私がこれまで目にしてきたものだって、確かにそこにあったものだ。
 それは信じたい。

 だから、彼を悪く思うことができない…。


 そういう波に動かされながら、表面的には何も無かったように、いつも通り仕事を
 している自分を思うと、少し切なくなる。
 そして、そういう大人っぽさに、何だかうれしくなる。

 才能だけを愛そう。
 それだけは許して欲しい。


 生理が終わったばかりだというのに、胸がぱんぱんに張っている。
 女性ホルモンが放出されているからだろうか。
 痛いから何とかおさまって欲しい。


 こういう時に限って、同行者が見つからない。
 4〜5人に聞き回ったけど、みんなハズレた。
 このタイミングでCP試験というのも痛い。

 こういう運命なのかな…。

 もう少し日にちがあるから、黙って考えよう。
 後悔のないように、素直に自分の想いを聴き取ろう。

 でも、この状況の中ひとりで行くのは、あまりにもつら過ぎるなぁ…。


 ♪BGM/SUPER BUTTER DOG 『サヨナラCOLOR』




2004年10月04日(月) 決意。


 寒かった上に、今日もどしゃ降りの雨…。
 今年初めてニットのカーディガンを着て出勤。

 寒がりの私のことを、職場の人たちはからかうけれど、今日は11月上旬程度の気温
 らしい…ニットを着てても間違いはない。
 …というか、むしろちゃんと体温調節をしないと、病み上がりでまた風邪を引きそう。


 先週からためていた仕事を、着々と片付ける。
 記録を書くのはツライ上に時間がかかる。
 でも、これが自分を成長させる唯一のlutin workだと信じて、丁寧に手を抜かないで
 やろうと思う。


 結局私の精神は体育会系で、“身体の調子”と仕事上の調子が直結しているような
 気がする。
 出勤する前、ケースに入る前、必ず自分の身体の調子をcheckする。

 だるくないか。
 動きはキレているか。
 頭はすっきりしているか。
 気持ちは憂鬱じゃないか。

 self-checkをしていくと、自ずと自分の調子がよくわかる。
 それを踏まえて子どもと関わる。
 最低限のserviceを提供できる方法を模索する。

 まるで運動選手みたいだ。


 今日は決めていた。

 仕事を終えて彼のところに向かうこと。
 まず、そのためにsimpleなメールを送っておく。
 返事が来なければ断念しようかと弱くなる心に、“決意”を刻んで自分を叱咤激励する。

 でも、無事返事はやって来る。
 手応えも良好。
 仕事を切り上げ、洋服を選ぶ。
 幸い今日の出番は後ろの方。
 いつものcafeで軽い食事を取ってからでも充分間に合う。

 これも、いつものマンゴヤンオレンジ☆を頼んで階下へ移動しようとモニターを見ると、
 いつもの間に合わない歌が始まっていた。
 最近あの曲聴けたことがない…。


 今日の彼は、まず、私が持っているのとよく似たTシャツを着ていることに驚いて。
 guitarの音色が、心なしか情熱を帯びていた。
 いつもより熱があって、何だか私を照れくさくさせた。
 どきどきした。

 こうなるともはや歌詞までわかってしまうほどで、覚えたmelodyに歌詞をつけて
 いたら、まさにそれを彼が謳ってシンクロした。
 聴けば聴くほど、核心に近づく気がする。
 確かさが強くなる。


 そして、あの女も、いた。


 気分が良くなってしまい、マンゴヤンオレンジ☆を一気に飲んだら、どうしようも
 なく顔が赤くなってしまった。
 仕方がないので、さほど聴きたくもない次のbandの演奏も聴いた。
 何だか『錦織健』のようなvocalで、顔がフジイくんに似ていた。
 フジイくんのことばかり考えてしまった。

 顔の赤さが取れたか取れないかのうちに、hallではliveが終了してしまい、仕方が
 ないので会場を出る。
 最後だから彼に会いたいけれど、いないで欲しいなぁと思いながらロビーへ行く。


 彼は、いなかった。


 決意した私の気持ちは固く、そのまま彼に会わずにいようと思った。
 その方がちょうどいいかもしれないと思った。

 駅の改札をくぐったところに、わが母校のポスターがこれでもかと貼られていて、
 何だか心強かった。
 愛する友人たちのために、携帯で激写しようと思ったのだけれど、人が多くて断念。

