愚痴日記

2006年02月26日(日)


     初孫の 写メール見せる友がいる


     
     寄り添いて 天を見上ぐる 福寿草



     日脚伸び アクアビクスに集う老い



     陰膳の 思いで飾る ひなあられ



     本と居て 常に意識の 吾子のこと




     春を待つ こころ静かに 吾子を待つ













2006年02月22日(水)

約4ヶ月ぶりに出勤したパート仲間は見た目にはっきりと分かるほど痩せていた
去年の10月に名古屋へ単身赴任されていたご主人が急性心筋梗塞で倒れられて、バイパス手術もして何とか仕事に復帰できたのでパート仲間も仕事を再開したようだ
お医者さんに亡くなっていても不思議ではない状況でしたと言われて、事の重大性と看護といろいろな思いの心労とでかなり痩せてしまったと話していた
私と同じ売場のパート仲間もご主人の入院でしばらく欠勤するようだ
きのう手術をして1週間後にでる病理検査の結果によっては欠勤が増えるかも・・と話していた
私の年代になると親の介護やら配偶者や自身の体調不調とか健康の大切さを改めて認識させられる
うちのダンナもいやいや受診している健康診断ではいつも要検査の結果が出ている
糖尿と高脂血とアルコール性肝炎と数値がみんなオーバーしている
だのに自分の身体は自分がいちばん分かってると言って、私の再三のお医者さんに行っての言葉も無視して相変わらずの生活を続けている
「それより 俺に気持ちよく仕事させてくれ」 と言う
その台詞は私にではなくあんたの兄さんにいってよ、と言い返さなくてはならない
健康診断の結果は要注意でもストレスというか思いどうりにならない状況のほうが心配なのだ
65歳の義兄が56歳のダンナに世代交代しても少しも可笑しくはないと思うのだが・・
義兄は健康診断やガン検診で見つかった結果の治療にはとても積極的だ
同じ兄弟でも右と左のようなことは私にはとても危やうく見える
むかし 得意先の社長さんがケンカばっかりしている義兄とダンナに「親が生きてる間くらいは兄弟は仲良くせんとあかん」と言われた
義父はなくなったけれど、義母は91歳で健在だ
でも それぞれの親とのかかわりの中で食い違いがあったことも事実で、その度に嫁である義姉と私に火の粉がふりかかった

今 私が好んで読んでいる歴史の物語も兄弟の関係は親子の情の前では虚しいものだと表現する



兄弟はおたがいに信頼できる片腕であると同時に、いつ何どき敵に回るかもしれぬ危険な存在でもある。
           『橘 三千代』   梓沢 要



2006年02月11日(土)

きょうは建国記念の日で 私は迷っていた

今までの私の周囲というか生まれ育った環境は 神武天皇が大和、畝傍の橿原の地に第1代の天皇として即位された日を今の暦に直すと2月11日になるそうです、という国からの教えを信仰してきた
でも 歴史教室に行ってからは 神武天皇は架空の人物であり、建国記念のことも天皇制を維持するためのいかにも真実めいたつじつまあわせの話だと聞かされた
折からの御懐妊報道も私のような下司の考えは天皇家もうちと同じく、長男と次男の溝を大きくするだけとしか思えない
本家がしんどいから分家が頑張ったということか
某首相の考えを肯定するわけでは決してないけれど、皇后や皇太子妃や渦中の人のように女を皇室に入れても、男を皇室に入れることは断じて許さんということと私は理解する
これは はやりのジェンダーだろう

話はそれたが 建国記念を祝う催しにも、戦後の学問から矛盾点をついて反対する催しにも私は参加したかったのだ
反対とされることについて 天皇信仰だった母や叔母と語りたいと切に思う





2006年02月09日(木)

人としての修行が足りないのだろう
ひとつでも ふたつでも 若い人のことはうらやましい
お誕生日 おめでとうございます

きのうは 私事ながら32回目の結婚記念日だった
ダンナが
「ひとえに あんたの辛抱のたまものやなぁ」と言った
私も正直そう思うけれど ダンナのあきらめも多分にあるだろう
お互い様か・・


思いを馳せている万葉の物語は あくまでも小説である、が 
作者のうらやましいまでの想像力のおかげで心躍らせている
特定の歴史上の人物にほれ込んだわけではない
だが 思いが伝わらずに歴史の表舞台から無理矢理引きずり下ろされた人達のことを強く思う
有間皇子、大津皇子、長屋王、早良皇太子・・・
男と女の作者によっても印象がずいぶんと違う
でも 私は母であり女である・・
家が安泰で 夫や子どもの息災を祈るのは変らない
私でも読める『古事記』や『日本書記』もあるのだろうか
自分の思いや考えを文章というか言葉に表現できるひとを心底うらやましく思う
最近はひとのことをうらやんでばかり・・

反省!!



2006年02月02日(木)

3年前に定年でパートを退職したYさんが泣きながら電話をしてきた。
姑と暮らしているYさんは昼間、姑と二人きりになるのがイヤで定年退職したあとも仕事を見つけてパートに出ている。
その姑さんが家でこけて肋骨の骨折をしたようで、病院へ連れていったけれど老人だから安静にするだけが治療だからと入院させてくれなかったらしい。
当の姑さんは痛みはあるものの気丈な人で、自分の身体が思うようにならない苛立ちをYさんにぶつけているようだ。
もともといい関係を築けていなかった姑さんとYさんだから今回のことはお互いに辛いのだろう。
その姑さんはYさんのダンナさんの実の母ではない。
Yさんのダンナさんが小学生のときに後妻さんに入られて、男の子と女の子を儲けているがその人たちは別に家庭を持っている。
Yさんのダンナさんにしたら育ててもらった恩はもちろん感じておられるけれど、姑と嫁の細かい心の内までは男の人には理解しにくいようだ。
寝たきりに近い人のお世話にしんどい思いをしている60代の夫婦にとって、現在の状況はときとして喧嘩のたねになっているようだ。
それでも思うようにしてあげれない自分が情けないと電話してきたのだ。
私もパートを長期休暇して義父と義母のもとへ行ってたとき、だれかに現状とか今の気持ちとかを聞いてほしくて、「いや、こんな愚痴を人には話せない」とひとりで泣いたこともある。
Yさんの今の気持ちはあのときの私と一緒だ。
親の介護は兄弟の関係でもある。

介護に関する暗いニュースもよく目にする最近だけれど、たいていの人間は老いて病まなければ死ねないのだ。老いは残酷だといまさらながらに思う。


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