4254.0516の日記

2004年07月26日(月) 今日は、メールはなし。


 昨日畠山美由紀さんに、がっちり泣かされたせいか、やはり体調がすぐれない。

 おまけに職場に行くと、仲良しの先輩とSさんが揃って出張中。
 淋しいな。
 体調の悪い人もあちこちにいて、何となくぼんやり過ごした。
 昨日から魂の入らない生活だ。


 こんなに仕事一筋で。
 仕事のない自分が想像もつかない。
 仕事のない自分は、どう考えても人並みから外れる人間で。
 仕事をすることで、ようやく世界と繋がれる。

 ここ最近はずっとそう思ってきた。

 だから、恋愛もあまりうまくいかない。
 だから…じゃないかもしれないけど。

 仕事に生きられることはしあわせなことであって、当たり前のことではない。
 明日両親が倒れたら。
 自分の身体が動かなくなったら。
 そういう想定では、脆くも崩れ去る現実。
 今当たり前に見える現実は、かくも儚い。


 もし誰かを好きになって。
 その人と一緒に歩いていきたくなって。
 その人がいきなり病気になったり事故になったりするかもしれない。
 それでもその人を選んでよかったと思えるかどうか。
 自分の人生をその人のせいにしないで、いきいきと生きていけるかどうか。

 そういう人を選ぶべきだと思う、ようになった。


 今日は、メールはなし。


 貯金と節約。
 最近よく考えること。
 本当にヘタクソ。
 でも、本気でやらなければ。
 とりあえずは-20〜のstartだ。

 あぁ、弱いなぁ。
 でも、あの笑顔にはかなわない。
 誰にも言えないなぁ、さすがに。


 おいしいお酒呑みたいなぁ…。


 ♪BGM/畠山美由紀 AL.『Wild&Gentle』



2004年07月25日(日) 確かに“あの日”が存在した跡。


 昨日が遅かったのと、長距離運転なのと、久々に疲労の中、家で眠れたことで、
 寝起きが悪い。

 でも、半分約束の中、起きねばならない。

 半分遅刻気味で、出かける。


 買い物欲が止まらない。

 昨日は長年欲しかったCDを2枚。
 今日は、帽子や靴・アクセサリーなどを細々と買う。
 給料日後のいつもの自分。
 しかも運の悪いことにバーゲンシーズン。
 もう、店を見て歩くのはやめよう…。


 今日は、何をしていたんだろう。
 1日魂が入らないまま過ごした気がする。


 彼女と会うのも久し振り。

 彼女は最近とっても素敵だ☆
 髪型も。
 身体つきも。
 表情も。
 何だか少し眩しいほどだ。

 最近いい意味で期待を裏切られてばかり。
 とっても知らないところに行ってしまったみたいだ。

 帰りに交わした言葉たちはいつも通りのようで。
 でも、確かに“あの日”が存在した跡を残していた。

 私はあなたが生きていることがしあわせ。


 PCでnet検索していたら、ふいに見つけた名前…。
 やっていることも、あなたそのもの。


 気がついたら号泣していた。


 それはもう、自分でもびっくりするくらいの涙で。
 ようやく今週の大変だったことを「つらいです」と言えたような、重たい涙だった。
 彼は引き金に過ぎなかったけれど。
 でも、本当に言いたくて言えなかったことを、やっと言わせてくれるような人だ。

 涙があとからあとから流れて。
 しまいには、タオルに顔をうずめてしばらく泣いていた。
 仕方ない。
 結構大変だったから。
 つらいことをつらいといえないほどに、苦しいこともあったから。


 毎日“どこでもドア”のことを考えていることが、心の支えだった。


 好きな人とは喜びを共有したい。
 嬉しいことを、一緒にたくさんたくさん味わいたい。
 楽しいことを2倍にしたい。

 哀しいことはいつもある。
 特別ではなく、日常に。
 それをさらけ出すことは得意じゃない。
 人はひとりでしか埋められないものがある。

 喜びや楽しみがたくさんあれば、それを頼りに進んでいける。
 喜びと共に思い出せる人を好きになる。


 ♪BGM/ハナレグミ AL.『音タイム』



2004年07月24日(土) 夏の鎌倉。


 初めて家主と共に目覚める。
 起こされたのは父からの電話だ。

 そこから私と友人はしばらくごろごろ眠る。
 しっかり者の家主は起きてあれやこれやをやっている。
 電車組の友人がやってくる時間帯になって、活動を開始する。


 冷房がキライ。
 ダイキライ。

 夏の暑さに体力を奪われて、集中力や記憶力などの低下が甚だしいのだけれど、
 それでも暑い方がいい。
 身体がのびのびする。
 空気や湿気を欲しているのがわかる。

 友人宅でも、気がつくと冷房の効いていない部屋に移動して、夏の空気と音を楽しんだ。


 宙ぶらりんになっていた丹沢旅行は結局中止になる。

 私は、人がどのように振舞おうと選択をしようと、割に寛大な方だと思うのだけれど。
 それを人に求めてくることに関しては、態度を硬化させる。
 ことに、私に対して無意識的に求めることには拒否的になる。

 正面きって頼まれたことに対しては、誠心誠意応えたい。
 でも本人は無自覚で、その上その事態を収集させようとする意図のもとに発言して
 いるような人は、仲間でなければさようならだ。

 仲間であってもぎりぎり。


 やることもなく、話すことも中途半端になったので、外に出かける。
 行く先はなんと“カラオケ”。

 今まで大学時代から一緒だったのに、これまでカラオケに一緒に行ったことはなかった。
 人前で歌うことは緊張するから、得意じゃない。
 これだけ慣れ親しんだ、裸すら知っている仲間であっても、初めてのことは恥ずかしい。


 今回はちょっと楽しみ尽くせなかったなぁ。
 みんながみんな調子が悪かったのだろう…。
 ちょっとつらいことがあった。

 気の置けない仲間だからってことに胡座をかいて無理をせず。
 これからも楽しく付き合うために、加減するべきところは加減しよう。
 みんなそれぞれ、いつもいっしょってわけにはいかないと思う。


 恋だなぁと思う…。

 不意に口ずさんだ“家族の風景”の続きが聴きたくてたまらない。
 そのために(大きなきっかけとして働いた)CDまで買ってしまった。
 あなたの声ではないけれど、あなたが口ずさんだ唄を聴きたくなった。

 自分でははっきりわかっているのに。
 人にわかるように伝えられない。
 それが恋だと友人に言われた。


 それにしてもやり方が汚い。
 ここまで来るとホラーだ。
 貞子だ。
 卑怯者はキライ。
 人の弱みにつけ込んでくるやつはキライ。

 負けない。


 ♪BGM/ハナレグミ AL.『音タイム』



2004年07月21日(水) こんなに夢中にさせた責任は取ってもらおう。


 疲れて眠って、暑さで目が覚めると、腹が立っていた。


 あんなに思わせぶりなメールを何度もくれておいて。
 こっちが好きになったら、彼女がいる(かもしれない)なんて。
 一方的だし、勝手過ぎる。
 理不尽だ。
 こんなに夢中にさせた責任は取ってもらおう。
 そう思った。

