愚痴日記

2006年09月28日(木)

奈良に住んで半世紀(すごい・・・!!)のわりには知らない場所が多いので、達者で何とか足の自由がきくうちに少しでも多くの場所を訪れたいと思っている
今年の夏は歴史教室の先生のおかげで、二度も発掘現場の見学をさせてもらった
容赦なく照りつける太陽の下で若い女性も汗まみれ、泥まみれで首にタオルをまいてスコップを手にしていた
まさに土木作業そのもの、好きでなければできないだろうなぁ

きょうは 萩と彼岸花をデジカメに収めた
たわわに実った稲穂も風にそよぐコスモスもこころ和む
仏像や万葉の花の写真で有名な入江泰吉の写真美術館にも行ってきた
平日ゆえか中高年のカップルやグループがいっぱい
この写真美術館へは以前 父と来ている
四季おりおりの素晴らしい古都の写真を見ながら
「奈良はええとこやなぁ」と言った父のことがしきりに思われる



秋さやか 鐘の音聞いてそぞろ行く

薄日さし 古刹の寺に 萩さかり












2006年09月24日(日)


 季節は確実に移ろっている

お彼岸の中日もすぎたというのに まだお墓参りに行っていない

ついで参りはいけないというけれど・・・






雨上がり 和上を偲ぶ 苔光る

一輪のコスモス挿して 誰思う

草をひき 腰を伸ばせば高き空

あてつけて 辛き大根に涙する

早暁に歩けば残る 白き月









2006年09月14日(木)


うっかりしていて
図書館の休館日だったり
本を借りに行ったはずなのに
他の用事を先にしたら忘れて帰ってきてしまったりで
読む本がなくなってしまった
こんなときこそ
家の片付けをすればいいものを
古い啄木の本を引っ張りだして読んでいる
裏表紙に買った日を書き込んでいる
S43.2.5とある
わたし17歳・・・
今とは違った棘を持っていたころだと思うけれど
その17歳に戻りたい思いもあるけれど
そうすれば息子と娘の存在はないわけで
それはやはり考えられない




叱られて
わっと泣き出す子供心
その心にもなりてみたきかな



夢さめてふっと悲しむ
わが眠り
昔のごとく安からぬかな



くだらない小説を書きてよろこべる
男憐れなり
初秋の風



あたらしき心もとめて
名も知らぬ
街など今日もさまよいて来ぬ

            『一握の砂』          














2006年09月07日(木)


41年ぶりの男子誕生とかで テレビがうるさいことです
私は天邪鬼だから 赤ちゃん誕生はええ事やとは思うけど何気にしらけている
別に皇太子派でも雅子さんのファンでもないけれど
このご両人の気持ちを思ったら はしゃぎすぎではないかと・・
本家と分家の、長男と次男の・・っていう考え方のほうを私はしてしまう
男の子を生まなければならないとかけられたプレッシャーを思うと、失礼ながら哀れとさえ思う
比べるべきもないが私は難聴で外からは分らないこころの病を人はあまり理解しない
皇室なんてなくなってしまえとまでは思わないけれど
いろんな万葉の頃の本を読んで思うことは
ホントに万世一系だろうかと 私はすごい疑問をもっている
いろんな人のふつうよりは欲にからんだ世界の中で正しい継承が行われてきただろうかと思っている
みんな自分が大事で おぞましい事も数々あったわけで
日本書紀に書かれていることも100%正しいわけではない
権力者によって編纂されてきたわけで 自分たちに都合の悪いことは削除してるだろうから・・









2006年09月01日(金)


雨でスタートの9月

きょう一日は涼しいだろうか・・

何があったわけではないが 8月はしんどかった

年々 暑さに弱くなっていく

クーラーや扇風機に頼りっぱなしのわが身を嘆く

一昨日は胃腸薬、昨日は整腸薬と 体調不良も続く

この夏の象徴的なことといえば 浴衣を着たこと

20年計画で家を片付けるつもりでいるけれど

和ダンスには 嫁入りにもってきた着物がしつけ糸のまま何枚も・・

母の気持ちそのままの着物を見たら せめて浴衣でも着てみようと思った

三枚の浴衣はすべて母の手縫い

義母も亡くなったこの夏のお盆はことさらに母を偲んだ

供養のつもりで あの頃の母の心を思って浴衣を着た

おいおいに着物をほどいて洋服にリフォームするつもりでいるけれど

案外簡単に着られる浴衣は来年も袖を通そうと思う








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