お盆に盆提灯を買って帰省。母は、夜になると上階の弟の部屋から、生前のような物音がしてと泣き、父は、弟に知恵を吹き込まれ必要な事を陰ながら処理して貰って今まで元気な老人としての上っ面を整えていたのがすっかり剥がれ、耄碌した無能な老人に成り果てていた。この人達の世話をあと何年続けるのだろうかと思うと、ただただ億劫で辛い。