 久々にムキになっている。
 “あの人”以外の男の人のことで…。


 仕事をしていないと考える。
 その点、仕事は率直だ。
 面接に入っている時は、集中していて考えなくてすむ。

 …と思いきや、面接中にさっと通り過ぎた彼の存在感にはっとした。
 こんなところまで侵食されるとは。
 完全に私は骨抜きじゃないか。


 今日も思いがけず仕事が増えてしまい、ますます先輩に心配される。
 結局1時間ほど残業をしてもメドが立たず、仕事をしていても居心地が悪いので、
 持ち帰ってやることに決めた。


 そうしていても、彼のメールを1日待っていた…。


 先週相談に乗った友人は、明日辞表を出すとのこと。

 彼女が心を決めたのなら、私は何も思わない。
 もともと彼女にどうして欲しいなんて思ってはいないから。
 彼女らしい決断をするために、私が何らか言えることがあるならばいいと思って
 いるだけ。


 そうしている間に私のほうがつらくなってきた。


 辞める・辞めないということではなく。
 自分らしく仕事が思いっきりできないことに。
 どうして仕事を持ち返って、こそこそやらなくちゃならないのだろう。
 忙しい時に忙しいと言うことが憚られるのだろう。

 きっとつらいと思うのは今だけのことだろうけど、熱病のような恋も同時進行して
 しまっているがために、つらさは倍増。
 でも、きっといつか報われる時が来ると思う。
 本当に、前向きに、信じている。


 あぁ、こんな時、新臓器の名称辞典のことなどを延々と話していたい。
 くだらないことをたくさんたくさん言って欲しい。


 夜部屋に入ると、待っていたかのようにメールが入った。


 彼だ…。


 仕方がないし、まどろっこしいので、とてもとてもその気を込めたメールを送ってみた。
 いつまでも私ひとりを相手に営業してもらっても仕方がないし、このまま顔を合わせ
 続けたらきっと好きになるに決まっているから。
 見込みがないなら、才能を愛することで留めるようにしたいから。

 今のところ返事はない。
 時差のある彼の携帯のことだから、いつになるかはよくわからない。
 でも、近日中に答えが出ることだろう。
 割とよくやった、と今回は思う。


 ♪BGM/J−WAVE



2004年07月20日(火) 水色の彼。


 悔しくて泣いた。

 あなたがそこにいるのに。
 私はここにいること。

 私にとってあなたは完全なのに。
 まだまだ繋がっていないあなたとの縁に。

 そして、見覚えのあるあなたの名前を私の視覚が捕らえた時に、言いようもない
 悔しさと切なさが入り混じって、苦しく泣いた…。
 名前を見るだけで泣けるなんて。
 そんなの悔しすぎる。

 やはり、あなたは私の弱みに違いない。


 仕事が終わる気がしない。

 火曜始まりの今週。
 すっかり月曜だと思い込んで、翌日の予定のつもりでいたことが、あっさり今日
 やってきた。
 明日も、明後日も、金曜日まで予定がぎっしり。
 こんなことでやり終える日が来るのだろうか…。


 無理は絶対にしない。

 でも、自分に出来る無理ならしたい。
 目をかけてくれる先輩との同席は、本当に勉強になる。
 私にはもったいないほどの経験だ。
 だから集中。
 ひとつひとつの密度を濃くする。

 時間をかければそれなりに立派なものが出来上がるけれど。
 今求められるのは“仕上げられるかどうか”。
 できるか、できないかを求められている世界で、質までプラスできたら私の勝ちだ。
 きっとそれで、次の仕事を呼び込める。


 心配の眼差しを向けてくれている先輩。
 それを知りながら、気付かれずにどこまでやれるか。
 かくれんぼさながらだ。



 残業したい気持ちがやまやまの職場を出て、今日は友人の彼のliveへ。
 とは言っても、目的は違う。

 会場に着くと、ちょうど私の好きな曲を歌い始めるところだった。
 “敗走詩集”。
 会場の後ろに座って、口ずさみながら歌を聴く。

 彼の歌を聴いていると、いつも水色を思い出す。
 水の中にいるようで。
 涼しい水族館を感じる。

 “ステンドグラス夕暮れ”。
 “ヒトミ”。
 そして“紅茶の足”。
 みんなみんな歌える。
 世界に誰もいなくて、彼と私しかいないという想定で、その声を聴いていた。
 素晴らしかった。
 “紅茶の足”では涙が出そうになった。

 CDは毎日聞いていても、生の唄声にはかなわない。
 生の唄声みたく聴こえるCDがあればいいのに。

 付き合いで友人の彼のliveも見たけれど、私の心は奪われっぱなしだった。
 あんなにも違うジャンルの歌を聴いていても、私の中には彼の歌が流れていた。


 話に行けるかどうか不安だったけれど、今までの自分、先月からの悪運が取り付いた
 自分を自ら打開したくて、酔っ払いの勢いで話に行った。


 あまりにも思った人過ぎて、惹かれて仕方がなかった。
 面白いと思うものが似ていて。
 見ている視点の個性が心地良くて。
 苦しい世の中にユーモアを見出そうとしているところが。
 きっと見ているものが似ている。
 確信だった。

 私の確信は当たるのだけれど、きっと普通の人からすると2段階・3段階先の話で、
 なかなか伝わらない。
 信じてくれれば損はさせないのになぁ。
 だって、恋をしていることを差し引いても、楽しいことは間違いないもん。


 ふと居心地の悪さを感じて、あなたの方を見たら、あなたも輪ゴムをいじりながら
 こっちを見ていた…。


 “紅茶の足”が50回も聴けたら、しあわせだなぁ☆
 ふと口ずさんだ“家族の風景”はずっと聴いていたいほどだった。


 いつものように面倒見と愛想のいい友人。
 人間関係は直感一発勝負の私にはいささか疲労する。
 誰にでもいい顔できないから。
 でも、角を立てないよう、何とか辛抱する。

 おなかが減って、休憩がてら入ったcafeで話していると、liveの出演者が続々と
 通りがかる。

 スマイリー君を抱いた彼。
 隣には女の人がいたように見えた。
 その雰囲気は、何となくほっとしたように見えた。
 一瞬の出来事だったけれど、本当に目の前が暗くなった。

 その後は、ほとんど話に身が入らず。
 空気の読めない人(ア)をやり過ごし、何とか気分を落ち着けたけれど、落ち込んで
 いるのは明らか。
 あぁ、わかりやすいなぁ、私。
 口数が減っているのは明白。


 何だったんだ、今日…。


 ♪BGM/森広隆 『Rainbow Seeker』



2004年07月19日(月) 海の日。


 海の日。


 昨日往復1時間半以上チャリンコをこいだせいか、目覚ましがなっても起きられない。
 言い訳をしようとか。
 決断しようとか。
 色々考えたけれど起きられず。

 結局疲労のため、昼過ぎまで寝てしまった。
 両親がおばあちゃん家に行っていたのもちょうどよかった。


 何となく決めかねていて、うだうだとしていたけれど、やっぱり断ろうと決めた。
 今の私にはメリットが少なすぎる。
 今年は“決断”。
 些細なことでも、何より苦手なこのことに挑戦していかなければ。

 子どもの数も多いわけではない。
 ボラが主体ということは、みんなで作り上げることに意義がある。
 でも、ここまでほとんど参加できていないし、きっとそのことは当日も雰囲気として
 残るものだろう。
 行って損をすることはきっとないと思う。
 だけど、その程度のことに挑戦する価値があったのは昨年までのこと。
 数より質の挑戦をしなくてはならない。