 一体誰を狙って、あんなところに学校案内を…。


 思えば今年は原宿に始まり、原宿に終わりそうな予感。
 初詣は明治神宮だし。
 前の彼と付き合うことになったのも原宿だったし。
 こんなに愛する地になるなんて。


 帰宅途中にメールが入る。
 トーンが落ちたといえば落ちたし、社交辞令といえばそう言えなくもない。
 でも、そこで自分のスイッチが押された気がする。

 家に帰って、30分もかけてメールを作る。
 短くて、でも気持ちがしっかり伝わる文章。
 悩んで、赤くなりながら、送信ボタンをなかなか押せず…。
 でも勇気一発送信する。


 終わった…。


 舞い上がってお風呂に入ると、何だかとてもすっきりした。
 いい逃げみたいで、勝ち目もないけれど、満足。
 よく考えると、告白なんてするのは7年振り。
 大好きなあの人に震えながら気持ちを伝えて以来のことだった。
 あまりに前のこと過ぎて、何度も何度も思い出そうとしたけれど、確実にそれ以来。

 それを思い出したら、自分がすごい人間になったような気すらして、色んな不安が
 吹っ飛んだ。
 これがだめでもきっと後悔しない。
 玉砕…というよりは、自分のやることをきっちり積み重ねてきたと思えたことに、
 嬉しい気持ちになる。

 これ以上同じことを続けても変化はなさそうだし。
 今の時点で思っていることが、全てだって気がした。
 このままだらだらと思い続けることが、これからの私の恋愛を無駄にするとしたら、
 これ以上もったいないことは続けられない。
 適切な判断だったと思う。

 返事、なし。


 どきどきして、返事を待ってしまう気持ちはやまないけれど、どんな返事が来ても、
 受け止められるだろう。
 はぁ、どきどきした。
 緊張した。
 こんなこと、そう滅多にあるもんじゃない。

 でも、よかったと思う。
 本当に。


 ♪BGM/J-WAVE





2004年10月03日(日) たったひとつ残った宝物。


 結局帰ってきたのは、AM6:00。
 雨の降る中を、原付でふらふらと帰宅する。

 すぐさま布団にもぐりこみ、お昼過ぎたあたりに目覚ましを設定する。


 今日はあの場所へ向かう日。
 数日前に彼女にお願いしておいた。
 酒を飲んだ翌日の怠惰に喝を入れ、何とか約束を守ろうと身体を運ぶ。

 久々に車で向かったが、雨のおかげかものすごい混雑。
 家から少ししたところから、ほとんどノロノロ運転となり、果たして到着できるのやら…。


 流れていた“TOKIO HOT 100"では、アシスタントの君嶋さんがいなくなって、
 クリス(ペプラー)さんが機関銃のようにしゃべっていた。
 もうアシスタントはつかないのだろうか…。
 何だかせわしなくて聴きづらいから、誰かついて欲しいのだけれど。


 何とか到着すると、そこでは既にばたんばたんといつもの音。
 会場も改装されて、壁やライティングが見違えるようになっていた。
 薄暗いあの古びた建物の感じが一掃されている。

 今日は近くで見れたからか、もうガウンに釘付けだった。
 後姿も、前の細かい部分も、体系に合っているかも、全て目に入れる。
 思ったより悪くない。
 似合ってるし。
 でも、やっぱ白の方がよかった気が…。

 全部終わって、出てくるのを待つ。
 10月に入ってめっきり寒くなった上、どしゃ降りの大雨。
 この季節はいつも待っている物悲しさを思い出させる。

 彼女は後輩を引き連れて出てくる。
 彼女を待っているのは私だけ。
 私を見ると、いつものように表情を緩ませる。

 伝えたいことがある。
 聴きたいことがある。
 これは人間関係の基本だと思う。
 相手に興味がある。
 関係を持ちたいという動機づけがある。
 明らかに変わった。

 私はまだまだ人がいると緊張してしまうけれど、彼女に対して緊張感を持つことは
 少なくなったように思う。
 一緒にいることが普通になった。
 私の視界の中で、柔らかく笑う彼女の表情も見慣れた。

