The color of empty sky
DiaryINDEX|past|will
いつの間にか夏は終わっていました。
メールでエベレストの話をしながら、携帯電話を握ったまま眠ってしまった。 10年後ぐらいにエベレストに登れるくらいになってたらいいな、と、戯れに話したところ、その人は何かにつけてエベレストを登頂した人の本を貸してくれたり、今日のエベレストの気温は何度だよなんてメールをくれたりする。 エベレストだなんて。 今までは、まるで宝くじが当たった時のことのようにその名を口にしていたけれど、誰かと分かち合うことの出来る夢というのはパステルの粉を指で擦り付けたように、淡い色がついている。 朝、窓を開けていたせいで寒くて目が覚めたのだけど、夢の中で耳と鼻が千切れそうなぐらいに尖がった寒さを味わった。
うちの果実酒は美味しく飲めている、多分暑いころに冷蔵庫にしまっておいたのが良かったと思う。 色と香りはうっとりするくらいに綺麗にアルコールに移っている。 ただ酒としては、この先時間を重ねてゆくことに耐えられるのかと不安で、多分年を越さずに飲み干してしまうのだろう。
|