 活動し始めたのは夕方。
 街へ出て、買い物でもしようかと思ったのだけれど、給料日前でそれもままならず。
 昨日からろくに食べていなくて、何だかふらふらする。

 結局、本屋さんをぐるぐると回って、讃岐うどんを食べ、久々に(外で)コーヒーを
 飲んで家に帰った。


 いよいよ明日。
 しゃべれるといいな。
 そして、自分の気持ちが固まるといいな。


 ♪BGM/森広隆 『Rainbow Seeker』



2004年07月18日(日) “お母さんのTシャツの柄”に似た花火。


 目覚ましをかけないで、眠れる久々の日。


 今日は夕方から下の妹と地元の花火を見に行く約束。
 夕方までは自由行動。

 真ん中の妹は今週も帰ってきており、久々に3人で色々とくだらない話をする。


 小言のうるさい父が帰ってきた頃、3姉妹は蜘蛛の子を散らしたかのように、自転車で
 いそいそと出発。

 花火大会の会場までは、自転車で30分以上かかりそう。
 街中の主要道路も、ほとんど動かない状態になるため、地元っ子らしくチャリンコで
 向かう。

 途中信じられないほどの田舎道を通ったり。
 田んぼ(なんと!)の真ん中に場所を取って、花火を待ち構えている家族連れを見たり。
 可愛い浴衣姿のカップルを見たり。
 (それ以上に可愛くないカップルもいた。)
 田んぼに突っ込んで、脱輪してしまった車があったり。
 地元のほのぼのした感じが出ていて、素朴な気持ちになった。


 沼地の周りの街路樹通りに場所を取って、花火を見ることにする。


 妹とふたりでコンクリートにぺたっと座って、のんびりぼんやり花火を見た。
 街路樹が邪魔をして、一番見事に見えるはずの花火に、木々が邪魔をした。
 普段あまり会話をすることもないし、時間的なすれ違いが続く昨今では、こんな
 機会は久し振り。
 思いつくままに、家族ならではの話をした。


 “お母さんのTシャツの柄”に似た花火には、ふたりで大笑いした。


 そんなこんなで、かき氷やたこ焼き・あんず飴などお祭りらしいものを食べて、
 またチャリンコをこいで家に戻った。

 帰り道にラーメンが食べたくなって、まずいとわかっていながら近所のラーメン屋に
 入る。
 本当にまずかった。
 2/3程度口をつけて、それから先、食が進まなくなった私を見て、「もう食べれない
 んでしょ」と、妹が言った。
 姉妹だなぁと思った。


 何だか知らないけれど、帰り道はずっと鼻歌を唄っていた。


 ♪BGM/森広隆 『Rainbow Seeker』




2004年07月17日(土) 海のふた。

 そんな状態で、朝帰り。
 危なかったので、途中のコンビニで数分間うたた寝をした。

 驚くほどすっきり。


 家に帰って、爆睡。


 友人から借りた、よしもとばなな“海のふた”。

 本当に素晴らしくて、書き出しからやられた。
 “見た目を乗り越えたものだけが、その繊細な魂に触れることができる。”

 私は口が悪いし、態度も悪い。
 だからうわっつらの付き合いの人は、私のことを悪く言う。
 ぼろくそだ。
 だけど、その口の悪さ・不器用さに真実を見出してくれる人もいる。
 そういう人だけを信じたいと思うし、そういう人はほんとうだ、と思う。

 “夢を叶えるということは、地味な毎日を積み重ねることだ。”
 ほんとうにそうだ。

 私の(一般的には)華やかな学歴や、やりたい事を追求するというこだわり。
 どこか違う世界の、選ばれた人間のやることだと思われることも多い。
 だけど、毎日は地味だし、喜びと苦しみの繰り返しだし、くだらない雑用仕事も
 多い。
 でも、これを繰り返すことの先に、自分の道がある。
 その地味さをくぐりぬけた人たちだけに、与えられる想いを信じている。


 夕方からは友人と飲む。
 その友人は4歳の子持ち。
 いつもちびさんを連れて、食事に行ったり、家で遊んだりしている。
 友人単独で会うのは、いつ振りだろう…。

 彼女は主婦の毎日を生きて、私は全然違うこだわりの独身生活を生きる。
 近所づきあい、とか。
 子どものこれから、とか。
 嫁・姑、とか。
 ダンナ(彼女は夫をこう呼ぶ)、とか。
 へぇ、と唸るような別世界の毎日。

 彼女の健全な“普通さ”は理解できるし、ある意味羨ましいと思う。
 けれど、あまりにも違うところにいるなぁと思った。
 きっと、彼女は私を理解することはできないし、このままだろうとわかった。

 私たちは、本当に楽しい、きらきらした一瞬をともに過ごして、それを同時に体験
 してきたことが関係を支えている。
 全く違う人生を進んで、全く違うところで人生を終えるだろう。
 それを確認した。

 でも彼女とちびさんは大好き☆


 “結局意志や意図が波のように人生を動かしている。”
 目からうろこだった。

 人間には無意識というものがあって、それをたいそう大事のように扱われるけれど、
 結局人を動かし、人生を動かすものは意志だ。
 大抵なことは、それで補える。
 そして、生きることにまつわるすべてのことはどうにでもなる。

 どうして無意識にあれほど興味が持てなかったのかということがよくわかった。
 かたちのないものや意志を越えたものに重きを置いている人が逃げているように
 見えるんだ、と思った。
 無意識なんてくそ食らえ。
 全ての意志は、無意識を超えて、世界を変える力を持っていると思う。

 腑に落ちてよかった。

 ♪BGM/MAGLOCKコジオ AL.『冬のかさぶた』



2004年07月16日(金) 戦友。


 目が覚めると、恐ろしいまでの腹痛…。
 生理痛だ。

 AM5:00頃に目覚めてしまい、吐き気すらもよおすほどの痛み。

 今日ばかりは仕事を休もうかとも考えるが、こんな日に限って予定がぎっしり。
 休むなんて言い出せない…。

 そんなことを考えながら、再びうとうとしていると、ばななのエッセイの影響か、
 友人の影響か、出産の夢を見た(きっと痛みは一緒)。
 そして、無断欠席の夢も見た。
 “あー、遅刻ぅ…。”とはっとしていた時に、目覚ましが鳴る。


 これほどまでに重いと、薬も対して効かないけれど、何とか仕事ができるほどには
 回復。


 色んなきっかけで思い知る。
 自分の見てきたものがどれほど本物だったか。
 本物の素晴らしさ。
 偽者のいかがわしさ。

 いつも誰かのせいにして、いつも誰かにいい訳をする人生はうんざり。
 どれほど苦しくとも、どれほど理不尽でも、そのことを自分にひきつけて、自分の
 こととして考えられる人になりたい。
 今のところはそれを目指して進んでいるつもりだ。


 忙しくて慌ただしくて、金曜日の幸せを噛み締めるひまもなく、1週間の仕事が
 終了。
 今週は、あまり心待ちにするような予定もなく、いろいろ言いたいことがあった私は
 ちょっと残念。