 また会えるかな。
 また会いたいな。
 そういう雰囲気で別れるのは、淋しくなくていい。
 例えひとりで行っても、帰り道に心細くならない。


 彼女に出会えたことは、人生の歓びだ。
 つらいこともたくさんあったけれど、他の誰にもこんな歓びはやってきっこないと
 思う。
 いろいろ手からすり抜けたものもあったけれど、彼女を巡る流れの中で、たったひとつ
 残った宝物だ。

 最近無茶言うようになった彼女も微笑ましい…。


 ほっとして眠る。
 今日はおでんだった。
 明日は月曜日。
 がんばろう。


 ♪BGM/LAVA AL.『Conecxion』



2004年10月02日(土) 私の目指す大人の女。


 今週は、結局忙しかった…。
 最終日の昨日も1時間半の残業。
 結局半休を取った分を取り返してしまった。


 今日はのんびり寝ようと、昼近くまで眠る。


 でも、12時までにゴミ出しをせねばならず、慌てて起き出す。
 この間解体した、カラーボックス(木)を、えっちらおっちら下の集積場まで運ぶ。
 無事完了!

 その後はうだうだとTVを見て過ごす。
 そして、盛大に衣替えをして、冬物と夏物を入れ替える。
 いらないものはフリマ用に回す。

 きっちり片付いて、掃除機までかけてのんびりする。


 夕方からは大学時代の友人と飲む約束をしている。

 その友人は、家から車で20分ほどのところに住んでいながら(大学の仲間では1番近い)、
 今までほとんど接触がなかった。
 何となく、繋がるようで繋がらないふたりだった。
 その前に会ったのは、確か5月頃だ。

 彼女は仕事を辞めて、新しい仕事を始め、また仕事を辞め、仕事を始めるということを
 この半年のうちに繰り返した。
 今日はその話を聴く。


 私は逃げないで、自分の納得の行くまで自分のペースで闘う、見つめる方。
 人には強いと言われるし、実際自分でもそう思う。
 これ以上強くなる必要はないのだけれど、強い人間には強いなりの壁がやってきて、
 さらに耐性をつけるべく立ちはだかる。

 闘うこと、逃げないことはすごいことだと思われるけれど、小さなことから少しずつ
 経験していけば、それほど難しいことはないと思う。
 今日よりは明日、明日よりは明後日…という具合に、だんだんと色んなことが
 染み込んでくるようになる。


 私からしたら、逃げ続けることの方がよっぽどつらいし大変。
 だって逃げることには際限がないし、1度逃げたら逃げ続けなければならないから。
 いつやってくるとも知れないそのことから、絶対に確実に逃げなくちゃいけない
 なんてつらすぎる。
 私にとってはホラー沙汰だ。


 結局彼女は向き合わないし、見つめもしない。
 他人の私は本人よりもよくわかるなんて、ばからしいしうそみたいだけど、物事を
 確実に捉えたいと願う人からすれば、他人も自分もそう変わりはない。
 そして、ずばずばと当てていく私をこわいと思ったかもしれない。

 感性を研ぎ澄ますこと。
 見えないものを見ようとすること。
 それは時に霊能力のように、不思議で浮世離れしたことなのかもしれない。

 心を開いていたい。
 物事に柔軟で、素直でいたい。
 きちんと自分の気持ちに向き合って、表現していきたい。
 それが私の目指す大人の女だ。

 何だか帰り難くなってしまい、結局明け方まで飲み屋に居座り、始発が動くまで
 カラオケに行く。
 最近カラオケなんて全然歌わなくなっちゃったから、ものすごく下手になっていた。
 そして彼女は、“そういう感じ”という唄を連発させていた。


 この隙間も、この距離も埋められはしないけど、適切な距離を測ることができるから、
 これからも付き合っていけるだろう。


 友人に言われた“アジアンビューティー”はうれしかった☆
 これからもそういう出で立ちで頑張ろうと思う。
 せっかく髪も黒いし。


 あー、しゃべりすぎて声が枯れた…。


 ♪BGM/LAVA AL.『Conexion』


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