 仕事が終わると、気になるメールが2通。
 ひとつは大好きな友人Sから。
 ひとつはうふふなメール。
 何度か読み返す。

 Sからのメールは、少し深刻そうだったので、すぐに返信してみる。
 でも、私の中では心の引っ掛かりを残しつつ家に戻る。

 家に着くと昨日と同じように、大粒の雨。
 時間も回数も昨日と全く一緒。
 しばらく車を降りられず、仕方なく雨やどる。


 …とSからの返信。


 思い立って、Sの家の方に向かう。
 家から1時間ほどの道のりだ。


 Sは滅多に弱音を吐かないし、弱音を吐く時は本気だ。
 何ができるとは思わないけれど、繋がった縁を信じて、何ができるかできないかを
 確かめに行く。


 Sは過剰適応の魔法が解けて、ようやく現実に目が向いた感じだ。
 今まで暗闇の中を、不安でも恐怖を感じても、たったひとりで必死に突き進んできた。
 今になって、そのことを“怖い”と言えるようになった。

 私も、今まで色々なところで戦ってきて、時に人と争って、自分もくたくたになって
 ここまで来た。
 だから、今この時期にそう思う気持ちは理解できる。
 だけど、自分だけがそういう状況にいるわけじゃない。
 そう思えるようになるかどうかは、その個人にかかっている。
 へらへらしているように見える私だって、負けそうになる自分と、意識の低い周囲の
 人々と闘っている。

 顔を覆っていたSから、ふいに大粒の涙が零れ落ちた。
 私は“大丈夫?”と声をかけることもなく、“キレイに泣く人だなぁ”とひたすら
 ぼんやり思っていた。


 生きたいと本気で願う人から、神様は命を奪うことはないと信じたい。
 もしくは、きっとサインが出るような気がする。
 そのサインを常に真摯に受け止めようとする意志があれば、きっと自分の命を守る
 ことは可能だ。


 そして、不意に来たメールのタイミングのよさ(悪さ!?)に、背筋が凍った。
 お前は貞子か。
 呪い付きだった。


 何となく帰りがたくて、24時間営業のファミレスに移動。
 そこからはげらげら笑い、いつものように仕事や生き方について語り、恋愛について
 グチをこぼす。


 一体何しに行ったんだ…私。

 まぁ、いいや。


 間違いなく戦友で。
 私のことを自分以上にわかってくれていて。
 彼女がいることで、人生というものがまんざらじゃないような気持ちにさせる。
 生きているうちに彼女に出会えてよかった。


 辺りがしっかり明るくなって、ふたりでぼんやり店を出る。


 『今いる場所でできないことは、きっとどこへ行ってもできない。』
 その言葉はあえて口にしなかった。
 でもきっと彼女もわかっていることだろう。
 そして、あえて口にしなかった私も想いすら、伝わっていることと思う。

 あまりの眠さに事故りそうになる。
 何度も。
 もう肉体が精神によって制御される時代は終わった。
 身体は正直だ。
 そのことがうれしい。


 ♪BGM/J-WAVE




2004年07月15日(木) 男らしさや女らしさ。


 今日はようやく木曜日。


 このところ失敗続きなので、正直自信をなくしている。
 …というか、まだ成功と呼べるものがなんなのかさえわからない。
 いつもいつも真剣に臨んでいるだけに、落ち込みもする。
 まただめかもしれないと思うと、あの人との未来に翳りがでてきたりもする。

 あぁ、試されている。


 私ほどひとつひとつに腹を括った、男らしい生き方をしている人間も珍しいと思う。
 自分でいうのもなんだが。
 “プロジェクトX”とかに出てきそうな男気だ。

 だから、恋愛においても、女性的なジェンダーを求められることが何より苦手。
 私は料理も得意だし、家事全般も割とこなせるけれど、それを“求められる”ことが
 病的に苦手。
 そういう雰囲気は敏感に察知するし、その状況は鳥肌が立つほど避けたい出来事。

 性別役割意識みたいなものが、本当に欠如しているからだと思う。
 もちろん雄と雌は絶対的に違うし、そのよさもある。
 でも、だからといって“男だから〜あるべき”とかその逆の意識が出てきた時点で、
 途端にうまく行かなくなる。
 人間としての共通性はあるはずだし、そこを最大限共有できた上に性差があると
 いいなぁ。

 意図しないところに、男らしさや女らしさのありがたみがあると思う。

 …なんてことを考えていると、普通に結婚・出産なんて無理だなぁと改めて思う。
 結婚・出産なんて“女性的”そのものの社会的常識で塗り固められているし。
 妻になること、母になることにまつわる、周りの意識そのものが窮屈。
 出来事それ自体よりも。


 私の貴重な財産源だった大学受験生の家庭教師が、見事今月で終了となる(大学合格
 のため)。
 これから生活できるのだろうか…私。
 思えば長い家庭教師先だったので、それなりに感慨もあるし、いろいろ勉強させて
 もらったなぁと思う。
 去年1年における、頭痛の種の一つであることは間違いなかったし。

 ディズニーキャラが好きな彼女のために、何かお祝いを準備しよう☆


 言い訳に終始する人が嫌い。
 いつも誰かのせいにして。
 永遠に積み重ならない。
 結局人はひとりなのだから、誰かのせいにはせず、自分と向き合う時間を持てない
 人とは深まらない。


 次に会える日が楽しみ。
 会えない時間が苦しい。
 伸びをした時のお腹のラインを思い出してきゅんとなる。

 気持ちがふわふわしている。


 ♪BGM/MAGLOCK AL.『個性の時代』



2004年07月14日(水) きっと恋というのだろう。


 寝坊寝坊…。


 昨日の自分の不甲斐ない態度に対し、情けなさと後悔でいっぱい。
 ああいう時って、どうしたらいいかわからない。
 自己評価の悪さゆえ、どう接すればいいのか混乱。

 …と思っていたら、出社途中にメールが。


 ステージから見えていたらしい。
 しかも、それが“すごくすごく”うれしかったらしい。

 現金だなぁ。
 ウソでもうれしい。
 勘違いでもいいから、しあわせな気持ちに浸ってしまおう。
 朝からとてもうきうきしてしまい、笑顔がこぼれてたまらない。
 よぉし!頑張るぞ!と声を出して言ってみた。


 こういう気持ちをきっと恋というのだろう。


 来週までに、また距離を縮めよう。
 地に足のついた、現実的な想いにしよう。
 きらきらして、一日が素敵に思える☆


 今日の午前中までに仕上げろと言われた仕事は、思った以上に大変で、時間的な
 制約と私の実力が全然合っていない。
 どう頭からひねり出しても、これ以上のものは出てこない。

 半端なものを出すよりは、と思って自分に見合ったものを提出することを判断した。
 残りの部分は、自分の知識を総動員して、うーうーと唸りながらようやく書き上げる。


 自分としてはうすうす判断の根拠にしていて、言いたいことが決まっている。
 でも、それに自信が持てずに、暗にそれを匂わせるような形で書いているから、
 他の人には意味がわからない。
 そこを突っ込んで、“こうだ!”ということが明確に示せなかった、今まで。
 修論でも指摘された私の弱さ。

 でも、そこを乗り越えて、指摘を覚悟で書いてみる。
 その事が自分に必要なことだったのだとわかる。
 腹を括って根拠を示す。
 どうにでも判断できるものは逃げだ。
 読む人に判断を委ねてお茶を濁すのは、プロの仕事じゃない。

 その甲斐あって、部長のチェックも一発OK!
 ちょっとびっくりした。
 でも、そういう意図を持って挑戦してよかった。


 てっちゃんが亡くなって1週間。
 静かに喪に服していよう。


 今日ようやく“光とともに”最終回を見終わる。
 遅すぎ…。
 やっぱり篠原涼子は素敵☆
 活躍して欲しい。


 今日は仕事の途中で胃が痛かったり、耳鳴りと共に痛みがやってきたり、身体の
 不調が激しかった。
 午前中に集中しすぎたからかなぁ。
 でも、集中力が唯一の私の強みだから、それを発揮できる仕事の後は充実できる。


 ♪BGM/MAGLOCK AL.『個性の時代』



2004年07月13日(火) 自分の生き方を創造する。


 昨日の夜、寝入ったばかりのところで携帯が鳴る。
 寝ぼけていたので、目覚ましと勘違いして手に取り、よくよく確認もしないで出てしまう。

 とても後味の悪い電話だった。
 はぁ。
 よく確認しなかった自分を悔やむ。

 はっきり言って寝ぼけていたので話題もほとんど覚えていないし、極力感情を込めずに
 話をしていたのだけれど、悪い気分だけはくっきりと心に残したままにされる。
 最低。


 というわけで、何となく気分がすぐれない1日。


 仕事の締め切りが早まった挙げ句、たまりにたまっていく。
 そして今日も新しい仕事が5件ほど入る。
 入らなくて、断ったものもあったほど。
 あぁ、忙しい夏になりそうだ。
 これで給料上がればいいんだけどねぇ…そういうわけにもいかず。


 結局私が目指すことは、奉仕でも人を救うことでもなく、自分自身をしっかりと
 生きることなのだと思う。
 その手段が、たまたま臨床だった。
 でも、臨床という手段については、本当に授けられたというほどに縁を感じる。

 自分の生き方を創造する、という目的のために臨床をしているのだと思う。
 だからといって、見ているものが自分なわけでもなく、世界の一員としての自分の
 営みを見ている。


 仕事が終わった後、MAGLOCKのLIVEを見に行った。

 ruidoの時は、あまりにも人がいなくて、こんなんでいいのか!と思ったのだけれど、
 今日は大学出たてみたいな若者達がぎっしり。
 プチ同窓会のような状態だった。

 出ていたバンドも私好みで、結構楽しめたのだけれど、やはりMAGLOCKのオトが
 鳴るとうきうきしてくる。
 気がつくと笑顔になっていた。
 感覚って正直だなぁと思う。
 完全に理屈じゃないものが反応していた。

 久々にコジオ君を見たけれど、やっぱりいいなぁと思ってしまった。
 繊細なんだけど、強さがある。
 今日はすごくかっこよかった☆

 そして、コジオ君を挟んで両脇にいる人が、本当に同じ顔をしているのに驚いていると、
 “このふたりは双子なんですよ、驚いたでしょう”と言っていて、さらにびっくりした。
 一番聞きたかったことだったからだ。

 帰り道、CDのお礼と会場までのナビメールのお礼を伝えようとしたけれど、勇気が
 出ずに断念した。
 お互い膨大な関係性の中のひとつでしかない。
 この縁遠さを恨む…。


 ようやく川平さんが戻ってきたと思ったら、クリスさんがvacation。
 あの代役の人の妙にsexyな声はいただけない…。
 朝は、元気にcuteにはつらつと出勤したい。
 早く戻ってきてー。


 ♪BGM/J-WAVE



2004年07月12日(月) オタク道。


 朝起きると猛烈にだるい。
 一瞬会社を休もうかとも考えるが、今日は仕事が入っていて休めない。
 職場に着くと、私と同時期に入った新採さんが病休だった。

 きっと今の時期、気候も悪いし不安定。
 おまけにちょうど仕事量が増えつつあるという時期でもあって、体調を崩しやすい
 のだと思う。
 そのことを心に置きながら、暮らそうと思う。
 そうすれば、肝心な仕事が入っている時に、失敗&休まなくてすむ。

 意外とそういう体調管理とかが、仕事ぶりへの評価にまで直結することがある。
 気をつけたい。


 我が家の女性陣は“冬ソナ”にハマッている。
 当初見始めたのは私だが、今や母が一番熱心で、リアルタイムで見ている。

 そこで母聞いた“冬ソナ”の魅力…。


 『私はヨン様じゃなくて、チェ・ジウのコートが好きなの』


 きっと日本中捜しても、そんなところのFANなのはあなただけ…。
 さすがわが母の言葉。
 妹とともに、げらげらとひとしきり笑った。


 今日は仕事が1件入っていた上、追加でひとつ頼まれた。
 いずれも手応え抜群の仕事。
 時間いっぱい、猛然と働いた。

 何だか今週は忙しそう。
 仕事が後から後からやってきて、追いまくられる感じだ。

 普段言葉に頼りすぎている私の課題は、非言語のやり取りを学ぶこと。
 表情でも、身振りでもなく、構造化と行動理論。
 本当に苦手だ。

 でも今日は、少しだけ、本当に少しだけ方向性が見えた。
 まだまだ使えるものにはならないが、次に修正を加えてまた考えてみよう。
 そして、自分はこれだ!と思える方法に近づきたい。
 何事も完璧はないけれど。

 この仕事、本当にオタク道だなぁ…。


 この頃、よく連絡を取っている。

 それがお金のせいだとは思いたくない。
 だって、あの人は不用意にいい顔ができなくて、いつもお金に困っている人だから。
 もし、お金が目的ならば、今ここで(一番お金がないであろう)私が助ける必要は
 さらさらない。

 昨日のひと言はうれしかった☆


 ようやく夏休の予定がつきつつある。
 行くのは海の方。
 美しい自慢の女性4人で、お酒とさかなと自然を満喫しに行く。

 あぁ、そのために頑張ろう。
 おー。



2004年07月11日(日) 関係の整理。


 昨日うだうだと起きていたせいか、今日はやはり起きれない。
 最近、夜疲れのあまり眠れないことが多い。


 今日は例のあの場所へ。
 友人夫婦と電車で向かうため、待ち合わせをする。
 …と、友人夫婦は意外に早く到着し、結局別々に行くことに。

 あぁ、こんなことならゆっくりご飯を食べて、投票してきちゃえば良かった。


 あれから初めて顔を合わせるとあって、少し緊張。
 何て声をかけようか少し迷う。
 しかし、結局事前に顔を合わせることはできず。
 ほっとしたような、残念なような。

 そして、あっという間にエンジン全開の私。
 強気なことを言っていた割に、結構ぐだぐだだったような。
 やっぱりメインは夜だから仕方ないのかも。


 いつも思っていたけれど、もう意に添わない集団にくっついているのはやめようと思う。
 今日は本当に、心から疲れた。
 誰一人好きな人がいないし。
 誰一人気を許せる人もいない。
 昨日とは正反対の、大違いだ。

 体裁を繕っていたいと思う気持ちと、何となくの心細さでいつも混ざっていたけれど、
 これからはもうやめよう。
 この疲労度が軽減することはないだろうし。

 ここ最近関係の整理を迫られることが多くなった。
 何となくで先延ばしにしてきたけれど、もう決断していいのではというような。
 仕事のようにpublicではない場合に、それが顕著だ。
 全てはお互いの心持ち次第に委ねられている関係であるならば、大事なものとそうで
 ないものを分けていく時期に来ているのかもしれない。


 私には“完全無欠のいい人”ではなく、“完全なまでにいい人になりきろうとしている
 人”にしか見えない。
 そうでなければ、いつも待っている私を置いていけようはずもない。
 心からいづらい思いをしている私に、“選挙のお願い”などするはずもない。
 本当にいい人は、そういう人ではない。


 忙しいのか終始大慌てな彼女。
 私がいることにも気づかない。
 そして、寄っていったふたりと会話して帰ろうとしていたところで、負けん気魂に
 火がつく。
 つくづく私は、負けたくない女だ。

 慌てていたし、よそ行きだったけれど、確かにあの日のことが根付いていた話し振り
 だった。


 一目散に1人で帰り、帰りの電車で爆睡。
 そうとう疲れがたまったんだろうな。
 もう、たまらない。
 家に着き、投票をして、のんびり過ごす。


 …と彼からの電話。
 仕方がないので、決意を伝える。
 どうしてこう毎週人を振らなければならないのだろう。
 でも仕方がない。
 迷っているより、経験しながら見つけていくしかない。




2004年07月10日(土) 心強く思えること。


 土曜日だというのに、目覚ましをsetする。

 今日は友人とMOMA展→蜷川実花写真展のハシゴという、artな一日を送る予定。
 一緒に行く友人も大好きだし。
 久々お出かけって感じで、ここ数週間本当に楽しみにしてきた。
 仕事のグチや日々の考えなども話そうと、今日を目指して仕事をしてきた。

 …と思ったら、乗り換え電車を逆方面に乗ってしまう。
 慌てて飛び降り、何とか約束を少し過ぎたくらいで到着できる。


 MOMAはNYに行った時、改装中で見ることができなかった。
 友人が六本木に来ていたMOMAを一足先に訪れ、これは行かなくてはと思っていたところ。
 何気なく話題に出したら、友人Sが行きたいと言ってくれ、今日の企画となった。

 何気にartが好きな友人ってそれほど多くなく、今まで一緒に行っていた友人は夫
 となり、遠くに行ってしまったので、Sの登場はうれしい。

 MOMAは歴史とコンセプトごとの4部構成になっていて、初期の展示は見ているのが
 苦しかったけれど、だんだん好みの展示になってきて楽しかった。
 抽象画とか、幾何学模様とか大好き。
 活力を与えられ、創造性を喚起された。
 やっぱり生で見るとenergyがdirectで、いつもいつも圧倒される。

 芸術は、まさに“ぶつける”という感じがする。

 しかし、あまりに寒すぎた森美術館。
 ゆっくり展示を楽しもうとする人の集中力を奪う。
 本当にartを楽しめる街を目指すなら、もう少し細やかな配慮が欲しい。
 設定温度21℃…あまりに寒すぎる。
 でんこに怒られるぞ。


 場所を移して、原宿に移動。
 同じく蜷川写真展を見る。

 と、その前に選挙に出る蓮舫が“最後のお願い”をしていた。
 キレイだった、小さくて。

 やっぱり私は蜷川の人物写真が好き。
 特に作り込んでいない、自然光の写真が大好き。
 今回は、私の中で好感度急上昇の“田辺あゆみ”ちゃんの写真が大好きだった。
 素晴らしい表情だ。
 あんな素直な正しい笑顔も珍しい。

 遊びのコーナーで友人に写真を取ってもらう。
 やっぱり今回も思ったけれど、私は友人Sに撮ってもらう写真の表情が一番いい。
 躍動している、と思う。
 そして、気を許した顔をしている。


 “カネなら持ってるわよ”という友人とともに、若者の町で買い物をする。
 私は金欠で買えず。
 どうして都内に買い物に行く前日に限って、毎回地元でバカ買いしてしまっている
 のだろう…。
 不思議すぎる、このタイミング。

 以前一緒に行ってお気に入りだったタイスキ屋さんがつぶれていた。
 心も身体もタイスキ気分だったので、ふたりで心底がっくり。
 おいしかったのになぁ。
 またあのチェーン店を探して、食べに行きたい。


 恋愛に求めるものは?と聞かれたので、“その人がいることで、生きることが少し
 心強く思えること”と答えたら、友人の大絶賛を浴びた。
 すごくすごく褒めてくれた。
 何だかうれしい。
 そして、何事も“絶対”を信じることへの嫌悪について語り合う。
 おそらく恋愛が100%にはなりえないであろう私たちにとって、唯一心を伸ばして
 話せる相手だ。


 いつもいつもそうなのだけれど、Sといると本当に自分に帰れて、愉快な気持ちに
 なって、のびのび・晴れ晴れとする。
 きっと相手にとってもそういうやり取りができているからだろう。
 そういう相手にめぐり合えてしあわせだと思う。

 そして今日も元気になって、別れた。


 池袋駅で、塾時代の教え子に激似の人を発見。
 メールをすると本人だった。
 あぁ、こんな遅くまで夜遊びするほどに、大きくなったのね。
 酒も飲まずにこの時間。
 うーん、さすがだ。



2004年07月08日(木) 暑気払い。


 昨日の今日でどきどき。
 ウソみたいだった昨日の出来事を振り返る。

 でも、今日もしっかりメールが入ったし、ほんとうだ。


 今日は職場の暑気払い。

 一度家に戻ったはいいけれど、連日の暑さでバテバテ。
 うとうとしていたら、時間ぎりぎり。
 寄ろうと思っていたところがあったのに、仕方なくバスに乗る。


 くじで決まった席はいいところで、一番話しやすい人が隣に。
 テーブル全体も、若い人たちが多くて、のんびりとした雰囲気だった。
 役付きの人も課長だけだったし。
 所長、副所長、部長のいる席などはちょっとご遠慮したい。

 男の人も結婚前にうきうきする感じがあるのだなぁと驚く。
 うきうきというより、でれでれだった。
 なんか不思議。
 そういう人だったんだーと、意外な気持ちになる。

 いつも、どこでも思うことなのだけれど、私は本当に所長が大好き。
 世の中には絶対数自分とは合わない人がいて、それはそれで仕方のない摂理なのだ
 けれど、それが上司だったりすると面倒臭い。
 でも、私の場合大元締め、最高責任者の所長が文句なく面白く、文句なく素晴らしい☆
 所長の下で仕事ができるだけで、気持ちが引き締まる。

 急遽、幹事の部長から最後の締めを頼まれ、新人3人で頭をひねる。
 私の隣にいたYさんのアイデアを拝借し、部屋の外で検討・練習。
 何とか腹を括って、締めを決める。

 ほとんど挙動不審になりながらその時間を待って、3人で壇上に上がる。
 期待されていた締めとのギャップを感じつつも、練習どおりに披露。


 オオウケ。


 部長様にも“この3人に頼んでよかったです”との言葉を頂き、場内のあちこちで
 “ここまでやるとは”の声が聴こえる。
 会場を出ようとすると、“素晴らしかった!”と即座に寄ってきてくれる一団が。

 さすが、心理。
 フィードバックが早いです。


 いい気持ちで帰宅。
 よし、今週はあと1日だ☆



2004年07月07日(水) どこにいても、何をしても。


 今日は七夕。

 季節感に敏感なJ-WAVEが、朝から気分を盛り上げてくれる。
 あぁ、家庭教師先で、そういう七夕っぽい教材作ってみたりすればよかったなぁ…。
 もう遅い。

 でも、朝出勤前の車の中で、ひとつだけお願いをした。
 きっとここ数年来、同じ願いを伝えていることだろう。
 変わらない。
 当面の私の願いはこれだけだ。
 果てしなく大きい願い、というか誓い。

 “健康”一本槍だった昨年度とは変わってきたのかもしれない。
 少し余裕が出てきたのかな。


 仕事をしていても、何となく落ち着かない。
 そわそわ。
 ふわふわ。

 残業気味の仕事進度に、少し慌てながら、何とか30分程度の残業でおさまる。


 ウソみたいな気持ちになりながら、家庭教師に通う道を急ぐ。
 その先に待つ、あの人に向かって車を走らせる。

 距離感も、時間間隔も全くわからなかったけれど、思ったほどの渋滞もなく、順調に
 進む。

 何だか信じられない。
 私はどこに向かっているのだろう。
 何度もそういう想いに囚われた。
 その度に“ほんとうだ、ほんとうだ”と言い聞かせる。
 だけど、どうしても信じられない。

 待ち合わせ場所の近くに着くと、メールが入る。
 やっぱり遅れるみたい。
 いつも通りの展開に、安堵する。

 メールの感覚が短くなって、どんどん近づいてくるのがわかると、やっぱりどきどき
 してしまう。
 恥ずかしくて、気づかない振りをするけれど、でもやっぱり、それが正直な想いだろう。

 どれほどこの時間を待ち焦がれ。
 それが叶わないことで相手を責め。
 どんどん信頼を希薄にさせていった。
 目に見えるほどの悪循環。

 今はもう、それを臨んでいたのかどうかわからないほどだけれど、身体の感覚は
 正直だ。
 こんなにどきどきしていることこそが、あの時の私そのもの。


 眼に入った暗がりのあなたの姿を、私はきっと忘れないと思う…。


 肉専門だけは勘弁!…と思っていたけれど、そんなことを言うひまもなく、あっという間に
 店に入られた。
 はぁ、肉か。

 私の前にたったひとりで現れたあなたは、大きくてのんびりとしていて、意外なことに
 喫煙者だった。
 “内緒にしといてね”は、いつもより柔らかく響いた。

 黙々と食べて、最後の一粒まできちんと食べる。
 思いつくままを語る。
 携帯を見せる。
 “連絡取れる人いないもん”と、つぶやく。
 どれもがあなたのようで、あなたでなく。
 きっと私も初めて見せる顔だっただろう。


 翌日の会議に備えて、早々に帰ろうと決意していたのだけれど、“どっか行こうよ”
 という言葉に、断る言葉が見つからない。
 ハイオク車だという車を気遣って、私の車で向かう。
 安全運転、安全運転。
 事故だけは絶対にできない。

 私の車に乗り込むと、それまで以上にくつろいで、げらげら笑う私たち。
 本当の気持ちで笑い合えるという関係こそ、私が最も大切にしたいこと。
 真の友達とは、楽しいことをもっと楽しくさせる関係でいたい。
 そして、楽しい時に思い出せる相手でありたい。

 私は消費の誘惑には負けるわけには行かないので、必死に刺激を遮断しながら、
 時間をやり過ごす。
 “hush”…欲しかったなぁ。

 あなたから初めてもらったカンジュース。
 気持ちもしっかり頂きました。

 “が〜んばれ、が〜んばれ”との声援を受け、必死に車をUターン。
 そして、また家族の話や思い出話でげらげら笑う。

 罪の意識か、私がわかりそうなところまで送ってくれるという。
 ジュースの時と同じように、ありがたくそれを受け取る。
 今日は私もあなたも、まっさらな人として向き合っているから。

 帰る道々、高速並みにぶっ飛ばしながら、今までを振り返る。
 いつもな号泣、涙が止まらないのだけれど、今日はしみじみとした思いだけが残った。
 涙はなかった。

 もう、私の想いがそれほどまでになっているからだろう。
 あなたの行動・言動で、あなたの評価や自分の思いに全ての影響を及ぼしていた時代は
 過ぎて、自分の中でもう充分確認できるほどに、あなたを大切に感じる気持ちがある。
 のんびり、マイペースなあなたを理解しようと努力し続けて、あなたも時に勝手な私を
 見放さなかった。
 あなたがどこにいようと、何をしていようと、大切。


 本当に弱いなぁ…。
 でも、あなた対する弱さだけは、何だか仕方ないと思える。
 そのことがもう既に弱気。



2004年07月06日(火) 無事(!?)落ちました…。


 ◆優’s birthday。


 家庭教師先のいぬ。
 名前はナナ。
 lucky sevenのナナだそう。

 私が車を停車しようと、幅寄せのバックを始めると、“ワンワン”と吠え始める。
 門をくぐると“うー”と唸りながら、しっぽを振ってお出迎え。


 私の朝はJ-WAVEとともに始まる。

 何せ仕事を始めた今でも、聴いていない番組(weekday)は“VIVA!ACCESS”のみ
 だという、ものすごい聴きっぷり。
 特にジョン川平さんと、クリス智子さんは私のオアシスだ。
 紛れもなく。

 先週・今週と川平さんはお休み。
 いつも代打の人がつまらなくてがっかりすることも多いのだけれど、今回は何とか
 合格!


 仕事にでると元気になるのは相変わらずで、あんなどんよりした週末を過ごしていながら、
 日が経つにつれ、元の自分を取り戻す。
 現金。
 だけど、これでいいのだと思う。

 やっぱり助けてくれるのは、いつも自分の進むべき光と友人たち。



 公務員試験は無事(!?)落ちました…。


 自分の意志に反することは、絶対にできないし流されない。
 ただあるがままに人に合わせるってことが、病的なまでに苦手。
 だからと言って、不用意に周囲を掻き乱したり、teamで動くべき事態なのに振り回す
 のは同じく苦手。

 絶対曲げないし、絶対流されない。
 だけど、周囲に耳を傾ける。


 私の存在価値は、1回1回で決まる。
 育てる価値のない人間。
 だけど、それを嘆いても仕方がないから、自分らしさで育ててもらえるよう努力する。

 もらった仕事は丁寧に、全力で結果を出すよう努める。
 疑問があったら適切に訊いて、仕事を与えてもらったことに感謝する。
 そのなかで、“私”という存在に対して仕事を任せてもらえるように頑張るだけだ。


 いよいよ明日は6年も夢見た事態が到来する。
 今となっては、どうしてあんなにも求めていたのかわからない。

 手に入るって、こういうことなのかなぁ…。


 ♪BGM/ゆず CDS.『桜木町/シュミノハバ/夢の地図』



2004年07月04日(日) ナクシタモノト、モラッタモノ。


 朝起きて、久々に買出しや雑用などしようと思っていたのだけれど、やはり昨日の
 余韻を引きずって起きれず。


 おまけに、嫌な予感的中…。


 こうなった以上逃げるわけには行かない。
 毅然とした態度で現状を伝えて、はっきりきっぱり決意する。

 どうしてひとこと私について尋ねてくれないのだろう…。
 あれから3年。
 変わらないことのほうが少ないくらいだ。
 私があの日のまま、何も考えず、何もしないで生きてきたとでも思うのだろうか。


 あなたはきっとハッキリさせたいだけなのだと思う。
 ただそれだけ。
 でも、私には私の言葉であなたがどう傷つくのがわかる。
 どう言えば、どう考えるのかがわかる。
 だから、傷つかないように、考えないようにしてほしいがために結論を先延ばし。


 そうやって、私が傷ついていくこと。
 きっとあなたにはわからないでしょう?


 曖昧な言葉に隠された善悪。
 どちらか片一方しかないことなんてありえない。
 でも曖昧に伝えると、あなたはきっと善く受け止める。
 だから、私は徹底的に悪意を持って伝える。
 そうしている自分に傷つきながら、必死であなたに言葉を伝える。


 わからないならわからないなりに、訊いてほしかった。
 そうすれば、きっとこんな今もないし、あんなあの時もなかったと思う。


 あまりにもぐったりして、参加予定のボラにもすっかり行く気力をなくしていたけれど、
 このまま家にいると腐りそうだったので、重たい身体を運んだ。

 到着すると変なテンションの若者と、“いかにも”の大人。
 知り合いのいない心細さと、気分の落ち込みでさらに気が滅入る。


 でも、かつてはあんなに怒りの矛先を向けていた友人Oが言ってくれた言葉。
 “情に厚いんだね”。
 そんな何気ないひとことに、驚くほど支えられた。
 何も知らなくても、そういう言葉をかけてくれる人がいる。
 ただ嬉しかった。

 わからない人にはわからない。
 でも、わかる人には確実にわかってくれることがある。
 そのことがたまらなく心強かった。

 そして、いつものように友人S。
 何もかもを見通した、明るい励ましにまたひとつ強くなれた気がする。


 失くしたものもあるけれど。
 神様が運んできてくれたものもあったなぁ。
 その大切さに、改めて気づかされた。


 ♪BGM/Mr.Children AL.『シフクノオト』




2004年07月03日(土) 不自然な当たり前。


 昨日から憂鬱。
 きっとこれから起こることが予測できるからだ。
 そして、予測できるそのことを回避できない自分の弱さに、だ。
 少しでもウソが混じっていると、途端にそのことを口にできなくなる要領の悪さに、だ。


 約束はお昼。

 険しい顔でコンビニに向かう。
 いつも通りみたいな顔で、車に乗り込む。
 間なんて一瞬たりともなかったって顔で、助手席に迎える。
 不自然な当たり前。


 球場までの道は混んでいて、田舎暮らしの彼は驚き不安になる。
 でも、まわり道にもいらいらしないその態度が、私にとってはたまらなく嫌だった。
 予定時間を少し回った頃に、何とか到着。


 久々に来た野球観戦は、あっという間に昔を思い出させる。
 そういえば、どんな話も野球にたどり着くほど、野球漬けだった思考回路。
 私も少なからず影響された。


 どうにも見慣れた人がたくさん。
 こういう規則性のもとで、gameが進んでいくことが好みなのかなぁ。
 数字がたくさん出てくるし。
 驚かないけど、あそこにもここにも、と。
 あまりの多さにおかしくなりそう。

 土曜日の球場は、子ども達もたくさん来ていて、昔ながらの応援団風のおじさんと
 仲良く野球談義をしたり。
 アイスを奢ってもらったり。
 応援の仕方を教わって、同じように応援していたりした。


 地域ここにあり!という感じで嬉しかった。
 今ではなくなった下町のつながりのようなものが、そこには感じられた。


 ふたりでいると、ふたりでいる時間はあの時のままのように思えて。
 でも、私は確実に前に進んでいて。
 いつも。
 あなたのその健康さを愛し、たまらなくいらいらした。

 戻りたいと思うのは、未来を感じられないからだ。
 そこに留まるわけには行かない。
 私がいるのは“今”だから。
 “あの時”と同時進行でバランスを取ることはできない。


 眼を見て話さなかったことだけが、ささやかな抵抗。
 私の“今”について、あなたが聞いてくれるのを待っていた。
 でも、あくまでもあなたはあなたのままで、不自然なままに過ぎ去る時を当たり前に
 受け止めていた。


 そんな簡単な決意なら、あの時心を決めたりしなかったはずだ。


 ♪BGM/Mr.Children AL.『シフクノオト』



2004年07月02日(金) ひっそりと、口に出さずに、遠ざかろう…。


 今週は空白の時間をほとんど持たず、順調に仕事をこなした。
 週末の今日も、ほぼ予定時刻きっかりに会社を出る。


 元気になる金曜日☆


 今日はマッキーのLIVE。
 初めての武道館。
 友人宅に車を置いて、相乗りして向かう。


 かつては話したいことが尽きないほどあったはずなのに。
 誰よりもわかってほしくて。
 誰よりもわかってくれた。
 だけど、今はこんなにも言葉が出てこない…。


 友達とは。
 その人がどこにいても、どんな時も、静かにその人の幸せや成功を願えることだと思う。
 そして、ささやかに祈れる人だと思う。

 比べたり、妬んだり、意識し過ぎることは、きっともう友情が途切れた証拠。
 残念だけれど、もう効力も切れたみたいだ。

 近くにいるから友達。
 かつて思い合っていたから友達。
 私はそうは思えない。
 今に継続していない関係をせい、私は認めることができない。
 誰かにとって代われるものならば、それまでなのだと思う。

 ひっそりと、口に出さずに、遠ざかろう…。


 マッキーの今回のLIVEは、総勢170人もの管弦楽団+コーラスを従えている。
 もともとマッキーの声のFANで、美しく語られた歌詞のFANでもある私は、趣向を
 凝らした今回のような試みがやや苦手。
 前回のFAN CLUB限定のLIVEが、FAN心を満たしてくれる選曲・構成だっただけに
 なおさら…。

 でも、そんな杞憂もどこへやら。

 オーケストラのかっこいいことかっこいいこと!
 指揮者が“ブン”とタクトを振ると、“バン”と厚みのある音が飛び出してくる。
 パーカッショニストのリズミカルな動き。
 ここ一番に集中して音を出す、太鼓やハープの熱。
 もう、感動でオケばかり見ていた。

 みんな主役はマッキーだということはわかっていることだろう。
 でも、皆様ものすごい集中力で音を響かせる。
 誰が見ていようと、見ていなかろうと、そこに楽器と自分がある限り、美しい演奏を
 志す。
 そして、何より演奏することが命の源というような、生命力を感じさせる姿だった。

 プロだなぁ、と思うと涙が出そうになった。

 マッキー自身幼い頃、素晴らしい演奏をたくさん見て、奏者に憧れたことがあったそう。
 そういう想いを体験してほしい、ということから始まった企画。
 その狙いは見事に的中した。

 先週のゆずもそうだけれど、そういう人のひたむきに、飾らない生の姿で生きる
 姿をまざまざと見せつけられると、熱いものがこみ上げる。
 自分もそうありたいと強く願う。


 かつてはともに歩んだ友人が、今大きく道を分かつことを確認するのにふさわしい日
 だった。
 私はこの道を進むことに後悔はないと思う。
 ただ一瞬感傷的になっているだけだ…。


 “とりあえずおめでとう”…。
 あなたには特別に響いたかもしれない。
 でも、私にとっては額面どおりの言葉だった。


 ♪BGM/Mr.Children AL.『シフクノオト』


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